30 / 49
二度目の‥‥‥
ポンコツαの初恋事情 30(R18)
しおりを挟む
「――っ、あぁぁっ!」
「っく、ハァッ……きつ‥‥」
日向はゆっくりと律動を開始し、内壁を擦り、抉りながら帳に快楽を与える。
「あっ‥‥ぁぁ、あぁっ‥‥ひ‥‥ぃ‥‥あっん‥‥あぁっ!」
「はぁ、帳先輩の中……っ、堪らない……!」
「やぁっ……ああぁッ……奥まで…はぁんっ…!」
言葉とは裏腹に、逃がさないとばかりに絡みつく腸壁を擦り、日向は何度も何度も帳の奥まで楔を打ち込んだ。
「ぁっ‥‥そこっ、そこぉっ‥‥‥」
帳が堪らないといった様子で首を反らすと、湧き立つような甘い匂いが、鼻腔を伝って胃の腑を侵す。
(あぁ‥‥帳先輩の匂い、たまらない)
帳から溢れ出るフェロモンが、追い立てるように日向の興奮を煽る。
「はぁっ‥‥‥帳先輩‥‥すき‥ですっ‥‥」
薄い膜を通したように、自分のみっともない声が響くが、気にする余裕もなく、一心に帳を求めて腰を振り、日向自らの熱を打ちつけ続ける。
「あぁん、ひ、んんッ」
「はぁっ‥‥ここ、擦るとすごく締まりますね……」
「ぁ、やだ、言わないでぇっ……!」
「帷先輩‥‥かわいい‥‥んっ、どうにかなりそうです」
「ひなたくんっ、ひなたくんっ……!」
「ここにいますよ、帳先輩っ……とばりせんっ、ぱいっ…!!」
帳に耳元で甘く名前を呼ばれる度、ひぞわぞわと、日向の背筋が痺れる。
声も、顔も、身体も、匂いも、優しいところも、時折見せる幼げな顔も、何もかもが好きで。
職場では凛としていて、でも実は甘えん坊で、茶目っ気もあって、そんなところも大好きで。
たまらず日向が帳の両手を握り、指を絡めると、彼は蕩けた顔で笑い、手を握り返した。
「帳っ‥‥せんぱい、好き‥‥大好きっ……はぁっ……!」
「ぁっ…‥はっ、ん…僕も‥‥大好きっ‥‥はぁっ、ぁっ‥あぁっ!」
どこを擦れば帳が反応するのか理解している筈なのに、身体は自分の官能を追ってしまう。
愛する者の全てを身体で感じ、支配したいと願う独占欲の塊に、日向は成り果てていた。
「やぁぁッ、あぁ、あついッ、きもちぃよぉっ」
「くっ……帳、先輩…帳先輩…!」
「らめぇ、お、おくぅ……ふかいぃっ……!」
理性などとうに捨て去り、全身で愛を叫び、二人は互いを求めてより深く混じりあう。
「帳先輩、愛しています、帳‥先輩っ……!」
「あっ、ひなたくっ、でるっ、いっちゃっ、あ、あっ‥あぁぁぁぁっっ!!」
「‥‥ん‥‥くっ!!」
帳は勢いよく精を放ち、二人の腹を白く濡らしていく。
強まる締め付けに抗わず、日向もまた、スキンごしに帳の中へと精を放った。
「あつい‥‥すき、うれしい、きもちいい、ひなたくん、すき、だいすき」
帳の口から繰り返される愛の言葉を受けて、溢れた感情は、言葉に出来ない位に大きくて、日向は帳をかき抱くと、大粒の涙を流し、小刻みに身体を震わせた。
言葉を伴わずとも、日向の気持ちが帳には通じたのであろう。
彼は日向の背中をゆっくりさすると
「僕も‥‥‥愛しているよ」
と、優しい声で囁いた。
「日向くん、日向くんってば!」
「ん~、まだ眠いのに‥‥って、帳先輩?」
日向が目蓋を擦り、ゆっくりと目を開くと、近くには帳の顔があった。
(昨日は確か帳先輩と話し合って、誤解をといて、それから‥‥‥って、うわあぁぁぁっ!!)
昨日の交わりを思い出した日向が勢いよくベッドから跳ね起きると、帳が呆れた様子で再度、日向くん!と名前を呼んだ。
(あれからシャワーを交代で浴びて、帳先輩がシーツをかえてくれて、二人寄り添って眠ったんだった)
日向が昨晩の事を思い出し、顔を真っ赤に染めて俯くと、帳もまた、つられて頬を赤らめ、恥ずかしそうに視線をそらした。
「エッグトースト作ったから、それ食べたら顔洗って、洗面所に新品の歯ブラシ用意してるから、それで歯磨きしてね」
「はっ、はい。有り難うございます」
「何度も声をかけたんだけど、日向君、なかなか起きてくれないんだもん。仕事に遅刻しない様に急いだ急いだっ!」
そう言って手を叩く帳に急かされながら食べた帳お手製のエッグトーストはそれでも手作り特有のあたたかな味で、もっとゆっくり味わいたいなと思っていると、日向の心を見透かした様に、帳はにこりと微笑むと微笑み
「朝食ならいつでも作ってあげるから、今度は二人で食卓を囲もうね」
と、日向にとって、この上なく嬉しい言葉を口にした。
「服も洗って乾かしてあるから、それに着替えたら出よっか」
「はいっ!」
日向は急いで歯磨きを済ませ、顔を洗うと、綺麗に畳まれた自身の服に着替え、玄関前で待つ帳の元へと急いだ。
「あの、帳先輩」
「日向くん、なぁに?」
「手を繋いでもいいですか?」
日向が緊張した面持ちで手を差し出すと、帳は日向の手をとり
「勿論だよ!」
と答え、花咲く様に微笑んだ。
窓の外からは朝日が差し込み、マンションの下には青い紫陽花が美しく咲き誇っていた。
「っく、ハァッ……きつ‥‥」
日向はゆっくりと律動を開始し、内壁を擦り、抉りながら帳に快楽を与える。
「あっ‥‥ぁぁ、あぁっ‥‥ひ‥‥ぃ‥‥あっん‥‥あぁっ!」
「はぁ、帳先輩の中……っ、堪らない……!」
「やぁっ……ああぁッ……奥まで…はぁんっ…!」
言葉とは裏腹に、逃がさないとばかりに絡みつく腸壁を擦り、日向は何度も何度も帳の奥まで楔を打ち込んだ。
「ぁっ‥‥そこっ、そこぉっ‥‥‥」
帳が堪らないといった様子で首を反らすと、湧き立つような甘い匂いが、鼻腔を伝って胃の腑を侵す。
(あぁ‥‥帳先輩の匂い、たまらない)
帳から溢れ出るフェロモンが、追い立てるように日向の興奮を煽る。
「はぁっ‥‥‥帳先輩‥‥すき‥ですっ‥‥」
薄い膜を通したように、自分のみっともない声が響くが、気にする余裕もなく、一心に帳を求めて腰を振り、日向自らの熱を打ちつけ続ける。
「あぁん、ひ、んんッ」
「はぁっ‥‥ここ、擦るとすごく締まりますね……」
「ぁ、やだ、言わないでぇっ……!」
「帷先輩‥‥かわいい‥‥んっ、どうにかなりそうです」
「ひなたくんっ、ひなたくんっ……!」
「ここにいますよ、帳先輩っ……とばりせんっ、ぱいっ…!!」
帳に耳元で甘く名前を呼ばれる度、ひぞわぞわと、日向の背筋が痺れる。
声も、顔も、身体も、匂いも、優しいところも、時折見せる幼げな顔も、何もかもが好きで。
職場では凛としていて、でも実は甘えん坊で、茶目っ気もあって、そんなところも大好きで。
たまらず日向が帳の両手を握り、指を絡めると、彼は蕩けた顔で笑い、手を握り返した。
「帳っ‥‥せんぱい、好き‥‥大好きっ……はぁっ……!」
「ぁっ…‥はっ、ん…僕も‥‥大好きっ‥‥はぁっ、ぁっ‥あぁっ!」
どこを擦れば帳が反応するのか理解している筈なのに、身体は自分の官能を追ってしまう。
愛する者の全てを身体で感じ、支配したいと願う独占欲の塊に、日向は成り果てていた。
「やぁぁッ、あぁ、あついッ、きもちぃよぉっ」
「くっ……帳、先輩…帳先輩…!」
「らめぇ、お、おくぅ……ふかいぃっ……!」
理性などとうに捨て去り、全身で愛を叫び、二人は互いを求めてより深く混じりあう。
「帳先輩、愛しています、帳‥先輩っ……!」
「あっ、ひなたくっ、でるっ、いっちゃっ、あ、あっ‥あぁぁぁぁっっ!!」
「‥‥ん‥‥くっ!!」
帳は勢いよく精を放ち、二人の腹を白く濡らしていく。
強まる締め付けに抗わず、日向もまた、スキンごしに帳の中へと精を放った。
「あつい‥‥すき、うれしい、きもちいい、ひなたくん、すき、だいすき」
帳の口から繰り返される愛の言葉を受けて、溢れた感情は、言葉に出来ない位に大きくて、日向は帳をかき抱くと、大粒の涙を流し、小刻みに身体を震わせた。
言葉を伴わずとも、日向の気持ちが帳には通じたのであろう。
彼は日向の背中をゆっくりさすると
「僕も‥‥‥愛しているよ」
と、優しい声で囁いた。
「日向くん、日向くんってば!」
「ん~、まだ眠いのに‥‥って、帳先輩?」
日向が目蓋を擦り、ゆっくりと目を開くと、近くには帳の顔があった。
(昨日は確か帳先輩と話し合って、誤解をといて、それから‥‥‥って、うわあぁぁぁっ!!)
昨日の交わりを思い出した日向が勢いよくベッドから跳ね起きると、帳が呆れた様子で再度、日向くん!と名前を呼んだ。
(あれからシャワーを交代で浴びて、帳先輩がシーツをかえてくれて、二人寄り添って眠ったんだった)
日向が昨晩の事を思い出し、顔を真っ赤に染めて俯くと、帳もまた、つられて頬を赤らめ、恥ずかしそうに視線をそらした。
「エッグトースト作ったから、それ食べたら顔洗って、洗面所に新品の歯ブラシ用意してるから、それで歯磨きしてね」
「はっ、はい。有り難うございます」
「何度も声をかけたんだけど、日向君、なかなか起きてくれないんだもん。仕事に遅刻しない様に急いだ急いだっ!」
そう言って手を叩く帳に急かされながら食べた帳お手製のエッグトーストはそれでも手作り特有のあたたかな味で、もっとゆっくり味わいたいなと思っていると、日向の心を見透かした様に、帳はにこりと微笑むと微笑み
「朝食ならいつでも作ってあげるから、今度は二人で食卓を囲もうね」
と、日向にとって、この上なく嬉しい言葉を口にした。
「服も洗って乾かしてあるから、それに着替えたら出よっか」
「はいっ!」
日向は急いで歯磨きを済ませ、顔を洗うと、綺麗に畳まれた自身の服に着替え、玄関前で待つ帳の元へと急いだ。
「あの、帳先輩」
「日向くん、なぁに?」
「手を繋いでもいいですか?」
日向が緊張した面持ちで手を差し出すと、帳は日向の手をとり
「勿論だよ!」
と答え、花咲く様に微笑んだ。
窓の外からは朝日が差し込み、マンションの下には青い紫陽花が美しく咲き誇っていた。
29
お気に入りに追加
64
あなたにおすすめの小説

初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。
消えない思い
樹木緑
BL
オメガバース:僕には忘れられない夏がある。彼が好きだった。ただ、ただ、彼が好きだった。
高校3年生 矢野浩二 α
高校3年生 佐々木裕也 α
高校1年生 赤城要 Ω
赤城要は運命の番である両親に憧れ、両親が出会った高校に入学します。
自分も両親の様に運命の番が欲しいと思っています。
そして高校の入学式で出会った矢野浩二に、淡い感情を抱き始めるようになります。
でもあるきっかけを基に、佐々木裕也と出会います。
彼こそが要の探し続けた運命の番だったのです。
そして3人の運命が絡み合って、それぞれが、それぞれの選択をしていくと言うお話です。
この噛み痕は、無効。
ことわ子
BL
執着強めのαで高校一年生の茜トキ×αアレルギーのβで高校三年生の品野千秋
α、β、Ωの三つの性が存在する現代で、品野千秋(しなのちあき)は一番人口が多いとされる平凡なβで、これまた平凡な高校三年生として暮らしていた。
いや、正しくは"平凡に暮らしたい"高校生として、自らを『αアレルギー』と自称するほど日々αを憎みながら生活していた。
千秋がαアレルギーになったのは幼少期のトラウマが原因だった。その時から千秋はαに対し強い拒否反応を示すようになり、わざわざαのいない高校へ進学するなど、徹底してαを避け続けた。
そんなある日、千秋は体育の授業中に熱中症で倒れてしまう。保健室で目を覚ますと、そこには親友の向田翔(むこうだかける)ともう一人、初めて見る下級生の男がいた。
その男と、トラウマの原因となった人物の顔が重なり千秋は混乱するが、男は千秋の混乱をよそに急に距離を詰めてくる。
「やっと見つけた」
男は誰もが見惚れる顔でそう言った。

青少年病棟
暖
BL
性に関する診察・治療を行う病院。
小学生から高校生まで、性に関する悩みを抱えた様々な青少年に対して、外来での診察・治療及び、入院での治療を行なっています。
※性的描写あり。
※患者・医師ともに全員男性です。
※主人公の患者は中学一年生設定。
※結末未定。できるだけリクエスト等には対応してい期待と考えているため、ぜひコメントお願いします。
【完結】相談する相手を、間違えました
ryon*
BL
長い間片想いしていた幼なじみの結婚を知らされ、30歳の誕生日前日に失恋した大晴。
自棄になり訪れた結婚相談所で、高校時代の同級生にして学内のカースト最上位に君臨していた男、早乙女 遼河と再会して・・・
***
執着系美形攻めに、あっさりカラダから堕とされる自称平凡地味陰キャ受けを書きたかった。
ただ、それだけです。
***
他サイトにも、掲載しています。
てんぱる1様の、フリー素材を表紙にお借りしています。
***
エブリスタで2022/5/6~5/11、BLトレンドランキング1位を獲得しました。
ありがとうございました。
***
閲覧への感謝の気持ちをこめて、5/8 遼河視点のSSを追加しました。
ちょっと闇深い感じですが、楽しんで頂けたら幸いです(*´ω`*)
***
2022/5/14 エブリスタで保存したデータが飛ぶという不具合が出ているみたいで、ちょっとこわいのであちらに置いていたSSを念のためこちらにも転載しておきます。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

【完結】幸せしかないオメガバース
回路メグル
BL
オメガバースが当たり前に存在する現代で、
アルファらしいアルファのアキヤさんと、オメガらしいオメガのミチくんが、
「運命の相手」として出会った瞬間に大好きになって、めちゃくちゃハッピーな番になる話です。
お互いがお互いを好きすぎて、ただただずっとハッピーでラブラブなオメガバースです。
※性描写は予告なくちょこちょこ入ります。
【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】
紫紺
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。
相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。
超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。
失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。
彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。
※番外編を公開しました(10/21)
生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。
※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。
※4月18日、完結しました。ありがとうございました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる