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第2話
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「篤人くん、まだ残っていくの?」
閉店後、翌日の仕込みを終えた陸とトモが私服に着替え厨房に入ってきた。
「うん、来月の新作、もう少し煮詰めていこうと思って」
「そっか。あんまり無理しないでね」
トモの優しい言葉に俺は笑って頷いた。
「ん、ありがと。あ、陸、冷蔵庫のムース・オ・ショコラ持った?」
「あ、忘れてた!ありがとあっちゃん!」
持ち帰り用に冷蔵庫にムース・オ・ショコラを入れていた陸が、慌てて冷蔵庫に駆け寄る。
「しっかりしてよ」
「わかってるって!ちょっと忘れてただけだよ!」
トモと陸の掛け合いに声を上げて笑う。
幼馴染2人との気心の知れた会話はいつも楽しい。
ショコラティエになって自分の店を持ったけれど、まだまだ自分は半人前だ。
閉店後に新作を考えながら勉強を続けるのは孤独な闘いでもあるけれど、この2人の存在がとても心を軽くしてくれる。
「じゃあね、あっちゃん、がんばって」
「おやすみ、篤人くん、また明日」
「うん、おやすみ。お疲れさま」
「―――あ、上で寝てるあの人、忘れて帰らないようにね」
「ふふ、了解」
2階の仮眠室にいる兄の樹の存在も、もちろん忘れてはいない。
2人がいなくなり、静かになった厨房で1人、新作のショコラ作りに没頭していた。
いくつかの構想はできていて、それを実際に形にしてみる。
どこにでもあるようなものじゃ、お客さんは納得しない。
誰も食べたことがないような、口に入れた瞬間に驚きと喜びを感じられるような、そんなショコラをつくりたいのだけれど―――
「―――篤人、まだやってたの?」
ふと気付くと、厨房に樹がいた。
「あ、樹、起きたの?俺もうちょっと残ってくから、先帰ってもいいよ?」
「何言ってんの。俺もいるよ。篤人がチョコ作ってるとこ、見とかないと」
優しく笑う樹に、心が癒される。
「フランスに寄ってくれた時以来だね。少し痩せたんじゃない?」
「あ~、そうかも。いろんな国のご飯食べたけど、やっぱり篤人が作ってくれるご飯が一番おいしいもん」
「んふふ。じゃ、今日は樹の好きなもの作ってあげるよ」
「ありがと。でもあんまり無理すんな。俺のことは気にしないで」
「俺がしたいんだよ。フランスに来てくれたときだって、俺何もしてあげられなかったし」
「そんなことないよ。俺、篤人に会えて超元気出たし、インスピレーションもたくさんもらった」
「ほんと?」
「うん。いつも、篤人に会うとたくさんインスピレーションをもらえるよ。煮詰っちゃった時は、一番篤人に会いたくなる」
「なら、良かった。俺も、樹に会うといつも元気になるよ」
見た目も似てないし、性格も正反対だけれど、天才肌で自由奔放に自分の道を突き進む樹は俺の憧れでもあり、自慢の兄だ。
もちろん天才と言ったって、樹が何も努力をしなかったわけではない。
樹はいつだって自分の才能をもっと伸ばそうと努力し続けてきた。
その努力や才能を理解されずに苦しんだことだってある。
見えない壁にぶち当たって、悩んでいたことも。
そのたびに、天才でもない俺は何もできずに樹を見守ることしかできず歯がゆい思いをしていたけれど―――
けどそんな俺に、樹は優しく言ってくれた。
『篤人が傍にいてくれるだけで、俺は幸せになれるよ』
そう言って柔らかくふにゃっと笑う樹が大好きで、樹が絵を描くために世界中を旅してまわりたいと言いだしたときは、悲しくてずっと泣いていた。
まだ中学生だった俺にとって、仕事で留守がちな両親の代わりに俺の面倒を見てくれていた樹の存在はとても大きかったのだ。
だけど、樹の夢を俺のために諦めさせることはできなかった。
だから、俺は樹を笑顔で見送ったんだ・・・・・・。
「そういえば、今日男のお客が1人でチョコ食ってたね」
「え?」
「ほら、俺が帰って来た時―――。篤人、ちょっと話してたじゃん。知り合いなの?」
「ああ、あれは―――」
黒田さんのことだ。
俺は彼の顔を思い出して、胸が高鳴るのを感じた。
「常連さんなんだ。開店の時から、毎日来てくれてる。店の前のマンションに住んでるんだよ」
「ふーん。イケメンだったね」
「そうだね・・・・」
店の客のほとんどが、若い女性だった。
開店前からメディアに取り上げられ、チョコレート王子なんて言われたおかげで売り上げも上々だった。
だけど、それだけにこの人気がいつまで続くんだろうと考えると不安になってしまう。
そんなとき、彼の姿が目に入った。
女性客ばかりのこの店には相当入りづらかったのではないかと思うのだが、彼は毎日店にやって来て、イートインスペースで30分ほど過ごしていってくれていた。
濃いグレーのスーツをびしっと着こなし、その甘いマスクに店に来る女の子たちも時折彼に視線を送っていた。
話しかけてみると、意外と気さくで物腰の柔らかい人だとわかった。
俺の作ったショコラをおいしそうに食べてくれるその姿が見たくて、毎日彼が現れるのを楽しみにするようになった。
彼に笑顔を向けられると胸が高鳴った。
相手は男なのに、俺はまるで中学生の初恋のように、彼に胸をときめかせていたんだ・・・・。
気に入らない。
何が気に入らないって、せっかく俺が篤人に会いに帰って来たというのに、当の篤人は1人の男に心奪われてしまっていたのだ。
篤人は、俺のなのに・・・・・。
わかってる。
篤人は血の繋がった弟なのだ。
だけど、好きになってしまったものは仕方ないじゃん。
ずっと好きなんだ。
好き過ぎて、辛くて、俺は世界中を廻る旅に出た。
だけど気持ちは変わらなかった。
諦めようと、わざと連絡もしなかったけれど、やっぱり駄目だった。
それでもなるべく距離を置こうと、篤人に会うのは1年に1、2回程度と決めていた。
突然訪れる俺を、篤人はいつも驚き、そしてとても喜んで迎えてくれる。
そのたびに、自分は篤人に愛されてると実感できるのだ。
だけど今回は・・・・・
いつものように、驚きながらも喜んでくれた篤人。
幼馴染の陸や智也も相変わらずだった。
だけど、篤人が時折視線を向ける先には、あの男がいた。
ちらちらと篤人の様子を伺っていた男。
熱っぽいその眼差しに、俺はすぐに男の気持ちを察した。
そして篤人の気持ちも―――
気に入らない。
ちょっと前まで、確かに篤人の一番は俺だったのに・・・・・。
「樹、これ食べてみて」
「ん?うん。―――あ、うまい」
滑らかなチョコレートの中に、カリカリとした歯ごたえの―――これは、キャラメルかな?
「ほんと?」
「うん。今まで食べたことない感じ。超うまい」
「よかった!明日、陸とトモにも試食してもらおう」
嬉しそうにトレイに乗せたチョコレートを見つめる篤人。
トレイの上には、3つのチョコレート。
「―――あとの1つは?」
「あ・・・・それは・・・・・」
篤人が頬を赤らめる。
それだけで、わかってしまった。
そのチョコレートを、誰に食べさせるのか―――
「―――篤人」
「ん?」
俺は、篤人の傍に歩み寄ると、その細い腰に腕を回して抱きしめた。
「?どうしたの?樹」
俺の、ちょっと行き過ぎなスキンシップも、篤人が嫌がることはない。
「・・・好きだよ、篤人」
「んふふ、俺も好きだよ。なに?どした?」
俺の背中に腕を回し、俺に体重を預けてくれる篤人が、堪らなく愛しかった。
―――まだ、誰にも渡しなくないな・・・・・。
「明日、また店に来てもいい?」
「うん、もちろん」
「定休日って、いつ?」
「水曜日―――明後日だよ」
「じゃ、水曜日、デートしよ」
「デート?」
「うん。久しぶりに、2人で」
「うん、いいよ」
「約束ね」
俺は、一層きつく篤人を抱きしめた・・・・。
閉店後、翌日の仕込みを終えた陸とトモが私服に着替え厨房に入ってきた。
「うん、来月の新作、もう少し煮詰めていこうと思って」
「そっか。あんまり無理しないでね」
トモの優しい言葉に俺は笑って頷いた。
「ん、ありがと。あ、陸、冷蔵庫のムース・オ・ショコラ持った?」
「あ、忘れてた!ありがとあっちゃん!」
持ち帰り用に冷蔵庫にムース・オ・ショコラを入れていた陸が、慌てて冷蔵庫に駆け寄る。
「しっかりしてよ」
「わかってるって!ちょっと忘れてただけだよ!」
トモと陸の掛け合いに声を上げて笑う。
幼馴染2人との気心の知れた会話はいつも楽しい。
ショコラティエになって自分の店を持ったけれど、まだまだ自分は半人前だ。
閉店後に新作を考えながら勉強を続けるのは孤独な闘いでもあるけれど、この2人の存在がとても心を軽くしてくれる。
「じゃあね、あっちゃん、がんばって」
「おやすみ、篤人くん、また明日」
「うん、おやすみ。お疲れさま」
「―――あ、上で寝てるあの人、忘れて帰らないようにね」
「ふふ、了解」
2階の仮眠室にいる兄の樹の存在も、もちろん忘れてはいない。
2人がいなくなり、静かになった厨房で1人、新作のショコラ作りに没頭していた。
いくつかの構想はできていて、それを実際に形にしてみる。
どこにでもあるようなものじゃ、お客さんは納得しない。
誰も食べたことがないような、口に入れた瞬間に驚きと喜びを感じられるような、そんなショコラをつくりたいのだけれど―――
「―――篤人、まだやってたの?」
ふと気付くと、厨房に樹がいた。
「あ、樹、起きたの?俺もうちょっと残ってくから、先帰ってもいいよ?」
「何言ってんの。俺もいるよ。篤人がチョコ作ってるとこ、見とかないと」
優しく笑う樹に、心が癒される。
「フランスに寄ってくれた時以来だね。少し痩せたんじゃない?」
「あ~、そうかも。いろんな国のご飯食べたけど、やっぱり篤人が作ってくれるご飯が一番おいしいもん」
「んふふ。じゃ、今日は樹の好きなもの作ってあげるよ」
「ありがと。でもあんまり無理すんな。俺のことは気にしないで」
「俺がしたいんだよ。フランスに来てくれたときだって、俺何もしてあげられなかったし」
「そんなことないよ。俺、篤人に会えて超元気出たし、インスピレーションもたくさんもらった」
「ほんと?」
「うん。いつも、篤人に会うとたくさんインスピレーションをもらえるよ。煮詰っちゃった時は、一番篤人に会いたくなる」
「なら、良かった。俺も、樹に会うといつも元気になるよ」
見た目も似てないし、性格も正反対だけれど、天才肌で自由奔放に自分の道を突き進む樹は俺の憧れでもあり、自慢の兄だ。
もちろん天才と言ったって、樹が何も努力をしなかったわけではない。
樹はいつだって自分の才能をもっと伸ばそうと努力し続けてきた。
その努力や才能を理解されずに苦しんだことだってある。
見えない壁にぶち当たって、悩んでいたことも。
そのたびに、天才でもない俺は何もできずに樹を見守ることしかできず歯がゆい思いをしていたけれど―――
けどそんな俺に、樹は優しく言ってくれた。
『篤人が傍にいてくれるだけで、俺は幸せになれるよ』
そう言って柔らかくふにゃっと笑う樹が大好きで、樹が絵を描くために世界中を旅してまわりたいと言いだしたときは、悲しくてずっと泣いていた。
まだ中学生だった俺にとって、仕事で留守がちな両親の代わりに俺の面倒を見てくれていた樹の存在はとても大きかったのだ。
だけど、樹の夢を俺のために諦めさせることはできなかった。
だから、俺は樹を笑顔で見送ったんだ・・・・・・。
「そういえば、今日男のお客が1人でチョコ食ってたね」
「え?」
「ほら、俺が帰って来た時―――。篤人、ちょっと話してたじゃん。知り合いなの?」
「ああ、あれは―――」
黒田さんのことだ。
俺は彼の顔を思い出して、胸が高鳴るのを感じた。
「常連さんなんだ。開店の時から、毎日来てくれてる。店の前のマンションに住んでるんだよ」
「ふーん。イケメンだったね」
「そうだね・・・・」
店の客のほとんどが、若い女性だった。
開店前からメディアに取り上げられ、チョコレート王子なんて言われたおかげで売り上げも上々だった。
だけど、それだけにこの人気がいつまで続くんだろうと考えると不安になってしまう。
そんなとき、彼の姿が目に入った。
女性客ばかりのこの店には相当入りづらかったのではないかと思うのだが、彼は毎日店にやって来て、イートインスペースで30分ほど過ごしていってくれていた。
濃いグレーのスーツをびしっと着こなし、その甘いマスクに店に来る女の子たちも時折彼に視線を送っていた。
話しかけてみると、意外と気さくで物腰の柔らかい人だとわかった。
俺の作ったショコラをおいしそうに食べてくれるその姿が見たくて、毎日彼が現れるのを楽しみにするようになった。
彼に笑顔を向けられると胸が高鳴った。
相手は男なのに、俺はまるで中学生の初恋のように、彼に胸をときめかせていたんだ・・・・。
気に入らない。
何が気に入らないって、せっかく俺が篤人に会いに帰って来たというのに、当の篤人は1人の男に心奪われてしまっていたのだ。
篤人は、俺のなのに・・・・・。
わかってる。
篤人は血の繋がった弟なのだ。
だけど、好きになってしまったものは仕方ないじゃん。
ずっと好きなんだ。
好き過ぎて、辛くて、俺は世界中を廻る旅に出た。
だけど気持ちは変わらなかった。
諦めようと、わざと連絡もしなかったけれど、やっぱり駄目だった。
それでもなるべく距離を置こうと、篤人に会うのは1年に1、2回程度と決めていた。
突然訪れる俺を、篤人はいつも驚き、そしてとても喜んで迎えてくれる。
そのたびに、自分は篤人に愛されてると実感できるのだ。
だけど今回は・・・・・
いつものように、驚きながらも喜んでくれた篤人。
幼馴染の陸や智也も相変わらずだった。
だけど、篤人が時折視線を向ける先には、あの男がいた。
ちらちらと篤人の様子を伺っていた男。
熱っぽいその眼差しに、俺はすぐに男の気持ちを察した。
そして篤人の気持ちも―――
気に入らない。
ちょっと前まで、確かに篤人の一番は俺だったのに・・・・・。
「樹、これ食べてみて」
「ん?うん。―――あ、うまい」
滑らかなチョコレートの中に、カリカリとした歯ごたえの―――これは、キャラメルかな?
「ほんと?」
「うん。今まで食べたことない感じ。超うまい」
「よかった!明日、陸とトモにも試食してもらおう」
嬉しそうにトレイに乗せたチョコレートを見つめる篤人。
トレイの上には、3つのチョコレート。
「―――あとの1つは?」
「あ・・・・それは・・・・・」
篤人が頬を赤らめる。
それだけで、わかってしまった。
そのチョコレートを、誰に食べさせるのか―――
「―――篤人」
「ん?」
俺は、篤人の傍に歩み寄ると、その細い腰に腕を回して抱きしめた。
「?どうしたの?樹」
俺の、ちょっと行き過ぎなスキンシップも、篤人が嫌がることはない。
「・・・好きだよ、篤人」
「んふふ、俺も好きだよ。なに?どした?」
俺の背中に腕を回し、俺に体重を預けてくれる篤人が、堪らなく愛しかった。
―――まだ、誰にも渡しなくないな・・・・・。
「明日、また店に来てもいい?」
「うん、もちろん」
「定休日って、いつ?」
「水曜日―――明後日だよ」
「じゃ、水曜日、デートしよ」
「デート?」
「うん。久しぶりに、2人で」
「うん、いいよ」
「約束ね」
俺は、一層きつく篤人を抱きしめた・・・・。
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