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お手伝いとお勉強 後編
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時計を見るともうすぐ11時半過ぎたくらいだった。
「ちょうどいいし一度片付けてご飯にしようか。」
「「ごはん」」
そう言うとテーブルの上のドリルとコピー用紙を片付けていく。
二人にふきんを一つづつ渡してテーブルを拭いてもらう、その間に冷蔵庫から鮭の切り身を出して保存庫からキャベツ等の野菜をを取り出す。
鮭を焼いてる間にキャベツやトマトときゅうりを切る。
小鉢にキャベツを入れてその上にきゅうりとトマトを乗せる、そこに軽く塩を振る。
運ぼうとしたらキッチンの入り口から覗いてる茶羽と黒羽が見えたので手招きをして、小鉢を渡し運んでもらう。
二人はお手伝いができると笑顔で運んでいく。
次にご飯をよそって、戻ってきた二人に茶碗を渡す。
鮭も焼けたようなのでお皿にのせて軽くほぐしてまた二人に渡す。
最後にフォークとスプーンを渡して、自分の分を持ってテーブルに並べる、席に着くと、
「お手伝いありがとな助かったよ、じゃあ食べようか、いただきます」
「「いただきます」」
相変わらず勢いよく食べ始める茶羽と黒羽。
食事が終わった時にさすがに食べ方を指摘する。
「茶羽、黒羽、ご飯食べるとき急いで慌てなくて良いからゆっくり噛んで食べるんだぞ、他の人が見たら行儀悪く見えるから気を付けるように、それに急がなくても誰も取らないからな。」
「「はい」」
「わかったならいいぞ、それでは、ごちそうさま」
「「ごちそうさま」」
お皿に茶碗を載せてその上に小鉢を乗せると、二人はそれを見て同じように重ねていく。
そしてゆっくりと運んでいく、また先に流し台の前に行き二人から食器を受け取る。
「ありがとうな。」
そう言うと二人をなでてあげる。
食器を洗い終わって戻ると、テレビの前でウトウトと眠そうにしてる茶羽と黒羽が居たので、抱き上げて二階に連れていき布団に寝かせた。
二人が寝ている間に自分も部屋着《パジャマ》のままだったのを思い出し着替えて、ベットの布団を予備の布団に変える、交換した布団は布団袋に入れて圧縮させて、今度クリーニングかコインランドリーに持って行けばいいかと押し入れにしまう。
それからリビングに戻りパソコンの前に座る、情報収集だ。
いくつかのニュースサイトを見ると、猫人犬人特別法案可決まで秒読みという見出しで、臨時国会で猫人犬人の人権を認め戸籍登録と国籍取得が可能になる特別法案が間もなく可決される見通しと書いてあった。
可決されたら遅くとも数日後から手続きの受付を各自治体で受付が始まるとなっていた。
掲示板サイトでは新たに人化したという情報はない、野良の人化も確認されたという書き込みも無い。
『猫人犬人』といれて検索してみると、ニュース記事やSNSや掲示板などが出てきたが、その中でそれ以外のサイトが出てきたのでクリックして見てみる。
それは昨日茶羽と黒羽の耳を測ったお礼にポシェットをもらったお店のホームページだった。
トップページに猫人犬人用帽子の予約間もなく受け付け開始と書いてあった。
デザインできたのかな?とクリックして見てみると、頭の寸法や耳の位置・大きさを測った上でオーダーメイドで数量限定で受け付けるようだが、まだ受け付けは開始してないのか予約ボタンはまだ無かった。
これが出来たら全国から予約殺到しそうだな、と思いながらブラウザーを閉じた。
ニュースサイトを確認しようと再度ブラウザーを立ち上げると、二階から物音がした。
時計を見ると15時前だった、茶羽と黒羽が起きたかなと二階に上がっていく、すると寝室から出てきて俺を見つけると飛びついてきた。
お昼寝は終わったか?と聞くとうんと頷く、三人でリビングまで降りてくると、二人は本棚に向かいひらがなドリルを持って来ようとする。
これからまた勉強する気みたいだ、だがこれからやらないといけない予定があったので二人に勉強はまた後でねと伝える。
「今からお買い物に行くよ。」
二人にそう言うと耳をピンと立てて、リビングを飛び出しドタバタと二階に上がっていった。
着替えする気なのかな?と二階に上がろうかとしたら、ドタバタと降りてきた。
よく見ると昨日もらったポシェットを持って来たようだ。
「ポシェット持って来たのか、準備はそれだけでいいのか?」
「「じゅんびできた」」
「よしじゃあ行くか」
「「はーい」」
玄関に行き靴を履かせて鍵を開けると、二人はガレージの入り口まで走っていった。
鍵を閉めて戸締りを確認して向かうとこっちを見ながら早くしろとばかりにぴょんぴょん跳ねていた。
「そんな慌てなくても買い物は逃げないよ。」
二人をなでてからガレージの扉を開ける、車のロックを開けると自分たちでドアを開けて後部座席に乗り込む、俺はガレージのシャッターを開けると、二人のベルトやシートの各部を確認してドアを閉める。
運転席に座ると後ろを振り返り、
「今日は近くのスーパーに行くからな、勝手に走り回ったり、騒いだりしたら駄目だからな。」
「「はーい」」
「じゃあ行くか」
「「しゅっぱーつ」」
いつも通り二人の掛け声で車を走らせる。
今までと違う方向に進みだしたから二人は今までと違う景色に夢中になっている。
10分ほどでスーパーの駐車場に着く、エンジンを切り二人を降ろすとロックをかける。
「さあいこうか」
「「はーい」」
手を繋いで入り口に向かう、スーパーに入るとカートとカゴを取り、二人に近くから離れては駄目と言い各売り場に向かう。
珍しいのかきょろきょろしているが俺から離れようとしないからホッとしながら食材を選んでカゴに入れていく。
鮮魚コーナーにくると二人は大きな魚にくぎ付けで、動こうとしなくなる、
「茶羽、黒羽、そんな大きい魚買っても食いきらんだろ。」
「「おさかな」」
二人の手を引いて売り場から離すと周りにいた店員さんや客のおばちゃんたちは笑顔になり温かい目で見られた。
迷惑かけてすいませんと近くにいた女性の店員に言うと、
「その子たちは猫人ですよね、仕方ないと思いますよ、午前中も犬人の子が精肉売り場から離れなくて飼い主さんが困ってましたから。」
と笑いながら言っていた。
他の人も同じようになってるんだと思いながら茶羽と黒羽に迷惑かけちゃだめだよと再度言い聞かせる。
その後レジに並んでるとき茶羽や黒羽より小さな女の子が寄ってきて、
「お耳触りたい。」
と言って来た、茶羽と黒羽はお互いを見た後俺の顔を見てきた、俺は何も言わず微笑む、すると二人はしゃがんで触らせる事にしたようだった、
「やわらかい~、ぷにぷに~」
女の子は二人の耳を交互に触って喜んではしゃいでいた。
女の子のお母さんがすぐ来て、ぺこぺこ謝りながら女の子を引っ張って行った。
それを見て小さい子を持つ親はどこも大変なんだな、とそのお母さんに同情していた。
清算を済ませて袋に詰めていると、
「さうがもつ」
「くうももつ」
と言い出したので開いてるレジで一番小さい手提げのレジ袋を二枚購入して、軽い物を一つづつ入れて持たせた。
お手伝いできたとばかりに笑顔で尻尾フリフリな状態でスーパーを出て車に向かう俺等を、周りは微笑ましく眺めていた。
車に乗って家までは、また違う道を通ったので窓の外の景色に夢中になっていた。
家に着くと買ってきた食材を冷蔵庫や保管庫に入れていく、その際二人は交互に袋から出しては渡してくれる。
終わると二人をなでていっぱい手伝ってくれてありがとと言うと、嬉しそうに飛び跳ねていた。
その後ご飯を食べてお風呂に入って二人がテレビに夢中になってる間にパソコンでニュースサイト等を確認する。
特別法案は無事可決、各自治体の役所で国籍取得と戸籍登録ができるようになった。
他にも小学校に入学できるし各手当の受給も可能らしい、普通の子供と同じ環境で生活できるとなってた。
ただ初年度(今年度編入生)は読み書き等から始めるので他の子とは別の特別クラスになってしまうらしい、まあその辺は仕方ないかなと思っていた。
受付の時期等に関しては各自治体に問い合わせるかホームページで、となっていた。
うちの市役所のホームページを開いていつから受付しているのか見ると今日からできるとなっていた。
え?今日可決したんだよね?なのに今日開庁からって・・・
うちの自治体優秀なの?それとも前もって通達が行ってて前倒しできたとかかな?
まあいいか、明日役所に手続きに行くかとブラウザーを閉じる
「ちょうどいいし一度片付けてご飯にしようか。」
「「ごはん」」
そう言うとテーブルの上のドリルとコピー用紙を片付けていく。
二人にふきんを一つづつ渡してテーブルを拭いてもらう、その間に冷蔵庫から鮭の切り身を出して保存庫からキャベツ等の野菜をを取り出す。
鮭を焼いてる間にキャベツやトマトときゅうりを切る。
小鉢にキャベツを入れてその上にきゅうりとトマトを乗せる、そこに軽く塩を振る。
運ぼうとしたらキッチンの入り口から覗いてる茶羽と黒羽が見えたので手招きをして、小鉢を渡し運んでもらう。
二人はお手伝いができると笑顔で運んでいく。
次にご飯をよそって、戻ってきた二人に茶碗を渡す。
鮭も焼けたようなのでお皿にのせて軽くほぐしてまた二人に渡す。
最後にフォークとスプーンを渡して、自分の分を持ってテーブルに並べる、席に着くと、
「お手伝いありがとな助かったよ、じゃあ食べようか、いただきます」
「「いただきます」」
相変わらず勢いよく食べ始める茶羽と黒羽。
食事が終わった時にさすがに食べ方を指摘する。
「茶羽、黒羽、ご飯食べるとき急いで慌てなくて良いからゆっくり噛んで食べるんだぞ、他の人が見たら行儀悪く見えるから気を付けるように、それに急がなくても誰も取らないからな。」
「「はい」」
「わかったならいいぞ、それでは、ごちそうさま」
「「ごちそうさま」」
お皿に茶碗を載せてその上に小鉢を乗せると、二人はそれを見て同じように重ねていく。
そしてゆっくりと運んでいく、また先に流し台の前に行き二人から食器を受け取る。
「ありがとうな。」
そう言うと二人をなでてあげる。
食器を洗い終わって戻ると、テレビの前でウトウトと眠そうにしてる茶羽と黒羽が居たので、抱き上げて二階に連れていき布団に寝かせた。
二人が寝ている間に自分も部屋着《パジャマ》のままだったのを思い出し着替えて、ベットの布団を予備の布団に変える、交換した布団は布団袋に入れて圧縮させて、今度クリーニングかコインランドリーに持って行けばいいかと押し入れにしまう。
それからリビングに戻りパソコンの前に座る、情報収集だ。
いくつかのニュースサイトを見ると、猫人犬人特別法案可決まで秒読みという見出しで、臨時国会で猫人犬人の人権を認め戸籍登録と国籍取得が可能になる特別法案が間もなく可決される見通しと書いてあった。
可決されたら遅くとも数日後から手続きの受付を各自治体で受付が始まるとなっていた。
掲示板サイトでは新たに人化したという情報はない、野良の人化も確認されたという書き込みも無い。
『猫人犬人』といれて検索してみると、ニュース記事やSNSや掲示板などが出てきたが、その中でそれ以外のサイトが出てきたのでクリックして見てみる。
それは昨日茶羽と黒羽の耳を測ったお礼にポシェットをもらったお店のホームページだった。
トップページに猫人犬人用帽子の予約間もなく受け付け開始と書いてあった。
デザインできたのかな?とクリックして見てみると、頭の寸法や耳の位置・大きさを測った上でオーダーメイドで数量限定で受け付けるようだが、まだ受け付けは開始してないのか予約ボタンはまだ無かった。
これが出来たら全国から予約殺到しそうだな、と思いながらブラウザーを閉じた。
ニュースサイトを確認しようと再度ブラウザーを立ち上げると、二階から物音がした。
時計を見ると15時前だった、茶羽と黒羽が起きたかなと二階に上がっていく、すると寝室から出てきて俺を見つけると飛びついてきた。
お昼寝は終わったか?と聞くとうんと頷く、三人でリビングまで降りてくると、二人は本棚に向かいひらがなドリルを持って来ようとする。
これからまた勉強する気みたいだ、だがこれからやらないといけない予定があったので二人に勉強はまた後でねと伝える。
「今からお買い物に行くよ。」
二人にそう言うと耳をピンと立てて、リビングを飛び出しドタバタと二階に上がっていった。
着替えする気なのかな?と二階に上がろうかとしたら、ドタバタと降りてきた。
よく見ると昨日もらったポシェットを持って来たようだ。
「ポシェット持って来たのか、準備はそれだけでいいのか?」
「「じゅんびできた」」
「よしじゃあ行くか」
「「はーい」」
玄関に行き靴を履かせて鍵を開けると、二人はガレージの入り口まで走っていった。
鍵を閉めて戸締りを確認して向かうとこっちを見ながら早くしろとばかりにぴょんぴょん跳ねていた。
「そんな慌てなくても買い物は逃げないよ。」
二人をなでてからガレージの扉を開ける、車のロックを開けると自分たちでドアを開けて後部座席に乗り込む、俺はガレージのシャッターを開けると、二人のベルトやシートの各部を確認してドアを閉める。
運転席に座ると後ろを振り返り、
「今日は近くのスーパーに行くからな、勝手に走り回ったり、騒いだりしたら駄目だからな。」
「「はーい」」
「じゃあ行くか」
「「しゅっぱーつ」」
いつも通り二人の掛け声で車を走らせる。
今までと違う方向に進みだしたから二人は今までと違う景色に夢中になっている。
10分ほどでスーパーの駐車場に着く、エンジンを切り二人を降ろすとロックをかける。
「さあいこうか」
「「はーい」」
手を繋いで入り口に向かう、スーパーに入るとカートとカゴを取り、二人に近くから離れては駄目と言い各売り場に向かう。
珍しいのかきょろきょろしているが俺から離れようとしないからホッとしながら食材を選んでカゴに入れていく。
鮮魚コーナーにくると二人は大きな魚にくぎ付けで、動こうとしなくなる、
「茶羽、黒羽、そんな大きい魚買っても食いきらんだろ。」
「「おさかな」」
二人の手を引いて売り場から離すと周りにいた店員さんや客のおばちゃんたちは笑顔になり温かい目で見られた。
迷惑かけてすいませんと近くにいた女性の店員に言うと、
「その子たちは猫人ですよね、仕方ないと思いますよ、午前中も犬人の子が精肉売り場から離れなくて飼い主さんが困ってましたから。」
と笑いながら言っていた。
他の人も同じようになってるんだと思いながら茶羽と黒羽に迷惑かけちゃだめだよと再度言い聞かせる。
その後レジに並んでるとき茶羽や黒羽より小さな女の子が寄ってきて、
「お耳触りたい。」
と言って来た、茶羽と黒羽はお互いを見た後俺の顔を見てきた、俺は何も言わず微笑む、すると二人はしゃがんで触らせる事にしたようだった、
「やわらかい~、ぷにぷに~」
女の子は二人の耳を交互に触って喜んではしゃいでいた。
女の子のお母さんがすぐ来て、ぺこぺこ謝りながら女の子を引っ張って行った。
それを見て小さい子を持つ親はどこも大変なんだな、とそのお母さんに同情していた。
清算を済ませて袋に詰めていると、
「さうがもつ」
「くうももつ」
と言い出したので開いてるレジで一番小さい手提げのレジ袋を二枚購入して、軽い物を一つづつ入れて持たせた。
お手伝いできたとばかりに笑顔で尻尾フリフリな状態でスーパーを出て車に向かう俺等を、周りは微笑ましく眺めていた。
車に乗って家までは、また違う道を通ったので窓の外の景色に夢中になっていた。
家に着くと買ってきた食材を冷蔵庫や保管庫に入れていく、その際二人は交互に袋から出しては渡してくれる。
終わると二人をなでていっぱい手伝ってくれてありがとと言うと、嬉しそうに飛び跳ねていた。
その後ご飯を食べてお風呂に入って二人がテレビに夢中になってる間にパソコンでニュースサイト等を確認する。
特別法案は無事可決、各自治体の役所で国籍取得と戸籍登録ができるようになった。
他にも小学校に入学できるし各手当の受給も可能らしい、普通の子供と同じ環境で生活できるとなってた。
ただ初年度(今年度編入生)は読み書き等から始めるので他の子とは別の特別クラスになってしまうらしい、まあその辺は仕方ないかなと思っていた。
受付の時期等に関しては各自治体に問い合わせるかホームページで、となっていた。
うちの市役所のホームページを開いていつから受付しているのか見ると今日からできるとなっていた。
え?今日可決したんだよね?なのに今日開庁からって・・・
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