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燃ゆる炎に夢染めますか?
燃ゆる炎に夢染めますか?⑦
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お祭りも佳境を迎え、どの出店も集客に力を入れる。仏頂面をしている自分でさえ教室に戻るまでに何度も声を掛けられた。
それを会釈と短文で何とか躱し、ようやく教室前まで辿り着く。
自分のクラスでも他のクラスと同様に集客に熱を入れているようで、今までなら一人で呼子をしていたはずなのに、いつの間にか男女一人ずつに増えていた。
「あら誰かと思えば時枝君じゃない」
呼子の内の一人に気付かれる。その人は呼子としてにこやかにしていたのにも関わらず、一層その目を細めてこちらに近付いてくる。
「なんだ、梅野」
昨日の件もあり、無意識のうちに半歩身を引く。
「そんな、逃げなくても。別に食おうって訳じゃないのよ?」
「でも取るんだろ?」
梅野はその言葉に返答しない。しかし、梅野は無言のまま一歩ずつ近づいてくる。返事はなくてもその回答は明白だった。
梅野は徐々に距離を詰めて来る。それから逃げるように一歩ずつ後方へ下がるが、徐々に廊下の壁が迫ってくる。
万事休すか? そう思った時に梅野の後方から聞き馴染みのある声が聞こえた。
「あ、時枝じゃないか。戻っていたのかい?」
助けを求めるように声の主を確認する。
「花山か」
「もう戻っていたなんて珍しいね。それとも暇してた?」
「暇なら歓迎だがな。色々と見て回っていたんだよ」
それを聞いた花山は、「へえ」と少し驚いたように言葉を漏らす。
「じゃあ、オリーヴの所にも行ってきたのかい?」
想定内、いや想定通り過ぎる質問に少し笑みを浮かべて、「行ってきたよ」と誇らしげに言葉を返す。
「え、いいな。私も見に行きたかったんだけど。どんな感じだった?」
梅野がオリーヴという言葉に反応する。
どんな感じだったと言われても……。正直よくわからないと言うのが本音だ。返答に困っているのを察知したのか、
「その顔はよくわからないって顔だね」
花山が自分の心の内を言い当てる。
「えっ。もったいない。面白いのに。なんていうか話し方が上手いのよね」
「確かにそうだよね。漫才の内容自体は微妙でもあの話し方だから誰の芸をやっても面白くなるんだよ」
花山も梅野の感想に便乗する。
そうなのか……。いや、確かに話し方は上手い印象があったけれど。
やはりよくわからない。それが結論だった。
「それにしても、時枝がそれを見終えてここに戻ってきたという事はもう文化祭も終わりかな?」
その言葉を聞いて梅野は教室の時計を覗き見る。
「そうね。もうお客さんを呼んでも仕方がないし引き上げよっか」
そう言って梅野はもう一人の呼子にも声を掛けて教室の中へ入っていく。
「そうだね。今年はこれで終わりだ。……そうだろ、時枝」
花山もそれに便乗するように教室の扉の前に立ったところで、こちらに振り返る。
それに少し驚きながらも、「そうだな」と一言返した。
それから数分もしないうちに校内放送が鳴る。それはこの濃密な二日間。いや、準備も含めれば一か月近くも及んだ文化祭の終了を示していた。
その鐘の音を聞き入るようにみんなは静かにその時を過ごしていたが、その放送が終わるとお客さんがいるにも関わらず、「終わった!」とはしゃぐ者やすぐに片づけを始める者、互いの疲れを労うように声を掛けて回る者など様々だった。
そんな中自分はと言えば、教室の内外に飾られた装飾に目をやる。業務中は意識していなかったが、知らない間に装飾が外れてしまっているものもあれば、綺麗に残っているもの、誰かが溢したのかシミがついているものなど様々だ。
人もそれぞれなら物もそれぞれ。各々が違う形で文化祭を乗り越えたんだなとしみじみと感じていた。
そんな風にそれぞれが文化祭の残響を楽しんでいると大きなゴミ袋を準備した青木が教室に入ってくる。
「みんな。片付けの時間よ」
青木がそう言うと、各々の時間を楽しんでいた者達も青木の指示に従って部屋を片付け始める。
従業員フロアと店のフロアを分けていたカーテンを回収したり、掃除をしたりゴミを拾ったりなどやる事は沢山ある。
自分も目の前に落ちた飾りを拾いながら、物達の疲労を労わるように静かにゴミ袋の中へ入れていく。物に感情などあるはずもない。だけど、人間だけが楽しんでいるのはまた少し違う気がするのだった。
普段は数人で掃除を行うため数十分程度かかるが、流石にほとんどのクラスメイトがそろうと片付けるのもかなり早い。空き教室に仕舞われていたいくつかの机や椅子もいつの間にかこの教室に戻ってきており、次々と元の形へ並び替えられていく。
物品の移動なども考えるとそれなりに時間がかかるはずだが、一時間もかからないうちに文化祭前の教室の状態へと戻っていた。
どうしてこんなに皆が協力的では素早く片しているのか。それは最早自明だろう。教室のあちこちから後夜祭についての話が挙がっていた。
そんな雰囲気の中で花山が絡みに来ない訳がない。
「やあ、時枝。後夜祭は行くのかい?」
そう問いかけているものの、来ると確信しているかのような眼をしている。実際そうなのだから何とも言い難い気分なのだが。
「行くと言ったら?」
「やっぱりねって言う」
「行かないと言ったら?」
「やっぱりねって言う」
「どっちも同じかよ」
そう突っ込むと、花山は嬉しそうに笑う。
「どっちも時枝らしいなってさ」
「言っておくと全く嬉しくないからな?」
「まあまあ。で、実際は行くんだろ?」
「まあ、そうだけど」
やっぱり釈然としない。そんな自分の隣にすっと一人の女子生徒が現れる。
「時枝さん、花山さん。文化祭お疲れさまでした」
そう言って東雲は深く頭を下げる。
「東雲さんもお疲れ様」
東雲の様子を見て花山は微笑みかける。どことなく二人の距離が近くなっている気がした。
「東雲は仕事が終わったのか?」
「はい。後は後夜祭だけですねっ!」
東雲の語尾が跳ねる。それだけで心が弾んでいるのだと感じさせた。
集まっている三人を置いて教室からぞろぞろと人が廊下へと流れていく。教室から外を見るとその流れはグラウンドの中央へと向かっているようで、火に群がる虫を想起させるような光景だ。
そんな流れに乗らない自分達に青木が話しかけて来る。
「貴方達は行かないの?」
「いや僕達も行くよ。でも人を待っているんだ」
「そう。美咲ちゃん。私は文化祭委員のみんなと見に行くから」
「はい。それで大丈夫です」
そう言って東雲は人の流れの中に青木を送り出した。
「で、人を待つって誰を待つんだ?」
花山はそれを聞いて呆れたような目で自分を見る。
「そんなの決まっているじゃないか」
花山がそう言い終えたのと同じくらいに時枝の携帯が鳴る。花山はその連絡の主が誰か知らないはずだが、
「ほら、その子からの電話だよ」
と言って出る事を促した。
携帯の着信画面を見るとそこには、海老根の文字が表示されていた。
「はい、もしもし」
「あ、翔? 今どこ? さっき私のクラスも片付けが終わったんだけど」
「どこって、自分達の教室」
「そうなのね。じゃあ、今から行くからそこで待ってて」
海老根は言いたい事を言い終えるとそのまま通話を切ってしまう。
花山は少しニヤニヤとしながら話しかけて来る。
「誰だった?」
「その顔は知った上で言っているよな?」
「もちろん。わざわざここに来る人なんて一人でしょ」
そんな会話をしている中に、話題の中心人物が教室に入ってくる。そして教室に集まる三人に声を掛けた。
「お待たせ!」
「おつかれ」「ようこそ」「お疲れ様です」
三者三様の返事を海老根に届ける。海老根はその様子に満面の笑みを浮かべて、「待っててくれたんだ」と返した。
「意図していた訳じゃないけど」
ぼそっとそう呟くと、海老根は、「知ってる」と白い歯を見せて笑う。
一体何を知っているのだろうか? 自分さえ知らない自分を知っている海老根に話を聞こうと手を伸ばす。
「それよりも集まったのなら早く行かないと場所がなくなるよ」
そう言って海老根は目の前にあった自分の手を掴む。そしてぐいぐいと引っ張る。
「ちょっと待て。あの中に行くのか!?」
「? そりゃそうでしょ。じゃないと行けないじゃない」
いやまあそうだけど、それは問題だ。あんな中に入ったら押し潰されてしまう。
「もう少し人が落ち着いてからでも……」
「それじゃあいっぱいになっちゃうでしょ!」
そう言って海老根は掴んでいた手を強く引き、身体側へ寄せる。そしてそのまま身体を捻り海老根と自分の場所を入れ替えた。そして最後に背中をポンッと優しく押した。
それによろけた自分は身体を支える為に廊下へと数歩歩く。海老根はその状態の自分の両肩を持ち無理やり足を進めさせて、そのまま人の波へと潜り込んだ。
それを会釈と短文で何とか躱し、ようやく教室前まで辿り着く。
自分のクラスでも他のクラスと同様に集客に熱を入れているようで、今までなら一人で呼子をしていたはずなのに、いつの間にか男女一人ずつに増えていた。
「あら誰かと思えば時枝君じゃない」
呼子の内の一人に気付かれる。その人は呼子としてにこやかにしていたのにも関わらず、一層その目を細めてこちらに近付いてくる。
「なんだ、梅野」
昨日の件もあり、無意識のうちに半歩身を引く。
「そんな、逃げなくても。別に食おうって訳じゃないのよ?」
「でも取るんだろ?」
梅野はその言葉に返答しない。しかし、梅野は無言のまま一歩ずつ近づいてくる。返事はなくてもその回答は明白だった。
梅野は徐々に距離を詰めて来る。それから逃げるように一歩ずつ後方へ下がるが、徐々に廊下の壁が迫ってくる。
万事休すか? そう思った時に梅野の後方から聞き馴染みのある声が聞こえた。
「あ、時枝じゃないか。戻っていたのかい?」
助けを求めるように声の主を確認する。
「花山か」
「もう戻っていたなんて珍しいね。それとも暇してた?」
「暇なら歓迎だがな。色々と見て回っていたんだよ」
それを聞いた花山は、「へえ」と少し驚いたように言葉を漏らす。
「じゃあ、オリーヴの所にも行ってきたのかい?」
想定内、いや想定通り過ぎる質問に少し笑みを浮かべて、「行ってきたよ」と誇らしげに言葉を返す。
「え、いいな。私も見に行きたかったんだけど。どんな感じだった?」
梅野がオリーヴという言葉に反応する。
どんな感じだったと言われても……。正直よくわからないと言うのが本音だ。返答に困っているのを察知したのか、
「その顔はよくわからないって顔だね」
花山が自分の心の内を言い当てる。
「えっ。もったいない。面白いのに。なんていうか話し方が上手いのよね」
「確かにそうだよね。漫才の内容自体は微妙でもあの話し方だから誰の芸をやっても面白くなるんだよ」
花山も梅野の感想に便乗する。
そうなのか……。いや、確かに話し方は上手い印象があったけれど。
やはりよくわからない。それが結論だった。
「それにしても、時枝がそれを見終えてここに戻ってきたという事はもう文化祭も終わりかな?」
その言葉を聞いて梅野は教室の時計を覗き見る。
「そうね。もうお客さんを呼んでも仕方がないし引き上げよっか」
そう言って梅野はもう一人の呼子にも声を掛けて教室の中へ入っていく。
「そうだね。今年はこれで終わりだ。……そうだろ、時枝」
花山もそれに便乗するように教室の扉の前に立ったところで、こちらに振り返る。
それに少し驚きながらも、「そうだな」と一言返した。
それから数分もしないうちに校内放送が鳴る。それはこの濃密な二日間。いや、準備も含めれば一か月近くも及んだ文化祭の終了を示していた。
その鐘の音を聞き入るようにみんなは静かにその時を過ごしていたが、その放送が終わるとお客さんがいるにも関わらず、「終わった!」とはしゃぐ者やすぐに片づけを始める者、互いの疲れを労うように声を掛けて回る者など様々だった。
そんな中自分はと言えば、教室の内外に飾られた装飾に目をやる。業務中は意識していなかったが、知らない間に装飾が外れてしまっているものもあれば、綺麗に残っているもの、誰かが溢したのかシミがついているものなど様々だ。
人もそれぞれなら物もそれぞれ。各々が違う形で文化祭を乗り越えたんだなとしみじみと感じていた。
そんな風にそれぞれが文化祭の残響を楽しんでいると大きなゴミ袋を準備した青木が教室に入ってくる。
「みんな。片付けの時間よ」
青木がそう言うと、各々の時間を楽しんでいた者達も青木の指示に従って部屋を片付け始める。
従業員フロアと店のフロアを分けていたカーテンを回収したり、掃除をしたりゴミを拾ったりなどやる事は沢山ある。
自分も目の前に落ちた飾りを拾いながら、物達の疲労を労わるように静かにゴミ袋の中へ入れていく。物に感情などあるはずもない。だけど、人間だけが楽しんでいるのはまた少し違う気がするのだった。
普段は数人で掃除を行うため数十分程度かかるが、流石にほとんどのクラスメイトがそろうと片付けるのもかなり早い。空き教室に仕舞われていたいくつかの机や椅子もいつの間にかこの教室に戻ってきており、次々と元の形へ並び替えられていく。
物品の移動なども考えるとそれなりに時間がかかるはずだが、一時間もかからないうちに文化祭前の教室の状態へと戻っていた。
どうしてこんなに皆が協力的では素早く片しているのか。それは最早自明だろう。教室のあちこちから後夜祭についての話が挙がっていた。
そんな雰囲気の中で花山が絡みに来ない訳がない。
「やあ、時枝。後夜祭は行くのかい?」
そう問いかけているものの、来ると確信しているかのような眼をしている。実際そうなのだから何とも言い難い気分なのだが。
「行くと言ったら?」
「やっぱりねって言う」
「行かないと言ったら?」
「やっぱりねって言う」
「どっちも同じかよ」
そう突っ込むと、花山は嬉しそうに笑う。
「どっちも時枝らしいなってさ」
「言っておくと全く嬉しくないからな?」
「まあまあ。で、実際は行くんだろ?」
「まあ、そうだけど」
やっぱり釈然としない。そんな自分の隣にすっと一人の女子生徒が現れる。
「時枝さん、花山さん。文化祭お疲れさまでした」
そう言って東雲は深く頭を下げる。
「東雲さんもお疲れ様」
東雲の様子を見て花山は微笑みかける。どことなく二人の距離が近くなっている気がした。
「東雲は仕事が終わったのか?」
「はい。後は後夜祭だけですねっ!」
東雲の語尾が跳ねる。それだけで心が弾んでいるのだと感じさせた。
集まっている三人を置いて教室からぞろぞろと人が廊下へと流れていく。教室から外を見るとその流れはグラウンドの中央へと向かっているようで、火に群がる虫を想起させるような光景だ。
そんな流れに乗らない自分達に青木が話しかけて来る。
「貴方達は行かないの?」
「いや僕達も行くよ。でも人を待っているんだ」
「そう。美咲ちゃん。私は文化祭委員のみんなと見に行くから」
「はい。それで大丈夫です」
そう言って東雲は人の流れの中に青木を送り出した。
「で、人を待つって誰を待つんだ?」
花山はそれを聞いて呆れたような目で自分を見る。
「そんなの決まっているじゃないか」
花山がそう言い終えたのと同じくらいに時枝の携帯が鳴る。花山はその連絡の主が誰か知らないはずだが、
「ほら、その子からの電話だよ」
と言って出る事を促した。
携帯の着信画面を見るとそこには、海老根の文字が表示されていた。
「はい、もしもし」
「あ、翔? 今どこ? さっき私のクラスも片付けが終わったんだけど」
「どこって、自分達の教室」
「そうなのね。じゃあ、今から行くからそこで待ってて」
海老根は言いたい事を言い終えるとそのまま通話を切ってしまう。
花山は少しニヤニヤとしながら話しかけて来る。
「誰だった?」
「その顔は知った上で言っているよな?」
「もちろん。わざわざここに来る人なんて一人でしょ」
そんな会話をしている中に、話題の中心人物が教室に入ってくる。そして教室に集まる三人に声を掛けた。
「お待たせ!」
「おつかれ」「ようこそ」「お疲れ様です」
三者三様の返事を海老根に届ける。海老根はその様子に満面の笑みを浮かべて、「待っててくれたんだ」と返した。
「意図していた訳じゃないけど」
ぼそっとそう呟くと、海老根は、「知ってる」と白い歯を見せて笑う。
一体何を知っているのだろうか? 自分さえ知らない自分を知っている海老根に話を聞こうと手を伸ばす。
「それよりも集まったのなら早く行かないと場所がなくなるよ」
そう言って海老根は目の前にあった自分の手を掴む。そしてぐいぐいと引っ張る。
「ちょっと待て。あの中に行くのか!?」
「? そりゃそうでしょ。じゃないと行けないじゃない」
いやまあそうだけど、それは問題だ。あんな中に入ったら押し潰されてしまう。
「もう少し人が落ち着いてからでも……」
「それじゃあいっぱいになっちゃうでしょ!」
そう言って海老根は掴んでいた手を強く引き、身体側へ寄せる。そしてそのまま身体を捻り海老根と自分の場所を入れ替えた。そして最後に背中をポンッと優しく押した。
それによろけた自分は身体を支える為に廊下へと数歩歩く。海老根はその状態の自分の両肩を持ち無理やり足を進めさせて、そのまま人の波へと潜り込んだ。
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