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第1話
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「まだ終わらないんすか?」
「もう、諦めれば~?」
「うるさいなあ、もう!今日はもう行かないから、どっか行ってよ!しっしっ」
さっきからうるさい外野2人に手で追い払う仕草をすると、2人揃って頬を膨らませる。
「あ!何この人、人がせっかく待っててあげたのに!」
「もう2人で行こうよ、奈央!明来ちゃんなんか放っといて」
「まったくもう・・・・」
奈央と諒が、ぶつくさ文句を言いながら部屋を出て行った。
文句言われたって、仕事が終わらないんだからどうにもならない。
飲みに行く約束だったのに、行けないことは申し訳ないと思うけどさ・・・・・。
幼馴染の男2人が出ていき、部屋はしんとなる。
幼いころから好きだった絵の道に進み、最近はようやく個展を開くまでになった。
だけど、ここのところ何を描いたらいいかわからない日々が続いていた。
さぁ描こうとキャンバスの前に立っても、一向に筆が動かないのだ。
「・・・・・今日はもう、や~めた!」
俺は筆を置き、近くにあった木の椅子にどさっと腰を下ろした。
溜息をつき、窓の外へ目をやる。
今日はきれいに晴れ、夜空には星が瞬いていた。
でもそんな夜空を見ても、何も思いつかない。
昔は何を見ても、描きたいものが頭にいくつも浮かんで来てたのに―――
俺は携帯を手に取り、奈央にメールした。
『今日はごめん。今度埋め合わせする』
送信すると、すぐに返事が返ってくる。
『焼肉おごってください。諒さんのリクエストです』
その文面に苦笑して、携帯を置いた。
小さいころから家族ぐるみの付き合いの2歳下の奈央と1歳下の諒は、年こそ違うけれど気の置けない幼馴染。
奈央は童顔でかわいらしい容姿だがその中身は極めて現実主義。
人懐こい笑顔で誰とでも仲良くなる一方、人を見て利用できるものは利用するというずる賢い一面も持つ頭のいい男だ。
諒は優しく明るい男―――だが、人に不快な思いをさせないように気を付けるあまり不満を言えず、自分の中にため込みすぎる傾向があり、時々ひどくふさぎ込んでいることがある。
この幼馴染2人とは毎週末、誰かの家に集まるのが習慣になっていた。
酒が飲めるようになってからは、月に2,3回は一緒に飲みに行っている。
「―――行けばよかったな」
今からでも行こうか?
そう思った時―――
『バター―――ン!!!』
すごい勢いで窓が開き、突風が部屋の中に吹き込んできた。
「な・・・・・何だ?」
突然のことに、俺は思わず椅子から立ち上がり、その場に伏せた。
何かが窓から飛び込んできたように見えたのだ。
「・・・・・・?」
だが、部屋はすぐに静まり返った。
俺は恐る恐る目を開け、窓の方を向いて見たけれど―――
開いたと思っていた窓はきっちりと閉まっていた。
そりゃあそうだ。
こんな寒い日に窓なんか開けるわけないし、大体横に開くはずの窓が、風で開くはずがない。
―――じゃあ一体、今のは・・・・・?
「―――いったぁ・・・・・着地失敗した・・・・・」
「!!?」
突然後ろで声がして、俺ははじかれたように振り向いた。
「おかしいな・・・・距離感、あってたはずなのに」
首を傾げながら自分の頭を撫でているのは、見たこともない男で―――
「だ・・・・誰・・・・・?」
俺の声に、きょとんとした顔を向ける。
明るい栗色の髪は少し長めで、ゆるいウェーブがかかっていて柔らかそうに見える。
透けるように白い肌に、長い睫毛に縁どられた大きな栗色の瞳、すっと通った鼻筋、柔らかそうな厚みのある唇は紅を引いたようなきれいな赤で、その口から発せられるのはちょっと鼻にかかった甘い声だった。
見たこともないほどに整った顔の男が突然現れたことにも驚いていたが、何よりもその男の風貌が―――
なんで、何も服を着てないんだ?
なんで、頭の上に変なわっかがついてるんだ・・・・・?
なんで、背中にあんな大きな羽がついてるんだ・・・・・?
程よく筋肉のついた、均整のとれた体は白く、輝くようにきれいだった。
だけど一糸まとわぬその姿と、背中から生えた純白の大きな羽、頭上に浮いている光る輪のようなものは、どう考えても普通の人間の姿ではなくて―――
「お前・・・・・天使・・・・・?」
バカみたいだけど、俺はそいつにそう聞いていた。
それ以外の言葉が見つからなかったからだ。
すると、そいつはニコッと笑い、ちょっと舌足らずな声で言った。
「正解!よく知ってるね!」
「つか・・・・ウソだろ?天使なんて!いるわけねえじゃん!お前何?なんでここにいるの?」
動揺した俺の言葉に、男はきょとんとして首を傾げた。
「自分で言ったくせに・・・・・。変なの。天使、見たことないの?」
「あるわけないだろ!?」
「そうなんだ?あ、俺ムウ。よろしくね」
ムウはそう言ってまたにっこり笑うと、俺に近づいてきた。
「よろしくって―――ちょ、こっちくんなよ、な―――」
すっ裸の男に近づいて来られ、俺はパニックだった。
「―――何これ?真っ白じゃん」
俺の前に置かれたキャンバスを覗きこみ、ムウは首を傾げた。
「う、うるさ・・・・てか、何でお前、裸なんだよ?どっから来た?」
「天使なんだから、天国に決まってんじゃん。―――服、着なきゃダメ?俺持ってないんだけど」
「持ってないって―――」
「あんた、持ってる?貸してよ」
「なんで俺が―――!」
「俺が持ってないから。このままでもいいならいいけど」
「~~~~~、そこで待ってろ!」
俺は一度アトリエとしているその部屋を出ると、寝室へと向かった。
俺はパニックだったが、とにかくあの自称天使に何か着せなければということで頭はいっぱいだった。
適当にトレーナーやスウェットといった物を数枚引っ張り出し、アトリエにとって返す。
ムウは、首を傾げ手を後ろに組んで壁に掛けられた俺の絵を眺めていた。
その横顔は、まるで絵画のように美しく、俺は一瞬その姿に見惚れていた。
「これ、あんたが描いたの?すげえいいね」
ムウが、俺を見て微笑む。
その笑顔に、胸が高鳴った。
「そ・・・れは、だいぶ前に描いたやつで・・・・売れ残りだよ。ほら、これ着ろよ」
「ありがと。―――ふーん?売れ残り?ねえ、名前教えてよ」
「―――藤本明来」
「アキ?ここにある絵って、全部アキが描いたの?」
「そうだよ」
「へーえ、すごいね!」
ムウが、その大きな瞳を輝かせた。
「別に・・・・・俺の絵なんて、大したことねえよ。それより、お前はなんでここに来たの?なんで裸だったの?」
ムウは俺の持ってきたグレーのスウェットとトレーナーを着ようとして・・・『あ』と一言、背中に生えた大きな羽が邪魔なことに気付いたのか、一度その羽をばたつかせた。
すると、その羽がスーッと消えるようになくなってしまった。
「え・・・・消えた・・・・?」
「あのままじゃ邪魔だから」
そう言いながらムウはスウェットを着こみ、自分の姿を見下ろした。
俺よりも背の高いムウにはちょっと小さめだけれど、自分の格好に満足そうに頷き、俺を見た。
「んふふ、似合う?」
「―――あんま、似合わねえな」
「えーーー」
だって、あまりにも顔が整い過ぎてて、そんな着古したよれよれのスウェットなんて、似合うはずがない。
だけど、俺の言葉に不満そうに口を尖らせたムウは、何かに気付いたように手を叩いた。
「あ、わかった。これが変なんでしょ」
そう言って、自分の頭上にある光る輪を指差した。
「へ?いや、そういう問題じゃ―――」
「ん!」
そう頷いたかと思うと、ムウはぱちんと指を鳴らした。
と―――
「え・・・・・」
頭のわっかは、一瞬のうちに消えてなくなっていた・・・・・。
「もう、諦めれば~?」
「うるさいなあ、もう!今日はもう行かないから、どっか行ってよ!しっしっ」
さっきからうるさい外野2人に手で追い払う仕草をすると、2人揃って頬を膨らませる。
「あ!何この人、人がせっかく待っててあげたのに!」
「もう2人で行こうよ、奈央!明来ちゃんなんか放っといて」
「まったくもう・・・・」
奈央と諒が、ぶつくさ文句を言いながら部屋を出て行った。
文句言われたって、仕事が終わらないんだからどうにもならない。
飲みに行く約束だったのに、行けないことは申し訳ないと思うけどさ・・・・・。
幼馴染の男2人が出ていき、部屋はしんとなる。
幼いころから好きだった絵の道に進み、最近はようやく個展を開くまでになった。
だけど、ここのところ何を描いたらいいかわからない日々が続いていた。
さぁ描こうとキャンバスの前に立っても、一向に筆が動かないのだ。
「・・・・・今日はもう、や~めた!」
俺は筆を置き、近くにあった木の椅子にどさっと腰を下ろした。
溜息をつき、窓の外へ目をやる。
今日はきれいに晴れ、夜空には星が瞬いていた。
でもそんな夜空を見ても、何も思いつかない。
昔は何を見ても、描きたいものが頭にいくつも浮かんで来てたのに―――
俺は携帯を手に取り、奈央にメールした。
『今日はごめん。今度埋め合わせする』
送信すると、すぐに返事が返ってくる。
『焼肉おごってください。諒さんのリクエストです』
その文面に苦笑して、携帯を置いた。
小さいころから家族ぐるみの付き合いの2歳下の奈央と1歳下の諒は、年こそ違うけれど気の置けない幼馴染。
奈央は童顔でかわいらしい容姿だがその中身は極めて現実主義。
人懐こい笑顔で誰とでも仲良くなる一方、人を見て利用できるものは利用するというずる賢い一面も持つ頭のいい男だ。
諒は優しく明るい男―――だが、人に不快な思いをさせないように気を付けるあまり不満を言えず、自分の中にため込みすぎる傾向があり、時々ひどくふさぎ込んでいることがある。
この幼馴染2人とは毎週末、誰かの家に集まるのが習慣になっていた。
酒が飲めるようになってからは、月に2,3回は一緒に飲みに行っている。
「―――行けばよかったな」
今からでも行こうか?
そう思った時―――
『バター―――ン!!!』
すごい勢いで窓が開き、突風が部屋の中に吹き込んできた。
「な・・・・・何だ?」
突然のことに、俺は思わず椅子から立ち上がり、その場に伏せた。
何かが窓から飛び込んできたように見えたのだ。
「・・・・・・?」
だが、部屋はすぐに静まり返った。
俺は恐る恐る目を開け、窓の方を向いて見たけれど―――
開いたと思っていた窓はきっちりと閉まっていた。
そりゃあそうだ。
こんな寒い日に窓なんか開けるわけないし、大体横に開くはずの窓が、風で開くはずがない。
―――じゃあ一体、今のは・・・・・?
「―――いったぁ・・・・・着地失敗した・・・・・」
「!!?」
突然後ろで声がして、俺ははじかれたように振り向いた。
「おかしいな・・・・距離感、あってたはずなのに」
首を傾げながら自分の頭を撫でているのは、見たこともない男で―――
「だ・・・・誰・・・・・?」
俺の声に、きょとんとした顔を向ける。
明るい栗色の髪は少し長めで、ゆるいウェーブがかかっていて柔らかそうに見える。
透けるように白い肌に、長い睫毛に縁どられた大きな栗色の瞳、すっと通った鼻筋、柔らかそうな厚みのある唇は紅を引いたようなきれいな赤で、その口から発せられるのはちょっと鼻にかかった甘い声だった。
見たこともないほどに整った顔の男が突然現れたことにも驚いていたが、何よりもその男の風貌が―――
なんで、何も服を着てないんだ?
なんで、頭の上に変なわっかがついてるんだ・・・・・?
なんで、背中にあんな大きな羽がついてるんだ・・・・・?
程よく筋肉のついた、均整のとれた体は白く、輝くようにきれいだった。
だけど一糸まとわぬその姿と、背中から生えた純白の大きな羽、頭上に浮いている光る輪のようなものは、どう考えても普通の人間の姿ではなくて―――
「お前・・・・・天使・・・・・?」
バカみたいだけど、俺はそいつにそう聞いていた。
それ以外の言葉が見つからなかったからだ。
すると、そいつはニコッと笑い、ちょっと舌足らずな声で言った。
「正解!よく知ってるね!」
「つか・・・・ウソだろ?天使なんて!いるわけねえじゃん!お前何?なんでここにいるの?」
動揺した俺の言葉に、男はきょとんとして首を傾げた。
「自分で言ったくせに・・・・・。変なの。天使、見たことないの?」
「あるわけないだろ!?」
「そうなんだ?あ、俺ムウ。よろしくね」
ムウはそう言ってまたにっこり笑うと、俺に近づいてきた。
「よろしくって―――ちょ、こっちくんなよ、な―――」
すっ裸の男に近づいて来られ、俺はパニックだった。
「―――何これ?真っ白じゃん」
俺の前に置かれたキャンバスを覗きこみ、ムウは首を傾げた。
「う、うるさ・・・・てか、何でお前、裸なんだよ?どっから来た?」
「天使なんだから、天国に決まってんじゃん。―――服、着なきゃダメ?俺持ってないんだけど」
「持ってないって―――」
「あんた、持ってる?貸してよ」
「なんで俺が―――!」
「俺が持ってないから。このままでもいいならいいけど」
「~~~~~、そこで待ってろ!」
俺は一度アトリエとしているその部屋を出ると、寝室へと向かった。
俺はパニックだったが、とにかくあの自称天使に何か着せなければということで頭はいっぱいだった。
適当にトレーナーやスウェットといった物を数枚引っ張り出し、アトリエにとって返す。
ムウは、首を傾げ手を後ろに組んで壁に掛けられた俺の絵を眺めていた。
その横顔は、まるで絵画のように美しく、俺は一瞬その姿に見惚れていた。
「これ、あんたが描いたの?すげえいいね」
ムウが、俺を見て微笑む。
その笑顔に、胸が高鳴った。
「そ・・・れは、だいぶ前に描いたやつで・・・・売れ残りだよ。ほら、これ着ろよ」
「ありがと。―――ふーん?売れ残り?ねえ、名前教えてよ」
「―――藤本明来」
「アキ?ここにある絵って、全部アキが描いたの?」
「そうだよ」
「へーえ、すごいね!」
ムウが、その大きな瞳を輝かせた。
「別に・・・・・俺の絵なんて、大したことねえよ。それより、お前はなんでここに来たの?なんで裸だったの?」
ムウは俺の持ってきたグレーのスウェットとトレーナーを着ようとして・・・『あ』と一言、背中に生えた大きな羽が邪魔なことに気付いたのか、一度その羽をばたつかせた。
すると、その羽がスーッと消えるようになくなってしまった。
「え・・・・消えた・・・・?」
「あのままじゃ邪魔だから」
そう言いながらムウはスウェットを着こみ、自分の姿を見下ろした。
俺よりも背の高いムウにはちょっと小さめだけれど、自分の格好に満足そうに頷き、俺を見た。
「んふふ、似合う?」
「―――あんま、似合わねえな」
「えーーー」
だって、あまりにも顔が整い過ぎてて、そんな着古したよれよれのスウェットなんて、似合うはずがない。
だけど、俺の言葉に不満そうに口を尖らせたムウは、何かに気付いたように手を叩いた。
「あ、わかった。これが変なんでしょ」
そう言って、自分の頭上にある光る輪を指差した。
「へ?いや、そういう問題じゃ―――」
「ん!」
そう頷いたかと思うと、ムウはぱちんと指を鳴らした。
と―――
「え・・・・・」
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