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第3話
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「キャーーー!!ちょっとお兄ちゃん!何これ!!」
「・・・・っるせえなぁ、なんだよ」
久しぶりに妹が訪ねてきたと思ったら、何やらキッチンで騒ぎだした。
「これ!あのチョコレート王子の店のじゃない!?」
キッチンから飛び出してきた妹の若菜が手に持ってきたのは、あの店のショコラが入っていた空箱だった。
「ああ、このチョコは・・・・」
新しいショコラシリーズが発売されて、思わず買ってしまったんだ・・・・。
「この前、お兄ちゃんが買って来てくれたやつママが全部食べちゃって、今日は絶対全部1人で食べてやろうと思ってたのに定休日だっていうし!さっきこの箱見つけてやったあ!って思ったのに空だし!」
「―――急に来たと思ったら、あの店が目当てかよ」
まぁ、そんなことだろうと思ったけど。
あの店が定休日でへこんでいるのは、俺も同じだっつーの。
今日は平日だったけれど、会社のシステムのメンテナンスがあり仕事は午前中で終わっていた。
篤人とは、普通に会話ができるようになったとはいえ、まだ友達とも言えない関係だ。
片やチョコレート王子と呼ばれる今や超人気店のショコラティエ。
片やどこにでもいる、ごくごく普通のサラリーマンだ。
携帯の番号もメールアドレスも知らない。
当然休みの日に会う約束なんて、してるわけがない・・・・・。
「せっかくチョコレート王子に会えると思ってたのに~~~」
「チョコレートが食べたいのか王子に会いたいのかどっちだよ」
「チョコレートも食べたいし、チョコレート王子にも会いたい!女の子として当然の欲求でしょ?てことで、お兄ちゃん、付き合ってよ」
「は?どこへ?」
「横浜!今デパートで、チョコレートフェアやってるんだって!ね、面白そうでしょ?一緒に行こうよ!」
「面白そうって・・・・お前、俺におごらせるつもりだろ」
俺の言葉に、若菜はぺろりと舌を出して笑った。
「えへへ。かわいい妹が久しぶりに遊びに来てやったんだから、それくらいいいでしょ?」
「ったく・・・・」
溜息をつきながらも、俺は重い腰を上げた。
このまま家でうだうだしていても仕方がない。
気晴らしに、妹に付き合うのも悪くないかもしれない・・・・・。
「平日なのに、結構人がいるのね」
デパートのイベントフロアに着くと、若菜がきょろきょろしながら呟いた。
「そうだな。なぁ、どの店見るのか決まってるのか?」
「ん~、いくつか友達から聞いたショップを見てみたいんだけど・・・・これだけたくさんあると、どこにそのショップがあるのか・・・・」
「確かに・・・・あ、あそこにフロアの案内図があるみたいだぞ」
そう言って、俺はフロアの一角を目指して歩き出した。
若菜も慌てて着いてくる。
「ちょっと、置いていかないでよ!」
大きく張り出されたイベントフロアの案内図の前に立ち、ざっとショップ名に目を通す。
「―――なぁ、どこのショップ―――」
そう声に出しながら振り向いた俺の目に飛び込んできたのは―――
「えっとねえ、確かLa・・・って、どこ見てんの、お兄ちゃん」
「ちょ―――ちょっと、悪い!」
「え!?ちょっと、お兄ちゃん!?」
突然駆けだした俺のあとを、わけもわからず若菜が走ってついてくる。
―――あれは、彼だ!
フロアの向こう側、いくつものショップのブースが並んで何十人という人で溢れている向こう側に―――
あの、きれいな横顔が見えた。
キャラメル色の髪、白い肌、大きな瞳、赤い唇。
あんな美形、見間違えるはずがない。
俺は後ろから若菜が『待ってよ!』と声をかけてくるのも構わず、篤人の姿を求めて走った。
イベントフロアーの奥に、カフェコーナーがあった。
今回のイベントに合わせ、まるでカラフルなチョコレートのようなテーブルセットが並べられたスペースの奥に、2人はいた。
ラズベリーチョコのような鮮やかなピンクのテーブルセットの椅子に並んで座る、篤人と、その兄の、確か樹さん・・・・。
丸いテーブルには椅子が4つテーブルを囲むように置かれていたが、2人は2つの椅子をくっつけるようにして座っていた。
ぴったりと寄り添うように座るその様子は、見てるこっちが恥ずかしくなるほど仲がよさそうで・・・・。
樹さんが自分の前の皿に乗ったチョコレートを1つ掴むと、篤人の口の前に持って行った。
篤人は、当たり前のように口を開け、樹さんの手からチョコレートを食べた。
おいしい、と篤人の口が動いているようだった。
嬉しそうに笑う樹さんと、それを見てやっぱり嬉しそうに笑う篤人。
俺は、その光景を見つめながら―――足に根っこが生えたように、動けずにいた・・・・。
「はぁ、はぁ、もう、お兄ちゃん、急に走り出して―――って、あ!!あの人!!」
ようやく俺に追いついた若菜が、俺の視線を追って目を見開いた。
「チョコレート王子!!」
「ちょ、おま、声がでかいって!」
俺は慌てて若菜の口を抑えようとして―――
大きな目をぱっちりと開き、驚いた顔で俺を見る篤人と、目が合ってしまった・・・・・。
「す、すいません」
仕方なく、俺は若菜を連れて2人のいるテーブルの傍へ行った。
篤人が、にこりと笑顔を向けてくれる。
樹さんは、きょとんとして俺の顔を見ていた。
「いえ。偶然ですね」
そう言った篤人の声は、なんだかいつもより元気がないように思えた。
「きゃあ、かっこいい」
若菜が小声で呟き、俺の袖をツンツンと引っ張る。
―――紹介しろって?ったくもう・・・・・
いつもよりも元気のない様子の篤人が気になったが、俺はとりあえず若菜を紹介することにした。
「あの・・・・妹の若菜です。その、実は、松下さんのファンで・・・・」
「え・・・・妹さん・・・・?」
篤人の目が、大きく見開かれた。
「あ、はい。今日、たまたま遊びに来てて・・・・」
「座れば?」
突然樹さんが言い、若菜も驚いて樹さんを見た。
「チョコ、いっぱい買ったから一緒に食べよう。あ、飲み物はコーヒーか紅茶、あとウーロン茶しかないけど」
「あ、いや、でも俺たち・・・・」
まだ1個もチョコレート買ってないのに・・・・
さすがに遠慮しようとすると、篤人がにっこりと笑って小首を傾げた。
「どうぞ。いろんなショップの食べたくて、買い過ぎちゃったんです。食べて、感想を教えてもらえると嬉しいんだけど」
その言葉に、俺たちは『じゃあ』と椅子に座り、オーダーを取りに来たウェイトレスに紅茶とコーヒーを注文したのだった。
心なしか、篤人がさっきよりも元気になったように見えた。
若菜は本物の篤人を目の前に、すっかりぽーっと見惚れてしまっていた。
当の篤人は、そんなことには気づかずに次にどのチョコを食べようか迷っているようだった。
「樹、今度は何がいい?」
「篤人が好きなのにすれば」
「だってたくさんあって」
「じゃあ、そっちの丸いのは?カフェオレっぽいやつ」
樹さんが指差したチョコレートを手に取り、篤人が自分の口に入れる。
「うん・・・・カフェオレっぽいけど・・・・なんか、苦味に癖があるな・・・・・樹も食べてみて」
そう言って、篤人は同じチョコレートを樹さんの口に放り込んだ。
―――なんか・・・・この2人、いつもこうなのかな・・・・。
まるで、恋人同士みたいなやり取りだ。
普通、男兄弟でこんなことしない・・・・と思う。
だいたい、男同士でこんなにくっついて座るとかもあり得ない気がするし・・・・。
どうにも落ち着かなかった。
まるで、見てはいけないものを見てしまったような・・・・
「黒田さん、これ食べてみて」
「え・・・・」
篤人が、俺の目の前にオレンジ色にコーティングされたチョコレートの乗ったお皿を差し出した。
「これ、さっき俺も食べたんだけど、すごくおいしかったから。黒田さんの感想も聞きたいな」
ふわりと微笑んだその笑顔に、どきんと胸が高鳴る。
「あ・・・・じゃあ、いただきます」
チョコを手に取り、自分の口の中へ。
篤人がじっと俺を見つめていて・・・・
それだけで、ドキドキと落ち着かない。
緊張して、味なんか―――
「おいしい?」
そんな、キラキラした瞳で見つめられたら・・・・
「・・・・・おいしい、です・・・・」
「んふふ、でしょ?」
そんな、嬉しそうな笑顔で見られたら・・・・
「篤人」
突然、樹さんが篤人のあごを掴むと、自分の方へ向けさせアラザンの乗ったチョコレートを1粒、篤人の口の中へと押し込んだ。
「む・・・・ん・・・・、あ、おいし」
驚きもせず、そのままチョコを味わう篤人。
その瞬間―――
樹さんがちらりと俺を見て、まるで勝ち誇ったように口の端を上げて笑みを浮かべたのを、俺は見逃さなかった・・・・。
「・・・・っるせえなぁ、なんだよ」
久しぶりに妹が訪ねてきたと思ったら、何やらキッチンで騒ぎだした。
「これ!あのチョコレート王子の店のじゃない!?」
キッチンから飛び出してきた妹の若菜が手に持ってきたのは、あの店のショコラが入っていた空箱だった。
「ああ、このチョコは・・・・」
新しいショコラシリーズが発売されて、思わず買ってしまったんだ・・・・。
「この前、お兄ちゃんが買って来てくれたやつママが全部食べちゃって、今日は絶対全部1人で食べてやろうと思ってたのに定休日だっていうし!さっきこの箱見つけてやったあ!って思ったのに空だし!」
「―――急に来たと思ったら、あの店が目当てかよ」
まぁ、そんなことだろうと思ったけど。
あの店が定休日でへこんでいるのは、俺も同じだっつーの。
今日は平日だったけれど、会社のシステムのメンテナンスがあり仕事は午前中で終わっていた。
篤人とは、普通に会話ができるようになったとはいえ、まだ友達とも言えない関係だ。
片やチョコレート王子と呼ばれる今や超人気店のショコラティエ。
片やどこにでもいる、ごくごく普通のサラリーマンだ。
携帯の番号もメールアドレスも知らない。
当然休みの日に会う約束なんて、してるわけがない・・・・・。
「せっかくチョコレート王子に会えると思ってたのに~~~」
「チョコレートが食べたいのか王子に会いたいのかどっちだよ」
「チョコレートも食べたいし、チョコレート王子にも会いたい!女の子として当然の欲求でしょ?てことで、お兄ちゃん、付き合ってよ」
「は?どこへ?」
「横浜!今デパートで、チョコレートフェアやってるんだって!ね、面白そうでしょ?一緒に行こうよ!」
「面白そうって・・・・お前、俺におごらせるつもりだろ」
俺の言葉に、若菜はぺろりと舌を出して笑った。
「えへへ。かわいい妹が久しぶりに遊びに来てやったんだから、それくらいいいでしょ?」
「ったく・・・・」
溜息をつきながらも、俺は重い腰を上げた。
このまま家でうだうだしていても仕方がない。
気晴らしに、妹に付き合うのも悪くないかもしれない・・・・・。
「平日なのに、結構人がいるのね」
デパートのイベントフロアに着くと、若菜がきょろきょろしながら呟いた。
「そうだな。なぁ、どの店見るのか決まってるのか?」
「ん~、いくつか友達から聞いたショップを見てみたいんだけど・・・・これだけたくさんあると、どこにそのショップがあるのか・・・・」
「確かに・・・・あ、あそこにフロアの案内図があるみたいだぞ」
そう言って、俺はフロアの一角を目指して歩き出した。
若菜も慌てて着いてくる。
「ちょっと、置いていかないでよ!」
大きく張り出されたイベントフロアの案内図の前に立ち、ざっとショップ名に目を通す。
「―――なぁ、どこのショップ―――」
そう声に出しながら振り向いた俺の目に飛び込んできたのは―――
「えっとねえ、確かLa・・・って、どこ見てんの、お兄ちゃん」
「ちょ―――ちょっと、悪い!」
「え!?ちょっと、お兄ちゃん!?」
突然駆けだした俺のあとを、わけもわからず若菜が走ってついてくる。
―――あれは、彼だ!
フロアの向こう側、いくつものショップのブースが並んで何十人という人で溢れている向こう側に―――
あの、きれいな横顔が見えた。
キャラメル色の髪、白い肌、大きな瞳、赤い唇。
あんな美形、見間違えるはずがない。
俺は後ろから若菜が『待ってよ!』と声をかけてくるのも構わず、篤人の姿を求めて走った。
イベントフロアーの奥に、カフェコーナーがあった。
今回のイベントに合わせ、まるでカラフルなチョコレートのようなテーブルセットが並べられたスペースの奥に、2人はいた。
ラズベリーチョコのような鮮やかなピンクのテーブルセットの椅子に並んで座る、篤人と、その兄の、確か樹さん・・・・。
丸いテーブルには椅子が4つテーブルを囲むように置かれていたが、2人は2つの椅子をくっつけるようにして座っていた。
ぴったりと寄り添うように座るその様子は、見てるこっちが恥ずかしくなるほど仲がよさそうで・・・・。
樹さんが自分の前の皿に乗ったチョコレートを1つ掴むと、篤人の口の前に持って行った。
篤人は、当たり前のように口を開け、樹さんの手からチョコレートを食べた。
おいしい、と篤人の口が動いているようだった。
嬉しそうに笑う樹さんと、それを見てやっぱり嬉しそうに笑う篤人。
俺は、その光景を見つめながら―――足に根っこが生えたように、動けずにいた・・・・。
「はぁ、はぁ、もう、お兄ちゃん、急に走り出して―――って、あ!!あの人!!」
ようやく俺に追いついた若菜が、俺の視線を追って目を見開いた。
「チョコレート王子!!」
「ちょ、おま、声がでかいって!」
俺は慌てて若菜の口を抑えようとして―――
大きな目をぱっちりと開き、驚いた顔で俺を見る篤人と、目が合ってしまった・・・・・。
「す、すいません」
仕方なく、俺は若菜を連れて2人のいるテーブルの傍へ行った。
篤人が、にこりと笑顔を向けてくれる。
樹さんは、きょとんとして俺の顔を見ていた。
「いえ。偶然ですね」
そう言った篤人の声は、なんだかいつもより元気がないように思えた。
「きゃあ、かっこいい」
若菜が小声で呟き、俺の袖をツンツンと引っ張る。
―――紹介しろって?ったくもう・・・・・
いつもよりも元気のない様子の篤人が気になったが、俺はとりあえず若菜を紹介することにした。
「あの・・・・妹の若菜です。その、実は、松下さんのファンで・・・・」
「え・・・・妹さん・・・・?」
篤人の目が、大きく見開かれた。
「あ、はい。今日、たまたま遊びに来てて・・・・」
「座れば?」
突然樹さんが言い、若菜も驚いて樹さんを見た。
「チョコ、いっぱい買ったから一緒に食べよう。あ、飲み物はコーヒーか紅茶、あとウーロン茶しかないけど」
「あ、いや、でも俺たち・・・・」
まだ1個もチョコレート買ってないのに・・・・
さすがに遠慮しようとすると、篤人がにっこりと笑って小首を傾げた。
「どうぞ。いろんなショップの食べたくて、買い過ぎちゃったんです。食べて、感想を教えてもらえると嬉しいんだけど」
その言葉に、俺たちは『じゃあ』と椅子に座り、オーダーを取りに来たウェイトレスに紅茶とコーヒーを注文したのだった。
心なしか、篤人がさっきよりも元気になったように見えた。
若菜は本物の篤人を目の前に、すっかりぽーっと見惚れてしまっていた。
当の篤人は、そんなことには気づかずに次にどのチョコを食べようか迷っているようだった。
「樹、今度は何がいい?」
「篤人が好きなのにすれば」
「だってたくさんあって」
「じゃあ、そっちの丸いのは?カフェオレっぽいやつ」
樹さんが指差したチョコレートを手に取り、篤人が自分の口に入れる。
「うん・・・・カフェオレっぽいけど・・・・なんか、苦味に癖があるな・・・・・樹も食べてみて」
そう言って、篤人は同じチョコレートを樹さんの口に放り込んだ。
―――なんか・・・・この2人、いつもこうなのかな・・・・。
まるで、恋人同士みたいなやり取りだ。
普通、男兄弟でこんなことしない・・・・と思う。
だいたい、男同士でこんなにくっついて座るとかもあり得ない気がするし・・・・。
どうにも落ち着かなかった。
まるで、見てはいけないものを見てしまったような・・・・
「黒田さん、これ食べてみて」
「え・・・・」
篤人が、俺の目の前にオレンジ色にコーティングされたチョコレートの乗ったお皿を差し出した。
「これ、さっき俺も食べたんだけど、すごくおいしかったから。黒田さんの感想も聞きたいな」
ふわりと微笑んだその笑顔に、どきんと胸が高鳴る。
「あ・・・・じゃあ、いただきます」
チョコを手に取り、自分の口の中へ。
篤人がじっと俺を見つめていて・・・・
それだけで、ドキドキと落ち着かない。
緊張して、味なんか―――
「おいしい?」
そんな、キラキラした瞳で見つめられたら・・・・
「・・・・・おいしい、です・・・・」
「んふふ、でしょ?」
そんな、嬉しそうな笑顔で見られたら・・・・
「篤人」
突然、樹さんが篤人のあごを掴むと、自分の方へ向けさせアラザンの乗ったチョコレートを1粒、篤人の口の中へと押し込んだ。
「む・・・・ん・・・・、あ、おいし」
驚きもせず、そのままチョコを味わう篤人。
その瞬間―――
樹さんがちらりと俺を見て、まるで勝ち誇ったように口の端を上げて笑みを浮かべたのを、俺は見逃さなかった・・・・。
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