転生令嬢は逃げ出したい 〜絶倫ルート回避したはずなのに、何故か別の絶倫ルートに入ったんですが！？〜

第六話「王子の誤算」

「っん」

　もう一度触れるだけの口づけを落とす。
　キスだけで蕩けてしまっているユキノに心から「可愛い」と言葉を贈った。
　彼女の柔らかそうな耳を食み、わざとらしく音を立てて舐める。
　それに気を取られている隙に自らのシャツを脱ぎ捨てる。

「ひゃぁ、ん」

　己の次は彼女だと、快楽に恍惚とした表情を浮かべる彼女のランジェリーを手早く剥ぎ取った。
　覆い隠す物が無くなった胸を下から支えるように触れれば、少しだけ期待が篭った声が聞こえた。

「期待してるの？　ほんと、可愛いね」
「あっ、ゃ」

　ほんの少し触れただけで感じてしまう敏感な肌を堪能するため、今度は鷲掴みにした。
　やわやわと揉みしだけば、それだけで達すのではないかと思わせるほど、ビクビクと身体を跳ねさせ反応を示してくれる。
　手に収まらないほど豊満な胸の頂点が指の隙間から食べてくれと言わんばかりにピンッと主張している。
　揉んでいない胸の頂きの周りを舐めれば、彼女の口から一際甘い声が漏れた。

「んん、あぁ」

　甘く媚薬のような味をもっと味わいたくて、執拗に舐めていれば、彼女はもじもじと両足を擦り合わせ始めた。

　頃合いかな。

　焦らし続けた蕾に食らいつけば、強い刺激に彼女の腰が目に見えて浮いた。

「ひゃああ！」

　片方の胸を揉みしだき、口に含んだ蕾をコロコロと舌で転がしたり、吸ったりすれば可愛い声が上がる。

「気持ちいい？」
「ひぁ、喋らないで、ぁ」

　もっと彼女を乱れさせたい。
　そんな欲がむくむくと膨れ上がる。
　蕾から口を離す前に甘噛みをすれば、強請るような声が上がった。

「だめ、それやぁ」
「んー？　気持いいの間違いじゃない？」

　彼女はいやいやと首を振るが身体は跳ね、甘い声が漏れ出ている時点で、感じているのは明らかだった。
　胸からくびれ、足の付け根へと手を滑らせ、彼女の大事な部分へと辿り着く。
　焦ったように「やだぁ」と口にするが、ささやかな抵抗は情欲を煽るだけだ。
　割れ目をなぞれば、やはりそこは濡れそぼっており、ぬるっとした感触が俺を喜ばせる。

「ふっこっちは素直だね？」
「うぅ……言わないでぇ」

　よほど恥ずかしかったのか、真っ赤な顔を両手で隠してしまった。

「だーめ。ちゃんと顔見せて」

　無理矢理左手を顔から離すと、涙目でこちらを睨む瞳と目が合う。

　可愛すぎる。こんな生き物が存在していいのか……??

　ゴクリと生唾を飲み込み、口元に笑みを湛える。

「これ以上煽るのはやめてほしいな……」
「煽ってな……ゃ、ああああああッ！！！？」

　グリッと芽芯を潰せば、彼女は甲高い声を上げて達した。
　肩で息をする彼女には申し訳ないが、そろそろ我慢の限界が近い。

「上手にイケたね。ユキノ。可愛い」
「はぁはぁ、ん、あっ待ってまだ──」

　蜜壺へと指を入れ、彼女の感じる場所を探る。
　誰も知らないその場所は、指一本でも狭く感じるほどだ。

「待って、っはぁん、てぇ……言った、ぁん、のにぃ」　
「ユキノが可愛いのが悪い。それに解さないと入らないよ？」
「あッ!?」

　一点を掠った途端、腰が跳ねた。

「ここか」
「ま、やッ」
「待たないし、やめないよ」

　彼女の瞳に映る自分は、獲物を見つけた猛禽類のような瞳で心底楽しそうに笑っている。
　ひぇっと声を上げた彼女が後退しようとするが、ここまで来て簡単に逃がすはずもない。
　逃げようとする腰を捕まえて引き寄せ、見付けたそこを擦った。

「っあああ!?」

　やだやだと首を振る彼女の唇を塞ぐ。

「んんんん!!　ぁ、んっ」

　刺激が強すぎるのか、擦れば擦るだけ反応を示してくれる。
　それが少し楽しくてそれと同時に芽芯を潰した。
　その瞬間、張り詰めた快楽が弾けたのか、彼女は大きく痙攣をし、脱力した。
　まだ挿れてすらいないというのに、ここまで乱れてくれるとは……。
　歓喜を噛み締めていると、快感に咽び泣いていたはずの彼女がうっとりとこちらを見つめていた。
　そして、自ら両足を広げ、

「お願い……もう、いいからぁ！　グレンの大きくて熱いの挿れてぇ……」

　おねだりをしてきたのだ。