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燃ゆる炎に夢見てますか?
燃ゆる炎に夢見てますか?③
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「さて、どこ回る?」
海老根はそんな事を聞いてくる。
どこと言われても他のクラスがどのような出し物をしているかなど知っているはずがない。
当然海老根はそんな事を知っていたようでどこからかパンフレットを取り出す。
「パンフレットか。そんなものどこにあったんだ?」
「昨日生徒会の子が文化祭の準備をしていたからその時に貰ってきたの」
「生徒会の人にも知り合いがいるのか」
「まあ、クラスの子だからね」
さも当然というようにそう言う。
自分のような、人と距離を置く人間としてはその当然が出来ない。
別にそれが出来ないからと言って困る事はないと思っているが、一方で便利な事を逃してしまうというのは一つ欠点として挙げられそうだ。
海老根が広げているパンフレットを覗き見る。
そこには各階の教室名と出し物の名前が記載されており、そのパンフレットの周囲には各クラスの出し物の説明や見どころが書かれている。
丁寧に作られたこれが学生の手によって作られたものだと考えると感心するしかなかった。
その中の一つに書かれた場所を指差す。
「なあ、これってどういう事だ?」
その指差した先には校舎から離れた場所にクラス名が書かれていた。
「あー、ここは体育館前ね。校舎の外に書かれているものは外でやってるイベントよ。特に水を使うものだと教室がびしょびしょになっちゃうでしょ? それに水を運んでくるのも面倒だし。だから水道の使いやすい外でやるのよ」
「なるほどな。納得。じゃあそこに行ってみるか。その途中で面白そうなものがあったら寄ってみてもいいだろうし」
「お! いいね。そうしよう」
海老根は笑顔を見せてそう答えた。その足取りは軽く一人だけ重力の感じ方が違うのではないかと錯覚させられそうになる。
その事に少し笑みを浮かべて後についていった。
階段を下りている途中に海老根が立ち止まる。
後方にいた自分にその表情は見えないが、立ち止まったという事は何か海老根の興味を引くものがあったのだろう。
「おい凛。どうした?」
想像通りの解答が返ってくると知っているが、あえてそう尋ねる。
「翔。あれやってみようよ」
海老根が指差す先には『射的』と書かれたポスターが壁に貼られていた。
「へえ。射的か。凛って射的出来たっけ?」
「うーん。どうだろ。でも翔よりは上手いと思うよ」
そう言って胸を張る。負けず嫌いな所も昔から相変わらずだ。普段ならば相手にする事なく受け流す所だが折角の機会だ。
「じゃあやってみるか?」
「うん!」
海老根はすぐにそう返事を返してその教室へと向かった。
そこではどうやらコルク銃を使って机の上に立てられている水の入ったペットボトルを倒すというものらしく、そこに書かれている点数の合計で景品が変わるらしい。
序に言うと黒板には最高得点順位と言うものを記載する予定らしく一から十までの数字が並んでいる。
文化祭が始まったばかりという事もあり順位の所には一つも埋まっていない。
つまり自分達が最初の客という事だ。
受付で会計を済ませコルク銃とコルク弾を受け取る。
その数は十個。
コルク銃の威力がどの程度かはわからないが無駄打ちは出来ない。
「じゃあ翔は準備出来た?」
一通り机の上に並べられたペットボトルを眺める。
小さなものや水の多く入ったものはその分点数も高く、大きなものや水が少量しか入っていないものは点数が低い。
その事を確認したうえで、
「出来た」
と返した。
「わかった。じゃあ始めるね。よーい。ドンッ」
そう言って海老根は銃を構えた。
その姿は少し素人臭いがそれなりに様になっている。経験があるのか、筋がいいのかはわからないが負けてはいられないなと思いながら、狙いを絞ってコルク銃を構えた。
まずは中サイズのペットボトルに狙いを定める。
どの程度ブレるのか、弾の威力はどの程度かはまだわからないためとりあえず試し打ちを兼ねて狙うと同時に引き金を引く。
パンッと軽い音とともにそのコルク弾は発射される。
しかし、その弾は目的の場所に到達する事なく後方の壁に直撃する。
「まあ、簡単にはいかないか」
そんな独り言を呟く。しかし、壁に当たった音や跳ね返りから想定するに威力は想像以上にあるようだ。
その情報だけで十分収穫があったと考えながら再びコルク弾を詰める。
その時に、
カランッカランッ。
と、軽快な音をたてながらペットボトルが机から落ちる音がした。
「やった!」
隣で海老根がそう声を上げる。
どうやら一番小さなペットボトルにヒットさせたようだ。確か小さなペットボトル(水なし)でも点数は五十点ある。
あいかわらず運動神経が良いと言うのか、器用と言うのかはわからないが流石という言葉しか出てこない。
しかしまだ負けた訳でもないし、チャンスは九回もある。そう自分に言い聞かせながら狙いを定めて、引き金を引いた。
カラン、カラン。
今度は狙い通りヒットさせる。少し水が入っている物を狙ったため音は鈍い。しかしそれはその分加点される事を示している。
「やるわね」
そう言いながら海老根はコルク弾を詰める。
「まあな」
そう軽く返してもう一度目の前の目標へと狙いを定めた。
計十回コルク弾を放った結果、自分は百十点だった。まだ具体的な結果が出ていない以上何とも言えないが、初めてやった割には良い点ではないろうか。
そう満足していると再び背後でペットボトルが軽快な音を立てる。
「一緒にきた女の人、えぐいですね」
黒板に自分の点数を書き込んでいた店番の人は驚きを隠す事なく声を発する。
「……ですね」
最初の頃は教室の人もそこまで気にしていなかったが、流石に九つ連続ヒットをしていると注目が集まる。
いや、今当てたのを考えると全弾命中させている訳だが……。
海老根が打ち終わる頃には店番していた人が全員注目しており、最後の弾をヒットさせると同時に海老根の下に駆け寄る。
どうやら海老根に点数を伝えているらしい。が、それよりも全弾ヒットさせた事に驚きを隠せていないようでつらつらと言葉を並べていた。
そんな彼の話を手短に済ませ、海老根はこちらへ歩いてくる。
「翔。どう? 凄いでしょ?」
海老根の顔は満面の笑みで満たされており、一点の曇りもない。その事に嬉しさと若干の悔しさを感じながら、
「そうだな」
と言葉を返す。
「じゃあ、次行こう。次も負けないけどね」
そう言って制服の袖を軽く引く。
「しょうがない。少し本気を出してやるよ」
そう返してその教室を後にした。
「ところで実際凛は何点だったんだ?」
点数では惨敗しているのは確定だろうが純粋な興味からそう尋ねる。それを聞いた海老根は少し考える素振りを見せた後、
「三百二十点かな」
と返す。
「意外と少ないんだな。最初五十点を取ったからもっと点数が高いと思っていたんだが」
「あー、確かに最初は試しで五十点のを狙ってみたけど、たぶん何処かでミスしそうな気がしたから、それ以降は三十点のペットボトルだけを狙っていたのよ」
「適当に狙っているんじゃないかって思っていたけど意外と計算していたんだな」
「失礼な! 当然でしょ」
「悪い悪い」
「じゃあ、翔は何点だったのよ?」
「自分は百十点だよ」
肩を竦めながらそう言う。
「あれ? でも私が思っていたよりも高い……。てっきり二桁だと思っていたんだけど」
「ああ、最後の一つで偶々五十点稼いだからな」
「そう。それなら偶々ね」
「……実際そうだけど、そう言われると少し腹が立つな」
軽く笑いながらそう返すと、海老根は意地悪く笑い返す。恐らくここまで自分をやる気にさせる事が海老根の目的だったのだろうか。
そう思うと尚更気に食わないが、ある意味自分と言う人間を知っているからこそのやり方だなと感じた。
「じゃあ、次は自分が場所を選ばせてくれ」
「はいはい」
海老根はニヤニヤとしながらパンフレットを自分に渡す。パンフレットだけを受け取り、そこに記載されている出し物を隅々まで観察する。
各階で行われている出し物や外で行われているもの、その他の建物で行われているもの。
どれも特徴的で勝てる可能性がない訳ではないだろうが、先程の射的のように自分の知らない特技、というかセンスを持っている可能性を考えると安直には選べない。
その中で一つ、唯一勝てそうなものと言えば……。
「凛」
「はい?」
「ここに行こう」
そう言って指をさした場所は中庭の一角だった。
海老根はそこを見て、「なるほど」と言葉を漏らす。
「確かにここなら私に勝てるかもね」
そう言いつつも勝者の余裕を漂わせているのは誰でもわかる。
「とりあえず向かうか」
珍しく出した闘志を隠す事なく宣戦布告した。
海老根はそんな事を聞いてくる。
どこと言われても他のクラスがどのような出し物をしているかなど知っているはずがない。
当然海老根はそんな事を知っていたようでどこからかパンフレットを取り出す。
「パンフレットか。そんなものどこにあったんだ?」
「昨日生徒会の子が文化祭の準備をしていたからその時に貰ってきたの」
「生徒会の人にも知り合いがいるのか」
「まあ、クラスの子だからね」
さも当然というようにそう言う。
自分のような、人と距離を置く人間としてはその当然が出来ない。
別にそれが出来ないからと言って困る事はないと思っているが、一方で便利な事を逃してしまうというのは一つ欠点として挙げられそうだ。
海老根が広げているパンフレットを覗き見る。
そこには各階の教室名と出し物の名前が記載されており、そのパンフレットの周囲には各クラスの出し物の説明や見どころが書かれている。
丁寧に作られたこれが学生の手によって作られたものだと考えると感心するしかなかった。
その中の一つに書かれた場所を指差す。
「なあ、これってどういう事だ?」
その指差した先には校舎から離れた場所にクラス名が書かれていた。
「あー、ここは体育館前ね。校舎の外に書かれているものは外でやってるイベントよ。特に水を使うものだと教室がびしょびしょになっちゃうでしょ? それに水を運んでくるのも面倒だし。だから水道の使いやすい外でやるのよ」
「なるほどな。納得。じゃあそこに行ってみるか。その途中で面白そうなものがあったら寄ってみてもいいだろうし」
「お! いいね。そうしよう」
海老根は笑顔を見せてそう答えた。その足取りは軽く一人だけ重力の感じ方が違うのではないかと錯覚させられそうになる。
その事に少し笑みを浮かべて後についていった。
階段を下りている途中に海老根が立ち止まる。
後方にいた自分にその表情は見えないが、立ち止まったという事は何か海老根の興味を引くものがあったのだろう。
「おい凛。どうした?」
想像通りの解答が返ってくると知っているが、あえてそう尋ねる。
「翔。あれやってみようよ」
海老根が指差す先には『射的』と書かれたポスターが壁に貼られていた。
「へえ。射的か。凛って射的出来たっけ?」
「うーん。どうだろ。でも翔よりは上手いと思うよ」
そう言って胸を張る。負けず嫌いな所も昔から相変わらずだ。普段ならば相手にする事なく受け流す所だが折角の機会だ。
「じゃあやってみるか?」
「うん!」
海老根はすぐにそう返事を返してその教室へと向かった。
そこではどうやらコルク銃を使って机の上に立てられている水の入ったペットボトルを倒すというものらしく、そこに書かれている点数の合計で景品が変わるらしい。
序に言うと黒板には最高得点順位と言うものを記載する予定らしく一から十までの数字が並んでいる。
文化祭が始まったばかりという事もあり順位の所には一つも埋まっていない。
つまり自分達が最初の客という事だ。
受付で会計を済ませコルク銃とコルク弾を受け取る。
その数は十個。
コルク銃の威力がどの程度かはわからないが無駄打ちは出来ない。
「じゃあ翔は準備出来た?」
一通り机の上に並べられたペットボトルを眺める。
小さなものや水の多く入ったものはその分点数も高く、大きなものや水が少量しか入っていないものは点数が低い。
その事を確認したうえで、
「出来た」
と返した。
「わかった。じゃあ始めるね。よーい。ドンッ」
そう言って海老根は銃を構えた。
その姿は少し素人臭いがそれなりに様になっている。経験があるのか、筋がいいのかはわからないが負けてはいられないなと思いながら、狙いを絞ってコルク銃を構えた。
まずは中サイズのペットボトルに狙いを定める。
どの程度ブレるのか、弾の威力はどの程度かはまだわからないためとりあえず試し打ちを兼ねて狙うと同時に引き金を引く。
パンッと軽い音とともにそのコルク弾は発射される。
しかし、その弾は目的の場所に到達する事なく後方の壁に直撃する。
「まあ、簡単にはいかないか」
そんな独り言を呟く。しかし、壁に当たった音や跳ね返りから想定するに威力は想像以上にあるようだ。
その情報だけで十分収穫があったと考えながら再びコルク弾を詰める。
その時に、
カランッカランッ。
と、軽快な音をたてながらペットボトルが机から落ちる音がした。
「やった!」
隣で海老根がそう声を上げる。
どうやら一番小さなペットボトルにヒットさせたようだ。確か小さなペットボトル(水なし)でも点数は五十点ある。
あいかわらず運動神経が良いと言うのか、器用と言うのかはわからないが流石という言葉しか出てこない。
しかしまだ負けた訳でもないし、チャンスは九回もある。そう自分に言い聞かせながら狙いを定めて、引き金を引いた。
カラン、カラン。
今度は狙い通りヒットさせる。少し水が入っている物を狙ったため音は鈍い。しかしそれはその分加点される事を示している。
「やるわね」
そう言いながら海老根はコルク弾を詰める。
「まあな」
そう軽く返してもう一度目の前の目標へと狙いを定めた。
計十回コルク弾を放った結果、自分は百十点だった。まだ具体的な結果が出ていない以上何とも言えないが、初めてやった割には良い点ではないろうか。
そう満足していると再び背後でペットボトルが軽快な音を立てる。
「一緒にきた女の人、えぐいですね」
黒板に自分の点数を書き込んでいた店番の人は驚きを隠す事なく声を発する。
「……ですね」
最初の頃は教室の人もそこまで気にしていなかったが、流石に九つ連続ヒットをしていると注目が集まる。
いや、今当てたのを考えると全弾命中させている訳だが……。
海老根が打ち終わる頃には店番していた人が全員注目しており、最後の弾をヒットさせると同時に海老根の下に駆け寄る。
どうやら海老根に点数を伝えているらしい。が、それよりも全弾ヒットさせた事に驚きを隠せていないようでつらつらと言葉を並べていた。
そんな彼の話を手短に済ませ、海老根はこちらへ歩いてくる。
「翔。どう? 凄いでしょ?」
海老根の顔は満面の笑みで満たされており、一点の曇りもない。その事に嬉しさと若干の悔しさを感じながら、
「そうだな」
と言葉を返す。
「じゃあ、次行こう。次も負けないけどね」
そう言って制服の袖を軽く引く。
「しょうがない。少し本気を出してやるよ」
そう返してその教室を後にした。
「ところで実際凛は何点だったんだ?」
点数では惨敗しているのは確定だろうが純粋な興味からそう尋ねる。それを聞いた海老根は少し考える素振りを見せた後、
「三百二十点かな」
と返す。
「意外と少ないんだな。最初五十点を取ったからもっと点数が高いと思っていたんだが」
「あー、確かに最初は試しで五十点のを狙ってみたけど、たぶん何処かでミスしそうな気がしたから、それ以降は三十点のペットボトルだけを狙っていたのよ」
「適当に狙っているんじゃないかって思っていたけど意外と計算していたんだな」
「失礼な! 当然でしょ」
「悪い悪い」
「じゃあ、翔は何点だったのよ?」
「自分は百十点だよ」
肩を竦めながらそう言う。
「あれ? でも私が思っていたよりも高い……。てっきり二桁だと思っていたんだけど」
「ああ、最後の一つで偶々五十点稼いだからな」
「そう。それなら偶々ね」
「……実際そうだけど、そう言われると少し腹が立つな」
軽く笑いながらそう返すと、海老根は意地悪く笑い返す。恐らくここまで自分をやる気にさせる事が海老根の目的だったのだろうか。
そう思うと尚更気に食わないが、ある意味自分と言う人間を知っているからこそのやり方だなと感じた。
「じゃあ、次は自分が場所を選ばせてくれ」
「はいはい」
海老根はニヤニヤとしながらパンフレットを自分に渡す。パンフレットだけを受け取り、そこに記載されている出し物を隅々まで観察する。
各階で行われている出し物や外で行われているもの、その他の建物で行われているもの。
どれも特徴的で勝てる可能性がない訳ではないだろうが、先程の射的のように自分の知らない特技、というかセンスを持っている可能性を考えると安直には選べない。
その中で一つ、唯一勝てそうなものと言えば……。
「凛」
「はい?」
「ここに行こう」
そう言って指をさした場所は中庭の一角だった。
海老根はそこを見て、「なるほど」と言葉を漏らす。
「確かにここなら私に勝てるかもね」
そう言いつつも勝者の余裕を漂わせているのは誰でもわかる。
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