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空舞う花に願いを込めて
空舞う花に願いを込めて④
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体育祭は意外と空き時間が多い。自分の担当の競技さえ終えてしまえばそれ以降出番がないからだ。
そのため、テントの中や校舎の昇降口で涼んでいる人達も多い。
自分もその中でぜひ涼みたい。
そう思っているのだが、写真部の仕事は中々に多い。
それに対して不平不満はないのだが、涼みたいという感情は拭い去れない。
額に汗を浮かべながら、マーカーコーンで縁取られた簡易なトラックの内側でカメラを構える。
次に行われるのはクラス対抗リレー。午前の部最後の競技であり、各クラスで選ばれた男子二人、女子二人の混合チームで走ることになっている。
各学年別で部門が分かれており、一年生、二年生、三年生の順に走る。
先生に促されて第一レースの走者達はスタートラインに並ぶ。緊張した表情を見せる者、そしてそれを隠そうとする者、余裕そうな表情をする者など様々だ。
先程まで騒がしかった見学者も走者から広がる雰囲気に言葉を噤む。
いや、もしかすると後の声援の為に温存しているのかもしれない。
スタートラインの際に立つ先生は手に持ったピストルをゆっくりと空へと向ける。
一瞬の間の後、緊張を破るように一発の銃声が鳴り響いた。
合図とほぼ同時に走者達は一斉に走り出す。それに呼応するかのように応援席にいる学生は喉がはち切れんばかりの声援を送り、大役を任された放送部員はリアルタイムで順位の変動や応援を飛ばす。
自分も銃声を聞いたと同時にカメラを構え、一瞬のタイミングを逃さないよう走者がどこにいるのかを右目で確認しながら左目でファインダーを覗き込む。
やはりクラスの精鋭揃いとだけあって、走るのが速い。
自分はスタートラインとは反対側でカメラを構えているのだが、あっという間にシャッターチャンスは訪れる。
まずは独走している走者にピントを合わせて、一枚写真を撮る。
少しボケてしまったか?
技術不足は仕方がない。失敗を引きずることなく次に備える。
次に来るのは比較的団子になっている二位から五位の四名。彼らにピントを合わせて……シャッターを切った。
こちらは中々良さそうだ。
少し遅い(と言っても自分よりは早いのだろうが)残りの三人は……一応写真に収めておく。
一周目を終えた後、ファインダーから目を離す。
最低限の写真は撮る事が出来たため少し気を緩める。
トラックの内側は最も走者に近く、彼らの熱意や活力を一番感じる場所だ。特等席といても過言ではない。写真部員でもなければこんな所で見る事もない。
後はレースを楽しむとしようか。
三年生の最後の走者がゴールラインを割る瞬間にシャッターを切る。それと同時にピストルの音が終了の合図を告げた。
撮った写真を確認した後立ち上がり、踏みしめられた簡易トラックを横切って本部へと引き返す。
ようやく休憩だ。
本部に到着するなり荷物の中から水筒を取り出し、流した汗の分だけ補充する。
「お疲れ様でした」
テントの下で休息を取っていた東雲が労をねぎらう。
椅子に掛けていたタオルで汗を拭きながら、「ああ」と短く返す。
「花山さん惜しかったですね」
「確かに思っていたよりも速かったな」
花山は想像以上の走りで善戦していた。クラスのみんなも決して遅いわけではなかったが、三組は結局四位。
何とも言えない順位だ。
すると、肩に手が載せられる。
この状況でこんな事をするのは花山くらいだろう。
「あ、花山さん、お疲れ様です」
予想通りだ。
「東雲さん、お疲れ。いやー、ダメだったね」
声色から判断するに、善戦はしたと思うけど通用しなかったよと聞こえる。
「時枝はバッチリ撮ってくれたかい?」
話題がこちらに向く。
「ああ、しっかり撮ったよ。花山の分は今度印刷して渡そうか?」
「そうしてくれると助かるね」
「分かった」
「それよりもご飯食べよう!」
真剣に走った後だとお腹が空くのだろうか?
午前は玉入れをしただけで、後は写真を撮ってばかりだ。なので、体育祭とは言うがそこまで動いているわけではない。
「それでしたら私もご一緒させてください」
東雲が名乗りを上げる。
「いいのかい? 青木さん達と食べなくて」
「大丈夫です。今日は写真部の仕事で忙しいかもしれないと伝えているので」
「オッケー! それなら打ち合わせの確認をしながら食べよう」
そう言って花山は椅子の上に置いていた鞄からコンビニで買ってきていたおにぎりをいくつか取り出す。
「またコンビニで買ったやつか」
「仕方ないだろ? 時枝みたいに弁当は作ってくれる人はいないの」
羨ましそうに見られながらでは弁当箱の蓋を開けにくい。仕方なく隣にいる東雲に話を振る。
「東雲も弁当か」
早速食べ始めていた東雲は食べていた物を飲み込んだ後、「はい、そうです」と返事する。
「東雲さんは家族の人が作っているのかな?」
予定通り花山は東雲へ話題が移る。その隙に保冷剤を除けて弁当に手を付けた。
「はい。そうですよ」
「そうだよね。やっぱり弁当を作ってくれる人がいるのは羨ましいな」
花山はカメラを保管している机の上に鞄を置いた後、椅子に腰掛けおにぎりの包装を破く。
「基本的にいつもおにぎりかパンだから流石に飽きてくるよ」
「それは弁当も変わらんぞ」
「まあまあ。確かにそうなんだけどね」
「花山さんは自分では作られないのですか?」
「うーん。考えた事はあるんだけどね」
どうも歯切れが悪い。
もしかして料理が出来ないとか?
一つの可能性に辿り着いた所で、それを葬るかのように話題を変える。
「そういえば次のクラブ対抗リレーって東雲さんが担当するんだよね?」
「そうですよ。体育祭の中でも一番盛り上がる競技ですし、凄く楽しみです」
「ある意味、クラブチャンピオンを決める事になるよね」
クラブチャンピオンと言う割には競技の有利不利が顕著ではあるが、その点も踏まえて異種競技戦というのであれば確かにそうかもしれない。
クラブ対抗リレーとなれば海老根も出場するのだろうか。
確か海老根は二百メートルを一番得意としていたはずだ。一年生とはいえ、いや、一年生だからこそこのリレーに出場するかもしれないと考えると、楽しみな半面不安も大きい。
そんな自分に東雲は無邪気な笑みを浮かべて、
「時枝さんはどの部活動が一番速いと思いますか?」
と尋ねてくる。
考えるふりをして心を落ち着かせた後、
「サッカー部、かな」
と答えた。
そのため、テントの中や校舎の昇降口で涼んでいる人達も多い。
自分もその中でぜひ涼みたい。
そう思っているのだが、写真部の仕事は中々に多い。
それに対して不平不満はないのだが、涼みたいという感情は拭い去れない。
額に汗を浮かべながら、マーカーコーンで縁取られた簡易なトラックの内側でカメラを構える。
次に行われるのはクラス対抗リレー。午前の部最後の競技であり、各クラスで選ばれた男子二人、女子二人の混合チームで走ることになっている。
各学年別で部門が分かれており、一年生、二年生、三年生の順に走る。
先生に促されて第一レースの走者達はスタートラインに並ぶ。緊張した表情を見せる者、そしてそれを隠そうとする者、余裕そうな表情をする者など様々だ。
先程まで騒がしかった見学者も走者から広がる雰囲気に言葉を噤む。
いや、もしかすると後の声援の為に温存しているのかもしれない。
スタートラインの際に立つ先生は手に持ったピストルをゆっくりと空へと向ける。
一瞬の間の後、緊張を破るように一発の銃声が鳴り響いた。
合図とほぼ同時に走者達は一斉に走り出す。それに呼応するかのように応援席にいる学生は喉がはち切れんばかりの声援を送り、大役を任された放送部員はリアルタイムで順位の変動や応援を飛ばす。
自分も銃声を聞いたと同時にカメラを構え、一瞬のタイミングを逃さないよう走者がどこにいるのかを右目で確認しながら左目でファインダーを覗き込む。
やはりクラスの精鋭揃いとだけあって、走るのが速い。
自分はスタートラインとは反対側でカメラを構えているのだが、あっという間にシャッターチャンスは訪れる。
まずは独走している走者にピントを合わせて、一枚写真を撮る。
少しボケてしまったか?
技術不足は仕方がない。失敗を引きずることなく次に備える。
次に来るのは比較的団子になっている二位から五位の四名。彼らにピントを合わせて……シャッターを切った。
こちらは中々良さそうだ。
少し遅い(と言っても自分よりは早いのだろうが)残りの三人は……一応写真に収めておく。
一周目を終えた後、ファインダーから目を離す。
最低限の写真は撮る事が出来たため少し気を緩める。
トラックの内側は最も走者に近く、彼らの熱意や活力を一番感じる場所だ。特等席といても過言ではない。写真部員でもなければこんな所で見る事もない。
後はレースを楽しむとしようか。
三年生の最後の走者がゴールラインを割る瞬間にシャッターを切る。それと同時にピストルの音が終了の合図を告げた。
撮った写真を確認した後立ち上がり、踏みしめられた簡易トラックを横切って本部へと引き返す。
ようやく休憩だ。
本部に到着するなり荷物の中から水筒を取り出し、流した汗の分だけ補充する。
「お疲れ様でした」
テントの下で休息を取っていた東雲が労をねぎらう。
椅子に掛けていたタオルで汗を拭きながら、「ああ」と短く返す。
「花山さん惜しかったですね」
「確かに思っていたよりも速かったな」
花山は想像以上の走りで善戦していた。クラスのみんなも決して遅いわけではなかったが、三組は結局四位。
何とも言えない順位だ。
すると、肩に手が載せられる。
この状況でこんな事をするのは花山くらいだろう。
「あ、花山さん、お疲れ様です」
予想通りだ。
「東雲さん、お疲れ。いやー、ダメだったね」
声色から判断するに、善戦はしたと思うけど通用しなかったよと聞こえる。
「時枝はバッチリ撮ってくれたかい?」
話題がこちらに向く。
「ああ、しっかり撮ったよ。花山の分は今度印刷して渡そうか?」
「そうしてくれると助かるね」
「分かった」
「それよりもご飯食べよう!」
真剣に走った後だとお腹が空くのだろうか?
午前は玉入れをしただけで、後は写真を撮ってばかりだ。なので、体育祭とは言うがそこまで動いているわけではない。
「それでしたら私もご一緒させてください」
東雲が名乗りを上げる。
「いいのかい? 青木さん達と食べなくて」
「大丈夫です。今日は写真部の仕事で忙しいかもしれないと伝えているので」
「オッケー! それなら打ち合わせの確認をしながら食べよう」
そう言って花山は椅子の上に置いていた鞄からコンビニで買ってきていたおにぎりをいくつか取り出す。
「またコンビニで買ったやつか」
「仕方ないだろ? 時枝みたいに弁当は作ってくれる人はいないの」
羨ましそうに見られながらでは弁当箱の蓋を開けにくい。仕方なく隣にいる東雲に話を振る。
「東雲も弁当か」
早速食べ始めていた東雲は食べていた物を飲み込んだ後、「はい、そうです」と返事する。
「東雲さんは家族の人が作っているのかな?」
予定通り花山は東雲へ話題が移る。その隙に保冷剤を除けて弁当に手を付けた。
「はい。そうですよ」
「そうだよね。やっぱり弁当を作ってくれる人がいるのは羨ましいな」
花山はカメラを保管している机の上に鞄を置いた後、椅子に腰掛けおにぎりの包装を破く。
「基本的にいつもおにぎりかパンだから流石に飽きてくるよ」
「それは弁当も変わらんぞ」
「まあまあ。確かにそうなんだけどね」
「花山さんは自分では作られないのですか?」
「うーん。考えた事はあるんだけどね」
どうも歯切れが悪い。
もしかして料理が出来ないとか?
一つの可能性に辿り着いた所で、それを葬るかのように話題を変える。
「そういえば次のクラブ対抗リレーって東雲さんが担当するんだよね?」
「そうですよ。体育祭の中でも一番盛り上がる競技ですし、凄く楽しみです」
「ある意味、クラブチャンピオンを決める事になるよね」
クラブチャンピオンと言う割には競技の有利不利が顕著ではあるが、その点も踏まえて異種競技戦というのであれば確かにそうかもしれない。
クラブ対抗リレーとなれば海老根も出場するのだろうか。
確か海老根は二百メートルを一番得意としていたはずだ。一年生とはいえ、いや、一年生だからこそこのリレーに出場するかもしれないと考えると、楽しみな半面不安も大きい。
そんな自分に東雲は無邪気な笑みを浮かべて、
「時枝さんはどの部活動が一番速いと思いますか?」
と尋ねてくる。
考えるふりをして心を落ち着かせた後、
「サッカー部、かな」
と答えた。
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