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お姉様の全てが欲しいのです
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レオナルドの婚約破棄宣言の後、屋敷に連れ戻された私を待っていたのはさらなる地獄でした。
「お前は私の顔に何度泥を塗れば気が済むんだ。カストネル家の恥さらしめ!!」
「お、お父様信じてください! 彼が言っていたことは事実無根です。私は何もしていないのです」
「言い訳はおやめなさい。醜いですよ」
「お母様……」
先ほど強くぶたれた頬が熱を持っている。私は床に這いつくばりながら両親を見上げた。
父は真っ赤な顔で激昂しており、母は冷ややかに私を見下ろしています。
「ガブリエラがいてくれてよかった。出来の悪い姉の尻ぬぐいばかりさせてすまないな」
「いいんですの。私はカストネル家のことを一番に考えていますから」
「おお……ガブリエラ。お前を養子に迎えることができたことを誇りに思うぞ」
「ガブリエラ、私達の大切な子。愛していますよ」
「お父様、お母様。私も愛していますわ」
もともとガブリエラは父の知人である男爵家の娘です。
私が九歳、ガブリエラが八歳の頃にカストネル家に連れられて来たのです。
ガブリエラはまるで本物の人形みたいに無表情で、感情のない子供でした。
詳しい事情は知らないけれど、美しい子だから酷い目にあってきたのかもしれません。
少しの間預かるという約束でしたが「この子を妹に欲しい」と、一人っ子で寂しかった私が強く望んだのです。
「ガブリエラどうしてなの……」
「あら、お姉様酷いわ。私が悪いとでも仰りたいのですか?」
「お前はこの期に及んでっ!」
「きゃあっ」
お父様に引っ張られ、せっかく綺麗にまとめてもらっていた髪が解ける。
「すぐに荷物をまとめてカストネル家から出ていけ! もうお前はこの家の者ではない。私の娘はガブリエラただ一人だ」
「ええ。二度と顔を見せないでちょうだい」
「そんな……」
私は無実なのに酷い仕打ちです。
ぼろぼろの私の姿を使用人達も白い目で見つめている。その中にはソフィーの姿もありました。
厳しい教育に耐えられずよく泣いていた私を励ましてくれたソフィーはもうどこにもいない。
お父様もお母様も、レオナルドも……誰も私のことを信じてくれない。
私は本当に一人ぼっちなんだわ……。
▽
「う……あ……っ、ああぁあ……っ」
もう私のものとはいえない、すぐにでも出ていかなければならない部屋の床にうずくまり、ついにこらえきれなくなった涙を流す。
レオナルドから婚約破棄を告げられた時も、お父様とお母様に勘当された時も、本当は泣きながら縋りつきたかった。
これから一人でどうやって生きていけばいいのかわからないのです。
「アリーお姉様」
わんわん声を上げて泣きじゃくる私のすぐ傍らで鈴を転がすような声がしました。
いつの間にか部屋に入ってきていた妹に肩をさすられて私はようやく顔を上げる。
「ガブリエラ……」
「可哀想なお姉様。そんな風に床に丸まっていたら雑巾と間違えてしまいます。ねぇ、その鮮やかな青のドレス、私もずっと着てみたいと思っていたんですの」
「……え、えぇ。待ってちょうだい。私はもうじき着替えて出ていきますから、このドレスもガブリエラのものになるわ。だから、もう少しだけ一人にしてもらえないかしら」
「今がいいの。そのドレスは黒髮によく映えていて、お姉様を美しく着飾っている。そのドレスが今欲しいのです」
ガブリエラの銀色のドレスも、首元で光る真珠のネックレスも元は私のものです。
私が持っているものをガブリエラが欲しいと言うから大体あげてしまって、私がパーティーに着ていけるドレスは唯一これだけ。
でも、レオナルドが何度見ても惚れ直すと褒めてくれるから、お気に入りでした。
「――お姉様、私のために脱いでくださいな」
「っ!」
ガブリエラが無邪気に笑う。自分のものになることはもう決まっているのに、なんて残酷なのかしら。
でも、不思議と憎しみは湧いてこない。可愛い妹が望むものは何でも与えてあげたいと思ってしまうのです。
貴族の娘として生まれ育った私が幼い頃から身にまとってきた窮屈で美しい鎧。
手を貸してくれる侍女がいないから、私は初めて自分の手でそれを脱いでいく。
随分と手間取り、妹に最後にコルセットまで剥ぎ取られてしまった。
美しく着飾ったままのガブリエラの前で惨めに素肌を晒した私の頬に涙が伝う。
「よく顔を見せてください……ああ。絶望しているのですね。今のお姉様とても綺麗よ」
両頬に添えられたガブリエラの冷たい手に私の黒い涙が落ちていく。
……嘘ばっかり。綺麗に整えた髪はぐちゃぐちゃで、お化粧も崩れている。今の私はさぞ酷い顔をしているはず。
「お姉様、お姉様……ねぇ、欲しいものがあるのです」
「欲、しいもの? ごめんなさいガブリエラ。何もあげられないわ。私……もう何も持っていないんですもの」
全てを失ってしまった。愛する婚約者も、両親も、貴族の娘という立場さえ。
私はただのアレクシアとして、生まれたままの姿で雑巾のように床に座っている。
それでもガブリエラはいつもの笑顔を崩さない。
「いいえ。愛しいアリーお姉様。お姉様は持っています。私が本当に欲しいものを……」
「っ、ガブリエラ何をして!?」
どこから取り出したのでしょう。突然ガブリエラが腰まである美しい巻き髪をハサミで切り落とし始める。
シャキン、シャキン――
私の眼前で金色の髪がはらはらと舞う。
長い時間をかけて大切に手入れされてきた髪は一瞬で顎までの長さのショートヘアに変わり、冷たい碧の瞳が私を見ている。
「あ、あ、あああ……っ」
ガブリエラと初めて会った日の記憶が蘇る。どうして今の今まで忘れていたの?
妹が、ガブリエラが男の子だったこと――
「……ガブリ、エル……」
「はい、お姉様」
高く可愛らしかった声が、低い少年の声に変わる。
そうだ……親友のマリーザに可愛い妹がいることが羨ましくて、幼い私はガブリエルに言ったのです。
あなたが女の子で、私の妹になってくれたら素敵なのにって。
「僕はお姉様のわがままを九年もの間叶え続けてきたのですから、お姉様も僕の願いを聞いてください」
「やっ……ガブリエル!」
妹ではなかったと一度認識してしまえば小さくて女の子らしいと思っていた手も、筋張った少年の手に見えてきます。
実際ガブリエルは私より遥かに力が強い。ベッドの上に押し倒され、縫い付けられた両手を振り解けない。
美しい弟が裸の私を見下ろしながら笑う。
「――お姉様、あなたをください。僕はお姉様の全てが欲しいのです」
私の体からすうっと力が抜けていく。
ガブリエルはきっと、神から特別に愛されて生まれてきた子なのでしょう。
ガブリエルが欲しいというのなら、私は差し出さなければならないのです。
この身も、心も、全て。
「お前は私の顔に何度泥を塗れば気が済むんだ。カストネル家の恥さらしめ!!」
「お、お父様信じてください! 彼が言っていたことは事実無根です。私は何もしていないのです」
「言い訳はおやめなさい。醜いですよ」
「お母様……」
先ほど強くぶたれた頬が熱を持っている。私は床に這いつくばりながら両親を見上げた。
父は真っ赤な顔で激昂しており、母は冷ややかに私を見下ろしています。
「ガブリエラがいてくれてよかった。出来の悪い姉の尻ぬぐいばかりさせてすまないな」
「いいんですの。私はカストネル家のことを一番に考えていますから」
「おお……ガブリエラ。お前を養子に迎えることができたことを誇りに思うぞ」
「ガブリエラ、私達の大切な子。愛していますよ」
「お父様、お母様。私も愛していますわ」
もともとガブリエラは父の知人である男爵家の娘です。
私が九歳、ガブリエラが八歳の頃にカストネル家に連れられて来たのです。
ガブリエラはまるで本物の人形みたいに無表情で、感情のない子供でした。
詳しい事情は知らないけれど、美しい子だから酷い目にあってきたのかもしれません。
少しの間預かるという約束でしたが「この子を妹に欲しい」と、一人っ子で寂しかった私が強く望んだのです。
「ガブリエラどうしてなの……」
「あら、お姉様酷いわ。私が悪いとでも仰りたいのですか?」
「お前はこの期に及んでっ!」
「きゃあっ」
お父様に引っ張られ、せっかく綺麗にまとめてもらっていた髪が解ける。
「すぐに荷物をまとめてカストネル家から出ていけ! もうお前はこの家の者ではない。私の娘はガブリエラただ一人だ」
「ええ。二度と顔を見せないでちょうだい」
「そんな……」
私は無実なのに酷い仕打ちです。
ぼろぼろの私の姿を使用人達も白い目で見つめている。その中にはソフィーの姿もありました。
厳しい教育に耐えられずよく泣いていた私を励ましてくれたソフィーはもうどこにもいない。
お父様もお母様も、レオナルドも……誰も私のことを信じてくれない。
私は本当に一人ぼっちなんだわ……。
▽
「う……あ……っ、ああぁあ……っ」
もう私のものとはいえない、すぐにでも出ていかなければならない部屋の床にうずくまり、ついにこらえきれなくなった涙を流す。
レオナルドから婚約破棄を告げられた時も、お父様とお母様に勘当された時も、本当は泣きながら縋りつきたかった。
これから一人でどうやって生きていけばいいのかわからないのです。
「アリーお姉様」
わんわん声を上げて泣きじゃくる私のすぐ傍らで鈴を転がすような声がしました。
いつの間にか部屋に入ってきていた妹に肩をさすられて私はようやく顔を上げる。
「ガブリエラ……」
「可哀想なお姉様。そんな風に床に丸まっていたら雑巾と間違えてしまいます。ねぇ、その鮮やかな青のドレス、私もずっと着てみたいと思っていたんですの」
「……え、えぇ。待ってちょうだい。私はもうじき着替えて出ていきますから、このドレスもガブリエラのものになるわ。だから、もう少しだけ一人にしてもらえないかしら」
「今がいいの。そのドレスは黒髮によく映えていて、お姉様を美しく着飾っている。そのドレスが今欲しいのです」
ガブリエラの銀色のドレスも、首元で光る真珠のネックレスも元は私のものです。
私が持っているものをガブリエラが欲しいと言うから大体あげてしまって、私がパーティーに着ていけるドレスは唯一これだけ。
でも、レオナルドが何度見ても惚れ直すと褒めてくれるから、お気に入りでした。
「――お姉様、私のために脱いでくださいな」
「っ!」
ガブリエラが無邪気に笑う。自分のものになることはもう決まっているのに、なんて残酷なのかしら。
でも、不思議と憎しみは湧いてこない。可愛い妹が望むものは何でも与えてあげたいと思ってしまうのです。
貴族の娘として生まれ育った私が幼い頃から身にまとってきた窮屈で美しい鎧。
手を貸してくれる侍女がいないから、私は初めて自分の手でそれを脱いでいく。
随分と手間取り、妹に最後にコルセットまで剥ぎ取られてしまった。
美しく着飾ったままのガブリエラの前で惨めに素肌を晒した私の頬に涙が伝う。
「よく顔を見せてください……ああ。絶望しているのですね。今のお姉様とても綺麗よ」
両頬に添えられたガブリエラの冷たい手に私の黒い涙が落ちていく。
……嘘ばっかり。綺麗に整えた髪はぐちゃぐちゃで、お化粧も崩れている。今の私はさぞ酷い顔をしているはず。
「お姉様、お姉様……ねぇ、欲しいものがあるのです」
「欲、しいもの? ごめんなさいガブリエラ。何もあげられないわ。私……もう何も持っていないんですもの」
全てを失ってしまった。愛する婚約者も、両親も、貴族の娘という立場さえ。
私はただのアレクシアとして、生まれたままの姿で雑巾のように床に座っている。
それでもガブリエラはいつもの笑顔を崩さない。
「いいえ。愛しいアリーお姉様。お姉様は持っています。私が本当に欲しいものを……」
「っ、ガブリエラ何をして!?」
どこから取り出したのでしょう。突然ガブリエラが腰まである美しい巻き髪をハサミで切り落とし始める。
シャキン、シャキン――
私の眼前で金色の髪がはらはらと舞う。
長い時間をかけて大切に手入れされてきた髪は一瞬で顎までの長さのショートヘアに変わり、冷たい碧の瞳が私を見ている。
「あ、あ、あああ……っ」
ガブリエラと初めて会った日の記憶が蘇る。どうして今の今まで忘れていたの?
妹が、ガブリエラが男の子だったこと――
「……ガブリ、エル……」
「はい、お姉様」
高く可愛らしかった声が、低い少年の声に変わる。
そうだ……親友のマリーザに可愛い妹がいることが羨ましくて、幼い私はガブリエルに言ったのです。
あなたが女の子で、私の妹になってくれたら素敵なのにって。
「僕はお姉様のわがままを九年もの間叶え続けてきたのですから、お姉様も僕の願いを聞いてください」
「やっ……ガブリエル!」
妹ではなかったと一度認識してしまえば小さくて女の子らしいと思っていた手も、筋張った少年の手に見えてきます。
実際ガブリエルは私より遥かに力が強い。ベッドの上に押し倒され、縫い付けられた両手を振り解けない。
美しい弟が裸の私を見下ろしながら笑う。
「――お姉様、あなたをください。僕はお姉様の全てが欲しいのです」
私の体からすうっと力が抜けていく。
ガブリエルはきっと、神から特別に愛されて生まれてきた子なのでしょう。
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