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第七話「王子の困惑」
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好いた相手に初めて名前を呼ばれ、その上自身が欲しいと蕩けきった顔で強請られる。
自ら恥ずかしげもなく両足を広げ、見せつけるように誘う姿は、あまりにも蠱惑的だ。
「くっそ! 反則だろっ!!」
パンツをくつろげ、反り立った自身を彼女のソコにあてがう。
「あは♡ はやくっもう待てないのぉ」
彼女の足が俺の腰を挟み、奥へと誘うように腰を振り出す。
己で破瓜しようとする様に、まだだと腰を引けば、残念そうな声が上がる。
「あとちょっとだったのにぃ」
「ユキノ。初めてなんだから、ゆっくりしよう?」
「やーだ。もっと激しいのがいいの。ねぇ、グレン? 好きに動いて?」
初めては優しく抱こうと決めていた、その決心が崩れていく音が聞こえた気がした。
「どうなっても知らないからな。ユキノ、愛してる」
「ぇっ、んんんんんん!!?」
身体を密着させ、口づけど同時に膜の奥まで自身を埋めた。
痛みに涙を浮かべる彼女に回復魔法を使う。
膜まで再生させないよう細心の注意を払い痛みを和らげ、ゆっくりと腰を動かす。
「これで痛くないだろ?」
「ん、ひゃぁ、これだめ! だめなのぉ!!」
指で弄っていた時に見つけた浅めのポイントを重点的に攻めてやれば「いや、やだ、むり」と涙ながらに訴えられる。
痛みが無くなれば、彼女を襲うのは快楽だけなのを知りながら、快楽の先へと追いやるのは酷だろうか。
浅い場所だけで何度も達する姿に、口角が釣り上がる。
可愛い。もっと鳴かせたい。
初めてのくせに何度も中で達せるのは素質だろう。
「煽ったのはユキノだろ? もっと乱れて。もっと可愛い姿を見せて」
「ぁ、またきちゃう! ゃあああああああ!!! まってぇああ、やぁ、もうむりぃ」
「ん? もっと奥がいいって?」
焦らし続けた奥まで一気に押し込んだ。
「~~~~っ」
声にならない声を上げ、一気に上り詰めたユキノを抱きしめ、一心不乱に奥だけを攻める。
「ぅあ、あっあ、あぁ!!」
彼女に股を開いた時の威勢はもうなく、咽び泣くだけ。
襲い来る快感を逃がそうと身体をよじるが、そんなこと許さない。
彼女の両手を片手で封じ、空いている手で芽芯を潰す。
また大きく跳ねた小さな腰に笑みを浮かべ、彼女に問いかける。
「ねぇ、ユキノ。気持ちいい?」
「ん、ぁひゃあ」
いまだに気持ちいいとその一言が口から出ない。
「答えて。ね、ユキノ? 気持ちいい?」
ぐりぐりと刺激すれば、小さな口から嬌声を上げる。
だけど聞きたいのはそれじゃない。
上り詰めた快感が弾ける寸前で抽送をやめ、彼女の顔を覗き込む。
「ぇ」
「ちゃんと言ったらイカせてあげる。気持ちいい? ユキノを抱いてるのは誰?」
「そんな……恥ずかしい……」
いじらしく頬を赤く染め、視線を逸らされた。
「じゃあ、おしまいにしようか」
「ううう」
高められ少しで弾けるというところで止められるのは耐え難いだろう。
「グレン」
「ん~?」
やんわりと刺激を続ければ、潤んだ紫紺の瞳が揺らぐ。
あと少しで落ちるな。
優しく芽芯を擦り、もう一度高めていく。
「あ、あぁ! ……ぁ、っやめないでよぉ」
また弾ける寸前で止めれば、瞳から大粒の涙を溢れさせる。
「ちゃんと言えたらイカせてあげる」
抽送を再開し、今度は形を覚えさせるようにゆっくりと動かす。
激しい快感ではなく優しく与えられる快感に、彼女は堪えられないと首を振った。
「きもちいいの、ゃあ、だめ! これぇ、きもちよすぎてっ! おかしくなるっ!!」
「いい子。じゃあご褒美あげような」
「え、や、今はっあああああああ!!!」
一度抜けない程度まで先まで引き抜き、一気に奥へと押し込んだ。
それを起点にゆったりとした抽送から、激しいものへと変える。
彼女は奥へと押し込んだだけで達してしまったが、お構いなしに腰を動かす。
「あぁ! ゃあうん、はッああああ!!」
「可愛いなぁユキノ」
「グレンっぅ、やあ、変になっちゃああ!!」
彼女が達する度に締め付けが強くなる。
「もう逃さない。愛してるよ、ユキノ」
「あっあ、それだめそえあっ――――!!!!!」
彼女の中に精を吐き出し、ぐったりと寝台に体を沈めている彼女に口づけを送る。
「んっ」
「まだ足りない。もうちょっと付き合って」
「え、やぁ」
「いい眺め」
彼女の体を反転させ、昂りの収まらない己を挿入した。
シミひとつない綺麗な背中が反り返り、形の良い尻が抽送と同時に揺れる。
腕に力が入らないのか彼女は寝台に顔を埋め嬌声を上げている。
「もっと俺を感じて。ね?」
「ああああ! もぅゆるしてぇ」
懇願する彼女を貪るように、何度も何度も体位を変え、交わった。
◇◆◇
「ごめんなさい、あんまり……その、覚えていなくて……?」
二日かけて抱き潰し、続きはユキノが起きてからだと水を汲んできた直後のことだ。
彼女の言葉に耳を疑った。
「……覚えていない?」
確かに彼女は酒に溺れていたが、はっきりと喋っていたし、記憶を失うとは考えられなかった。
「俺の名は、グレン・フォン・シエロニア」
名乗れば目に見えて固まったユキノ。
忘れたなら、嫌でも思い出させてやる。
そう決意し、俺は彼女へと近づいた。
自ら恥ずかしげもなく両足を広げ、見せつけるように誘う姿は、あまりにも蠱惑的だ。
「くっそ! 反則だろっ!!」
パンツをくつろげ、反り立った自身を彼女のソコにあてがう。
「あは♡ はやくっもう待てないのぉ」
彼女の足が俺の腰を挟み、奥へと誘うように腰を振り出す。
己で破瓜しようとする様に、まだだと腰を引けば、残念そうな声が上がる。
「あとちょっとだったのにぃ」
「ユキノ。初めてなんだから、ゆっくりしよう?」
「やーだ。もっと激しいのがいいの。ねぇ、グレン? 好きに動いて?」
初めては優しく抱こうと決めていた、その決心が崩れていく音が聞こえた気がした。
「どうなっても知らないからな。ユキノ、愛してる」
「ぇっ、んんんんんん!!?」
身体を密着させ、口づけど同時に膜の奥まで自身を埋めた。
痛みに涙を浮かべる彼女に回復魔法を使う。
膜まで再生させないよう細心の注意を払い痛みを和らげ、ゆっくりと腰を動かす。
「これで痛くないだろ?」
「ん、ひゃぁ、これだめ! だめなのぉ!!」
指で弄っていた時に見つけた浅めのポイントを重点的に攻めてやれば「いや、やだ、むり」と涙ながらに訴えられる。
痛みが無くなれば、彼女を襲うのは快楽だけなのを知りながら、快楽の先へと追いやるのは酷だろうか。
浅い場所だけで何度も達する姿に、口角が釣り上がる。
可愛い。もっと鳴かせたい。
初めてのくせに何度も中で達せるのは素質だろう。
「煽ったのはユキノだろ? もっと乱れて。もっと可愛い姿を見せて」
「ぁ、またきちゃう! ゃあああああああ!!! まってぇああ、やぁ、もうむりぃ」
「ん? もっと奥がいいって?」
焦らし続けた奥まで一気に押し込んだ。
「~~~~っ」
声にならない声を上げ、一気に上り詰めたユキノを抱きしめ、一心不乱に奥だけを攻める。
「ぅあ、あっあ、あぁ!!」
彼女に股を開いた時の威勢はもうなく、咽び泣くだけ。
襲い来る快感を逃がそうと身体をよじるが、そんなこと許さない。
彼女の両手を片手で封じ、空いている手で芽芯を潰す。
また大きく跳ねた小さな腰に笑みを浮かべ、彼女に問いかける。
「ねぇ、ユキノ。気持ちいい?」
「ん、ぁひゃあ」
いまだに気持ちいいとその一言が口から出ない。
「答えて。ね、ユキノ? 気持ちいい?」
ぐりぐりと刺激すれば、小さな口から嬌声を上げる。
だけど聞きたいのはそれじゃない。
上り詰めた快感が弾ける寸前で抽送をやめ、彼女の顔を覗き込む。
「ぇ」
「ちゃんと言ったらイカせてあげる。気持ちいい? ユキノを抱いてるのは誰?」
「そんな……恥ずかしい……」
いじらしく頬を赤く染め、視線を逸らされた。
「じゃあ、おしまいにしようか」
「ううう」
高められ少しで弾けるというところで止められるのは耐え難いだろう。
「グレン」
「ん~?」
やんわりと刺激を続ければ、潤んだ紫紺の瞳が揺らぐ。
あと少しで落ちるな。
優しく芽芯を擦り、もう一度高めていく。
「あ、あぁ! ……ぁ、っやめないでよぉ」
また弾ける寸前で止めれば、瞳から大粒の涙を溢れさせる。
「ちゃんと言えたらイカせてあげる」
抽送を再開し、今度は形を覚えさせるようにゆっくりと動かす。
激しい快感ではなく優しく与えられる快感に、彼女は堪えられないと首を振った。
「きもちいいの、ゃあ、だめ! これぇ、きもちよすぎてっ! おかしくなるっ!!」
「いい子。じゃあご褒美あげような」
「え、や、今はっあああああああ!!!」
一度抜けない程度まで先まで引き抜き、一気に奥へと押し込んだ。
それを起点にゆったりとした抽送から、激しいものへと変える。
彼女は奥へと押し込んだだけで達してしまったが、お構いなしに腰を動かす。
「あぁ! ゃあうん、はッああああ!!」
「可愛いなぁユキノ」
「グレンっぅ、やあ、変になっちゃああ!!」
彼女が達する度に締め付けが強くなる。
「もう逃さない。愛してるよ、ユキノ」
「あっあ、それだめそえあっ――――!!!!!」
彼女の中に精を吐き出し、ぐったりと寝台に体を沈めている彼女に口づけを送る。
「んっ」
「まだ足りない。もうちょっと付き合って」
「え、やぁ」
「いい眺め」
彼女の体を反転させ、昂りの収まらない己を挿入した。
シミひとつない綺麗な背中が反り返り、形の良い尻が抽送と同時に揺れる。
腕に力が入らないのか彼女は寝台に顔を埋め嬌声を上げている。
「もっと俺を感じて。ね?」
「ああああ! もぅゆるしてぇ」
懇願する彼女を貪るように、何度も何度も体位を変え、交わった。
◇◆◇
「ごめんなさい、あんまり……その、覚えていなくて……?」
二日かけて抱き潰し、続きはユキノが起きてからだと水を汲んできた直後のことだ。
彼女の言葉に耳を疑った。
「……覚えていない?」
確かに彼女は酒に溺れていたが、はっきりと喋っていたし、記憶を失うとは考えられなかった。
「俺の名は、グレン・フォン・シエロニア」
名乗れば目に見えて固まったユキノ。
忘れたなら、嫌でも思い出させてやる。
そう決意し、俺は彼女へと近づいた。
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