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第二章 魔法使い
第5話
しおりを挟む「お疲れ、乾杯。」
「疲れた、乾杯。」
「…ふぃぃ。交流会決まった?」
「決まったっていうか、会議で集まるくせに結局毎年同じ事してるみたいだから、会議なんて時間の無駄だわ。クジで当たったがばかりに俺の貴重な昼休みが無駄になったわ。」
「おう、飲め飲め。飲んで忘れろ。大体が、前日に決まるとか馬鹿なの?」
「馬鹿過ぎる。上級になればなる程馬鹿になるのか9学年のやつが、去年と同じで本当に良いのか?他に良い案は無いのか?って全部で100回位言ってたぞ?そのくせ、誰かが何か言うと、それはああだからダメこうだからダメ。じゃ何かありますか?って聞くと、無いから聞いてるんだ、だぞ?あいつはホントにどうしようもない。」
「馬鹿過ぎるな。飲め飲め、今夜はいくらでも付き合ってやる。でも馬鹿の為にイライラするのは馬鹿だ。ここはひとつ、その馬鹿を弁護してみようぜ。」
「ほう、ちょっと面白い。やってみたまえ。」
「そいつにはきっと、昼休みに教室に居たくない事情があるんだ。」
「なるほど、時間稼ぎか。教室に居たくない事情ったらなんだろうな?クラスの友達の妹と付き合ってて結婚が決まったとかどうだ?」
「いきなり強烈なの出してきたな。それは確かに教室に居られない。だが、そんな馬鹿と結婚する女がいるだろうか?」
「そう言われてみるとそうだな。兄としても付き合って欲しくはない部類だ。」
「兄として妹の付き合いに口出しはしないだろうけど、そいつが如何に馬鹿かというのは家でも言ってそうだ。」
「そうなると親も馬鹿の人間性を知ってる可能性があるからな。親に悪い先入観が多少なりある状態で娘さんを下さいの挨拶とか、なかなか地獄だな。」
「まぁ馬鹿だから地獄に気付かない可能性もあるが。でなけりゃ馬鹿な会議を延ばすようなことはせんだろ。」
「馬鹿だから空気が読めない訳か。それはもう、嫌われてるから教室に居られないのではなかろうか?」
「シン弁護士?それは既に弁護になってません。」
「確かに。それではタキ弁護士、その敏腕の見せ所ですよ?」
「クラス会費を持ち逃げしたというのはどうだろう?」
「弁護とはなんなのか。それはお前、確かに教室には居られないが馬鹿は馬鹿なままだ。」
「持ち逃げ理由で馬鹿を美しくしてやろう。やつは病気の母の薬を買う為に仕方なくやっちまったんだ。」
「お?弁護っぽい。流石です。でもさ、それなら最初からクラスで寄付を頼むとかした方がすっきりしない?馬鹿だから思い付かなかったのか。」
「確かに。となると美しい理由は個人的なものではなく、社会的なものである必要があるな。」
「ちょっとお酒が足りないんじゃないですか?まま、どうぞどうぞ。」
「お前も飲め飲め。うむ、社会的な理由?」
「なんで俺に聞くんだよ。タキが言ったんだろうが。」
「クラス会費を盗むことを肯定する社会的理由。逆に考えれば、クラス会費を盗んででも何かをやらないとクラス全員が被害を被る、とかか?」
「それもあらかじめクラスの皆に相談した方が丸く収まりそうだけど。」
「それはやつが隠れた英雄だからだ。誰かに言われたんだろうなぁ。誰にも言わずにクラス会費を持ってこい。さもないとお前のクラス全員の命は無い。」
「クラス会費でなんとかなる話なのかそれ?」
「さもないとお前のクラス全員の靴は無い。」
「クラス会費に近くなってきた。」
「さもないとお前のクラス全員の靴下は無い。」
「無視しても良い感じだ。」
「さもないとお前のクラス全員の靴下の片っぽが無い。」
「丁度良い気持ち悪さだな。採用します。」
「では結論です。馬鹿会議が長引くのはクラス全員の靴下の片っぽのせい。」
「29歳にもなって下らない理由で会議長引かせやがって…ところで、ウチのクラスの会費なんだけど。」
「ああ、賭けの?結局いくら集まったの?」
「喜べ。カンジによると10万ディミ超えたそうだ。明日の打ち上げは良い店行けるぞ。」
「お前ら馬鹿なの?払ってない身で申し訳無いけど、馬鹿なの?」
「まぁそういうな。お前は話題を提供する側だから払わなくて良いんだ。俺達は盛り上がるし楽しませて貰ってるからの金額だし、大人しく美味いもん食おうぜ。」
こいつらは、第一回タキさんとミック博士大会と称して、賭けを始めた。これは形としては付き合えるかそうでないかのどちらかに賭けて、当たった方が配当を貰えるという一般的な賭けであるが、勝者は配当金を貰っても全額飲み会に使うことになっているので、実態はただのクラスの飲み会の資金集めである。上限5000ディミなのでほぼ全員天井。
「今回は準備期間が短くて、付き合う方に賭けてくれたやつには申し訳無いことをしたが、次回は付き合う方に全員が行くようにして賭けそのものをぶっ潰してやるぜ。」
「お?何か良い情報でも頂けるのかな?」
「これは流石にクラスに流して貰っては困るが。」
「安心しろ。俺の口は、火で炙ったら開く軟弱なコイツよりも遥かに堅い。酒蒸しは冷めてもいけるな。ちょっと塩っぱ過ぎたかと思ったが、冷めたら丁度良くなったわ。」
「うむ、美味い。では火炙りに遭っても割らない口を信じて言うが、博士はやはり結婚していない。」
「それはどういうところからの判断で?」
「旦那の話に無理が出てきた。これは疑う余地もないと言って良いだろ?」
「なるほど。それはもう確定だな、めでたい。そのことは聞いてみたの?」
「いや、聞いてない。聞くこともしない。」
「それはなぜ?」
「博士は、自分が結婚していることにすることで男を遠ざけられていると思ってる節がある。そこに付け込もうと思う。」
「なるほど、いやらしい男だ。」
「私は結婚してるから2人で飲んでも大丈夫だろう、私は結婚してるから手を繋いでも大丈夫だろう、私は結婚してるから一緒に風呂に入っても大丈夫だろう、私は結婚してるから同じベッドで寝ても大丈夫だろう。そこを狙う。」
「なるほど、増々いやらしい男だ。それで、上手くいってんの?」
「いや、それに気付いたのほんと最近だから。だから次回の飲み会が賭けの最後となるだろう。」
「次は多分テスト明けとかだな。その次は休み明けだ。」
「休み明けなど無い。」
「飲み会のネタが無くなっちゃうだろうが。」
「次はフラレでやれ。あいつ、明日の交流会で彼女作るんだって張り切ってたぞ。」
「あいつには悪いが、あいつならしばらくネタになってくれそうだな。明日か…ブルゼットちゃんは結局来るの?」
「行かないかもって。なんか用事が出来たとか言ってた。」
「ふぅん。ま、流石に諦めたんじゃないの?女の子は切り替えが早いっていうし。」
「そうだと良いんだけど…。」
「最近どうなの?」
「先日、散歩してたら腕を組まれまして。」
「全然諦められてねーじゃん。」
「ぼく、そんなの生まれて初めてなもんですから、慌てちゃいまして。」
「記憶があるところからだけどな。」
「恥ずかしながら、おっぱいを感じまして。左腕が。」
「左腕!お前、おっぱいを知ったのか!」
「当たってますよ、って言ったら、当ててるんですと彼女は言うんです。」
「なんということだ…おっぱいでこんなに簡単に人間て変わるものなのか。まぁ続けて。」
「なんでも、お友達にそういうことに詳しい方が多数いらっしゃるらしく。」
「軍師だ。敵は有能な軍師を抱えている。それも多数。」
「効果ありですねこの路線で攻めてみるのも良いかもですと仰ってました。」
「16歳なのにそっちで攻めてくるとは、たまげたなぁ。それこそカンジに言えないやつだ。」
「言える訳ないだろう。お前、マキさんのおっぱい柔らかいですねって言われてみろ。気まずいだろうが。」
「気まずい。弟が聞きたくないランキングではかなり上位。」
「そんなことがカンジに知られた日にはクラスに居られないよ。昼休みに会議開いて同じこと言い続けて延ばすわ。幸いにも、先駆者がいるからな。やり方は解っている。」
「馬鹿会議は靴下の片っぽじゃなくておっぱいのせいだったか…。」
・・・・・。
ーーはい、それでは皆さんグラスの用意は良いですか?それでは、交流会お疲れ様でしたーかんぱーい…では!早速ですが皆さんの気になる、第一回タキさんとミック博士大会の結果ですが、タキさん!今回の結果は?ああっとバツ!バツです!それではカンジさん、配当は…1人6800ディミとなります、それでは勝った皆さんの使い途は?なるほど!打ち上げに使ってくれ?いやぁ皆さん太っ腹ですねぇ!……。
ハデーの進行で打ち上げが盛り上がっている。
ーーでは次回開催は休み明けを予定しております。タキさん!次回への意気込みを教えて下さい、おおっとマル!マルです!では皆さん、タキさんからの情報収集は自由ですからね、ところで次回ですがなんと!タキさんがミック博士と付き合う、付き合わない以外にも更にひとつ枠が設けられました!それは!タキさんがカンジさんの妹君であるところのブルゼット嬢と付き合う!これが、次回、え?無くなった?無いの?失礼しました、無くなったそうです、ですので次回も2枠となります!皆さん奮ってご参加下さいね!……。
「無くなったってどういうこと?今日ブルゼットちゃんとなんかあったの?」
「いや、わからん。会ってもない。」
するとカンジがこっちに来た。
ーータキさん、マッチ、お疲れ、マッチは特にお疲れ、片付けが割と早く終わって良かったよ、まぁ俺達1年は人数も多いしね、でさ、さっきのことなんだけど、なんかね、ブルゼットのやつ、今日来てたらしいんだ、いや俺もさっき会って驚いたんだ、それでもってなんか博士に会ったらしくてさ、うん、タキさんは諦めるって言ってさ、そんでデビイの散歩しばらく代わってくれって、これは俺の予想だけど、自分の恋敵に会ってみてこれは敵わないと思ったんじゃない?兄の俺から見てもブルゼットはそれなりに可愛いと思うんだけど、ちょっと会っただけでそんな事言うなんて、ミック博士は相当可愛いんだろうな……。
「まさか強行してくるとは…まぁこれで気まずいというか申し訳ない思いをせずに済むな。まぁこの感覚が既に申し訳ないけど。」
「わからんよ?ブルゼットちゃんには有能な軍師が付いてるからな。押して駄目なら引いてみろ、かも知れん。」
・・・・・。
ーータキさんへ。
顔を見ればきっと決心が揺らぐので手紙にしました。さっき私はミックさんに会いました。内緒にしててゴメンナサイ。ミックさんはとっても可愛い人ですね。ミックさんは突然訪ねてきた私にとても気さくにお喋りしてくれました。そして私がどれくらいタキさんのことを好きか伝えると頑張ってねって応援してくれました。優しくって素敵な人でタキさんが好きになっちゃうのもわかるなぁって思いました。
でも頑張ってなんてきっと嘘。ミックさんもタキさんが好きなんです。そんなことないって言ってましたけどこれは乙女の勘ですから間違いないと思いますよ?
そして私わかっちゃいました。たとえ私がタキさんとお付き合いしてもミックさんはタキさんのことを好きなままだって。そしてずっとタキさんがいつミックさんのところへ行っちゃうかと不安に思い続けながら私がおばあちゃんになってもミックさんはずっと綺麗で可愛いままタキさんを好きなままなんです。ズルいなぁ。
だから私はこの恋をやめることにしました。もしミックさんと上手くいったらその時はお友達として仲良くして欲しいですけど今はまだ駄目そうなのでしばらくタキさんには会わないようにしたいと思います。自分勝手でゴメンナサイ。
もしミックさんと上手くいかなくて私のところに来ても今更遅いんだから!って言いますからね。
嘘です。私のところに来て欲しいです。
それでは さようなら ブルゼットより
大量の熱い湯に身体を沈めるとと頭が冷えてくる気がするのは、湯によって身体が温まって、相対的に出てる頭が冷えているように感じるだけだろう。それでもちゃんと頭の中がまとまってくるのだから不思議だ。
まったく、風呂屋に来るまで散々だった。家を出ようとしたらふと気になって8時じゃないことを確認し、出たら出たで周囲を見渡し、歩き始めればデビイと遊んだ場所はなんだか歩きにくくて普段通らないような路地に入り、迷子になり、知らなかった肉まんの店を見つけ、今に至る。
こんな風になるとは自分でも思わなかった。
ブルゼットのことは決して嫌いではなかったし、むしろ好きだった。その相手から会わない、つまり別れを言い渡された。結果、俺の生活からひとつの恋話が消えたのである。こういうのも失恋と呼んで良い気がする。
また、おっぱいにしても、だ。俺の左腕は確かに覚えている。こっち路線で攻める、というのがどんな風になっていたのか、それは正直気になるところではある。左腕だけでなく右腕、更には手、ひょっとすると顔もその感触を覚えたかも知れないと思うと、これもまた俺の生活からひとつのおっぱいの可能性が消えたことになる。これぞまさしく失ぱいか…。
風呂屋を出ると昼だった。今日は自主練習の為に魔法紙を借りてきたので、紙を飛ばす訓練をするつもりだ。週明けまでになんとかして博士を驚かせる予定である。驚いた博士はきっと喜んでくれるだろう。凄い!素敵!大好き!チュッ!という流れだ。
そういえば、ほっぺにチューがうやむやだな。
…などと考えながら家に向かっていると突然肩を叩かれた。まぁ肩を叩かれるのは大抵突然ですけどね。
振り返ると短い黒髪の、美人と言って差し支えない女の子が肩で息をしている。走ってきたのか?
「はい、なんでしょう?」
「…タッ君!」
左腕の次におっぱいを知ったのはお腹だったか。
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