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第三章 血
第13話
しおりを挟む「タキ君のお母様とお話しさせて貰えませんか?」
「ミコ、なんで?その、俺が話すんじゃなくて?」
「きっとタキ君は今お母様と話しても、何を話せば良いかわからないと思うの。それに、ちゃんと顔を合わせた方が良いと思う。差し出がましいと思うかもしれないけどね。」
「まぁ確かにそうなんだけど…。」
「それにね…。」
「うん?」
「将来のこともあるから、ちょっと話しておきたいっていうのもあって、ね?」
「おうふ…休戦中ですぞ?」
「休戦は昨日までですぞ?ふふっ。」
「おうふ…。」
奇襲だ。我が軍は最早壊滅的。
「だからチウンさん、お願いします!私、出来る事なら何でもしますから!」
「…私はリリーディアさんに、昔お金を借りた恩がある。お金は返せないが、その孫の願いは叶える事は出来るかもしれない。」
お金は返せないのか。
「えっと、じゃあ!」
「ああ。聞いてみよう。上手くいくかは分からないがな。」
「お願いします!」
ジーコロコロジーコロ…。
ーーあ、もしもし?度々すみませんチウンです、ええ、あのそれはその、失敗したんですけど、はい、それで、エルフの女の子がザラ様とお話ししたいと、え?やだって、え?そんなこと言うんですか?無理ですよ!え~、そんなの、はいはいわかりました、はいわかりました……。
母さんの名前はザラって言うんだ…。
「…さっき何でもすると言ったな?」
「はい。」
「では…全裸になって土下座しろ。」
「いやいやいや、なんでミコがそんな…。」
「わかりました。」
「ええっ?ミコ?駄目だよそんな、皆も居るし、いや居なくたってそもそもそんなのいくらなんでも駄目だよ!」
「…タキ君。私はね?私はあなたに、感謝してもしきれないくらい素敵なものを貰ったの。だから、例えこんなかたちであっても、少しでも恩返しが出来るなら、やらせて欲しいの。」
「ミコ、それは違うよ。俺は何もしてない。俺はただ、ミコに一目惚れをしただけなんだ。」
「その一目惚れが私を変えたの。私の人生を変えたの。私を好きになってくれてありがとう。私もタキ君のことが好き。大好きなの。だから、私はなんでも出来る。裸で土下座でもなんでも、ね。」
「ミコ…。」
「俺達何聞いてるの?」
「しっ!だよシン君。今良いところだから!」
「ただ、タキ君は目を瞑っていて欲しいの。私は月明かりの下だときっと肌が綺麗に見えるから、初めて見せるのはその時が良いなって。」
「ミコ…わかった。でも俺も一緒にやるよ。それで、全部終わったら聞いて欲しいことがあるんだ。」
「え?それって…。」
「今は言わない。2人きりで聞いて欲しいんだ。良いかな?」
「…うん!…それじゃ、脱ごっか?」
「ええい止めたまえ!ぐすっ…感動した!うっうっ。」
「チウンさん?」
「私は今、猛烈に感動している!こんな、うぅっ、こんな良い話があるか、うぅっ。」
チウンさんが号泣してる。
「ぐすっ、矢張り私は君達にそんなことをさせる訳にはいかない!もう一度私から頼み込んでみる!」
「チウンさん!」
「少しお茶でも飲んで待ってなさい。無ければそこにあるからね。」
ジーコロコロ…。
ーーあ、チウンです度々、その、エルフのミコーディアミックってのがどうしてもと我儘言ってまして、え?あ、タキ君の恋人、なのかな?あ、そうみたいで、え!?わかりました、では……。
チウンさんは握るやつをミコに向けた。
「ミコーディアミック、ザラ様が代われと言っている。ここに耳を当てると向こうの声が聞こえるし、こっちに向かって話すと向こうに聞こえる。最初は、もしもし?って言うんだぞ?」
「ありがとうございます!流石チウンさん!」
「そんなに褒めて貰うと…。」
ーーもしもし?あの、初めまして、ミコーディア・ミックと言います。はい、エルフです、えと、祖父は人間なのでクォーターになるんですけど、え?祖母がリリーディアですけど、はい、ええっ!?そうだったんですか、はい、ええ元気過ぎるくらいで、あはは、え?はんずふりい?…。
「あの、チウンさん。はんずふりいにしろって言われたんですけど…。」
「ん?ああ、オヤッキィ、その下のやつの右上のスイッチを、それじゃ切れちゃう、それじゃなくて、そうそれ。押したら、ジュワッキィ、その持ってるやつをここまで、届かないからオヤッキィごと持って来てくれ。」
ミコが黒デンワを持ってきて、俺達の前に置いた。
ーーもしもし?聞こえる?……。
声が聞こえた。これが母さんの声。俺の母さんの…。
「大丈夫ですよザラ様。」
ーー久しぶり、も違うわね。初めまして、かしら?タキ……。
あまり抑揚が無くて、淡々と話す。これが俺の母さん…。
「うん、今は、初めまして。母さん。」
ーータキに呪いをかけたのは私……。。
「なんで?っていうか聞きたいことが沢山あるんだけど、会えないかな?」
ーー私はタキを捨てたから……。
「え?」
「そんな…。」
ーーお前は呪われるべき子供だった……。
「…。」
「タキ君が何をしたって言うんですか!?」
ーー昔話をしましょう。魔族のところに謝罪に来た人間達が居た。我々魔族は謝罪を受け入れて、宴を開きもてなした……。
英雄の話か。
ーーその中の1人の男が私に酒を飲ませて酔わせ、無理矢理…タキ、あなたはその時の子供……。
「……。」
ミコが何も言わず手を握ってくれた。
ーー私は産まれた子供をやはり愛せなかった。だから忘れる呪いを掛け、捨てた……。
「……。」
ーーだからタキ。精々苦しんで生きると良いわガッ、ツーッ、ツーッ……。
「……。」
「ぐすっ、タキ君…大丈夫?ごめんなさい、私、こんな風になるなんて…。」
「良いんだよミコ…わかっただけ良かった。これからは…。」
ジリリリーン!ジリリリーン!
「ん?デンワだ。誰だろう?」
ーーもしもし?10回言ったらウンチのチウンです、え?また?……。
「ミコーディアミック、ザラ様だ。」
「ぐすっ、え?私?」
ーーもしもし、ミコーディ…え?すんっ、5人、あ、チウンさん入れたら6人ですけど、あのタキ君、あ……。
「また終わっちゃった…ぐすっ。」
「何だったの?」
「ここに何人いるのか?って…私の話は聞く気が無かったみたい。」
「まぁ良いや…うん。まぁ、良いよ。」
「タキ君!」
ミコが抱きついてきた。
「タキ君は私が絶対…。」
ーーチウンさん毎度!ピザノヴァでーす!……。
「ピザノヴァ?頼んでないが?」
ーーミックス1枚、お代は戴いてますので受け取りのサインだけお願いします、はいではまたよろしくお願いしまーす!……。
「これは…ザラ様だな。」
「え?タキ君のお母様?」
「ああ。きっと昼飯でも食べろということなんだろう。さ、お金の心配も無いし、食べようじゃないか。ここのピザは美味いよ?…うん、美味い。」
「……。」
誰も手が伸びない。そりゃそうか。俺の生い立ちの、悲惨な話を聞いてすぐ楽しくお昼なんて気分にならないよな。
「ごめんなさい、私食欲があんまり…。」
「タッ君のあんな話聞いた後だとちょっとね…。」
俺が悪い訳じゃないんだけど、皆ごめんな。いや、やっぱり俺のせいか。俺が悪い訳じゃないんだけど、って皆が思ってるんだよな。そうなんだけど、俺が居なけりゃこんな悲壮感漂うお昼になってなかった。
「ん?食べないの?勿体無いよ?」
「いや、皆食欲無いって。」
「なんで?」
「なんで…って、タキ君のあんな…。」
「…君達ザラ様の話、聞いてた?」
「え?ええ。だから今皆落ち込んでるのよ?」
「ザラ様のあの話は、嘘だよ。」
「へ?」
嘘?
「人間が謝りに来たのは割と有名な話だと思ってたが?あれは大体30年前の話だが、タキ君はいくつだね?」
「あ…。」
「えと、それじゃタキ君は一体…詳しく聞いて良いですか?」
「ピザを食べたなら話そう。出来立ての方が美味しいし、何よりザラ様のご好意だよ。だからほら早く君達も食べて食べて。」
「えと、いただきます…ホントだ、美味しい。」
「そうだろう。ピザノヴァは人気だから中々頼めないんだが、流石ザラ様だ。」
美味しいピザは6人で食べるとあっという間に無くなった。まぁこの人数にはちょっと少なかったよな。
「ご馳走様でした…あの、俺の話聞かせて貰えますか?」
「そうだな。茶を淹れながら話そう…ザラ様の話は嘘だ。ひとつひとつ説明していこうか。」
チウンさんがそう言いながら、俺達にお茶を注いでいく。
「ザラ様は人間の謝罪のあとの宴で人間の若い男に一目惚れしたんだ。そこで、ザラ様は酒の力を借りて酔った勢いで、告白すると連れ出して押し倒した。」
母さんが肉食獣とか、一番気まずいじゃねぇか。
しかも一目惚れとか…。
「だが、男は若いというよりも、やっと大人という年齢でね、もう少し待ってくれと頼んだらしい。まぁ無視したらしいが。」
「そこまで親子ね。」
ミコは後で絶対お仕置きする。
「まぁそれでも仲良く一緒に暮らしてたんだ。それで10年程経って子供が産まれた。それがタキ君だ。ごく普通の、ありふれた、ただの愛の結晶だよ。」
「そっか…俺の父さんはどうしてるんです?」
「それは言えない。本人から堅く止められている。ただ、もしかしたらタキ君はもうじき会える、かもしれない。」
「それはどういう…。」
「それは、いつか本人から聞くと良い。私が彼について言えるのはそれだけだ。」
「とりあえずタッ君が愛の結晶ってのはわかったけど、呪われるべきっていうのは?タッ君が魔族とのハーフだからってこと?」
「呪われるべき、ということはあながち間違いではない。魔族の子供はね、物心が付いたら魔法の練習を始めるんだ。」
「エルフと一緒ね。」
「種族や国が違ってもどこでも同じさ。で、練習してみると、タキ君は魔法が全然使えなかった。それは人間の血なんだろうな。」
「私と一緒だ…。」
ミコと一緒、なんか嬉しい。
「ザラ様は絶望した。そりゃそうだ。愛する子供に魔族としての才能が無い、ということになったんだからね。だからザラ様は考えたんだ。」
「…それが呪いですか?」
「そうだ。呪いで魔法を使えるようにしよう。しかし、魔法を使えない者に魔法を使わせる方法が中々わからなくてね。さて、どうしたと思う?ミコーディアミック。」
「え?私?…え?まさか!」
「解ったかね?自分を仲介させて魔法を使えるようにする方法ならいけるんじゃないかと思った。これは偶然にもミコーディアミックが研究でタキ君にやってたことと同じだね。」
「ミコは母さんと気が合いそうだね?」
「……だと良いけど。」
「ふふっ、続けるよ?ザラ様は悩んだ末に、人間を治す魔法を使えるようにすることにした。そして、結果として、記憶が消えるようにしたんだ。」
「そんな、それで記憶が消えるなんて酷過ぎませんか?タキのお母さんはタキを愛してたんじゃ?」
「シンオズ。愛してたからだよ。」
「いやいやいやおかしいでしょ?」
「おかしくは無いんだがな。魔族は飽きっぽいからね。タキ君は魔族でしばらく死ぬ事はないが、魔法が使えないとなると虐められたり馬鹿にされたりと辛い事もあるだろう。人間を治す魔法を使えるようにしたのは、人に感謝されるようにする為だ。使う度に記憶を消せば、人間の中でいつも新鮮な気持ちで生きられるだろう、その方がタキ君にとって幸せだろうと、ザラ様は考えたんだ。」
「でもそれで捨てる必要があるようには思えないけど?」
「人間の中に入れるには魔族は何かと不都合だからね。評判が悪い自覚はあるから。だからザラ様は呪いの仕上げとして自らの体を傷付けてタキ君に治させ、魔族であるという記憶を消したんだ。まさに壮絶だよ。魔族という記憶が消えるまで自分を傷付け続けるんだ。愛無しに出来るものか。」
「……。」
「だからね、タキ君。君は捨てられたんじゃない。愛されていた、いや、愛されているんだ。」
「じゃあなんでそのお母さんはタッ君に会わないの?もう魔族だってバレてるんだから別に良いじゃない。」
「恥ずかしいのもあるだろうけど、忙しいお方だからな。」
「母さんは何をやってる人なんです?」
「投資だね。資産運用にハマってるんだ。ザラ様は君が人を治す度に相手のところに行ってお礼を貰って、口止めをする。自分のことはバレないようにしてね。それがある時、フリジール王のところに行ったらお礼をたんまり貰えたらしくてね。それを投資に使ったら増えたのが大層気に入ったらしい。」
「じゃあ俺がお金を持ってたのは…。」
「そう。そこから君の生活費をこっそり入れてたんだ。沢山入れると良くない、なんて言いながら結構な額渡すんだから、やっぱり息子に甘いな…そうだな、息子に甘いから来ないのかも知れない。」
「え?なんで?」
「ミコーディアミックを殺しちゃうかもしれないからさ。」
「え?」
「可愛い息子を取られちゃったら悔しいだろう?だから殺しちゃう、と。」
「でもそんなことしたら俺がミコを治して、また記憶が飛んでミコのこと忘れるんじゃないの?」
「それだと、今のタキ君の幸せが壊れちゃうだろ?それに、ミコーディアミックも気に入られたんじゃないかな?人数聞くだけなのにわざわざ代われって言うくらいだし。認められたと言うべきかな?だから、殺したいけど殺すよりもそのままタキ君とずっと一緒に居て貰った方が良いと判断した結果、来ない、と。」
「認めて貰えたんだ…。」
「解らんがな。ま、会おうと思えばいつか会えるだろう。100年先か200年先か、もっと先かもしれんがね。」
ーー毎度!かぶと寿司でーす……。
「何!?かぶと寿司だと?」
「かぶとずし?」
「ああ。少々値が張るが、超人気で予約も取れないんだ。私も何回かしか食べたことないぞ?これもザラ様からだな。久しぶりの息子に相当喜んでるんだろう。おぅい!こっちだ!」
ーー毎度!特上6人前、7万2000ディミです!……。
「なぬ?…お代、貰ってないの?」
ーーえ?ええ…ザラ様からの注文で、お代はチウン様から受け取れと……。
「か。」
「チウンさん?どうしたんです?」
「金を貸してくれ!」
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