45 / 143
第一章 バルガス公爵領
第四十五話 しっかり者の兄と自由人の妹
しおりを挟む
「ここでは何だから、屋敷の中で挨拶をしよう」
ビアンカ殿下の兄は、とってもできる人みたいだ。
ずっと立って待っている俺達の事を気遣ってくれた。
折角なので、先程の応接室に戻る事にした。
「あー、可愛いのがいっぱいいる!」
ビアンカ殿下の姉が、テーブルの上の従魔達の寝ているカゴを見つけてテンションが上がっている。
「エステル、落ち着け」
「あたっ」
そして、ビアンカ殿下の姉は、ビアンカ殿下の兄からチョップを食らっていた。
どうもビアンカ殿下の姉は、とても騒がしい人の様だぞ。
「ごほん、では先に自己紹介を。私はビアンカの兄でアルスだ。この度は、妹が大変世話になった」
「私はエステルだよ。ビアンカちゃんのお姉ちゃんで、リンちゃんの同級生なんだよ」
アルス殿下は金髪短髪の冷静沈黙で、エステル殿下は金髪のボブカットで天真爛漫って感じだ。
兄妹なので顔はそっくりなのだが、性格はまるで違うぞ。
「アルスお兄様は、母上に似ておる。エステルお姉様は、完全に父上に似ておるな」
「という事は、陛下とエステル殿下は性格が似ているという事ですか?」
「兄妹の中では一番父上に似ておる。父上も公式の場だとしっかりしておるが、気の許した人の前ではかなり緩いぞ」
ビアンカ殿下から、衝撃の情報が。
まさか国王陛下が、エステル殿下に似た性格だとは。
エステル殿下を見ると、自由人だという感じがしてならないぞ。
とりあえず、俺達も自己紹介しよう。
「俺はサトーと申します。犬獣人がシロで、猫獣人がミケと言います」
「シロだよ。よろしくね」
「ミケはミケだよ。アルスお兄ちゃん、エステルお姉ちゃん」
「シロちゃんとミケちゃんか。二人ともとっても可愛いね」
エステル殿下は、既にシロとミケの事が気に入った様だ。
二人の頭の事を撫で撫でしている。
「わ、私はザシャです」
「く、クレアと言います」
「二人とも、そんなに固くならなくてま良い」
「「は、はい」」
ザシャとクレアは、流石に緊張している。
薬草採取の時にリンさんが貴族令嬢だと知ったのもあって、周りの人が凄い人だらけなのもあるだろう。
アルス殿下が二人の事を気遣っても、流石に緊張が取れない様だ。
「アルスお兄様、どうやらこの屋敷の怪しい奴らは明日宿に向かうらしいのじゃ」
「ふむ、そうなると宿に監視を向かわせると同時に、屋敷の部屋の捜索も行う事ができるな」
「しかし、奴らに気付かれない様にこっそりと行う必要がある。できれば、鍵を開けるのも控えたいのう」
ビアンカ殿下の懸念も分かる。
もしかしたら、鍵を開けたら作動する魔導具を仕掛けているかもしれない。
となると、別の手を使えば良いのかもしれないぞ。
「ビアンカ殿下、折角なので本日仲間にした従魔の力を借りてはどうですか?」
「ふむ、アルケニーとネズミか。それなら、天井の隙間から侵入出来るかもしれんのう」
「タラちゃん、ホワイト。できそうか?」
「侵入ならおてのものだよ」
「うむ、フランソワにもお願いしよう」
「はい、任せてください」
アルケニーとネズミなら、天井の隙間から部屋に侵入出来る。
タラちゃんとホワイトに加えてフランソワもやる気満々だし、ここは頑張ってもらおう。
「しかし、サトーは面白い事を考えるな」
「そ、そうでしょうか?」
「うむ。王族と分かっても、妾にもきちんと意見を言うしアルスお兄様に対してもそうだ。そういう存在は貴重だぞ」
な、何だか王族から高評価を貰ってしまった。
俺としては、普通に意見を言っただけなんだよな。
「ふーん、確かにサトーは面白いね。私も興味を持ったよ」
「サトーさんは、的確な指示を出しますし、冒険者ギルドでも評価が高いですよ」
「サトーは、学園に編入する事がほぼ確実じゃ。エステルお姉様の同級生になるぞ」
「おお、それは楽しみだ」
そして、俺はエステル殿下にも興味を持たれてしまった様だ。
リンさんからの評価も高いし、何故に俺は高貴な人から好かれるのだろうか。
「サトーさんは、本当に貴族ではないんですよね」
「違います。普通の一般平民です」
「うーん、信じられないですよ」
ザシャとクレアからも、俺の事が貴族ではないか疑惑を言われてしまった。
俺は、どこに出しても恥ずかしくない唯の平民です。
「あ、そういえばリンさんはエステル殿下に用事があるのではないですか?」
「あ、いえ、この場では、ちょっと」
そういえばとリンさんの用事の事を思い出したのだが、何故かリンさんの歯切れが良くないぞ。
「リンよ、申してみよ。別に罰する事ではないのだろう?」
「そうだよ。リンちゃんからの用事が気になるな」
アルス殿下と当の本人であるエステル殿下からも突っつかれたので、リンさんは決心して話をした。
「学園の先生から、エステル殿下のレポートが出ていないと言われまして。もし、会う機会があれば郵送で良いので出して欲しいと言われました」
「あっ」
リンさんが申し訳なく話をすると、エステル殿下はゴソゴソとバッグの中を漁り出した。
そして、一枚の紙をテーブルの上に置いた。
「エステル、このレポートの期限はいつまでだ?」
「ね、年末です」
「今は、いつだ?」
「と、年明けです」
あ、リンさんの話を聞いたアルス殿下が、怒りでメラメラと燃えている。
一方のエステル殿下は、滝の様な汗を流していた。
「エステル、今すぐレポートを書け。書き終わるまで、食事抜きだ」
「ええー、そんな!」
「やかましい。これで何回目だ! さっさと書きなさい」
「ひぃー」
エステル殿下は、アルス殿下からめちゃくちゃ怒られた。
そりゃ、期限内にレポートを出していないんだもんな。
しかも今回だけでなく、前科があるとは。
エステル殿下は宿泊予定の部屋に連れて行かれ、レポートを書くまで部屋から出られない様に監視をつけられていた。
うーん、王族にもこういう人がいるとは。
ビアンカ殿下の兄は、とってもできる人みたいだ。
ずっと立って待っている俺達の事を気遣ってくれた。
折角なので、先程の応接室に戻る事にした。
「あー、可愛いのがいっぱいいる!」
ビアンカ殿下の姉が、テーブルの上の従魔達の寝ているカゴを見つけてテンションが上がっている。
「エステル、落ち着け」
「あたっ」
そして、ビアンカ殿下の姉は、ビアンカ殿下の兄からチョップを食らっていた。
どうもビアンカ殿下の姉は、とても騒がしい人の様だぞ。
「ごほん、では先に自己紹介を。私はビアンカの兄でアルスだ。この度は、妹が大変世話になった」
「私はエステルだよ。ビアンカちゃんのお姉ちゃんで、リンちゃんの同級生なんだよ」
アルス殿下は金髪短髪の冷静沈黙で、エステル殿下は金髪のボブカットで天真爛漫って感じだ。
兄妹なので顔はそっくりなのだが、性格はまるで違うぞ。
「アルスお兄様は、母上に似ておる。エステルお姉様は、完全に父上に似ておるな」
「という事は、陛下とエステル殿下は性格が似ているという事ですか?」
「兄妹の中では一番父上に似ておる。父上も公式の場だとしっかりしておるが、気の許した人の前ではかなり緩いぞ」
ビアンカ殿下から、衝撃の情報が。
まさか国王陛下が、エステル殿下に似た性格だとは。
エステル殿下を見ると、自由人だという感じがしてならないぞ。
とりあえず、俺達も自己紹介しよう。
「俺はサトーと申します。犬獣人がシロで、猫獣人がミケと言います」
「シロだよ。よろしくね」
「ミケはミケだよ。アルスお兄ちゃん、エステルお姉ちゃん」
「シロちゃんとミケちゃんか。二人ともとっても可愛いね」
エステル殿下は、既にシロとミケの事が気に入った様だ。
二人の頭の事を撫で撫でしている。
「わ、私はザシャです」
「く、クレアと言います」
「二人とも、そんなに固くならなくてま良い」
「「は、はい」」
ザシャとクレアは、流石に緊張している。
薬草採取の時にリンさんが貴族令嬢だと知ったのもあって、周りの人が凄い人だらけなのもあるだろう。
アルス殿下が二人の事を気遣っても、流石に緊張が取れない様だ。
「アルスお兄様、どうやらこの屋敷の怪しい奴らは明日宿に向かうらしいのじゃ」
「ふむ、そうなると宿に監視を向かわせると同時に、屋敷の部屋の捜索も行う事ができるな」
「しかし、奴らに気付かれない様にこっそりと行う必要がある。できれば、鍵を開けるのも控えたいのう」
ビアンカ殿下の懸念も分かる。
もしかしたら、鍵を開けたら作動する魔導具を仕掛けているかもしれない。
となると、別の手を使えば良いのかもしれないぞ。
「ビアンカ殿下、折角なので本日仲間にした従魔の力を借りてはどうですか?」
「ふむ、アルケニーとネズミか。それなら、天井の隙間から侵入出来るかもしれんのう」
「タラちゃん、ホワイト。できそうか?」
「侵入ならおてのものだよ」
「うむ、フランソワにもお願いしよう」
「はい、任せてください」
アルケニーとネズミなら、天井の隙間から部屋に侵入出来る。
タラちゃんとホワイトに加えてフランソワもやる気満々だし、ここは頑張ってもらおう。
「しかし、サトーは面白い事を考えるな」
「そ、そうでしょうか?」
「うむ。王族と分かっても、妾にもきちんと意見を言うしアルスお兄様に対してもそうだ。そういう存在は貴重だぞ」
な、何だか王族から高評価を貰ってしまった。
俺としては、普通に意見を言っただけなんだよな。
「ふーん、確かにサトーは面白いね。私も興味を持ったよ」
「サトーさんは、的確な指示を出しますし、冒険者ギルドでも評価が高いですよ」
「サトーは、学園に編入する事がほぼ確実じゃ。エステルお姉様の同級生になるぞ」
「おお、それは楽しみだ」
そして、俺はエステル殿下にも興味を持たれてしまった様だ。
リンさんからの評価も高いし、何故に俺は高貴な人から好かれるのだろうか。
「サトーさんは、本当に貴族ではないんですよね」
「違います。普通の一般平民です」
「うーん、信じられないですよ」
ザシャとクレアからも、俺の事が貴族ではないか疑惑を言われてしまった。
俺は、どこに出しても恥ずかしくない唯の平民です。
「あ、そういえばリンさんはエステル殿下に用事があるのではないですか?」
「あ、いえ、この場では、ちょっと」
そういえばとリンさんの用事の事を思い出したのだが、何故かリンさんの歯切れが良くないぞ。
「リンよ、申してみよ。別に罰する事ではないのだろう?」
「そうだよ。リンちゃんからの用事が気になるな」
アルス殿下と当の本人であるエステル殿下からも突っつかれたので、リンさんは決心して話をした。
「学園の先生から、エステル殿下のレポートが出ていないと言われまして。もし、会う機会があれば郵送で良いので出して欲しいと言われました」
「あっ」
リンさんが申し訳なく話をすると、エステル殿下はゴソゴソとバッグの中を漁り出した。
そして、一枚の紙をテーブルの上に置いた。
「エステル、このレポートの期限はいつまでだ?」
「ね、年末です」
「今は、いつだ?」
「と、年明けです」
あ、リンさんの話を聞いたアルス殿下が、怒りでメラメラと燃えている。
一方のエステル殿下は、滝の様な汗を流していた。
「エステル、今すぐレポートを書け。書き終わるまで、食事抜きだ」
「ええー、そんな!」
「やかましい。これで何回目だ! さっさと書きなさい」
「ひぃー」
エステル殿下は、アルス殿下からめちゃくちゃ怒られた。
そりゃ、期限内にレポートを出していないんだもんな。
しかも今回だけでなく、前科があるとは。
エステル殿下は宿泊予定の部屋に連れて行かれ、レポートを書くまで部屋から出られない様に監視をつけられていた。
うーん、王族にもこういう人がいるとは。
89
お気に入りに追加
366
あなたにおすすめの小説
異世界まったり冒険記~魔法創造で快適無双~
南郷 聖
ファンタジー
普通の学校に通う普通のオタクな高校生「坂本 匠」16歳は童貞だ。
将来の夢は可愛い女の子と付き合ってあんなことやこんなことをすること。
しかしその夢は、放火の魔の手によってもろくも崩れ去る。
焼死した匠の目の前に現れたのは、ナイスバディな女神様。
その女神様の計らいで異世界に転生することになった主人公。
次の人生では女の子にモテるような人生を歩むことを心に誓い、転生を決意する。
果たして匠は異世界で童貞を捨てることはできるのか!?
異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。
みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・
神獣転生のはずが半神半人になれたので世界を歩き回って第二人生を楽しみます~
御峰。
ファンタジー
不遇な職場で働いていた神楽湊はリフレッシュのため山に登ったのだが、石に躓いてしまい転げ落ちて異世界転生を果たす事となった。
異世界転生を果たした神楽湊だったが…………朱雀の卵!? どうやら神獣に生まれ変わったようだ……。
前世で人だった記憶があり、新しい人生も人として行きたいと願った湊は、進化の選択肢から『半神半人(デミゴット)』を選択する。
神獣朱雀エインフェリアの息子として生まれた湊は、名前アルマを与えられ、妹クレアと弟ルークとともに育つ事となる。
朱雀との生活を楽しんでいたアルマだったが、母エインフェリアの死と「世界を見て回ってほしい」という頼みにより、妹弟と共に旅に出る事を決意する。
そうしてアルマは新しい第二の人生を歩き始めたのである。
究極スキル『道しるべ』を使い、地図を埋めつつ、色んな種族の街に行っては美味しいモノを食べたり、時には自然から採れたての素材で料理をしたりと自由を満喫しながらも、色んな事件に巻き込まれていくのであった。
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
田舎で師匠にボコされ続けた結果、気づいたら世界最強になっていました
七星点灯
ファンタジー
俺は屋上から飛び降りた。いつからか始まった、凄惨たるイジメの被害者だったから。
天国でゆっくり休もう。そう思って飛び降りたのだが──
俺は赤子に転生した。そしてとあるお爺さんに拾われるのだった。
──数年後
自由に動けるようになった俺に対して、お爺さんは『指導』を行うようになる。
それは過酷で、辛くて、もしかしたらイジメられていた頃の方が楽だったかもと思ってしまうくらい。
だけど、俺は強くなりたかった。
イジメられて、それに負けて自殺した自分を変えたかった。
だから死にたくなっても踏ん張った。
俺は次第に、拾ってくれたおじいさんのことを『師匠』と呼ぶようになり、厳しい指導にも喰らいつけるようになってゆく。
ドラゴンとの戦いや、クロコダイルとの戦いは日常茶飯事だった。
──更に数年後
師匠は死んだ。寿命だった。
結局俺は、師匠が生きているうちに、師匠に勝つことができなかった。
師匠は最後に、こんな言葉を遺した。
「──外の世界には、ワシより強い奴がうじゃうじゃいる。どれ、ワシが居なくなっても、お前はまだまだ強くなれるぞ」
俺はまだ、強くなれる!
外の世界には、師匠よりも強い人がうじゃうじゃいる!
──俺はその言葉を聞いて、外の世界へ出る決意を固めた。
だけど、この時の俺は知らなかった。
まさか師匠が、『かつて最強と呼ばれた冒険者』だったなんて。
前世の記憶で異世界を発展させます!~のんびり開発で世界最強~
櫻木零
ファンタジー
20XX年。特にこれといった長所もない主人公『朝比奈陽翔』は二人の幼なじみと充実した毎日をおくっていた。しかしある日、朝起きてみるとそこは異世界だった!?異世界アリストタパスでは陽翔はグランと名付けられ、生活をおくっていた。陽翔として住んでいた日本より生活水準が低く、人々は充実した生活をおくっていたが元の日本の暮らしを知っている陽翔は耐えられなかった。「生活水準が低いなら前世の知識で発展させよう!」グランは異世界にはなかったものをチートともいえる能力をつかい世に送り出していく。そんなこの物語はまあまあ地頭のいい少年グランの異世界建国?冒険譚である。小説家になろう様、カクヨム様、ノベマ様、ツギクル様でも掲載させていただいております。そちらもよろしくお願いします。
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる