儚い恋、失恋を乗り越えた先に…歌手になる。

ヒビキ タクト

文字の大きさ
上 下
2 / 10

第2話 晴れない心

しおりを挟む
翌日タクトは、子猫が気になりミルクを持って公園まできたが、そこには子猫の姿はなかった。

誰かが拾ってくれたのだろうと思い、ホッと安心させながら学校へと向かった。

学校に行くと友達が片瀬さんの話をしてきたので会話をするものの、タクトの心の中は穏やかではなかった。

それもそのはず、たった一日で悲しみが消えることはないのだから。

それから一ヶ月が経ち、周りの人達は片瀬さんのことを話すことはなくなったが、タクトの心の中はポッカリと穴が空いたままだった。

今までは活発的だったタクトだが、それ以降は何をするにもやる気がおきず、家に引き籠ることが多くなった。

学校でも一人で過ごすことが多くなる。もちろんそんなタクトを心配して話してくれる友達はいるが、その度に片瀬さんのことを思い出す。

そんなことからタクトは、友達には悪いが、あまり同級生が行かなさそうなすこし遠い場所に志望校を決めた。


タクトの家から電車で1時間程の場所にある青蘭高校。
多少勉強すれば大丈夫だと考え、勉強に励んだ。
そして、タクトは無事に青蘭高校に合格し、春からは高校生となる。
もちろん高校に受かったことは嬉しいのだが、タクトは夜空を眺めながら彼女のことを思い出していた。

そしてついに物語はタクトが青蘭高校に入学してから始まることとなるのであった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

中1でEカップって巨乳だから熱く甘く生きたいと思う真理(マリー)と小説家を目指す男子、光(みつ)のラブな日常物語

jun( ̄▽ ̄)ノ
恋愛
 中1でバスト92cmのブラはEカップというマリーと小説家を目指す男子、光の日常ラブ  ★作品はマリーの語り、一人称で進行します。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

今日の授業は保健体育

にのみや朱乃
恋愛
(性的描写あり) 僕は家庭教師として、高校三年生のユキの家に行った。 その日はちょうどユキ以外には誰もいなかった。 ユキは勉強したくない、科目を変えようと言う。ユキが提案した科目とは。

私の大好きな彼氏はみんなに優しい

hayama_25
恋愛
柊先輩は私の自慢の彼氏だ。 柊先輩の好きなところは、誰にでも優しく出来るところ。 そして… 柊先輩の嫌いなところは、誰にでも優しくするところ。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

処理中です...