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蜜なる夜は甘くとろける…
二人きりになる事は少なく…そんなこんなで最後の宿泊の夜を迎える事に…
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ここに着いてから、初日に少しの触れ合いがあったものの、それ以降は美羽が避けていた為、なかなか二人きりになる事は難しかった。こんなんじゃいけないと頭では解っていても、どこでSATSUKIが現れるか解らない…もう彼女と鉢合わせるのは心が壊れそうになって嫌だった。そんな事を考えていると、時間も無情に過ぎて行き沖縄で過ごす最後の夜になった。これまでメンバーが撮りあってきたものや、カメラマンが撮って来た物、それで十分写真は集まっていた為、最後の夜は個々それぞれで思い思いに過ごす事に決めた。その夜…美羽の部屋に来客がやってきた。
コンコン
「はい?」
返事はなく、のぞき窓を見る前に美羽は開けてしまう。直後に秋人は室内に滑り込むように入った。
「あ…きと…?」
「よぅ。」
「どうしたの?」
そう答えながら美羽は背中を向けた。すると時期に秋人の腕の中に納まっていた。
「秋人、ちょっと…」
「なんで…?」
「え?」
「何でそうやって俺を避ける?」
「避けて何て…」
「避けてるだろ。さつきと会ってからずっと…」
「聞きたくない…そんなの…離して…」
そう言いながらもがこうとするものの、全く秋人の腕は緩むことが無かった。それどころか徐々に強固になっていく。ぐいっと抱き上げベッドに連れて行く…ドサリと降ろすと秋人は四つん這いになって上から美羽を見下ろした。
「この際だ、嫌だと思ってる事全部言って…」
「そんな事…」
そう小さく呟くと目線を逸らし、顔を背ける美羽。背けてくっきりと首筋が露わになると秋人はそこに顔を埋めて口唇を寄せる。
「嫌な事ない訳じゃないだろ…言って?」
「…嫌…よ」
「何が?」
「…ッ」
「美羽…言って?」
「秋人が…秋人がSATSAKIさんと一緒に居るのが嫌…仕事でも…ましてやプライベートでとか…すごく嫌なの…」
「だけどあの仕事を持ってきたのは美羽だろ」
「こんな気持ちになるなんて…思ってなかった…さっきも…ほんの一瞬だけど秋人に触れてる手が…すごく嫌だった…私情を挟んじゃいけない事位私だって解ってる。だけど…それでも私は嫌…」
「…そっか……」
そういうと美羽の上から体を起こして、電話をし出す秋人。その相手は宮村だった。
『もしもし?秋人か?珍しいな。どうした?』
「匠さん、俺相談があって。」
『どうした?』
「今後一切、SATSUKIとの仕事受けないでほしい。」
『なんだ突然。』
「いいから、美羽にも話してる。事務所に話が行ったとしても受けないでね」
そういうだけ言って電話を切った秋人。その出来事は一瞬だった。きょとんとしたままの表情を見ていた美羽はふと我に返った途端に秋人に近付いた。
「秋人…!そんな…」
「問題ない。今まで俺とSATSUKIの共演なんて暗黙の内にNOになってたんだ。だったらこのまま受けなければいい。」
「それは…そうしたのは私が言ったから?」
「美羽が嫌だってことはしたくない。それだけだ。後は?」
さらりと言い放った秋人。しかしその言葉にはさっきのSATSUKIに対するような冷たさは無かった。その後に言葉が続かない美羽を見て秋人はさらに続けた。
「後ないっていうなら、今度は俺の番になるけど?」
「…ん…」
そう頷く美羽を見て秋人はベッドの淵に腰かけた。両手をベッドに付き、じっと目は美羽を見つめている。
「美羽…俺の所に来るか?この前は俺も美羽も互いに想いを伝えたけど、色々あって。ここに来てもさつきが来た事で美羽の心は揺れてるだろ。もし仮にこれから先、どんな仕事が来るかは解らない。そんな中でも俺の事、信じてくれるか?」
「秋人…?」
「マネージャーとしてじゃない。俺の彼女として、恋人として…信じてくれるか?」
「…あの……」
「もし、信じてくれるって言うなら俺は全力で美羽を守る。どんな事からも、誰からも…守る。」
そう言うと秋人はそっと右手を差し出した。
「俺らの関係、ただのマネとするか…それとも特別な関係になるか…今決めて?美羽がどんな答えを出しても俺はそれでいいから。迷惑もかけたりしない。」
そう言い続けた秋人。美羽は目に涙を溜めたまま、秋人にゆっくりと問いかけた。
「秋人…は、秋人は私の事どう思ってるの?」
「好きだ。」
「本当に…ずっと守ってくれる?」
「あぁ」
「何かあって、心が折れそうになっても?」
「もちろん」
「…・・ッッ」
堪らなくなった美羽はそれ以上聞く事もなく、手を取るよりも先に秋人の首に巻き付いた。その反動で倒れそうになるもののしっかりと受け止める秋人は巻き付いてきた美羽をしっかりと抱きしめると、耳元で話し出した。
「美羽?これは後者を選んだって事でいいの?」
「秋人…ッ」
「聞かせて?」
そう言いながら秋人はゆっくりと美羽の体を離し、零れ落ちる涙を拭うと頬を包み込む。そのままコツリと額を合わせ、美羽の返事を待った。
「好き…」
「聞こえない…」
「好きよ…」
「…聞こえない」
そう言いながらも秋人はゆっくりと美羽の口唇に近付いていく…
「…意地悪……」
「知ってるくせに…」
そう言い終わると、ゆっくりと…ふわりと二人の口唇は触れ合った。少しして離れると角度を変えて秋人は再び重ね合う…
チュ…・・チュク…
チュ…ン…・・・クチュ…
少しずつ深さを増しながら、秋人は美羽をベッドの波に押し倒す…何度となく重ね合い、吐息が漏れ、二人の唾液も混じり合う頃…秋人の携帯はヴヴっと秋人を呼んだ。しかし無視をしながら目の前の美羽の事だけ感じていた。
「ンァ…ン」
「…美羽…」
口唇は首筋へと降り、指を絡め合い、ペロリと舌を這わせる。秋人の舌先の動き、指使いの一つ一つに美羽の体と心は敏感に反応を示す。体をお越し、美羽の体もまた起こすと、服を脱がせ、器用にブラのホックも外す。
「あ…きと」
「ん…?」
恥ずかしさから俯く美羽…顎を持ち上げ顔を上げると再び口唇を重ねる。舌を割り込ませ、絡み付かせながらも、秋人は美羽の腕を自身の首に促す…二人の距離が近付いた時、秋人の右手は美羽の胸をとらえた。
「ン…ッ」
「かわいい…」
「そんな事…ない」
「それは美羽が気付いてないだけ。」
そう話しながら体を離すと秋人も自身のTシャツを脱ぎ去る。パサリと床に落ちる…仕事柄、この一週間であっても何度見た秋人のセミヌード。しかし、今はまた、状況が違っている…カチャリとベルトも外すと美羽の上に戻ってくる。
「待った?」
「…ッッ」
「なぁに?美羽、どうした?」
恥ずかしさのあまりに口を閉ざしてしまう美羽。そんな相手を見て秋人は美羽の耳元に口唇を寄せて、耳たぶを甘噛みしながら。話し出す。
「素直になっていいんじゃね?」
「秋人…」
「俺は美羽を感じたいけど?」
そういう秋人の首に、今度は美羽自身の意思で腕が回る…そのまま秋人は美羽の胸に顔を埋め、胸にある固くなり始めている突起を口に含む…カリっと甘噛みをしては、お乳を飲むように吸い付いたり…弄ぶかの様に少しずつ、確実に美羽の反応を支配していく…腰をなぞり、太ももに手が降りた瞬間だ…
「ァア…ン…」
「…クス…かわいい…」
美羽の反応が大きくなった所でするりと一度、下着の上から秘部をなぞる…両足を閉じようと必死の美羽の足を広げる秋人はその間にするりと身を入れた…
「秋…と…ァン…」
「閉じちゃだめ…こんなに濡らして…」
ツーッと指でなぞる秋人の焦らし方に声が出そうになるも、口を塞ぎ、我慢する美羽。その手を払い、秋人は意地悪そうに切り出した。
「声…我慢しないでいい…」
「ンァ…アア…ハァハァ」
「もっと聞かせて…?」
そんな秋人の声は美羽の耳、遠くに響いている…気付けば美羽の右手は自身の秘部に移ろうかとしていた。それに気付いた秋人はフッと笑う…
「美羽…だぁめ…」
「秋……人…ぉ…」
「ん?」
「…シて?」
潤んだ目と甘くなり始める声をもって美羽は秋人に視線を送る…その目にドクリと心を高ぶらせた秋人。しかし、もう少し…と自分に言い聞かせながらも美羽の自慰を止めた。
「美羽…だめ…」
「秋人ぉ…ンァ…」
『だめ』と言いながらも、太ももに焦らすように口唇を寄せながらもわざとリップ音を鳴らしながら優しくキスを落としていく…その度に美羽の声は徐々に甘さを増していく…するりと下着を降ろすと、すでに美羽の愛液は溢れ蕾近くまで濡れていた…そっと指ですくい、ペロリとそれを舐め取る秋人…
「美羽…?感じ過ぎ…クス…」
「…やぁ…恥ずかしい…ょ…」
そういう美羽の言葉と裏腹に秋人は両足に顔を埋めて、舌を出す…次の瞬間…美羽は甘美の声を上げた…
「ァア…や…ぁ…ンアァ」
「嫌じゃないだろ…?こんなに濡らして…」
「ンンァア…ハァハァ…」
「美羽…すがるのそっちじゃない」
シーツを握りしめる美羽の手を取り自身の腕に巻きつかせる秋人…キュッと掴みながら美羽は知らず知らずに腰を震わせている…室内には、美羽の甘美の声と秋人が起こす、愛撫の水音が響いていた。
クチュ…チュ…クチュクチュ…
ンァア…ッッ…ンフゥ…
大きく膨らんだ美羽の秘部に実る固くなったそれを口に含んだ瞬間だった…美羽の腰は今まで以上に大きく跳ね上がる…
「ここ?…気持ちいぃ?」
「ん…ンァ…」
「…クス」
美羽の感じる部分を見つけた秋人は執拗にその場所を攻める…舌先で愛撫を続けると背中を反らし、腰を跳ねさせながら美羽は絶頂を迎える…その様子を見て秋人は要約離れて、愛液で塗れた口唇を指で拭った。
「大丈夫か?」
「ン…ン…」
「美羽…?」
「秋人…ぉ」
珍しく美羽から秋人を引き寄せて口唇を求める…それに乗るように秋人もキスを落とす…幾度も舌を絡めていると美羽から秋人に口火を切る…
「秋人…」
「ん?」
「あのね…?」
「何?どうした…?」
「…・・しぃ…」
「ん?」
美羽の言葉を聞こうと耳を寄せた秋人はすぐにそれを後悔した…
アキト ガ ホシイ……
聞きたかった言葉だったものの、ただ今はその準備が無い…迷った秋人。そっと体を重ねて戸惑いがちに話し始めた…
「ごめん…俺…今持ってない…」
「…ふぇ?」
「ゴム…だから…」
「あ…そっか…」
互いの間に少しの間があった…しかし時期に美羽はするりと手を伸ばす…その伸ばした先には秋人の大きく膨れ上がった一物だった。
「美…羽?」
「秋人の事…させて?」
「でも…」
「シたい…」
珍しく焦りを隠せない秋人と先程まで『いや…』と照れていた美羽の思いがけない申出…しかし秋人の体は心以上に正直だった。パンツを降ろすとパンパンにボクサーショーツは大きくなっている…そっと触れると温かく、固くなっている…
「おっきぃ…」
「…美羽…本当に無理しなくていい…」
「無理してないよ…?」
そう言いながらも露わにして上下にゆっくりと動かしていく美羽…丁寧に、キュッと絞り上げるように…秋人の声を聞きながら愛おしむ様に愛撫を返す…
「ンァ…美羽…だ…めだ…」
「秋人…?気持ちいぃ?」
「…ンァ…ハァハァ…ダメ…だ…離れろ…」
「え?」
動かすのを止めないで居た美羽に向けて秋人の一物からはドクリ…と白濁とした欲望と種が吐き出される…驚きながらも手のひら一杯に吐き出されたそれをみて、美羽はどことなしか嬉しかった。力が抜けた秋人は『ごめんな…』と謝っている…促されるままにその種をふき取り、処理をすると、美羽は秋人の横に寝転がった。そんな美羽をそっと抱き寄せる秋人…
「ごめんな…なんか…汚しちゃって…」
「そんな事ない…秋人も…気持ちよくなれた?」
「あぁ…」
「ならよかった…」
「クスクス…」
「秋人?」
「いつの間にか『さん』が完全に取れてるな」
「あ……」
「気にするなって…そうだ…」
そう言いながら秋人はベッドを降り、デニムのポケットから小さな袋を取り出した。そのまま美羽に手渡すと再度ベッドに上がり方を抱き寄せる…
「何?これ…」
「誕生日プレゼント。大したものじゃないけど…」
「開けていい?」
『どうぞ』と言わんばかりに小さく頷いた秋人を見て、美羽は封を切る。中からはピンクゴールドの細いブレスレットだった。
「いいの?」
「気に入った?」
「うん!」
「良ければ着けて?」
「ありがとう…大事にするね?」
「うん」
「秋人…誕生日って…」
「十月六日…言っとくけど何もいらないからな?」
「え…」
一瞬にして拒否を示す秋人。しかし、すぐにその意図は判明する。
「もう俺は先渡しでもらってるみたいなもんだから…」
「秋人…?」
「こんないいプレゼント貰ってる」
そう言いながら再度美羽の上に覆いかぶさり口唇を重ねた…そうして互いの肌のぬくもりを纏いながら、二人は眠りに就いた…・・
コンコン
「はい?」
返事はなく、のぞき窓を見る前に美羽は開けてしまう。直後に秋人は室内に滑り込むように入った。
「あ…きと…?」
「よぅ。」
「どうしたの?」
そう答えながら美羽は背中を向けた。すると時期に秋人の腕の中に納まっていた。
「秋人、ちょっと…」
「なんで…?」
「え?」
「何でそうやって俺を避ける?」
「避けて何て…」
「避けてるだろ。さつきと会ってからずっと…」
「聞きたくない…そんなの…離して…」
そう言いながらもがこうとするものの、全く秋人の腕は緩むことが無かった。それどころか徐々に強固になっていく。ぐいっと抱き上げベッドに連れて行く…ドサリと降ろすと秋人は四つん這いになって上から美羽を見下ろした。
「この際だ、嫌だと思ってる事全部言って…」
「そんな事…」
そう小さく呟くと目線を逸らし、顔を背ける美羽。背けてくっきりと首筋が露わになると秋人はそこに顔を埋めて口唇を寄せる。
「嫌な事ない訳じゃないだろ…言って?」
「…嫌…よ」
「何が?」
「…ッ」
「美羽…言って?」
「秋人が…秋人がSATSAKIさんと一緒に居るのが嫌…仕事でも…ましてやプライベートでとか…すごく嫌なの…」
「だけどあの仕事を持ってきたのは美羽だろ」
「こんな気持ちになるなんて…思ってなかった…さっきも…ほんの一瞬だけど秋人に触れてる手が…すごく嫌だった…私情を挟んじゃいけない事位私だって解ってる。だけど…それでも私は嫌…」
「…そっか……」
そういうと美羽の上から体を起こして、電話をし出す秋人。その相手は宮村だった。
『もしもし?秋人か?珍しいな。どうした?』
「匠さん、俺相談があって。」
『どうした?』
「今後一切、SATSUKIとの仕事受けないでほしい。」
『なんだ突然。』
「いいから、美羽にも話してる。事務所に話が行ったとしても受けないでね」
そういうだけ言って電話を切った秋人。その出来事は一瞬だった。きょとんとしたままの表情を見ていた美羽はふと我に返った途端に秋人に近付いた。
「秋人…!そんな…」
「問題ない。今まで俺とSATSUKIの共演なんて暗黙の内にNOになってたんだ。だったらこのまま受けなければいい。」
「それは…そうしたのは私が言ったから?」
「美羽が嫌だってことはしたくない。それだけだ。後は?」
さらりと言い放った秋人。しかしその言葉にはさっきのSATSUKIに対するような冷たさは無かった。その後に言葉が続かない美羽を見て秋人はさらに続けた。
「後ないっていうなら、今度は俺の番になるけど?」
「…ん…」
そう頷く美羽を見て秋人はベッドの淵に腰かけた。両手をベッドに付き、じっと目は美羽を見つめている。
「美羽…俺の所に来るか?この前は俺も美羽も互いに想いを伝えたけど、色々あって。ここに来てもさつきが来た事で美羽の心は揺れてるだろ。もし仮にこれから先、どんな仕事が来るかは解らない。そんな中でも俺の事、信じてくれるか?」
「秋人…?」
「マネージャーとしてじゃない。俺の彼女として、恋人として…信じてくれるか?」
「…あの……」
「もし、信じてくれるって言うなら俺は全力で美羽を守る。どんな事からも、誰からも…守る。」
そう言うと秋人はそっと右手を差し出した。
「俺らの関係、ただのマネとするか…それとも特別な関係になるか…今決めて?美羽がどんな答えを出しても俺はそれでいいから。迷惑もかけたりしない。」
そう言い続けた秋人。美羽は目に涙を溜めたまま、秋人にゆっくりと問いかけた。
「秋人…は、秋人は私の事どう思ってるの?」
「好きだ。」
「本当に…ずっと守ってくれる?」
「あぁ」
「何かあって、心が折れそうになっても?」
「もちろん」
「…・・ッッ」
堪らなくなった美羽はそれ以上聞く事もなく、手を取るよりも先に秋人の首に巻き付いた。その反動で倒れそうになるもののしっかりと受け止める秋人は巻き付いてきた美羽をしっかりと抱きしめると、耳元で話し出した。
「美羽?これは後者を選んだって事でいいの?」
「秋人…ッ」
「聞かせて?」
そう言いながら秋人はゆっくりと美羽の体を離し、零れ落ちる涙を拭うと頬を包み込む。そのままコツリと額を合わせ、美羽の返事を待った。
「好き…」
「聞こえない…」
「好きよ…」
「…聞こえない」
そう言いながらも秋人はゆっくりと美羽の口唇に近付いていく…
「…意地悪……」
「知ってるくせに…」
そう言い終わると、ゆっくりと…ふわりと二人の口唇は触れ合った。少しして離れると角度を変えて秋人は再び重ね合う…
チュ…・・チュク…
チュ…ン…・・・クチュ…
少しずつ深さを増しながら、秋人は美羽をベッドの波に押し倒す…何度となく重ね合い、吐息が漏れ、二人の唾液も混じり合う頃…秋人の携帯はヴヴっと秋人を呼んだ。しかし無視をしながら目の前の美羽の事だけ感じていた。
「ンァ…ン」
「…美羽…」
口唇は首筋へと降り、指を絡め合い、ペロリと舌を這わせる。秋人の舌先の動き、指使いの一つ一つに美羽の体と心は敏感に反応を示す。体をお越し、美羽の体もまた起こすと、服を脱がせ、器用にブラのホックも外す。
「あ…きと」
「ん…?」
恥ずかしさから俯く美羽…顎を持ち上げ顔を上げると再び口唇を重ねる。舌を割り込ませ、絡み付かせながらも、秋人は美羽の腕を自身の首に促す…二人の距離が近付いた時、秋人の右手は美羽の胸をとらえた。
「ン…ッ」
「かわいい…」
「そんな事…ない」
「それは美羽が気付いてないだけ。」
そう話しながら体を離すと秋人も自身のTシャツを脱ぎ去る。パサリと床に落ちる…仕事柄、この一週間であっても何度見た秋人のセミヌード。しかし、今はまた、状況が違っている…カチャリとベルトも外すと美羽の上に戻ってくる。
「待った?」
「…ッッ」
「なぁに?美羽、どうした?」
恥ずかしさのあまりに口を閉ざしてしまう美羽。そんな相手を見て秋人は美羽の耳元に口唇を寄せて、耳たぶを甘噛みしながら。話し出す。
「素直になっていいんじゃね?」
「秋人…」
「俺は美羽を感じたいけど?」
そういう秋人の首に、今度は美羽自身の意思で腕が回る…そのまま秋人は美羽の胸に顔を埋め、胸にある固くなり始めている突起を口に含む…カリっと甘噛みをしては、お乳を飲むように吸い付いたり…弄ぶかの様に少しずつ、確実に美羽の反応を支配していく…腰をなぞり、太ももに手が降りた瞬間だ…
「ァア…ン…」
「…クス…かわいい…」
美羽の反応が大きくなった所でするりと一度、下着の上から秘部をなぞる…両足を閉じようと必死の美羽の足を広げる秋人はその間にするりと身を入れた…
「秋…と…ァン…」
「閉じちゃだめ…こんなに濡らして…」
ツーッと指でなぞる秋人の焦らし方に声が出そうになるも、口を塞ぎ、我慢する美羽。その手を払い、秋人は意地悪そうに切り出した。
「声…我慢しないでいい…」
「ンァ…アア…ハァハァ」
「もっと聞かせて…?」
そんな秋人の声は美羽の耳、遠くに響いている…気付けば美羽の右手は自身の秘部に移ろうかとしていた。それに気付いた秋人はフッと笑う…
「美羽…だぁめ…」
「秋……人…ぉ…」
「ん?」
「…シて?」
潤んだ目と甘くなり始める声をもって美羽は秋人に視線を送る…その目にドクリと心を高ぶらせた秋人。しかし、もう少し…と自分に言い聞かせながらも美羽の自慰を止めた。
「美羽…だめ…」
「秋人ぉ…ンァ…」
『だめ』と言いながらも、太ももに焦らすように口唇を寄せながらもわざとリップ音を鳴らしながら優しくキスを落としていく…その度に美羽の声は徐々に甘さを増していく…するりと下着を降ろすと、すでに美羽の愛液は溢れ蕾近くまで濡れていた…そっと指ですくい、ペロリとそれを舐め取る秋人…
「美羽…?感じ過ぎ…クス…」
「…やぁ…恥ずかしい…ょ…」
そういう美羽の言葉と裏腹に秋人は両足に顔を埋めて、舌を出す…次の瞬間…美羽は甘美の声を上げた…
「ァア…や…ぁ…ンアァ」
「嫌じゃないだろ…?こんなに濡らして…」
「ンンァア…ハァハァ…」
「美羽…すがるのそっちじゃない」
シーツを握りしめる美羽の手を取り自身の腕に巻きつかせる秋人…キュッと掴みながら美羽は知らず知らずに腰を震わせている…室内には、美羽の甘美の声と秋人が起こす、愛撫の水音が響いていた。
クチュ…チュ…クチュクチュ…
ンァア…ッッ…ンフゥ…
大きく膨らんだ美羽の秘部に実る固くなったそれを口に含んだ瞬間だった…美羽の腰は今まで以上に大きく跳ね上がる…
「ここ?…気持ちいぃ?」
「ん…ンァ…」
「…クス」
美羽の感じる部分を見つけた秋人は執拗にその場所を攻める…舌先で愛撫を続けると背中を反らし、腰を跳ねさせながら美羽は絶頂を迎える…その様子を見て秋人は要約離れて、愛液で塗れた口唇を指で拭った。
「大丈夫か?」
「ン…ン…」
「美羽…?」
「秋人…ぉ」
珍しく美羽から秋人を引き寄せて口唇を求める…それに乗るように秋人もキスを落とす…幾度も舌を絡めていると美羽から秋人に口火を切る…
「秋人…」
「ん?」
「あのね…?」
「何?どうした…?」
「…・・しぃ…」
「ん?」
美羽の言葉を聞こうと耳を寄せた秋人はすぐにそれを後悔した…
アキト ガ ホシイ……
聞きたかった言葉だったものの、ただ今はその準備が無い…迷った秋人。そっと体を重ねて戸惑いがちに話し始めた…
「ごめん…俺…今持ってない…」
「…ふぇ?」
「ゴム…だから…」
「あ…そっか…」
互いの間に少しの間があった…しかし時期に美羽はするりと手を伸ばす…その伸ばした先には秋人の大きく膨れ上がった一物だった。
「美…羽?」
「秋人の事…させて?」
「でも…」
「シたい…」
珍しく焦りを隠せない秋人と先程まで『いや…』と照れていた美羽の思いがけない申出…しかし秋人の体は心以上に正直だった。パンツを降ろすとパンパンにボクサーショーツは大きくなっている…そっと触れると温かく、固くなっている…
「おっきぃ…」
「…美羽…本当に無理しなくていい…」
「無理してないよ…?」
そう言いながらも露わにして上下にゆっくりと動かしていく美羽…丁寧に、キュッと絞り上げるように…秋人の声を聞きながら愛おしむ様に愛撫を返す…
「ンァ…美羽…だ…めだ…」
「秋人…?気持ちいぃ?」
「…ンァ…ハァハァ…ダメ…だ…離れろ…」
「え?」
動かすのを止めないで居た美羽に向けて秋人の一物からはドクリ…と白濁とした欲望と種が吐き出される…驚きながらも手のひら一杯に吐き出されたそれをみて、美羽はどことなしか嬉しかった。力が抜けた秋人は『ごめんな…』と謝っている…促されるままにその種をふき取り、処理をすると、美羽は秋人の横に寝転がった。そんな美羽をそっと抱き寄せる秋人…
「ごめんな…なんか…汚しちゃって…」
「そんな事ない…秋人も…気持ちよくなれた?」
「あぁ…」
「ならよかった…」
「クスクス…」
「秋人?」
「いつの間にか『さん』が完全に取れてるな」
「あ……」
「気にするなって…そうだ…」
そう言いながら秋人はベッドを降り、デニムのポケットから小さな袋を取り出した。そのまま美羽に手渡すと再度ベッドに上がり方を抱き寄せる…
「何?これ…」
「誕生日プレゼント。大したものじゃないけど…」
「開けていい?」
『どうぞ』と言わんばかりに小さく頷いた秋人を見て、美羽は封を切る。中からはピンクゴールドの細いブレスレットだった。
「いいの?」
「気に入った?」
「うん!」
「良ければ着けて?」
「ありがとう…大事にするね?」
「うん」
「秋人…誕生日って…」
「十月六日…言っとくけど何もいらないからな?」
「え…」
一瞬にして拒否を示す秋人。しかし、すぐにその意図は判明する。
「もう俺は先渡しでもらってるみたいなもんだから…」
「秋人…?」
「こんないいプレゼント貰ってる」
そう言いながら再度美羽の上に覆いかぶさり口唇を重ねた…そうして互いの肌のぬくもりを纏いながら、二人は眠りに就いた…・・
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2021/3/10
しおりを挟んでくださっている皆様へ。
こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。
しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗)
楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。
申しわけありません。
新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。
修正していないのと、若かりし頃の作品のため、
甘めに見てくださいm(__)m
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