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燃ゆる炎に夢見てますか?
燃ゆる炎に夢見てますか?⑧
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「ちょっと君。ここから先は関係者以外通行禁止だよ?」
機嫌が悪そうな表情をした女子生徒に声を掛けられる。
見た事のない学生だ。
……むしろ見た事のある学生の方が少ないかもしれないが。
しかし、その女子生徒の左腕には『生徒会』と書かれた腕章が巻かれている。その事からある程度の素性はわかる。
何故ここに来たのか。その真意を伝える為に、演奏中の音量に負けないようにいつもよりも声を張る。
「あの、写真部の仕事で写真を撮りたいんですが……」
そう言うと、その女子生徒は怪訝そうに自分をまじまじと見る。
「ほんとに? 確か写真部って関係者用の腕章を渡してなかったっけ? それをつけてないと生徒会としては通せないんだけど」
うーん、困った。
腕章について山吹は何も言っていなかったし、部室にもそういたものが置かれていた様子もない。
最悪東雲があそこにいるため仕事上困る事はないのだが、自分だけ写真を撮っていないのもバツが悪い。
「それならあそこにいる写真部の人に聞いて貰ってもいいですか?」
そう言って東雲を指差す。
「そんな方法じゃあ写真部の関係者かどうかなんてわからないと思うけど? 別にただの知り合いでも写真部ですって言い張れるし」
頭が固い……。
そんな思考が少し過ぎる。しかし、頭を切り替えて合理的な解釈を探す。
そうしている間に先程のバンド達は最後の曲を演奏し終えたようで片付けに入っているようだった。
その事が焦りを生む。そのせいで自然と先程よりも強めに声を出す。
「あの、じゃあ他の生徒会の人に聞いて貰えませんか? もしかしたら事情を知っている人がいるかもしれない」
「知っている人かもしれないって言われてもね……」
ルールはルールと言いたげにしながらも生徒会の女子生徒は困ったような表情をする。
すると、先程からやり取りしている様子に違和感を持ったのかもう一人別の生徒会役員が寄ってくる。
「先輩。何してるんですか?」
「ああ、この人がこの中に入れてくれって言ってるのよね。ここは関係者専用だから無理だって言っているんだけど聞いてくれなくて」
心外だ。
でも、生徒会役員達からすればそう言う感想になるのもわかる気がする。
「写真部ねぇ」
そう言って後から来た生徒会役員が自分の事をまじまじと観察する。
男子生徒にまじまじと見られるのも気持ち悪いが、女子生徒にまじまじと見られるのも中々に嫌な気分だ。
とは言え、身の潔白を晴らすために怪しげな行動は控えたい。
そう思うとこの女子生徒からの視線に耐える事を選ばざるを得なかった。
一通り見渡した所でその女子生徒は声を掛けてくる。
「もしかして君、時枝君?」
「…………?」
どうして自分の名前を知っているのだろうか? その事に疑問を持ちながらも、「そうですが」と返す。
「あ、やっぱり! なるほどね」
そう言ってその女子生徒は嬉しそうにしながら先輩と呼ばれた人に声を掛ける。
「この人、多分間違いなく写真部ですよ」
多分間違いなく……。
やや矛盾している気がするが自分に有利な事を言っているので訂正はしない。
「そうなの?」
「はい。私の同じクラスの友達の海老根から聞いた事があります。丁度こんな感じの人がいるって」
ここで海老根が出てくるのか。
……いや、なんかそんな話を聞いた気もする。
そんな偶然に感謝しながら、その女子生徒に声を掛ける。
「じゃあ、ここを通して貰ってもいいですか?」
そう言うとその顔が少し曇る。
「でも困った事がありまして……。確か写真部さんには腕章を二つちゃんと渡したはずなんですよね。だからあそこにいる人以外に誰かが持っているのかなって」
「つまり写真部を名乗っている人が別にいるって事ですか」
「……いや、腕章を渡す時はちゃんと確認しているはずだしそれは起こりえないはずなんだけど」
先輩も首を捻る。
生徒会の間で意思統一が出来ていないのならば、今初めてここに来た自分が知るはずなど無い。
その事に小さく溜息を付く。
そんな時に聞き慣れた声が耳に届く。
「時枝さん?」
顔を上げて声のした方向を見る。すると生徒会の二人の間から顔を出す東雲の姿があった。
「あ、東雲。丁度良かった。実は少し聞きたい事があるんだが」
「それは奇遇です。実は私も時枝さんに渡さないといけないものがありまして」
東雲はそう言ってポケットから一つの布地を取り出す。
それを生徒会の二人は見逃さない。
「それをどこで?」
先輩は驚いた表情を浮かべて東雲に尋ねる。しかし、東雲はむしろその事を不思議がりながら口を開く。
「さっき、生徒会の人に貰ったんです。……というかこちらの方ですね!」
そう言って東雲は隣にいた生徒会の女子生徒を掌で指す。
そう言うと先輩は後輩を睨むように目を向ける。
「おい?」
その視線に後輩は慌てながら弁明する。
「で、で、でも、確かに私は一つしか渡してないんですよ!? 二つ目なんて何処から……」
その様子を見ていた先輩は東雲に優しい口調で尋ねる。
「二個目はどこで?」
「いえ、別の方に友人が来るのでもう一つ貰っておいてもいいですかって尋ねたら頂けましたよ? 背の高い男性の方でした」
東雲はそう白状する。すると先輩の顔色は見る見る間に真っ赤になっていく。
その様子は起こられる訳でもない自分でさえ竦んでしまう程だ。
その様子を見て初めて東雲は何か悪い事をしたのではと気付き始めたように見えた。
「えっと、申し訳ありません。もしかして私何か大変な事をしてしまいましたか?」
そう問われた先輩は一度深呼吸をして東雲に謝罪する。
「ごめんなさい。生徒会のミスね。ごめんね。時枝君も」
「いえ! 私は特に何も……。でも、なんだかややこしい事をしてしまって申し訳ありません」
そう言って東雲は頭を下げる。
「別に。次の組が始まりそうなんでとりあえず中に入ってもいいですか?」
舞台の上では新たなバンドマン達が各々の立ち位置について楽器のチューニングをしている。
あの様子では始まるまで時間が残っていない。
「ああ、すまない。とりあえずお互い仕事もあるだろうし今は各々の仕事を優先しよう」
そう言って先輩は紐で作られた境界を開けて自分を招き入れた。
「話が早くて助かります」
先輩にはそう短く返してから、「いくぞ、東雲」と声を掛ける。
「はいっ」
東雲は反射的にそう返し、後ろを付いてくる。
先程まで東雲が構えていた位置で一度腰を下ろす。そしてそこで急いでカメラの準備を進める。
「東雲」
「はい」
怒られる事を察知したのかいつもとは異なり、しょげた表情を見せながら返事をする。
その様子を加味して優しめに声を掛ける。
「今回みたいにこういった場所では混乱を招きうるからちゃんと何かしたなら報告しような。折角携帯電話だってあるんだし」
「そう、ですね。そこまで気が回っていませんでした」
落ち込んだ様子を見せながらも東雲は自身のカメラの準備をしていく。
「ちゃんとした文化祭が初めてだって言ってたし、こういう事を想定しておかなかったのは自分のミスだな」
励ますつもりで言ったのだが、むしろ追い打ちになってしまったのかますます東雲の表情は暗く見える。
その誤解を解くために慌てて声を掛ける。
「……でも、なんだ。その分東雲は文化祭を楽しめたのか?」
そう問いかけると、今までの暗い表情が嘘だったのかのようにパッと明るくなる。
「はい! すごく楽しかったですよ。まずですね…………」
そう言いかけた時に、大きなギターの音がそれを遮る。そしてボーカルと思わしき人がマイクを持って挨拶を始めた。
「東雲。楽しめたのならそれでよかった。話は後で聞くから、まずは写真部の仕事をしないと」
「そうですね。言いたい事が沢山あるので迷っちゃいますね」
そう言って笑みを見せた後に、東雲は真剣な表情をしてカメラを構える。
ちょっとしたハプニングはあったが、それでも楽しそうな東雲を見て少しにやけてしまったのが自分でも気付いた。
慌てて首を左右に振り、その表情をかき消す。
その代わりにその楽しそうな姿を、楽しい記憶を、楽しい一瞬を忘れないように東雲に向けてカメラを構えた。
機嫌が悪そうな表情をした女子生徒に声を掛けられる。
見た事のない学生だ。
……むしろ見た事のある学生の方が少ないかもしれないが。
しかし、その女子生徒の左腕には『生徒会』と書かれた腕章が巻かれている。その事からある程度の素性はわかる。
何故ここに来たのか。その真意を伝える為に、演奏中の音量に負けないようにいつもよりも声を張る。
「あの、写真部の仕事で写真を撮りたいんですが……」
そう言うと、その女子生徒は怪訝そうに自分をまじまじと見る。
「ほんとに? 確か写真部って関係者用の腕章を渡してなかったっけ? それをつけてないと生徒会としては通せないんだけど」
うーん、困った。
腕章について山吹は何も言っていなかったし、部室にもそういたものが置かれていた様子もない。
最悪東雲があそこにいるため仕事上困る事はないのだが、自分だけ写真を撮っていないのもバツが悪い。
「それならあそこにいる写真部の人に聞いて貰ってもいいですか?」
そう言って東雲を指差す。
「そんな方法じゃあ写真部の関係者かどうかなんてわからないと思うけど? 別にただの知り合いでも写真部ですって言い張れるし」
頭が固い……。
そんな思考が少し過ぎる。しかし、頭を切り替えて合理的な解釈を探す。
そうしている間に先程のバンド達は最後の曲を演奏し終えたようで片付けに入っているようだった。
その事が焦りを生む。そのせいで自然と先程よりも強めに声を出す。
「あの、じゃあ他の生徒会の人に聞いて貰えませんか? もしかしたら事情を知っている人がいるかもしれない」
「知っている人かもしれないって言われてもね……」
ルールはルールと言いたげにしながらも生徒会の女子生徒は困ったような表情をする。
すると、先程からやり取りしている様子に違和感を持ったのかもう一人別の生徒会役員が寄ってくる。
「先輩。何してるんですか?」
「ああ、この人がこの中に入れてくれって言ってるのよね。ここは関係者専用だから無理だって言っているんだけど聞いてくれなくて」
心外だ。
でも、生徒会役員達からすればそう言う感想になるのもわかる気がする。
「写真部ねぇ」
そう言って後から来た生徒会役員が自分の事をまじまじと観察する。
男子生徒にまじまじと見られるのも気持ち悪いが、女子生徒にまじまじと見られるのも中々に嫌な気分だ。
とは言え、身の潔白を晴らすために怪しげな行動は控えたい。
そう思うとこの女子生徒からの視線に耐える事を選ばざるを得なかった。
一通り見渡した所でその女子生徒は声を掛けてくる。
「もしかして君、時枝君?」
「…………?」
どうして自分の名前を知っているのだろうか? その事に疑問を持ちながらも、「そうですが」と返す。
「あ、やっぱり! なるほどね」
そう言ってその女子生徒は嬉しそうにしながら先輩と呼ばれた人に声を掛ける。
「この人、多分間違いなく写真部ですよ」
多分間違いなく……。
やや矛盾している気がするが自分に有利な事を言っているので訂正はしない。
「そうなの?」
「はい。私の同じクラスの友達の海老根から聞いた事があります。丁度こんな感じの人がいるって」
ここで海老根が出てくるのか。
……いや、なんかそんな話を聞いた気もする。
そんな偶然に感謝しながら、その女子生徒に声を掛ける。
「じゃあ、ここを通して貰ってもいいですか?」
そう言うとその顔が少し曇る。
「でも困った事がありまして……。確か写真部さんには腕章を二つちゃんと渡したはずなんですよね。だからあそこにいる人以外に誰かが持っているのかなって」
「つまり写真部を名乗っている人が別にいるって事ですか」
「……いや、腕章を渡す時はちゃんと確認しているはずだしそれは起こりえないはずなんだけど」
先輩も首を捻る。
生徒会の間で意思統一が出来ていないのならば、今初めてここに来た自分が知るはずなど無い。
その事に小さく溜息を付く。
そんな時に聞き慣れた声が耳に届く。
「時枝さん?」
顔を上げて声のした方向を見る。すると生徒会の二人の間から顔を出す東雲の姿があった。
「あ、東雲。丁度良かった。実は少し聞きたい事があるんだが」
「それは奇遇です。実は私も時枝さんに渡さないといけないものがありまして」
東雲はそう言ってポケットから一つの布地を取り出す。
それを生徒会の二人は見逃さない。
「それをどこで?」
先輩は驚いた表情を浮かべて東雲に尋ねる。しかし、東雲はむしろその事を不思議がりながら口を開く。
「さっき、生徒会の人に貰ったんです。……というかこちらの方ですね!」
そう言って東雲は隣にいた生徒会の女子生徒を掌で指す。
そう言うと先輩は後輩を睨むように目を向ける。
「おい?」
その視線に後輩は慌てながら弁明する。
「で、で、でも、確かに私は一つしか渡してないんですよ!? 二つ目なんて何処から……」
その様子を見ていた先輩は東雲に優しい口調で尋ねる。
「二個目はどこで?」
「いえ、別の方に友人が来るのでもう一つ貰っておいてもいいですかって尋ねたら頂けましたよ? 背の高い男性の方でした」
東雲はそう白状する。すると先輩の顔色は見る見る間に真っ赤になっていく。
その様子は起こられる訳でもない自分でさえ竦んでしまう程だ。
その様子を見て初めて東雲は何か悪い事をしたのではと気付き始めたように見えた。
「えっと、申し訳ありません。もしかして私何か大変な事をしてしまいましたか?」
そう問われた先輩は一度深呼吸をして東雲に謝罪する。
「ごめんなさい。生徒会のミスね。ごめんね。時枝君も」
「いえ! 私は特に何も……。でも、なんだかややこしい事をしてしまって申し訳ありません」
そう言って東雲は頭を下げる。
「別に。次の組が始まりそうなんでとりあえず中に入ってもいいですか?」
舞台の上では新たなバンドマン達が各々の立ち位置について楽器のチューニングをしている。
あの様子では始まるまで時間が残っていない。
「ああ、すまない。とりあえずお互い仕事もあるだろうし今は各々の仕事を優先しよう」
そう言って先輩は紐で作られた境界を開けて自分を招き入れた。
「話が早くて助かります」
先輩にはそう短く返してから、「いくぞ、東雲」と声を掛ける。
「はいっ」
東雲は反射的にそう返し、後ろを付いてくる。
先程まで東雲が構えていた位置で一度腰を下ろす。そしてそこで急いでカメラの準備を進める。
「東雲」
「はい」
怒られる事を察知したのかいつもとは異なり、しょげた表情を見せながら返事をする。
その様子を加味して優しめに声を掛ける。
「今回みたいにこういった場所では混乱を招きうるからちゃんと何かしたなら報告しような。折角携帯電話だってあるんだし」
「そう、ですね。そこまで気が回っていませんでした」
落ち込んだ様子を見せながらも東雲は自身のカメラの準備をしていく。
「ちゃんとした文化祭が初めてだって言ってたし、こういう事を想定しておかなかったのは自分のミスだな」
励ますつもりで言ったのだが、むしろ追い打ちになってしまったのかますます東雲の表情は暗く見える。
その誤解を解くために慌てて声を掛ける。
「……でも、なんだ。その分東雲は文化祭を楽しめたのか?」
そう問いかけると、今までの暗い表情が嘘だったのかのようにパッと明るくなる。
「はい! すごく楽しかったですよ。まずですね…………」
そう言いかけた時に、大きなギターの音がそれを遮る。そしてボーカルと思わしき人がマイクを持って挨拶を始めた。
「東雲。楽しめたのならそれでよかった。話は後で聞くから、まずは写真部の仕事をしないと」
「そうですね。言いたい事が沢山あるので迷っちゃいますね」
そう言って笑みを見せた後に、東雲は真剣な表情をしてカメラを構える。
ちょっとしたハプニングはあったが、それでも楽しそうな東雲を見て少しにやけてしまったのが自分でも気付いた。
慌てて首を左右に振り、その表情をかき消す。
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