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第三十一話「それぞれの思い」
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「でもまぁ、逃さないけどね。絶対に」
その言葉を紡ぐグレンは、後世に残したいほど清々しい笑顔をしていた。
上を見上げなければよかった。この顔は心臓に悪い。
グレンは前世を伝えても、ゲームの存在を話しても動じなかった。
それどころか異質な私でも好きだと、決められた物語があったおかげで私と出会えたと、言ってくれた。
どれほど嬉しかったか、グレンには想像すらつかないだろう。
私は背中に感じる温かさを堪能するため、グレンの胸板に頬擦りをする。
「なに? 煽ってるの?」
「んーグレンを好きになって良かったって思っただけ」
「あー……可愛い。なに、俺を悶え殺したいの?」
ぎゅうぎゅうと抱きしめられ、少し甘酸っぱい気持ちが募る。
ぽかぽか温かい。
身じろぎをして、対面にグレンを捉える。いわゆる対面座位の形だ。
正面に捕らえたグレンの顔は少しだけ赤く染まっている。
「ふふっ可愛い」
「男に可愛いってどうなの……」
「可愛い男は沼だから……」
オタクならではの理論を口にすれば「なんだそれ」と首筋に顔を埋められ、彼の髪の毛が少しくすぐったい。
肩に乗る頭をぐりぐりと押し付けられ、彼の頭に犬の耳の幻覚が見える。
「犬みたい」
「犬は嫌い?」
「好き。でも、グレンのほうがもっと好き」
「ふっ満点の答えだね」
いつもの調子が戻ってきたのかグレンはニヤリと笑う。
調子を取り戻した彼を少しばかり残念に思っていたからか、不満げな声が漏れた。
「かっこつけなくてもいいのに」
「前も言ったと思うけど、男は好いた相手にはかっこつけたい生き物なんだよ」
「……心配しなくても、どんなグレンも好きだよ」
「ありがとう。俺もユキノを愛してる」
蟻すらも逃げ出しそううなほど甘ったるい声で囁かれる。
隠しルートのグレンはこんなに甘い顔で、甘い声で、接してくれていたかしら?
グレンのルートを思い出したことで、そもそもシナリオ通りに進んでいないのではないかと、少しの疑問が浮かぶ。
今度、また茶会を開きナーシャを問い詰めなければ。
蜜月のスチルを思い浮かべていれば、ぞわりと悪寒がした。
私を抱きしめる力が強くなる。
上を見上げれば何故かグレンの笑顔が黒いものへと変わっていた。
「な、何?」
「誰のこと考えてるの?」
「……グレンのことだよ」
「怪しいなぁ? 本当に俺のこと考えてた?」
「敏すぎなのも困りものだと思うの」
私からグレンの頬に口づけを贈る。
大好きな顔から黒さがなくなった。単純で可愛い。
「隠しキャラのグレンじゃなくて、今のグレンが好きだって考えてただけ」
「ユキノ……!!」
グレンが感極まった声を上げる。
同じグレンであっても、全く同じではない。
私が好きなのは目の前のグレンであって、隠しキャラのグレンではないのだから。
たとえゲームのキャラだとしても、今を生きる一人の人間だ。今まできちんと理解出来ていなかった気がする。
今回の事件でそれをやっと自覚出来た。
「あっ! ていうか、セクト殿下はどうなったの?」
「あからさまに話題ずらしたね。今、他の男の話するのは悪手だと思わない?」
「……ごめん。考えなしだった」
素直に謝れば、グレンは優しい笑みを浮かべてサイドテーブルに置いてある鈴を鳴らした。
私もグレンも服を着ていないため、グレンは布団を手繰り寄せて私の肌を隠す。
隠してくれた気遣いは嬉しいが、この体勢のまま侍女を呼ぶのはどうかと思う。
「お呼びでしょうか」
震える声で入室したヒルダに目を見張る。
もう二度と会うことはないと思っていた。
戸惑いグレンの顔を見れば、何食わぬ顔で着替えをヒルダへと申し付けた。
◇◆◇
早々に着替えを持ってきたヒルダに着替えさせられた私は、ソファに座り、淹れられた紅茶に口を付けることなく、グレンが着替え終わるのを待っていた。
連れ去られる前、紅茶を飲んでからすぐ寝てしまった。
それはきっとヒルダが睡眠薬か何かを入れていたからではないだろうか。
私とヒルダしかいない空間には沈黙が降りていて、少し気まずい。
「ねぇ、ヒルダ」
ソファの横に控える彼女に声を掛ければすぐに返事を返される。
「はい。ユキノ様」
「貴女が取り乱して泣いたあの日にはもう、計画されていたのね?」
沈黙。
その静けさも長くは続かなかった。
ゴクリと息を呑んだヒルダが恐る恐る口を開いたからだ。
「その通りでございます。私は……侍女として、あってはならない罪を犯しました。どんな処罰も受け入れる所存です」
ヒルダは声を震わせながらもしっかりと意見を口にした。
「はぁ……なんでそうなるの? 何か弁明を……」
「そんなもの、必要ありません。私は、私のためにっ! 罪を犯したのです!」
泣きそうになりながらも言い切ったヒルダに、もう一度ため息をついた。
なんと言えば彼女は本当の事を喋ってくれるだろうか。
信頼を裏切った事に変わりはない。しかし、ヒルダが簡単な理由で私を売るはずがないと信じている。
幼い頃から同じ時を過ごしてきたのだ。一度裏切られたからといって、簡単に切り捨てられる相手ではない。
何か、のっぴきならない理由があるはずだ。
「何か理由があるのでしょう? そうじゃないと、貴女が私を裏切るなんてありえない」
「私から言うことなど、あるはずもございません」
「そうだった。貴女は昔から何を言っても一度決めた事は曲げない、とてつもない頑固だったわ」
頭を抱えてどうしたものかと下を向いて悩んでいれば、二つの影が下りた。
「彼女はセクトに弱みを握られてたみたいだよ」
「グレン! ……と、セクト殿下」
「僕はついでかよ」
突如目の前に現れたグレンはセクトとヒルダを対面のソファに座らせ、私の隣に腰掛けた。
「で、僕をここに連れてきて何がしたいんだよ、兄様は」
「これからの事をちゃんと話し合おうと思ってね。あの場でハイ終わりってわけにもいかないだろ?」
「それは、そうだけど……」
私と目が合ったセクトは気まずそうに視線を逸らす。
「謝って許されるような事じゃないのは分かってんだよ。だから、僕の弁明なんていらないだろうが」
「セクト殿下って、一人称僕なのに口調はすごく荒いの、グレンと口調被らないようにしてるの? 反抗期? かーわいーね?」
そうからかってやれば、顔を真っ赤にして口をパクパクと動かしていた。
「なっ、な!」
「ユキノいじめない」
「はーい。で、ありきたりだけど、なんであんな事をしようと思ったの?」
「……兄様が、憎かった。なんでも出来る天才だって持ち上げられて、なのに努力は欠かさない。そんな奴に勝てるわけないじゃないか! 僕は第二王子だから、どうあがいても王にはなれない。なら、引きずり降ろすしかない……!」
短絡的な考えだが、セクトはまだ齢十五。中学生と考えるとそのような考えに至るのも頷ける。
涙を流さぬように歯を食いしばるセクトはただの子どもに見えた。
「セクトの気持ちは十二分に分かった」
「王族が使えるはずの治癒魔法が使えないせいで妾の子扱いをされる僕の気持ちなんて、兄様に分かるわけないだろ!」
叫んだセクトはついに大粒の涙を溢れさせた。
「僕だって、僕だって! 兄様みたいに、かっこよく、なれたらって……」
これはあれだ、攻略対象ってやつだ。
でなければキャラ盛りすぎだろう。
感動のシーンであるはずなのに、心はちっとも動かない。むしろ冷める一方だ。
なぜだか、あらかじめ決められた台詞を聞かされている感覚に陥ってしまう。
「私にしたことは犯罪だけどね。ヒルダの事もちゃんと聞いてない」
容赦なく言葉を突きつければ、泣き止んだセクトがゆっくりと喋りだす。
「……ヒルダの家がしている奴隷売買、違法薬物売買を黙っている代わりに従ってもらったんだよ。お義姉さん」
「そう。ヒルダはアーマルド国の男爵家なのに、よくそんな情報が手に入ったわね」
「この国で何故か流行りだした違法薬物の出どころを調べていたら辿り着いただけだ。特別な話じゃないだろ」
拗ねたように顔を背けられる。
その言葉に、ふっと笑みが溢れた。
「なんだ。ちゃんと王族してるじゃない」
その言葉を紡ぐグレンは、後世に残したいほど清々しい笑顔をしていた。
上を見上げなければよかった。この顔は心臓に悪い。
グレンは前世を伝えても、ゲームの存在を話しても動じなかった。
それどころか異質な私でも好きだと、決められた物語があったおかげで私と出会えたと、言ってくれた。
どれほど嬉しかったか、グレンには想像すらつかないだろう。
私は背中に感じる温かさを堪能するため、グレンの胸板に頬擦りをする。
「なに? 煽ってるの?」
「んーグレンを好きになって良かったって思っただけ」
「あー……可愛い。なに、俺を悶え殺したいの?」
ぎゅうぎゅうと抱きしめられ、少し甘酸っぱい気持ちが募る。
ぽかぽか温かい。
身じろぎをして、対面にグレンを捉える。いわゆる対面座位の形だ。
正面に捕らえたグレンの顔は少しだけ赤く染まっている。
「ふふっ可愛い」
「男に可愛いってどうなの……」
「可愛い男は沼だから……」
オタクならではの理論を口にすれば「なんだそれ」と首筋に顔を埋められ、彼の髪の毛が少しくすぐったい。
肩に乗る頭をぐりぐりと押し付けられ、彼の頭に犬の耳の幻覚が見える。
「犬みたい」
「犬は嫌い?」
「好き。でも、グレンのほうがもっと好き」
「ふっ満点の答えだね」
いつもの調子が戻ってきたのかグレンはニヤリと笑う。
調子を取り戻した彼を少しばかり残念に思っていたからか、不満げな声が漏れた。
「かっこつけなくてもいいのに」
「前も言ったと思うけど、男は好いた相手にはかっこつけたい生き物なんだよ」
「……心配しなくても、どんなグレンも好きだよ」
「ありがとう。俺もユキノを愛してる」
蟻すらも逃げ出しそううなほど甘ったるい声で囁かれる。
隠しルートのグレンはこんなに甘い顔で、甘い声で、接してくれていたかしら?
グレンのルートを思い出したことで、そもそもシナリオ通りに進んでいないのではないかと、少しの疑問が浮かぶ。
今度、また茶会を開きナーシャを問い詰めなければ。
蜜月のスチルを思い浮かべていれば、ぞわりと悪寒がした。
私を抱きしめる力が強くなる。
上を見上げれば何故かグレンの笑顔が黒いものへと変わっていた。
「な、何?」
「誰のこと考えてるの?」
「……グレンのことだよ」
「怪しいなぁ? 本当に俺のこと考えてた?」
「敏すぎなのも困りものだと思うの」
私からグレンの頬に口づけを贈る。
大好きな顔から黒さがなくなった。単純で可愛い。
「隠しキャラのグレンじゃなくて、今のグレンが好きだって考えてただけ」
「ユキノ……!!」
グレンが感極まった声を上げる。
同じグレンであっても、全く同じではない。
私が好きなのは目の前のグレンであって、隠しキャラのグレンではないのだから。
たとえゲームのキャラだとしても、今を生きる一人の人間だ。今まできちんと理解出来ていなかった気がする。
今回の事件でそれをやっと自覚出来た。
「あっ! ていうか、セクト殿下はどうなったの?」
「あからさまに話題ずらしたね。今、他の男の話するのは悪手だと思わない?」
「……ごめん。考えなしだった」
素直に謝れば、グレンは優しい笑みを浮かべてサイドテーブルに置いてある鈴を鳴らした。
私もグレンも服を着ていないため、グレンは布団を手繰り寄せて私の肌を隠す。
隠してくれた気遣いは嬉しいが、この体勢のまま侍女を呼ぶのはどうかと思う。
「お呼びでしょうか」
震える声で入室したヒルダに目を見張る。
もう二度と会うことはないと思っていた。
戸惑いグレンの顔を見れば、何食わぬ顔で着替えをヒルダへと申し付けた。
◇◆◇
早々に着替えを持ってきたヒルダに着替えさせられた私は、ソファに座り、淹れられた紅茶に口を付けることなく、グレンが着替え終わるのを待っていた。
連れ去られる前、紅茶を飲んでからすぐ寝てしまった。
それはきっとヒルダが睡眠薬か何かを入れていたからではないだろうか。
私とヒルダしかいない空間には沈黙が降りていて、少し気まずい。
「ねぇ、ヒルダ」
ソファの横に控える彼女に声を掛ければすぐに返事を返される。
「はい。ユキノ様」
「貴女が取り乱して泣いたあの日にはもう、計画されていたのね?」
沈黙。
その静けさも長くは続かなかった。
ゴクリと息を呑んだヒルダが恐る恐る口を開いたからだ。
「その通りでございます。私は……侍女として、あってはならない罪を犯しました。どんな処罰も受け入れる所存です」
ヒルダは声を震わせながらもしっかりと意見を口にした。
「はぁ……なんでそうなるの? 何か弁明を……」
「そんなもの、必要ありません。私は、私のためにっ! 罪を犯したのです!」
泣きそうになりながらも言い切ったヒルダに、もう一度ため息をついた。
なんと言えば彼女は本当の事を喋ってくれるだろうか。
信頼を裏切った事に変わりはない。しかし、ヒルダが簡単な理由で私を売るはずがないと信じている。
幼い頃から同じ時を過ごしてきたのだ。一度裏切られたからといって、簡単に切り捨てられる相手ではない。
何か、のっぴきならない理由があるはずだ。
「何か理由があるのでしょう? そうじゃないと、貴女が私を裏切るなんてありえない」
「私から言うことなど、あるはずもございません」
「そうだった。貴女は昔から何を言っても一度決めた事は曲げない、とてつもない頑固だったわ」
頭を抱えてどうしたものかと下を向いて悩んでいれば、二つの影が下りた。
「彼女はセクトに弱みを握られてたみたいだよ」
「グレン! ……と、セクト殿下」
「僕はついでかよ」
突如目の前に現れたグレンはセクトとヒルダを対面のソファに座らせ、私の隣に腰掛けた。
「で、僕をここに連れてきて何がしたいんだよ、兄様は」
「これからの事をちゃんと話し合おうと思ってね。あの場でハイ終わりってわけにもいかないだろ?」
「それは、そうだけど……」
私と目が合ったセクトは気まずそうに視線を逸らす。
「謝って許されるような事じゃないのは分かってんだよ。だから、僕の弁明なんていらないだろうが」
「セクト殿下って、一人称僕なのに口調はすごく荒いの、グレンと口調被らないようにしてるの? 反抗期? かーわいーね?」
そうからかってやれば、顔を真っ赤にして口をパクパクと動かしていた。
「なっ、な!」
「ユキノいじめない」
「はーい。で、ありきたりだけど、なんであんな事をしようと思ったの?」
「……兄様が、憎かった。なんでも出来る天才だって持ち上げられて、なのに努力は欠かさない。そんな奴に勝てるわけないじゃないか! 僕は第二王子だから、どうあがいても王にはなれない。なら、引きずり降ろすしかない……!」
短絡的な考えだが、セクトはまだ齢十五。中学生と考えるとそのような考えに至るのも頷ける。
涙を流さぬように歯を食いしばるセクトはただの子どもに見えた。
「セクトの気持ちは十二分に分かった」
「王族が使えるはずの治癒魔法が使えないせいで妾の子扱いをされる僕の気持ちなんて、兄様に分かるわけないだろ!」
叫んだセクトはついに大粒の涙を溢れさせた。
「僕だって、僕だって! 兄様みたいに、かっこよく、なれたらって……」
これはあれだ、攻略対象ってやつだ。
でなければキャラ盛りすぎだろう。
感動のシーンであるはずなのに、心はちっとも動かない。むしろ冷める一方だ。
なぜだか、あらかじめ決められた台詞を聞かされている感覚に陥ってしまう。
「私にしたことは犯罪だけどね。ヒルダの事もちゃんと聞いてない」
容赦なく言葉を突きつければ、泣き止んだセクトがゆっくりと喋りだす。
「……ヒルダの家がしている奴隷売買、違法薬物売買を黙っている代わりに従ってもらったんだよ。お義姉さん」
「そう。ヒルダはアーマルド国の男爵家なのに、よくそんな情報が手に入ったわね」
「この国で何故か流行りだした違法薬物の出どころを調べていたら辿り着いただけだ。特別な話じゃないだろ」
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