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帳先輩と、水族館デート
ポンコツαの初恋事情 31
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日向と帳の関係は、梅雨の時期に起きたささいなすれ違いをきっかけに、一層深まっていき、互いの家に服や日用品を置き始め、まるで半同棲のような生活が自然と始まっていた。
そんな幸せな日々の中で日向は
(今は互いの家を行き来しているけど、近い未来、二人で部屋を探し、同棲を経て、交際記念日に、俺は帳先輩を高級レストランへと連れて行くんだ。
一年前から予約をいれていた眺めの良いレストランの窓からは、輝く夜景が広がっていて、テーブルの上には、キャンドルの光がゆらめいている。
そんな中、帳先輩と二人、レストランでディナーを楽しんで、食事が終わって、デザートが運ばれてきたタイミングで、俺は緊張した面持ちで席を立ち、ポケットから小さな箱を取り出して、帳先輩の前に跪く。
箱の中には、帳先輩の細く長い指に似合う様選んだ輝くピンクダイヤの指輪が収められていて‥‥
『帳先輩、実は…』
俺がしっかりと帳先輩の目を見つめると、帳先輩は驚きと期待が入り混じった表情で、俺の次の言葉を待つ。
『これからもずっと帳先輩と一緒にいたいんです。結婚してください』
俺が指輪を差し出すと、帳先輩の目に涙が浮かび始め、次第に喜びと感動で帳先輩の顔は満ちていく。
『日向くん…僕、嬉しい‥‥‥』
帳先輩は涙をぬぐいながら微笑して、俺のプロポーズを受けてくれるに違いない。
俺は婚約指輪を帳先輩の左手薬指にはめ、俺達は静かに抱き合う。
窓の外に広がる夜景は、俺達の幸せを祝福するかのように、ますます美しく輝き、レストランのスタッフ達が拍手をすると、店内のテーブルから拍手が沸き起こり
『皆様、有り難うございます』
と、ギャラリーに向かってお辞儀をするんだ)
日向は暇さえあれば、一人妄想劇場を繰り広げ、ぐへへ、とだらしなく頬を緩ませていた。
そんなある日のこと、日向は自身の家に泊まりに来ていた帳と二人、ソファーで寄り添いながらテレビを見ていた。
番組の内容は水族館の特集であり、色とりどりの魚たちがゆったりと泳ぐ映像が、部屋の中に穏やかな空気をもたらしていた。
「水族館かぁ。日向くんとデートで行きたいなぁ」
帳が日向の肩に頭を寄せて甘えると、日向は帳の手にそっと自身の手を重ねる。
「じゃあ、次の土曜日に行きましょうか」
「やったぁ!絶対イルカショーも観ようね。楽しみだなぁ」
「俺、(小学生の頃に先生引率のもと)水族館に行ったことがあるので、最高の一日にしてみせます。だから、期待していて下さい!」
日向は内心、帳に対する自分の株を上げる絶好のチャンスだと喜び、スマートに館内を案内する自分を想像した。
「行ったことあるんだ。じゃあ、頼っちゃおうかな」
帳が弾けるような笑顔を見せると、日向は胸を高鳴ならせながら声高らかに宣言した。
「はい!当日を楽しみにしていて下さい」
その日から、日向は水族館への道のりを調べ、展示されている動物の種類やショーの時間を頭に入れようと努めたが、情報の多さにすぐに挫折してしまった。
さらに、デート当日に何を持って行けばいいのか等、考えれば考えるほど迷いが深まっていった。
そうこうしているうちに迎かえたデート当日、日向は鏡の前で何度も服装をチェックし、心の準備を整ると、緊張した面持ちで待ち合わせ場所の駅へと向かう。
日向が駅のホームで足を止め、時計を確認すると、あと少しで帳が到着する時間を指していた。
電車の音や人々の声が聞こえてくるが、日向の頭の中には帳の姿しか浮かんでこない。
日向が帳の到着を待ちわびていると、背後から軽やかな声が耳に届く
「日向くん、おまたせ」
日向が慌てて振り返ると、そこには優しげな笑顔でこちらに手を振る帳の姿があり、日向は顔をほころばせる。
「いつも待たせしちゃってごめんね」
「いや、毎回俺が早く来すぎるだけですから」
「それでも申し訳ないよ」
そうして二人は会話を交わしながら電車に乗り込んだ。
目的地の水族館までは少し距離があった為、二人は並んで座ると、何気ない会話を交わしはじめる。
帳は微笑みながら日向の話を聞いていたが、やがて仕事疲れが出たのか、ゆっくりと目を閉じ、そのまま日向の方へもたれかかると、すやすやと気持ち良さそうに寝息を立てはじめた。
(帳先輩、いつもお疲れ様です。俺がちゃんと起こしますから、目的地に着くまでは、ゆっくり休んでくださいね)
日向は心のなかで帳を労ると、自身もまた、帳のほうへと寄りかかり、ゆっくりと目を閉じた。
電車に揺られながら穏やかな時間を過ごしているうちに、気付けば目的の駅の手前となり、日向は帳を起こそうと、彼の顔を覗きこみ、声をかけた。
「帳先輩、そろそろ到着なので起きてください。帳、先輩‥‥?」
会社ではしっかり者の顔を持ち、日向の前では笑顔を絶やさない、そんな帳が、今は静かで無防備な姿を見せている。
長いまつげが目元を覆い、薄く開かれた唇からはかすかな吐息が聞こえてくる。
その寝顔はとても愛らしく、形の良い唇に触れたくて、日向は思わず顔を近づけた。
だが、あと少しで唇が触れるという所で、帳が目を覚まし
「日向くん、公共の場ではダメだよ」
と、日向に向かって小さく笑いながら注意をした。
日向がその言葉に納得しつつも、少ししょんぼりしていると
「あとで、人目につかないところでね」
と帷が日向の耳元で囁き
(人目につかない所でなら良いんだ。やったぁ!)
日向は帳の言葉に一気に元気を取り戻すと、彼の言葉に笑顔で頷いた。
電車を降り、駅を出てからとくに道に迷う事もなく、水族館へと辿り着くと、日向は
(次は入場券を買わねば)と、窓口へ走り
「大人二枚で」
と自信満々に係員へと告げた。
(決まったぁっ!スマートにチケットを買う俺の姿に、帳先輩は惚れ直してくれた筈っ!)
そう思い込んだ日向は、財布を取り出し、係員へと入場料を支払おうとしたのだが
「申し訳ございません。チケットのほうはこちらの券売機でお願いします」
と、係員に丁寧に対応されてしまった。
日向があまりの恥ずかしさから、帳のほうを見れずに項垂れ、肩を震わせていると
「こういう所の買い方って難しいよね。二人で券売機に並ぼっか」
帳から明るい声をかけられ、日向がゆっくりと顔をあげると、そこには慈愛に満ちた表情で微笑む帳の姿があった。
「あぁ。天使の羽が見える」
日向がそう呟き、券売機に並びながら帳の姿を見つめていると
「日向くん、後ろが混んできてるから、早めにチケット買って、水族館にはいろうね」
と、帳によって先に進む様に促された。
先ほど恥ずかしい事この上ない行動をした日向であったが何故か帳の言葉を前向きに捉え
(帳先輩、そんなに俺との水族館デートを楽しみにしてくれてたんだ)
日向は一人脳内で舞い上がり、帳の手を取ると、入場口でパンフレットを受け取り、軽い足取りで館内へと入っていった。
だが、館内へと入った瞬間、日向は大きな壁にぶち当たる。
(館内が広すぎて、どこから案内して良いか、わからない!)
そんな幸せな日々の中で日向は
(今は互いの家を行き来しているけど、近い未来、二人で部屋を探し、同棲を経て、交際記念日に、俺は帳先輩を高級レストランへと連れて行くんだ。
一年前から予約をいれていた眺めの良いレストランの窓からは、輝く夜景が広がっていて、テーブルの上には、キャンドルの光がゆらめいている。
そんな中、帳先輩と二人、レストランでディナーを楽しんで、食事が終わって、デザートが運ばれてきたタイミングで、俺は緊張した面持ちで席を立ち、ポケットから小さな箱を取り出して、帳先輩の前に跪く。
箱の中には、帳先輩の細く長い指に似合う様選んだ輝くピンクダイヤの指輪が収められていて‥‥
『帳先輩、実は…』
俺がしっかりと帳先輩の目を見つめると、帳先輩は驚きと期待が入り混じった表情で、俺の次の言葉を待つ。
『これからもずっと帳先輩と一緒にいたいんです。結婚してください』
俺が指輪を差し出すと、帳先輩の目に涙が浮かび始め、次第に喜びと感動で帳先輩の顔は満ちていく。
『日向くん…僕、嬉しい‥‥‥』
帳先輩は涙をぬぐいながら微笑して、俺のプロポーズを受けてくれるに違いない。
俺は婚約指輪を帳先輩の左手薬指にはめ、俺達は静かに抱き合う。
窓の外に広がる夜景は、俺達の幸せを祝福するかのように、ますます美しく輝き、レストランのスタッフ達が拍手をすると、店内のテーブルから拍手が沸き起こり
『皆様、有り難うございます』
と、ギャラリーに向かってお辞儀をするんだ)
日向は暇さえあれば、一人妄想劇場を繰り広げ、ぐへへ、とだらしなく頬を緩ませていた。
そんなある日のこと、日向は自身の家に泊まりに来ていた帳と二人、ソファーで寄り添いながらテレビを見ていた。
番組の内容は水族館の特集であり、色とりどりの魚たちがゆったりと泳ぐ映像が、部屋の中に穏やかな空気をもたらしていた。
「水族館かぁ。日向くんとデートで行きたいなぁ」
帳が日向の肩に頭を寄せて甘えると、日向は帳の手にそっと自身の手を重ねる。
「じゃあ、次の土曜日に行きましょうか」
「やったぁ!絶対イルカショーも観ようね。楽しみだなぁ」
「俺、(小学生の頃に先生引率のもと)水族館に行ったことがあるので、最高の一日にしてみせます。だから、期待していて下さい!」
日向は内心、帳に対する自分の株を上げる絶好のチャンスだと喜び、スマートに館内を案内する自分を想像した。
「行ったことあるんだ。じゃあ、頼っちゃおうかな」
帳が弾けるような笑顔を見せると、日向は胸を高鳴ならせながら声高らかに宣言した。
「はい!当日を楽しみにしていて下さい」
その日から、日向は水族館への道のりを調べ、展示されている動物の種類やショーの時間を頭に入れようと努めたが、情報の多さにすぐに挫折してしまった。
さらに、デート当日に何を持って行けばいいのか等、考えれば考えるほど迷いが深まっていった。
そうこうしているうちに迎かえたデート当日、日向は鏡の前で何度も服装をチェックし、心の準備を整ると、緊張した面持ちで待ち合わせ場所の駅へと向かう。
日向が駅のホームで足を止め、時計を確認すると、あと少しで帳が到着する時間を指していた。
電車の音や人々の声が聞こえてくるが、日向の頭の中には帳の姿しか浮かんでこない。
日向が帳の到着を待ちわびていると、背後から軽やかな声が耳に届く
「日向くん、おまたせ」
日向が慌てて振り返ると、そこには優しげな笑顔でこちらに手を振る帳の姿があり、日向は顔をほころばせる。
「いつも待たせしちゃってごめんね」
「いや、毎回俺が早く来すぎるだけですから」
「それでも申し訳ないよ」
そうして二人は会話を交わしながら電車に乗り込んだ。
目的地の水族館までは少し距離があった為、二人は並んで座ると、何気ない会話を交わしはじめる。
帳は微笑みながら日向の話を聞いていたが、やがて仕事疲れが出たのか、ゆっくりと目を閉じ、そのまま日向の方へもたれかかると、すやすやと気持ち良さそうに寝息を立てはじめた。
(帳先輩、いつもお疲れ様です。俺がちゃんと起こしますから、目的地に着くまでは、ゆっくり休んでくださいね)
日向は心のなかで帳を労ると、自身もまた、帳のほうへと寄りかかり、ゆっくりと目を閉じた。
電車に揺られながら穏やかな時間を過ごしているうちに、気付けば目的の駅の手前となり、日向は帳を起こそうと、彼の顔を覗きこみ、声をかけた。
「帳先輩、そろそろ到着なので起きてください。帳、先輩‥‥?」
会社ではしっかり者の顔を持ち、日向の前では笑顔を絶やさない、そんな帳が、今は静かで無防備な姿を見せている。
長いまつげが目元を覆い、薄く開かれた唇からはかすかな吐息が聞こえてくる。
その寝顔はとても愛らしく、形の良い唇に触れたくて、日向は思わず顔を近づけた。
だが、あと少しで唇が触れるという所で、帳が目を覚まし
「日向くん、公共の場ではダメだよ」
と、日向に向かって小さく笑いながら注意をした。
日向がその言葉に納得しつつも、少ししょんぼりしていると
「あとで、人目につかないところでね」
と帷が日向の耳元で囁き
(人目につかない所でなら良いんだ。やったぁ!)
日向は帳の言葉に一気に元気を取り戻すと、彼の言葉に笑顔で頷いた。
電車を降り、駅を出てからとくに道に迷う事もなく、水族館へと辿り着くと、日向は
(次は入場券を買わねば)と、窓口へ走り
「大人二枚で」
と自信満々に係員へと告げた。
(決まったぁっ!スマートにチケットを買う俺の姿に、帳先輩は惚れ直してくれた筈っ!)
そう思い込んだ日向は、財布を取り出し、係員へと入場料を支払おうとしたのだが
「申し訳ございません。チケットのほうはこちらの券売機でお願いします」
と、係員に丁寧に対応されてしまった。
日向があまりの恥ずかしさから、帳のほうを見れずに項垂れ、肩を震わせていると
「こういう所の買い方って難しいよね。二人で券売機に並ぼっか」
帳から明るい声をかけられ、日向がゆっくりと顔をあげると、そこには慈愛に満ちた表情で微笑む帳の姿があった。
「あぁ。天使の羽が見える」
日向がそう呟き、券売機に並びながら帳の姿を見つめていると
「日向くん、後ろが混んできてるから、早めにチケット買って、水族館にはいろうね」
と、帳によって先に進む様に促された。
先ほど恥ずかしい事この上ない行動をした日向であったが何故か帳の言葉を前向きに捉え
(帳先輩、そんなに俺との水族館デートを楽しみにしてくれてたんだ)
日向は一人脳内で舞い上がり、帳の手を取ると、入場口でパンフレットを受け取り、軽い足取りで館内へと入っていった。
だが、館内へと入った瞬間、日向は大きな壁にぶち当たる。
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