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第一章 バルガス公爵領
第五話 初心者でも大丈夫! 魔法使いの本
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さて、アイテムボックスの中には幾つかの書籍が入っていたのだが、その中に気になっていた物がある。
「初心者でも大丈夫! 魔法使いの本」
何だかキャッチーなフレーズが書かれているが、どうも魔法を使う為の本らしい。
俺は地面に座って本を広げた。
シロとミケも、俺の背中に張り付いて本を覗き込んでいた。
「えーっと、なになに? 初めに、どの種族でも魔力はあるが一定量がないと魔法が発動できません。そんな方は体を鍛えて剣の道に行く方が良いでしょう」
冒頭から中々の事が書いてあるな。
つまりは誰でも魔力は持っているが、誰でも魔法を使える訳ではないという。
俺はアイテムボックスが使えるから、魔法は使えると思いたい。
「先ずは市販されている魔力チェックの魔導具を使って、適性があるか調べてみましょう。お、アイテムボックスの中にあるぞ」
俺は、アイテムボックスからタブレットみたいな魔導具を取り出した。
このタブレットみたいな魔導具に手のひらをあてると、魔法が使えるか分かるという。
では、早速使ってみよう。
ピピピピ。
「えーっと、俺は回復魔法と生活魔法と空間魔法と無属性魔法に適性があるらしいな。支援魔法だらけて、地味に攻撃魔法が使えないのは痛いぞ」
派手に火魔法とか使えたら良いなと思ったけど、現実は甘くなかった。
でも、回復魔法は需要が高いと思うし、よしとしておこう。
「じゃあ、次はシロね。おお、風魔法と水魔法と無属性魔法だって!」
シロは魔法が使えるのが嬉しいのか、くるくると回りながら全身で喜びを表現していた。
シロは攻撃特化型の魔法使いだな。
「次はミケね。ミケは火魔法と土魔法に無属性魔法が使えるみたい!」
ミケも攻撃特化型の魔法が使えるみたいだ。
ミケも魔法が使えるのが嬉しいのか、シロと一緒になってくるくると回っていた。
さて、俺は本を読み進めよう。
「魔法を使う為には、日々の訓練がとても大切です。毎日訓練をしましょう。また、最初は簡単な魔法から使う様にしましょう」
これは基本的な事だろう。
どんな事をやるにしても、毎日の訓練は大事だ。
「火魔法、水魔法、土魔法、風魔法が四大魔法と言われて、回復魔法と生活魔法と無属性魔法と共に扱える人は多いです。逆に、空間魔法と聖魔法と闇魔法と雷魔法は扱える人が極端に少なくなります」
へえ、じゃあ俺の空間魔法はレア魔法なんだ。
極めると何でもできそうで面白そうだ。
「先ずは体の中にある魔力を感じましょう。お腹に意識を集中すると、暖かいものを感じる事ができます。魔力を体の中をぐるぐると循環させるのが、基本的な日々の訓練です」
「成程、早速ヘソの辺りに意識を持っていこう」
「シロもやってみる!」
「ミケも!」
早速皆で、本に書いてあった魔力を感じる方法を試してみた。
確かにヘソの辺りに、何やら暖かいものを感じた。
全身に暖かいものを流してみるけど、中々難しいぞ。
すると、シロとミケが俺の手を繋いできた。
ちょうど三人で輪っかを作る様な感じだ。
「お兄ちゃん、数人で魔力をぐるぐるまわすと効果あるんだって」
「早速やってみよう!」
「そうだな、折角だから試してみるか」
という事で、三人でぐるぐると魔力を流してみる。
おお、確かに一人で魔力を流すよりも難しいぞ。
五分くらい三人で手を繋いで魔力を流したら、一旦訓練は終了です。
「最初は初級魔法から試してみましょう。火魔法や水魔法に風魔法や土魔法は、小さく発現させる事から始めてみて下さい。聖魔法や闇魔法に雷魔法も同様です。無属性魔法は、魔法障壁などから始めてみましょう。回復魔法は簡単な治療から、生活魔法は服を綺麗にする所から始めましょう」
確かに、いきなり大きな魔法は使えないな。
俺は試しに、シロとミケの服を生活魔法で綺麗にしてみた。
「おお、服が綺麗になった!」
「お兄ちゃん、凄いよ!」
「成程、魔法はイメージが大切だ。この辺りも経験が必要だな」
シロとミケの服は、俺の放った生活魔法でピカピカになった。
暫くは色々な魔法を試してみよう。
「魔法はこんなところにしておこう。それじゃあ、遠くにみえている防壁のある街まで行こうか」
「「おー!」」
俺の問いかけに、シロとミケは両手を上げて答えていた。
俺達は、ようやく新しい世界の第一歩を踏み出したのだった。
「初心者でも大丈夫! 魔法使いの本」
何だかキャッチーなフレーズが書かれているが、どうも魔法を使う為の本らしい。
俺は地面に座って本を広げた。
シロとミケも、俺の背中に張り付いて本を覗き込んでいた。
「えーっと、なになに? 初めに、どの種族でも魔力はあるが一定量がないと魔法が発動できません。そんな方は体を鍛えて剣の道に行く方が良いでしょう」
冒頭から中々の事が書いてあるな。
つまりは誰でも魔力は持っているが、誰でも魔法を使える訳ではないという。
俺はアイテムボックスが使えるから、魔法は使えると思いたい。
「先ずは市販されている魔力チェックの魔導具を使って、適性があるか調べてみましょう。お、アイテムボックスの中にあるぞ」
俺は、アイテムボックスからタブレットみたいな魔導具を取り出した。
このタブレットみたいな魔導具に手のひらをあてると、魔法が使えるか分かるという。
では、早速使ってみよう。
ピピピピ。
「えーっと、俺は回復魔法と生活魔法と空間魔法と無属性魔法に適性があるらしいな。支援魔法だらけて、地味に攻撃魔法が使えないのは痛いぞ」
派手に火魔法とか使えたら良いなと思ったけど、現実は甘くなかった。
でも、回復魔法は需要が高いと思うし、よしとしておこう。
「じゃあ、次はシロね。おお、風魔法と水魔法と無属性魔法だって!」
シロは魔法が使えるのが嬉しいのか、くるくると回りながら全身で喜びを表現していた。
シロは攻撃特化型の魔法使いだな。
「次はミケね。ミケは火魔法と土魔法に無属性魔法が使えるみたい!」
ミケも攻撃特化型の魔法が使えるみたいだ。
ミケも魔法が使えるのが嬉しいのか、シロと一緒になってくるくると回っていた。
さて、俺は本を読み進めよう。
「魔法を使う為には、日々の訓練がとても大切です。毎日訓練をしましょう。また、最初は簡単な魔法から使う様にしましょう」
これは基本的な事だろう。
どんな事をやるにしても、毎日の訓練は大事だ。
「火魔法、水魔法、土魔法、風魔法が四大魔法と言われて、回復魔法と生活魔法と無属性魔法と共に扱える人は多いです。逆に、空間魔法と聖魔法と闇魔法と雷魔法は扱える人が極端に少なくなります」
へえ、じゃあ俺の空間魔法はレア魔法なんだ。
極めると何でもできそうで面白そうだ。
「先ずは体の中にある魔力を感じましょう。お腹に意識を集中すると、暖かいものを感じる事ができます。魔力を体の中をぐるぐると循環させるのが、基本的な日々の訓練です」
「成程、早速ヘソの辺りに意識を持っていこう」
「シロもやってみる!」
「ミケも!」
早速皆で、本に書いてあった魔力を感じる方法を試してみた。
確かにヘソの辺りに、何やら暖かいものを感じた。
全身に暖かいものを流してみるけど、中々難しいぞ。
すると、シロとミケが俺の手を繋いできた。
ちょうど三人で輪っかを作る様な感じだ。
「お兄ちゃん、数人で魔力をぐるぐるまわすと効果あるんだって」
「早速やってみよう!」
「そうだな、折角だから試してみるか」
という事で、三人でぐるぐると魔力を流してみる。
おお、確かに一人で魔力を流すよりも難しいぞ。
五分くらい三人で手を繋いで魔力を流したら、一旦訓練は終了です。
「最初は初級魔法から試してみましょう。火魔法や水魔法に風魔法や土魔法は、小さく発現させる事から始めてみて下さい。聖魔法や闇魔法に雷魔法も同様です。無属性魔法は、魔法障壁などから始めてみましょう。回復魔法は簡単な治療から、生活魔法は服を綺麗にする所から始めましょう」
確かに、いきなり大きな魔法は使えないな。
俺は試しに、シロとミケの服を生活魔法で綺麗にしてみた。
「おお、服が綺麗になった!」
「お兄ちゃん、凄いよ!」
「成程、魔法はイメージが大切だ。この辺りも経験が必要だな」
シロとミケの服は、俺の放った生活魔法でピカピカになった。
暫くは色々な魔法を試してみよう。
「魔法はこんなところにしておこう。それじゃあ、遠くにみえている防壁のある街まで行こうか」
「「おー!」」
俺の問いかけに、シロとミケは両手を上げて答えていた。
俺達は、ようやく新しい世界の第一歩を踏み出したのだった。
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