ポンコツαの初恋事情

帳先輩のヒート

ポンコツαの初恋事情 45

「帳‥‥せんっ‥ぱいっ‥‥‥」
「ぁっ‥‥んっ‥‥ひなたくん‥‥ひなたくんっ‥‥」
帳はバスローブを脱ぎ捨て、下着を履いたまま、身体を丸めて必死に日向の名を呼び続けていた。
腕の中に日向の服を抱き込み、顔を埋めて息を乱す帳の姿は、目眩がするほど淫奔で、日向は襲いかかりそうになる衝動を、必死に堪え、汗ばむ帳の手を握りしめ、声を震わせながら、彼に呼びかけた。
「帳先輩、俺は、ここに‥‥居ますから」
「ひなたくん？‥‥ほんとうだ‥‥ひなたくんだぁ‥‥」
帳は安心した様に表情を緩ませると、日向の腕を引き、ベッドの上へと誘う。
「‥‥ごめっ‥‥ひなたくん‥‥疲れてるだろうから、起こさない様に我慢してたんだけど‥‥ぁっ‥‥やっぱり駄目でっ、んっ‥‥君の服‥‥君の匂いがするから‥‥それでっ‥‥」
帳の匂いが甘さを増し、彼のフェロモンに当てられた日向は、布団を床に落とすと、帳の腕の中の服を取り上げた。
自らのバスローブを乱暴に脱ぎ捨てると、帳に覆い被さり、彼の身体を抱き締める。
「ぁっ‥‥ひなたくんの匂い‥‥いつもよりずっと濃い‥‥」
互いのフェロモンが混じりあい、二人の理性をぐずぐずに溶かしてゆく。
「帳先輩、キス、させて」
「ひなたくっ‥‥んぅっ‥‥んっ‥‥」
日向は口膣まで蹂躙する様な、いつも以上に激しい口付けをした。
帳の舌を吸い出すと、とろりと甘い唾液が溢れてくる。
互いの舌を擦りあわせ、彼の口の中を自身の舌と唾液でいっぱいにする。
触れてもいないのにツンと勃ち上がった胸の尖りを両方捏ねまわしながら、悶えて閉じる足に自身の足を無理矢理捩じ込み、帳のペニスを彼の下着越しに何度も擦りあげる。
「ぁっ‥‥やっ‥‥やぁっ‥‥」
「帳先輩、下、ぬるぬるしてる。可愛い」
「あっ‥‥ぁっ‥‥やっ‥‥僕、いっちゃ‥‥‥やぁぁっ‥‥‥！」
帳は日向の肩にしがみつき、身体を震わせると、下着越しに性を放った。
日向もまた、自身の足があたたかいもので濡れるのを感じ、興奮で全身を震わせた。
「下着、脱がしますね。」
「やだっ‥‥はっ、恥ずかしいよ‥‥っ」
下着を汚した事に恥じらい、抵抗をみせる帳を見て、日向は真剣な顔で問いかける。
「脱がないと、この先に進めませんよ。帳先輩も、こんなんじゃ満たされないでしょう？」
日向の問いに応える様に帳が抵抗を止めると、日向は先走りと精子で濡れた帳の下着を丁寧に脱がせた。
「ほら、やっぱり足りない。」
日向が勃ち上がったままの帳のペニスを握りこむと、彼は、自ら脚を広げ、必死に日向を誘う。
「あぁっ‥‥うんっ、足りないっ、ひなたくん‥‥もっと！」
(挿れたい。挿れたい。挿れたい‥‥‥！激しくナカを掻きまして、もっと乱したい。違う、違う、違う！俺は、優しく抱きたいんだ)
「いいんだよ、日向くん。激しくして。」
日向の葛藤する姿に、帳がゆっくりと言葉を紡ぐ。
「優しくなくて良い。日向くんの欲望全部を、僕にぶつけて。僕も‥‥その、我慢、出来そうにないから」
だから早く。と必死に訴えかけられ、日向はゴクリと生唾を飲み込むと、既に濡れそぼった帳のそこにゆっくりと指を潜り込ませると、帳のナカは既にぬるぬるで、熱を帯びていた。
二本、三本とあっさり日向の指を咥えこんだ場所をかき混ぜる様に動かすと、にちゃにちゃと卑猥な音を立てながら、内壁が日向の指に吸い付いてくる。
時折帳の大好きなしこりを揉みこむと、彼は身体をしならせながら激しく泣き喘いだ。
「ひなたくっ…も、限界。早くっ、早く繋がりたいっ！」
はぁっ、ぁっ‥‥と喘ぎ混じりに吐き出された帳の声は余裕なんて全くない事を日向に訴えかけている。
帳の顔は今まで見たことないくらい真っ赤に染まって、額に大量の汗が滲んでる。
繋がりたい。それはつまり、やっと。
帳の言葉に、期待が高まり、苦しい位に息が乱される。
「帳先輩、煽りすぎです。俺ももう、我慢出来そうにない」
そう言って視線を下げ、日向は自らの下着のゴムに手をかけた。
日向のそれは今にも下着を突き破りそうなほどに張り詰めており、ずり下げられた下着からは勢いよくペニスが飛び出した。
「あっ……ひなたくんっ‥‥‥」
瞳を蕩けさせ、日向のそれに見入る帳の反応にほんの少しの恥ずかしさを覚えながらも、日向は帳の窄まりに自身のペニスを宛がった。
「あぁっ‥‥あっ‥‥はっ‥‥‥」
「‥‥痛く、ないですか？きつければローションを‥‥‥」
「違っ、あっ‥‥‥はぁっ‥‥‥あっ、はいって‥‥くる。日向くんのが‥‥ぼくの中にっ‥‥‥」
挿入した瞬間、帳の腕が背中に回される。
感じ入った表情で至近距離で見つめられ、日向の背中に、甘い痺れが走る。
(すごい。なか、蕩けてる。)
激しくうねり、吸い付いて、咥えこんでくる帳の内部は強烈で、日向は息を詰まらせた。
「ひなたくっ‥‥動いて‥‥お願いっ」
「まったく、貴方という人はっ‥‥‥」
勢いをつけて奥まで一気に突き上げた瞬間、帳の中がうねり、根本から波打つ様に日向のペニスを締め付けた。
「あっ‥‥ぁっ‥‥んっ‥‥」
「‥‥んっ、‥‥くっ‥‥‥」
我慢出来ず、日向がゆっくりと律動を開始すると、帳はそれに応える様に、蕩けた粘膜の奥へ日向を誘い、腰を押し付ける。
「ひなたくんっ‥‥ぁっ‥‥もっと‥‥きてっ」
「～っ、帳先輩っ」
淫蕩にゆるゆると腰を振られ、すっかり煽られた日向は、一度抜けそうな程にペニスを引き抜くと、再び勢いをつけて、帳の前立腺を刺激し、最奥へと腰を打ち付けた。
「あっ‥‥やぁっ‥‥ひなたくっ‥‥はげしいぃ‥‥‥っ」
「誰の‥‥せいだとっ‥‥！」
「やぁっ‥‥あっ、きもちちいいっ‥きもちいぃよぅっ‥‥‥！！」
激しい抽挿に悩ましげに眉を寄せながら、必死に日向をねだる姿に、彼は強い射精感をおぼえる。
「帳先輩、俺、もうイきそうだから、外にっ‥‥」
「ひなたくっ、抜いちゃやだ。そのまま中に全部っ‥‥」
「でも、ゴムしてな‥‥」
「いいから‥‥‥っ」
頭では理解していても、あまりの気持ち良さに抗えず、腰を打ちつける動きが早まる。
「やっ‥‥あっ‥‥あぁっ‥‥‥ひなたくっ‥‥イっく‥‥イッちゃうっ‥‥‥あぁあぁあぁぁぁっ‥‥‥」
「‥‥っ、‥‥くっ、とばり、せんっ、ぱいっ‥‥！」
日向が慌てて腰を引こうとした瞬間、帳が日向の腰に両足を絡めた。
そうして二人同時に射精し、日向は射精の余韻に浸る帳をぎゅうぎゅうと抱きしめた。
「あ～っ、夢にまでみただいしゅきホールド！可愛い、好きっ。帳先輩、大好きです」
「んっ、ぼくも、ひなたくんのこと、だいすき‥‥‥」
瞳を蕩けさせ、幼げに微笑む帳が愛おしくて、日向の本能が早く早くと先を急かす。
「帳先輩、後ろを向いて貰えませんか？」
「えっ‥‥‥うし、ろ？」
「バックで、したいです」
「あっ‥‥‥うんっ‥‥」
日向のストレートな物言いに、帳は顔を真っ赤に染めながら後ろを向いて、脚を広げた。
「帳先輩っ、欲しいって、言って」
「ぁっ、日向くんが、欲しっ、あっ‥‥あぁあぁぁぁっ‥‥」
帳が全て言い終わる前に、日向は帳の腰を掴んで、勢い良くペニスを挿入すると、激しい律動を開始した。
帳のペニスは二度達してもなお硬度を保っており、じゅくじゅくに濡れ、突き上げられつ度に、激しく揺れる。
「帳先輩っ、はぁっ、すきっ、だいすきっ！」
「ぁっ‥‥はぁんっ‥‥‥ぼくも、ひなたくっ‥‥好きいっ‥‥！」　
日向が腰をグラインドさせる度、涙を流して喘ぎ乱れる帳の痴態に当てられて、日向は再び下半身に熱が集まり、射精感が高まるのを感じた。
帳に覆い被さると、激しく腰を打ち付けながら、彼の項に唇を這わせ、許しをこう様に何度も舐めて、滑らかな帳の肌の質感を味わう。
「日向くんっ‥‥焦らさないで‥‥っ、僕の項、噛んでっ！」
「‥‥っ、帳先輩っ！」
許しを得た日向は、硬い歯を帳の項に宛がうと、ゆっくりと食い込ませていく。
皮膚が千切れる音と共に溢れる血を啜ると、途端に甘い痺れが身体中を駆け抜け、遺伝子が書き変わっていく様な感覚を覚えた。
「‥‥はっ、あっ‥‥ぐっ‥‥‥！」
「あっ、ぁっ、あぁあぁぁぁっ‥‥‥！！」
あまりの衝撃に、項を噛まれながら、帳が吐精したのがわかる。
日向もまた、帳の凄まじい締め付けに抗う事なく、再び彼の中へと性を放った。