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10分の幸せ
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手紙を渡した
告白とかでも無く、ただの業務的な問題…
LINEの文字を打つのが苦手なあなただから
返事が遅くても特に平気だった
……だけど…
待つ事4日…
いつものあの人の返事にしては遅すぎて
困らせた……・・・?
返事を入れる事を強制したわけではない…
だけど…
内容的に不備があったのかも知れない…
不快にさせちゃった?
ぐるぐると渦巻くその気持ちが収まる事はなくて…
翌日も休日になっている私のシフトだから
迷ってる暇なんてなくて
お店に向かって行った
だけど、もし困らせてるなら…
不快にさせちゃってたら…
わざわざ休みの日に会いに来られるのだって迷惑かも知れない…
そう思って店の前で足止めしてしまった…
少し離れた所にある休憩所で椅子に座って
『らしく』も無く開店するのを待っている
開店すればお店に入っても何も問題はないかも知れない…
そう思ったから…
だけど…
不意に角を曲がって来たのはあなたで…
可愛げもなく会釈だけ交わしてしまっていた
用事が別件であったんだろうあなたはそのまま素通りしていく
胸がドキドキ高鳴っていた
どうしていいか解らずにスマホを無駄にいじってた
----------・・・
少しして後ろから声をかけられて…
座ったのは目の前で…
『お疲れ様です』なんて言い合ってた二人
開店前で忙しいはずなのに座ってくれて
他の従業員が待っているかも知れないのに…
開店前なのに…と言えば、大丈夫と返ってくる
その声が、自分に向けられている事がただ嬉しくて
いつもじゃあまり凝視してたらおかしいのに
この日はなんだかじっと見れて…
話をしながら解ったのは
『多分俺と同じこと考えてるんだと思う』って事。
それが手紙の内容だって解ってる
それでも嬉しかった
見つめ合うその瞳の間に何かがある訳でもない
特別な熱がある訳でもない…
解ってるけどずっと視線が合ってるって事は
私が見つめてるだけじゃないって事
時折無防備にも顔を店内に向けるあなただけど
この10分は…
きっと今までのどの時間よりも長く感じた…
告白とかでも無く、ただの業務的な問題…
LINEの文字を打つのが苦手なあなただから
返事が遅くても特に平気だった
……だけど…
待つ事4日…
いつものあの人の返事にしては遅すぎて
困らせた……・・・?
返事を入れる事を強制したわけではない…
だけど…
内容的に不備があったのかも知れない…
不快にさせちゃった?
ぐるぐると渦巻くその気持ちが収まる事はなくて…
翌日も休日になっている私のシフトだから
迷ってる暇なんてなくて
お店に向かって行った
だけど、もし困らせてるなら…
不快にさせちゃってたら…
わざわざ休みの日に会いに来られるのだって迷惑かも知れない…
そう思って店の前で足止めしてしまった…
少し離れた所にある休憩所で椅子に座って
『らしく』も無く開店するのを待っている
開店すればお店に入っても何も問題はないかも知れない…
そう思ったから…
だけど…
不意に角を曲がって来たのはあなたで…
可愛げもなく会釈だけ交わしてしまっていた
用事が別件であったんだろうあなたはそのまま素通りしていく
胸がドキドキ高鳴っていた
どうしていいか解らずにスマホを無駄にいじってた
----------・・・
少しして後ろから声をかけられて…
座ったのは目の前で…
『お疲れ様です』なんて言い合ってた二人
開店前で忙しいはずなのに座ってくれて
他の従業員が待っているかも知れないのに…
開店前なのに…と言えば、大丈夫と返ってくる
その声が、自分に向けられている事がただ嬉しくて
いつもじゃあまり凝視してたらおかしいのに
この日はなんだかじっと見れて…
話をしながら解ったのは
『多分俺と同じこと考えてるんだと思う』って事。
それが手紙の内容だって解ってる
それでも嬉しかった
見つめ合うその瞳の間に何かがある訳でもない
特別な熱がある訳でもない…
解ってるけどずっと視線が合ってるって事は
私が見つめてるだけじゃないって事
時折無防備にも顔を店内に向けるあなただけど
この10分は…
きっと今までのどの時間よりも長く感じた…
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