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帳先輩と、初めての‥‥‥
ポンコツαの初恋事情 22
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行為が終わってからも、長い時間身を寄せ、抱きしめあい、沢山キスをして互いの愛を確かめあった二人であったが、日向があまりに帳の匂いを嗅ぐので、恥ずかしがった帳が
「自分の汗が気になってきたから、先にシャワーを借りるね」
と、言うなり、逃げる様に風呂場へと歩いていった。
日向はパジャマ代わりにと新品の白いシャツに、ジャージとタオルを洗面台に置き、やり遂げた男の顔でテキパキとシーツを変え、自身も一旦ジャージに着替え直すと、上機嫌で鼻歌を歌いはじめた。
だが、時間の経過と共に、優しくするつもりだったのに、途中から本能に突き動かされるままに激しく抱いてしまった事を思い出し、後悔と自責の念に苛まれた。
日向は誰も居ない寝室のベッドの上に乗り上がると
「申し訳ありませんでした!」
と何度も額を擦り付け
(うぅ‥‥嫌われたくない。帳先輩が風呂場から出てきたら、全力で謝罪しよう)
と、強く心に誓った。
そのまま正座の姿勢で帳を待っていると
「あれ?日向くん、どうしたの?」
大きめの白いシャツに長めのジャージャを引き摺りながら、帳が日向の目の前まで歩いてきた。
上気した肌に、大きく空いたシャツから覗く鎖骨、髪から僅かに滴る雫。そして、肌に張り付いて透ける乳首は日向の欲を煽りに煽り
「帳先輩っ、もう一回戦お願いします!」
日向は別の意味で土下座をし、それを見た帳は
「ははっ、日向くん、元気だねぇ」
と、苦笑したのであった。
そして翌日、足腰が立たなくなるまで抱き潰してしまった帳を前に、本当の意味で土下座を繰り返し、日向は介護よろしく身の回りの世話を焼くこととなった。
「自分の汗が気になってきたから、先にシャワーを借りるね」
と、言うなり、逃げる様に風呂場へと歩いていった。
日向はパジャマ代わりにと新品の白いシャツに、ジャージとタオルを洗面台に置き、やり遂げた男の顔でテキパキとシーツを変え、自身も一旦ジャージに着替え直すと、上機嫌で鼻歌を歌いはじめた。
だが、時間の経過と共に、優しくするつもりだったのに、途中から本能に突き動かされるままに激しく抱いてしまった事を思い出し、後悔と自責の念に苛まれた。
日向は誰も居ない寝室のベッドの上に乗り上がると
「申し訳ありませんでした!」
と何度も額を擦り付け
(うぅ‥‥嫌われたくない。帳先輩が風呂場から出てきたら、全力で謝罪しよう)
と、強く心に誓った。
そのまま正座の姿勢で帳を待っていると
「あれ?日向くん、どうしたの?」
大きめの白いシャツに長めのジャージャを引き摺りながら、帳が日向の目の前まで歩いてきた。
上気した肌に、大きく空いたシャツから覗く鎖骨、髪から僅かに滴る雫。そして、肌に張り付いて透ける乳首は日向の欲を煽りに煽り
「帳先輩っ、もう一回戦お願いします!」
日向は別の意味で土下座をし、それを見た帳は
「ははっ、日向くん、元気だねぇ」
と、苦笑したのであった。
そして翌日、足腰が立たなくなるまで抱き潰してしまった帳を前に、本当の意味で土下座を繰り返し、日向は介護よろしく身の回りの世話を焼くこととなった。
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