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些細なすれ違い
ポンコツαの初恋事情 27
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「お風呂、上がったよ」
そう言ってバスルームから姿を見せた帳は、かなりゆとりのある白シャツに、スウェットを着ており、手の甲が布からちらりと覗いていた。
(萌え袖だ!)
日向は思わず叫びそうになったが、余りに童貞くさいと理性かそれを止める。
しかし、そんな格好を見せられたら、世の童貞達は確実に死ぬ。
(帳先輩、ありがとうございます。ありがとうございますっ。童貞殺しと書いて、俺特攻です!)
日向に舐め回す様に全身を見られた帳は、何故彼が喜んでいるのかわからぬまま
「えっ、僕なんか変な格好してるかな?」
と、美しい顔で恥じらいながら問いかけた。
「俺以外にその格好を見せないで下さい!」
日向の必死な訴えに、帳はなにがなんだか解らぬまま、勢いに流され
「わっ、わかったよ」
と返事をした。
「あっ、日向くんもお風呂はいってきなよ。服、濡れてるし、着替えを用意するから」
日向でも着られるフリーサイズの服を渡され、これはいつでもお泊まり可で、いずれは同棲もありなのかと日向の中で期待が生まれ、エプロン姿の帳を想像した日向の新婚さん妄想が加速する。
日向がニヤニヤと口元に浮わついた笑みを浮かべて続けていると、流石に不気味に思った帳が、強引に日向の背中を押し、風呂場へと連れていった。
「そろそろお風呂入らないと冷めちゃうよ」
(そのうち一緒にお風呂もありなのかな)
身体を流し終え、日向は湯船につかりながら、完全に妄想の世界へと旅立っていった。
日向が風呂から上がったのは、脳内で新郎新婦の入場から上司である武元のスピーチを聞き、ケーキ入刀をし、神父の前で愛を誓いあい、口付けを交わして、フラワーシャワーを浴びながらブライダルカーに乗り、カラン、カランと車の後部に括り付けられた缶を鳴らしながら、退場までの妄想を終えてからであった。
帳本人が聞こうものなら
「そんな派手な結婚式、僕はしたくないよ!」
と猛抗議する内容だが、日向にとっての結婚式はテレビで観た一昔前のドラマチックなものなので、仕方がない。
日向が風呂からあがると
「日向くん、随分長風呂だったね。全身真っ赤だけど、大丈夫?」
帳は心配そうに、長い袖をパタパタと揺らしながは、日向の方へ駆け寄った。
『風呂場で永遠と帳先輩の妄想を膨らませていました』
等と、本人を前にして言える筈もなく
「あまりにお風呂が気持ちよくて、つい長風呂してしまいました」
と言い訳をすると、帳に向かって頼み込んだ。
「帳先輩、一つお願いがあるんですが、そのまま両手を口元に持っていって貰えませんか?」
日向の突然の願いに、帳は意味が解らないといった様子で不思議そうに小首を傾げ、日向の指示通りのポーズを取った。
「こう‥‥かな‥‥?」
「あー、最っっっ高です!」
だぼついた両袖から綺麗な指が少しだけ覗き、ちょこんと口先に添えられている。
それたけでも恐ろしく可愛いのに、加えて日向を見上げ、自然と上目遣いとなっているものだから、日向からすれば堪らなかった。
(なんなんだ、この愛くるしい生き物は)
日向は顔全体に熱が広がるのを感じながら
「俺、鼻血出してぶっ倒れそう」
と天井を見上げ、呟いた。
日向が僥幸を噛み締めていると、彼の言動を不振に思った帳が心配げに、彼の顔を見上げた。
「日向くん、もしかして、逆上せたの?」
(あー可愛い、もうむり、我慢できない)
日向は帳の形の良い顎をクイッとあげ、更に上を向かせると、少しだけしゃがんで空気ごと奪うように唇を塞いだ。
「んっ、ふっ‥‥ひなた、くっ」
「っはぁ‥‥、済みません、もう、我慢、出来なくて」
そう告げるなり強引に舌を絡め、互いの口腔に溜まった唾液を絡めとって飲み干した。
そのまま帳の歯列を舐め、更に舌を奥へ奥へと伸ばし、帳の舌に吸い付く様にして甘い舌を緩く噛むと
「んっ‥‥ふ、んぅっ、あっ、はぁっ」
帳は甘くとろける様な吐息を漏らし、ビクリと身体を震わせ、形の良い耳を真っ赤にして、日向の胸を押し返し、逃げを打とうとする。
もっと噛みついて、引きずり込んで、帳の口腔を存分に味わいたかったが、彼の本気で息苦しそうな様子に、名残惜しげに唇を解放すると、飲み込みきれなかった唾液が二人の唇の間で透明な糸を引き、日向はそれすら惜しむ様に指で絡めとると、ペロリとそれを舐めた。
「日向くんっ、んっ‥‥はぁっ‥‥‥‥君、童貞だったって、絶対嘘でしょ」
目元に涙を滲ませ、うーうー唸る帳に対し
「残念ながら、事実です」
と、日向は口にした。
寧ろ、つい最近まで童貞だったからこそ加減も何も解らないのだが、どうやら帳には伝わらなかった様だ。
「俺は、俺の初めてを貰ってくれたのが帳先輩で本当に嬉しかったんです」
日向が真っ直ぐに帳を見つめて告げると、帳が恥じらいを見せ
「日向くん、いちいちそう言う事言わないでよ」
と、照れ隠しに片手で口元を覆ってしまった。
「帳先輩、そろそろベッドに移動しませんか?」
日向に気のきいた誘い文句など言える筈もなく、あまりにストレートな物言いに、帳は更に顔を火照らせると、こくりと頷き、日向の手を握った。
二人は手を繋いで寝室に入ると、、互いにラッピングをほどく様に、丁寧に服を脱がせてあっていった。
帳の手つきはどこまでも優しく、日向のスウェットを脱がすと、自身のそれも脱がしやすい様、さりげなく腰を浮かせた。
(こういう細やかな気遣いも、嬉しいんだよなぁ)
日向が帳の下着に手をかけ、指を忍び込ませると、やはり帳が激しく狼狽し、抵抗を見せた。
「やだっ、嫌っ、いやだっ」
まるで駄々っ子の様に叫びながら日向の腕を押し返す帳の姿に
(ヤバい、背徳感があってそそられる)
日向は興奮を高まらせながら、帳に問いかける。
「いや?どうしても?」
「だって日向くん、男のそれなんて本当は見たくないでしょ?」
帳が自らの言葉に傷付いた顔をするものだから、日向は彼の背中をさすり、聞き分けのない子供に言い聞かせる様に
「帳先輩は、どこもかしこも綺麗なんだから、もっと自信を持って」
そう告げると、帳はゆっくりと顔をあげ、「でも‥‥」と不安げに声を震わせ、自身の心情を吐露した。
「日向くんには、綺麗な所だけを見て欲しいから」
「何を言っているんですか。俺は帳先輩が愛し過ぎて、頭のてっぺんから爪先まで舐めまわしたいと思っていますよ」
日向はムードもへったくれもない告白をすると、帳が目が転げ落ちてしまわないかと心配になる位に、真ん丸に見開いた。
「それに、好きな人の下着を脱がせるのは男のロマンなので、最後まで脱がさせて下さい。お願いします!」
日向が必死に頼みむと、帳は降参した様に、彼に微笑みかけた。
「わかった。愛する君がそう言ってくれてるんだから、信じるよ」
「じゃあ、脱がせますね」
(あーっ、俺の心臓本当にうるさいな)
日向は日喜びと緊張今にも爆ぜそうな程に心臓が脈をうつのを感じながら、ゆっくりと帳の下着を脱がせていった。
そう言ってバスルームから姿を見せた帳は、かなりゆとりのある白シャツに、スウェットを着ており、手の甲が布からちらりと覗いていた。
(萌え袖だ!)
日向は思わず叫びそうになったが、余りに童貞くさいと理性かそれを止める。
しかし、そんな格好を見せられたら、世の童貞達は確実に死ぬ。
(帳先輩、ありがとうございます。ありがとうございますっ。童貞殺しと書いて、俺特攻です!)
日向に舐め回す様に全身を見られた帳は、何故彼が喜んでいるのかわからぬまま
「えっ、僕なんか変な格好してるかな?」
と、美しい顔で恥じらいながら問いかけた。
「俺以外にその格好を見せないで下さい!」
日向の必死な訴えに、帳はなにがなんだか解らぬまま、勢いに流され
「わっ、わかったよ」
と返事をした。
「あっ、日向くんもお風呂はいってきなよ。服、濡れてるし、着替えを用意するから」
日向でも着られるフリーサイズの服を渡され、これはいつでもお泊まり可で、いずれは同棲もありなのかと日向の中で期待が生まれ、エプロン姿の帳を想像した日向の新婚さん妄想が加速する。
日向がニヤニヤと口元に浮わついた笑みを浮かべて続けていると、流石に不気味に思った帳が、強引に日向の背中を押し、風呂場へと連れていった。
「そろそろお風呂入らないと冷めちゃうよ」
(そのうち一緒にお風呂もありなのかな)
身体を流し終え、日向は湯船につかりながら、完全に妄想の世界へと旅立っていった。
日向が風呂から上がったのは、脳内で新郎新婦の入場から上司である武元のスピーチを聞き、ケーキ入刀をし、神父の前で愛を誓いあい、口付けを交わして、フラワーシャワーを浴びながらブライダルカーに乗り、カラン、カランと車の後部に括り付けられた缶を鳴らしながら、退場までの妄想を終えてからであった。
帳本人が聞こうものなら
「そんな派手な結婚式、僕はしたくないよ!」
と猛抗議する内容だが、日向にとっての結婚式はテレビで観た一昔前のドラマチックなものなので、仕方がない。
日向が風呂からあがると
「日向くん、随分長風呂だったね。全身真っ赤だけど、大丈夫?」
帳は心配そうに、長い袖をパタパタと揺らしながは、日向の方へ駆け寄った。
『風呂場で永遠と帳先輩の妄想を膨らませていました』
等と、本人を前にして言える筈もなく
「あまりにお風呂が気持ちよくて、つい長風呂してしまいました」
と言い訳をすると、帳に向かって頼み込んだ。
「帳先輩、一つお願いがあるんですが、そのまま両手を口元に持っていって貰えませんか?」
日向の突然の願いに、帳は意味が解らないといった様子で不思議そうに小首を傾げ、日向の指示通りのポーズを取った。
「こう‥‥かな‥‥?」
「あー、最っっっ高です!」
だぼついた両袖から綺麗な指が少しだけ覗き、ちょこんと口先に添えられている。
それたけでも恐ろしく可愛いのに、加えて日向を見上げ、自然と上目遣いとなっているものだから、日向からすれば堪らなかった。
(なんなんだ、この愛くるしい生き物は)
日向は顔全体に熱が広がるのを感じながら
「俺、鼻血出してぶっ倒れそう」
と天井を見上げ、呟いた。
日向が僥幸を噛み締めていると、彼の言動を不振に思った帳が心配げに、彼の顔を見上げた。
「日向くん、もしかして、逆上せたの?」
(あー可愛い、もうむり、我慢できない)
日向は帳の形の良い顎をクイッとあげ、更に上を向かせると、少しだけしゃがんで空気ごと奪うように唇を塞いだ。
「んっ、ふっ‥‥ひなた、くっ」
「っはぁ‥‥、済みません、もう、我慢、出来なくて」
そう告げるなり強引に舌を絡め、互いの口腔に溜まった唾液を絡めとって飲み干した。
そのまま帳の歯列を舐め、更に舌を奥へ奥へと伸ばし、帳の舌に吸い付く様にして甘い舌を緩く噛むと
「んっ‥‥ふ、んぅっ、あっ、はぁっ」
帳は甘くとろける様な吐息を漏らし、ビクリと身体を震わせ、形の良い耳を真っ赤にして、日向の胸を押し返し、逃げを打とうとする。
もっと噛みついて、引きずり込んで、帳の口腔を存分に味わいたかったが、彼の本気で息苦しそうな様子に、名残惜しげに唇を解放すると、飲み込みきれなかった唾液が二人の唇の間で透明な糸を引き、日向はそれすら惜しむ様に指で絡めとると、ペロリとそれを舐めた。
「日向くんっ、んっ‥‥はぁっ‥‥‥‥君、童貞だったって、絶対嘘でしょ」
目元に涙を滲ませ、うーうー唸る帳に対し
「残念ながら、事実です」
と、日向は口にした。
寧ろ、つい最近まで童貞だったからこそ加減も何も解らないのだが、どうやら帳には伝わらなかった様だ。
「俺は、俺の初めてを貰ってくれたのが帳先輩で本当に嬉しかったんです」
日向が真っ直ぐに帳を見つめて告げると、帳が恥じらいを見せ
「日向くん、いちいちそう言う事言わないでよ」
と、照れ隠しに片手で口元を覆ってしまった。
「帳先輩、そろそろベッドに移動しませんか?」
日向に気のきいた誘い文句など言える筈もなく、あまりにストレートな物言いに、帳は更に顔を火照らせると、こくりと頷き、日向の手を握った。
二人は手を繋いで寝室に入ると、、互いにラッピングをほどく様に、丁寧に服を脱がせてあっていった。
帳の手つきはどこまでも優しく、日向のスウェットを脱がすと、自身のそれも脱がしやすい様、さりげなく腰を浮かせた。
(こういう細やかな気遣いも、嬉しいんだよなぁ)
日向が帳の下着に手をかけ、指を忍び込ませると、やはり帳が激しく狼狽し、抵抗を見せた。
「やだっ、嫌っ、いやだっ」
まるで駄々っ子の様に叫びながら日向の腕を押し返す帳の姿に
(ヤバい、背徳感があってそそられる)
日向は興奮を高まらせながら、帳に問いかける。
「いや?どうしても?」
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帳が自らの言葉に傷付いた顔をするものだから、日向は彼の背中をさすり、聞き分けのない子供に言い聞かせる様に
「帳先輩は、どこもかしこも綺麗なんだから、もっと自信を持って」
そう告げると、帳はゆっくりと顔をあげ、「でも‥‥」と不安げに声を震わせ、自身の心情を吐露した。
「日向くんには、綺麗な所だけを見て欲しいから」
「何を言っているんですか。俺は帳先輩が愛し過ぎて、頭のてっぺんから爪先まで舐めまわしたいと思っていますよ」
日向はムードもへったくれもない告白をすると、帳が目が転げ落ちてしまわないかと心配になる位に、真ん丸に見開いた。
「それに、好きな人の下着を脱がせるのは男のロマンなので、最後まで脱がさせて下さい。お願いします!」
日向が必死に頼みむと、帳は降参した様に、彼に微笑みかけた。
「わかった。愛する君がそう言ってくれてるんだから、信じるよ」
「じゃあ、脱がせますね」
(あーっ、俺の心臓本当にうるさいな)
日向は日喜びと緊張今にも爆ぜそうな程に心臓が脈をうつのを感じながら、ゆっくりと帳の下着を脱がせていった。
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