苦しくなるのは、恋病のせい。

声

あなたの事を気になりだしたのは
顔でも無ければなんでもない…

『声』

少し低めにも聞こえる
その甘めの声に鼓膜を持っていかれた。

普段の声と、話すときの声質が少しだけ変わる事に気付いて
嬉しくなったりもして…

舞い上がって居る事に気付かれないように
必死に接客に集中するんだけれど…

隣のレジから聞こえるその声に
いけないけれど聞き入ってしまっている

私に向けられたものでもないのに…

全く知らない誰かに向けられているだけなのに…

何でだろう…

こうして隣に居るだけで
声が聞こえるだけで…

何だってできちゃいそうになるんだから