44 / 200
第一章 バルガス公爵領
第四十四話 助っ人登場
しおりを挟む
この後バルガス様の屋敷に助っ人で来る人に用事があるらしく、リンさんも俺達に着いてくる事になった。
因みに、全員薬草採取で大金が入ってホクホク顔です。
貴族だからお金はいらないのではと思ったら、そうではないらしい。
「貴族だからこそ、普段は余計なお金を使わない様に節約しなければならないのじゃ」
「税金から出ているお金ですからね。だからこそ、自由に使えるお金というのは貴重なんですよ」
「「おおー」」
ビアンカ殿下とリンさんの言い分に、俺も納得だ。
というか、とても良い考えの様な気がするな。
こういう領主が増えれば、住民も納得して税金を納めるだろう。
そんな話をしながら、屋敷に到着です。
「わあ、可愛いのが増えているね」
応接室にいると、早速サリー様がやってきた。
サリー様は、新しく従魔になったスライムやアルケニーにネズミを触ってご機嫌だ。
「この子達のご飯はどうするの?」
「薬草やサラダで良いんだって」
「だから、薬草は全部売らなかったんだよ」
「そうなんだ」
スライム達もそうだけど、従魔達は食費が掛からなくてとても助かる。
因みに、フランソワと名乗ったアルケニーは、そのままビアンカ殿下の従魔になるそうだ。
「でも、極め付けは妖精さんだよね。私も森の中で見た事あるけど、まさかついてきちゃうとは」
「お兄ちゃんがご飯なんだって」
「ぺろぺろ舐めていたよ」
おい、シロとミケよ。
俺ではなく俺の魔力がリーフのご飯だ。
そこは間違えちゃダメだろう。
当のリーフはというと、薬草採取用のカゴにタオルを敷いた簡易スペースでスヤスヤと寝ています。
何故か、アルケニーのタラちゃんや数匹のスライムもリーフと一緒になって寝ていますが。
「スライムも可愛いですね。特に小さいので余計可愛いです」
「コロコロして癒されますね」
「このぷにぷには、癖になります」
イチゴとメロンとプリンは、リンさんとオリガさんとマリリさんの手の中でコロコロとしていた。
スライムの幼生体だから、尚更可愛いらしい。
俺も、気持ちは良く分かります。
バサ、バサ、バサ。
「あっ、竜が見えたよ!」
「こっちにやってくるよ」
皆で従魔談義をしていたら、耳の良いシロとミケが竜の飛ぶ音を聞いたらしい。
窓に張り付いて、竜が来たと言っていた。
というか、屋敷の中にいたのにシロとミケは良く音が聞こえたな。
出迎える為に、皆で外に出ます。
「屋敷の前に着陸したね」
「おお、門から竜が入ってくるよ」
凄いな、あの竜は。
屋敷の前に着陸して、門番にペコリとして門から入ってきた。
賢い竜っているもんだなあ。
そして、竜と共に若い男女が屋敷に入ってきた。
遠くからでも一目で分かる、金髪の美男美女だ。
すると、ビアンカ殿下が俺達の前に出た。
「アルスお兄様、エステルお姉様。お忙しい中かたじけない」
「いや、今回は闇組織も関わっている。私達が出てきて当然だ」
「そうそう。だからお姉ちゃんは、ビアンカちゃんを襲撃したお馬鹿さんをやっつけちゃうんだから」
え、助っ人ってビアンカ殿下のお兄様とお姉様なの?
という事は、この人達もリアル王族じゃないですか。
「あわわ」
「え、偉い人が増えたよ」
俺だけじゃなくて、ザシャとクレアもびっくりしている。
流石にリンさんは貴族令嬢だけあって、平然としている。
「おお、お兄ちゃんとお姉ちゃんがビアンカお姉ちゃんの言っていた助っ人?」
「ビアンカお姉ちゃんのお兄ちゃんとお姉ちゃんなんだ」
シロ、ミケ、あんたらすげーわ。
いつの間にかビアンカ殿下の側にいて、ビアンカ殿下の兄と姉に平然と話しかけているぞ。
問題ないと判断した相手には遠慮なく話しかけるとか、俺には無理だ。
「君達がシロとミケが。ビアンカを助けてくれてありがとう」
「本当に可愛いよね。ビアンカちゃんの同級生みたいだし、これからもよろしくね」
「「えへへ」」
そして、ビアンカ殿下の兄と姉が良い人で助かった。
どうもこの国の王族は、威張り散らす事はなさそうだ。
因みに、全員薬草採取で大金が入ってホクホク顔です。
貴族だからお金はいらないのではと思ったら、そうではないらしい。
「貴族だからこそ、普段は余計なお金を使わない様に節約しなければならないのじゃ」
「税金から出ているお金ですからね。だからこそ、自由に使えるお金というのは貴重なんですよ」
「「おおー」」
ビアンカ殿下とリンさんの言い分に、俺も納得だ。
というか、とても良い考えの様な気がするな。
こういう領主が増えれば、住民も納得して税金を納めるだろう。
そんな話をしながら、屋敷に到着です。
「わあ、可愛いのが増えているね」
応接室にいると、早速サリー様がやってきた。
サリー様は、新しく従魔になったスライムやアルケニーにネズミを触ってご機嫌だ。
「この子達のご飯はどうするの?」
「薬草やサラダで良いんだって」
「だから、薬草は全部売らなかったんだよ」
「そうなんだ」
スライム達もそうだけど、従魔達は食費が掛からなくてとても助かる。
因みに、フランソワと名乗ったアルケニーは、そのままビアンカ殿下の従魔になるそうだ。
「でも、極め付けは妖精さんだよね。私も森の中で見た事あるけど、まさかついてきちゃうとは」
「お兄ちゃんがご飯なんだって」
「ぺろぺろ舐めていたよ」
おい、シロとミケよ。
俺ではなく俺の魔力がリーフのご飯だ。
そこは間違えちゃダメだろう。
当のリーフはというと、薬草採取用のカゴにタオルを敷いた簡易スペースでスヤスヤと寝ています。
何故か、アルケニーのタラちゃんや数匹のスライムもリーフと一緒になって寝ていますが。
「スライムも可愛いですね。特に小さいので余計可愛いです」
「コロコロして癒されますね」
「このぷにぷには、癖になります」
イチゴとメロンとプリンは、リンさんとオリガさんとマリリさんの手の中でコロコロとしていた。
スライムの幼生体だから、尚更可愛いらしい。
俺も、気持ちは良く分かります。
バサ、バサ、バサ。
「あっ、竜が見えたよ!」
「こっちにやってくるよ」
皆で従魔談義をしていたら、耳の良いシロとミケが竜の飛ぶ音を聞いたらしい。
窓に張り付いて、竜が来たと言っていた。
というか、屋敷の中にいたのにシロとミケは良く音が聞こえたな。
出迎える為に、皆で外に出ます。
「屋敷の前に着陸したね」
「おお、門から竜が入ってくるよ」
凄いな、あの竜は。
屋敷の前に着陸して、門番にペコリとして門から入ってきた。
賢い竜っているもんだなあ。
そして、竜と共に若い男女が屋敷に入ってきた。
遠くからでも一目で分かる、金髪の美男美女だ。
すると、ビアンカ殿下が俺達の前に出た。
「アルスお兄様、エステルお姉様。お忙しい中かたじけない」
「いや、今回は闇組織も関わっている。私達が出てきて当然だ」
「そうそう。だからお姉ちゃんは、ビアンカちゃんを襲撃したお馬鹿さんをやっつけちゃうんだから」
え、助っ人ってビアンカ殿下のお兄様とお姉様なの?
という事は、この人達もリアル王族じゃないですか。
「あわわ」
「え、偉い人が増えたよ」
俺だけじゃなくて、ザシャとクレアもびっくりしている。
流石にリンさんは貴族令嬢だけあって、平然としている。
「おお、お兄ちゃんとお姉ちゃんがビアンカお姉ちゃんの言っていた助っ人?」
「ビアンカお姉ちゃんのお兄ちゃんとお姉ちゃんなんだ」
シロ、ミケ、あんたらすげーわ。
いつの間にかビアンカ殿下の側にいて、ビアンカ殿下の兄と姉に平然と話しかけているぞ。
問題ないと判断した相手には遠慮なく話しかけるとか、俺には無理だ。
「君達がシロとミケが。ビアンカを助けてくれてありがとう」
「本当に可愛いよね。ビアンカちゃんの同級生みたいだし、これからもよろしくね」
「「えへへ」」
そして、ビアンカ殿下の兄と姉が良い人で助かった。
どうもこの国の王族は、威張り散らす事はなさそうだ。
92
お気に入りに追加
383
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
変人奇人喜んで!!貴族転生〜面倒な貴族にはなりたくない!〜
赤井水
ファンタジー
クロス伯爵家に生まれたケビン・クロス。
神に会った記憶も無く、前世で何故死んだのかもよく分からないが転生した事はわかっていた。
洗礼式で初めて神と話よく分からないが転生させて貰ったのは理解することに。
彼は喜んだ。
この世界で魔法を扱える事に。
同い歳の腹違いの兄を持ち、必死に嫡男から逃れ貴族にならない為なら努力を惜しまない。
理由は簡単だ、魔法が研究出来ないから。
その為には彼は変人と言われようが奇人と言われようが構わない。
ケビンは優秀というレッテルや女性という地雷を踏まぬ様に必死に生活して行くのであった。
ダンス?腹芸?んなもん勉強する位なら魔法を勉強するわ!!と。
「絶対に貴族にはならない!うぉぉぉぉ」
今日も魔法を使います。
※作者嬉し泣きの情報
3/21 11:00
ファンタジー・SFでランキング5位(24hptランキング)
有名作品のすぐ下に自分の作品の名前があるのは不思議な感覚です。
3/21
HOT男性向けランキングで2位に入れました。
TOP10入り!!
4/7
お気に入り登録者様の人数が3000人行きました。
応援ありがとうございます。
皆様のおかげです。
これからも上がる様に頑張ります。
※お気に入り登録者数減り続けてる……がむばるOrz
〜第15回ファンタジー大賞〜
67位でした!!
皆様のおかげですこう言った結果になりました。
5万Ptも貰えたことに感謝します!
改稿中……( ⁎ᵕᴗᵕ⁎ )☁︎︎⋆。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る(旧題|剣は光より速い-社畜異世界転生)
丁鹿イノ
ファンタジー
【ファンタジア文庫にて1巻発売中!】
深夜の職場で人生を終えた青桐 恒(25)は、気づいたらファンタジーな異世界に転生していた。
前世の社畜人生のお陰で圧倒的な精神力を持ち、生後から持ち前の社畜精神で頑張りすぎて魔力と気力を異常に成長させてしまう。
そのうち元Sクラス冒険者である両親も自重しなくなり、魔術と剣術もとんでもないことに……
異世界に転生しても働くのをやめられない!
剣と魔術が存在するファンタジーな異世界で持ち前の社畜精神で努力を積み重ね成り上がっていく、成長物語。
■カクヨムでも連載中です■
本作品をお読みいただき、また多く感想をいただき、誠にありがとうございます。
中々お返しできておりませんが、お寄せいただいたコメントは全て拝見し、執筆の糧にしています。
いつもありがとうございます。
◆
書籍化に伴いタイトルが変更となりました。
剣は光より速い - 社畜異世界転生 ~社畜は異世界でも無休で最強へ至る~
↓
転生した社畜は異世界でも無休で最強へ至る
転生してテイマーになった僕の異世界冒険譚
ノデミチ
ファンタジー
田中六朗、18歳。
原因不明の発熱が続き、ほぼ寝たきりの生活。結果死亡。
気が付けば異世界。10歳の少年に!
女神が現れ話を聞くと、六朗は本来、この異世界ルーセリアに生まれるはずが、間違えて地球に生まれてしまったとの事。莫大な魔力を持ったが為に、地球では使う事が出来ず魔力過多で燃え尽きてしまったらしい。
お詫びの転生ということで、病気にならないチートな身体と莫大な魔力を授かり、「この世界では思う存分人生を楽しんでください」と。
寝たきりだった六朗は、ライトノベルやゲームが大好き。今、自分がその世界にいる!
勇者? 王様? 何になる? ライトノベルで好きだった「魔物使い=モンスターテイマー」をやってみよう!
六朗=ロックと名乗り、チートな身体と莫大な魔力で異世界を自由に生きる!
カクヨムでも公開しました。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
無限に進化を続けて最強に至る
お寿司食べたい
ファンタジー
突然、居眠り運転をしているトラックに轢かれて異世界に転生した春風 宝。そこで女神からもらった特典は「倒したモンスターの力を奪って無限に強くなる」だった。
※よくある転生ものです。良ければ読んでください。 不定期更新 初作 小説家になろうでも投稿してます。 文章力がないので悪しからず。優しくアドバイスしてください。
改稿したので、しばらくしたら消します
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
最強の赤ん坊! 異世界に来てしまったので帰ります!
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
病弱な僕は病院で息を引き取った
お母さんに親孝行もできずに死んでしまった僕はそれが無念でたまらなかった
そんな僕は運がよかったのか、異世界に転生した
魔法の世界なら元の世界に戻ることが出来るはず、僕は絶対に地球に帰る
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
スマートシステムで異世界革命
小川悟
ファンタジー
/// 毎日19時に投稿する予定です。 ///
★☆★ システム開発の天才!異世界転移して魔法陣構築で生産チート! ★☆★
新道亘《シンドウアタル》は、自分でも気が付かないうちにボッチ人生を歩み始めていた。
それならボッチ卒業の為に、現実世界のしがらみを全て捨て、新たな人生を歩もうとしたら、異世界女神と事故で現実世界のすべてを捨て、やり直すことになってしまった。
異世界に行くために、新たなスキルを神々と作ったら、とんでもなく生産チートなスキルが出来上がる。
スマフォのような便利なスキルで異世界に生産革命を起こします!
序章(全5話)異世界転移までの神々とのお話しです
第1章(全12話+1話)転生した場所での検証と訓練
第2章(全13話+1話)滞在先の街と出会い
第3章(全44話+4話)遺産活用と結婚
第4章(全17話)ダンジョン探索
第5章(執筆中)公的ギルド?
※第3章以降は少し内容が過激になってきます。
上記はあくまで予定です。
カクヨムでも投稿しています。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる