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心恋凛 ~If…シリーズ~
If.4…もし雅が三蔵の彼女じゃなかったら…(battle51)
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悟浄の誕生日…ひとしきり遊んで、隣あって歩き、もう日が傾いて空もオレンジ色に変わってくる頃…
「ねえ、悟浄!!」
「んぁ?」
「あれ!!何?」
「…観覧車だろ?」
そう。この街にはなぜか広場の奥に大きな観覧車が一台だけあった。
「そっか!へぇぇ……」
「乗りたい?」
「でも…悟浄の誕生日だから……」
「んなのいいよ。乗りたいのかって…」
「…乗ってみたい!!」
「行くか?」
そうして観覧車に向かう二人。乗り込んで徐々に上がるゴンドラに雅は嬉しそうにはしゃいでいた。
「あぁあ…そんなにはしゃいで…」
「だって!こんなに高いとこまで来てんだよ?すごいよ!」
「…そうだな…」
「ねぇ悟浄?」
「んー?」
「お誕生日のプレゼント…無くてごめんね?」
「これ、そうじゃねえの?」
「これはいつだって出来るでしょ?」
「ま、それもそうなんだけど……」
そう言う悟浄に返事をするでも無く、雅はゆっくりと立ち上がって悟浄の横に座った。
「あの、雅?ゴンドラめっちゃ傾くんですけど?」
「大丈夫だと思う!!」
「……どこにあんのその根拠……」
「だって…」
「んー?」
夕日に照らされ始めた町並みを眼下に見ながら、雅は悟浄の肩に凭れた。悟浄はそんな相手の肩にそっと腕を回して頭をポンッと撫でていた。
「…欲しいの無い?…あ、あるって言っても私買ってあげれないから……お願いは?」
「何言ってんの?」
「私に出来る事ならお願い聞ける!」
「…おいおい…」
「美味しいご飯が食べたいとか…」
「いや、悟空じゃねえし」
「マッサージとかは?」
「三蔵でもねえな…」
「……あとは…そうだな…」
「クハ…八戒パターンはねえのかよ…クスクス…」
「…えーっと……」
「いや、そこ考えんなって…」
「悟浄のお願いは?」
「…なんでもいいの?」
「ん!!何かある?」
「…キスして?」
「…ご…じょ?」
「……フフ…クックッ…冗談だよ…エロなし条件でって来てんのにそんなこと言えるわけねえだろうが…」
「…ッッ…」
優しく笑う悟浄。外に目をやる悟浄に雅は袖をくいっと引っ張った。
「ん?」
次の瞬間、悟浄の唇の横には柔らかく温かな温もりが重なった。ゆっくりと離れると首に巻き付いた。
「そこでごめんね?」
「み…やび?」
「お誕生日おめでと…悟浄…」
「…ハァ…さんきゅ」
そう言いながらもゴンドラは下に着いて二人は降りた。
「これからどうしよっか…」
「んー…俺的には…」
そう言うと悟浄は繋いでいた手をそっとほどき、雅の腰に腕を回した。
「ごじょ…ぉ?」
「もう少し…二人で居てえわ…」
「…でも……」
「お願い…ひとつとは聞いてねえけど?」
そう言うとそのまま歩いていく。一行の泊まっている宿とは別の場所に入る悟浄。雅は俯いたままだった。
「部屋、どこでもいい?」
「…コク…」
そう言うと適当な所を選択し、悟浄は雅を連れて入っていく。
「さ、どうぞ?」
先に雅を部屋に入れると直ぐ後ろから悟浄も入る。そのままふわりと後ろから抱き締めた。
「……あ…の……悟浄…?」
「やっぱ雅と一緒に居てエロ無しは無理だわ…」
「…悟浄……ッ…」
「ん?」
「……なんか…こうして悟浄といるの…変な感じ…」
「そう?」
「だって……」
「あーー、ちょっと雅…悪りぃんだけど…」
「え?」
「少しだけ黙ってて?」
そう言うとくいっと顎を持ち上げ後ろに向かせると覗き込むように顔を倒して悟浄の唇が重なった。
「…ン…」
「クス…かわい」
「……ばか…」
雅は体の向きを変えると悟浄の胸に顔を埋める。
「悟浄は……近所のお兄さんみたいに思ってて……」
「クス…いきなり来るなぁ…じゃぁ三蔵は?」
「三蔵は……お父さん?」
「プ…俺ぜってーグレるな。三蔵が父親とかって…」
「八戒はお母さんか、家庭教師の先生とか……」
「悟空は…?」
「悟空は弟」
「……なら、八戒が母さんだってのがいいな…」
「どうして…?」
無防備に顔をあげ、見上げた雅。
「だぁって、そりゃ……」
「ふぇ?」
ふわりと再度悟浄は重なるだけのキスを落とす。
「父さんや母さん、弟だと、こんな事出来ねえだろ?」
「……悟浄……」
「ん?」
「……私ね…?」
「何?」
「……ずっと……きれいなお姉さん達が羨ましかった……」
「は?なんで、急にどうした」
「……だって……悟浄の選ぶ人って……かわいいとかよりきれいな人が多いから……」
「…あのな、雅?」
「ごめん…変なこと言って…」
そういって離れようとする雅。しかし悟浄がそれを許すはずも無かった…
「そういうのはさ……ベッドの上で聞きてえんだけど?」
「ご…じょぉ?」
「連れてっていい?」
「…聞かない…で?」
そういわれて悟浄はフワッと雅を抱き上げた。
「軽いのな…」
「…そんなこと無い…普通だと思う……」
そういい終わる前に、とさっと雅の背中はスプリングの効いたベッドに下ろされた。
「まって…」
「…おーい…今さら…この状況で?」
「だって……ね?」
「何?」
「その……」
「ん?」
「…ッッ…笑わない?」
「笑わねえよ?何?」
「……私…初めて…で……良く…その……いろんな事…解らない……」
「…マジ?」
「…あきれた……?」
「いや…逆…」
「悟浄?」
「それなら…ゆっくりと色んな気持ちい事…全部教えてやるよ…」
そう言うと優しくキスを交わす。そのまま服の裾から手を入れる悟浄。
「…ァ…」
「大丈夫…俺しか聞かねえし。」
「…悟浄……」
「ん?」
「……ッッ…あの…一日歩いたし…私…埃臭いかも…」
「なんで?」
「だって…まだお風呂も入ってないし…」
「気にすんな…俺もだ…」
「ッッ……」
首に巻き付いた雅は耳元で話し出す。
「…ほんとは…ずっと……」
「雅?」
「悟浄と……こうしたかった…」
「…ッッ…ばぁか…だったら…もっと早くに言ってこいよ…」
「…だって……呆れられちゃうと思って…」
「俺を誰だと思ってんの?」
「…」
「全部教えてやるから……」
そう言うと体を離し、服を脱がせる。
「ちょっとまってな?」
「悟浄?」
悟浄もまた自信の服を脱ぎ去ると雅は胸元を隠している。
「…んー、すっげぇかわいい…んだけど…」
「…小さい…し……」
「そうじゃねえ…」
「え?」
そっと胸を隠す手を取り払うと、今までに見たこと無い位に優しい笑みを浮かべた悟浄。
「…やっぱり…きれいだ」
「…悟浄……ッッ…」
「どうした?顔あげろって…」
「だって……」
「俺変なこと言ったか?」
「違う…」
「なんだよ…」
「その顔……ずるい…」
「は?」
「そんな優しい顔…初めて見た……」
「俺は元々こういう顔だっつうの、雅が見なかっただけだろうが…」
「…もったいないことした…」
「だろ?こんないい男知らずに過ごしてたんだぜ?」
「悟浄……」
「…てか…俺限界なんですけど…雅…?」
「……ッッ…」
「大丈夫だ…優しくする…」
「悟浄…」
「ん?」
「だ…いて?」
「嫌だって言ってももう遅せえよ…」
そういって悟浄はベッドに押し倒した。
「ご…じょぉ…」
「こっち向けって…」
「…はずかし…ぃ」
「そんなこと言ってらんなくなるから…」
そう言いながらくいっと顎を持ち上げて上を向かせると悟浄は優しく唇を重ねた。
「…ンン…」
「クス…うまいじゃん」
「…そういうの…だめ…」
「はいはい」
少し茶化しながらもゆっくりと手は胸元へと進んでいく。しっかりと悟浄の手に収まるほどの大きさとは言え優しく揉みほぐしていく。
「…ごじょ…ッッ…ごめんね…」
「なに謝ってんの?」
「だって……小さい…し」
「気にすんな…小さいの気になるなら俺が大きくしてやるから」
「…ン…」
主張し、固くなり始める突起を口に含み、かりっと甘噛みすれば雅の声も甘く響く。
「…ンァ…ア…」
「気持ちい?」
「…わかん…無い…」
「でも、気持ちぃんだな…」
「……ァア…ン…」
腰を撫で上げ、ピタリとくっつく膝に手は向かう。
「雅、力抜いて…」
「…でも…」
「ほら…」
そう促し、ゆっくりと力を抜いた雅の間に悟浄は手をいれる。そのまま下着の上から撫で上げた。
「こんなに濡れて…」
「ァ…そんな……ぁ」
ゆっくりと下着の中に手を差し入れるとビクっと体を震わせた。
「…だ…め!ごじょ…ぉ」
「気持ち良くなるだけだ…怖くねえよ…」
「でも…」
大きく膨れ上がる蕾にぬるりと愛蜜を絡めた指で擦れば、ビクビクと反応を示す。
「ここ、気持ちいだろ…」
「…や…ンァ…悟浄…ぉ」
「…ん?」
「…それ…だめ……ぁ…!」
「止めてやんねえよ?」
そう意地悪そうに笑いながら、悟浄は執拗に蕾を弄んだ。少し潤いが失われても少しずらせば止めどなく溢れる蜜が、また悟浄の指を濡らす…そうこうしている内に雅の嬌声が一瞬変わった。
「イッちまえよ…」
「ァ…ンァア…!!」
びくりと背中をそらして震えながら雅ははじめての感覚に溺れかけていた。ゆっくりと指を離すとそのまま中に射し込んだ。
「…ご…じょ…!まって……ァ…」
「少し中探るだけだ…」
「そん…なぁ」
「…と、そんなに締めて…」
ゆっくりと、混ぜるように悟浄の節の太い指は雅の中を動き回る。
「あーぁあ、こんなに…」
「ハァハァ…ご…じょ……」
「まってな…」
そういうと悟浄は自身のズボンも脱ぎ捨てた。そのまま雅の両足を持ち上げ、秘部にグッと反り立つ自身を宛がうとゆっくりと射し込んでいく。
「…ア…ン…!ご……ハァア…ン…」
「力抜け…」
「…そんなこと…言って…ァア…ハァハァ…」
「…ック…締めんな…」
そうして根本まで射れ込むとゆっくりと動き出す。
「マジ…やべえ……気持ちいわ…」
「…悟浄の…おっき……ぃ…」
「…ッッ…」
そうして少しずつ腰は動いていく。甘く響く嬌声が悟浄の一物の質量をさらに増していく。
そのまま悟浄が果てるには時間をそれ程要さ無かった。ギリギリのところで抜き出し、雅の腹部に欲望を吐き出す。
「……ッ…おい…雅…ハァハァ…」
「……な…に?」
「ホントに初めてか…?」
「…やっぱり……気持ち良く…無かった?」
しゅんとする雅の腹部にかかる白濁とした欲望を処理しながら悟浄は気持ち良さから顔を歪める。
「気持ち良くなきゃ出るもんもでねえっつうの…逆だ逆…」
「…え?」
「めちゃくちゃ気持ち良かったっつうの…」
「……そっか…」
「でも、初めてだとナカでイけねえだろ…」
「でも……悟浄のおっきくて…その…気持ち良かった…」
「それはどうも」
「…あの…ね…悟浄…」
「ん?」
「……ッッ…やっぱ…止めとく…」
「何よ」
「……困らせる…」
「雅に言われて困ったことねえんだけど?」
「…でも…」
「言ってみな」
「……好き…悟浄…」
「…ッッ」
一瞬返事につまった悟浄。そのまま状態を起こし顔を背けて口許を手で覆った。
「わり…ちょっと…待って」
「…やっぱり……困るよね…ごめん…聞かなかったことにして……ッ」
「そうじゃね……」
そういうと布団と肩口の間に腕を入れ、抱き起こした。そのまま抱き締めると耳元で話し出す。
「…わり、そうじゃねえ…」
「…悟浄?」
「ずっと三蔵の事が好きなんだろうなとか…思ってたから……マジで…俺?」
「…ん」
「ここ出たらやっぱり嘘だとか…勘弁してくれよ?」
「…言わない…そんなこと…」
「…ずっと俺の片想いかと……」
「じゃぁ…」
「好きだ…」
「……ッッ…」
「好きだとか愛してるとか…そんな思い無くても今まで女抱いてきたけど…やっぱ思いがあると…すげえ気持ちいわ…」
「…これからも…他の人抱く?」
「ばぁか!なんで抱かなきゃいけねえんだよ…」
「…だって……」
「お前がいりゃ、それで俺十分だ…」
「でも、体とか…悟浄好みじゃない…」
「だったら俺好みにしてやるよ…」
「悟浄…」
「全部……俺で染めてやる…」
そういい、抱き合ったまま、再度唇を重ねた。
.
「ねえ、悟浄!!」
「んぁ?」
「あれ!!何?」
「…観覧車だろ?」
そう。この街にはなぜか広場の奥に大きな観覧車が一台だけあった。
「そっか!へぇぇ……」
「乗りたい?」
「でも…悟浄の誕生日だから……」
「んなのいいよ。乗りたいのかって…」
「…乗ってみたい!!」
「行くか?」
そうして観覧車に向かう二人。乗り込んで徐々に上がるゴンドラに雅は嬉しそうにはしゃいでいた。
「あぁあ…そんなにはしゃいで…」
「だって!こんなに高いとこまで来てんだよ?すごいよ!」
「…そうだな…」
「ねぇ悟浄?」
「んー?」
「お誕生日のプレゼント…無くてごめんね?」
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「…えーっと……」
「いや、そこ考えんなって…」
「悟浄のお願いは?」
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「ん!!何かある?」
「…キスして?」
「…ご…じょ?」
「……フフ…クックッ…冗談だよ…エロなし条件でって来てんのにそんなこと言えるわけねえだろうが…」
「…ッッ…」
優しく笑う悟浄。外に目をやる悟浄に雅は袖をくいっと引っ張った。
「ん?」
次の瞬間、悟浄の唇の横には柔らかく温かな温もりが重なった。ゆっくりと離れると首に巻き付いた。
「そこでごめんね?」
「み…やび?」
「お誕生日おめでと…悟浄…」
「…ハァ…さんきゅ」
そう言いながらもゴンドラは下に着いて二人は降りた。
「これからどうしよっか…」
「んー…俺的には…」
そう言うと悟浄は繋いでいた手をそっとほどき、雅の腰に腕を回した。
「ごじょ…ぉ?」
「もう少し…二人で居てえわ…」
「…でも……」
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「部屋、どこでもいい?」
「…コク…」
そう言うと適当な所を選択し、悟浄は雅を連れて入っていく。
「さ、どうぞ?」
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「ん?」
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「え?」
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「…ン…」
「クス…かわい」
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「プ…俺ぜってーグレるな。三蔵が父親とかって…」
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「悟空は…?」
「悟空は弟」
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「だぁって、そりゃ……」
「ふぇ?」
ふわりと再度悟浄は重なるだけのキスを落とす。
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「……悟浄……」
「ん?」
「……私ね…?」
「何?」
「……ずっと……きれいなお姉さん達が羨ましかった……」
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「まって…」
「…おーい…今さら…この状況で?」
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「その……」
「ん?」
「…ッッ…笑わない?」
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「…あきれた……?」
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「悟浄?」
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そう言うと優しくキスを交わす。そのまま服の裾から手を入れる悟浄。
「…ァ…」
「大丈夫…俺しか聞かねえし。」
「…悟浄……」
「ん?」
「……ッッ…あの…一日歩いたし…私…埃臭いかも…」
「なんで?」
「だって…まだお風呂も入ってないし…」
「気にすんな…俺もだ…」
「ッッ……」
首に巻き付いた雅は耳元で話し出す。
「…ほんとは…ずっと……」
「雅?」
「悟浄と……こうしたかった…」
「…ッッ…ばぁか…だったら…もっと早くに言ってこいよ…」
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「俺を誰だと思ってんの?」
「…」
「全部教えてやるから……」
そう言うと体を離し、服を脱がせる。
「ちょっとまってな?」
「悟浄?」
悟浄もまた自信の服を脱ぎ去ると雅は胸元を隠している。
「…んー、すっげぇかわいい…んだけど…」
「…小さい…し……」
「そうじゃねえ…」
「え?」
そっと胸を隠す手を取り払うと、今までに見たこと無い位に優しい笑みを浮かべた悟浄。
「…やっぱり…きれいだ」
「…悟浄……ッッ…」
「どうした?顔あげろって…」
「だって……」
「俺変なこと言ったか?」
「違う…」
「なんだよ…」
「その顔……ずるい…」
「は?」
「そんな優しい顔…初めて見た……」
「俺は元々こういう顔だっつうの、雅が見なかっただけだろうが…」
「…もったいないことした…」
「だろ?こんないい男知らずに過ごしてたんだぜ?」
「悟浄……」
「…てか…俺限界なんですけど…雅…?」
「……ッッ…」
「大丈夫だ…優しくする…」
「悟浄…」
「ん?」
「だ…いて?」
「嫌だって言ってももう遅せえよ…」
そういって悟浄はベッドに押し倒した。
「ご…じょぉ…」
「こっち向けって…」
「…はずかし…ぃ」
「そんなこと言ってらんなくなるから…」
そう言いながらくいっと顎を持ち上げて上を向かせると悟浄は優しく唇を重ねた。
「…ンン…」
「クス…うまいじゃん」
「…そういうの…だめ…」
「はいはい」
少し茶化しながらもゆっくりと手は胸元へと進んでいく。しっかりと悟浄の手に収まるほどの大きさとは言え優しく揉みほぐしていく。
「…ごじょ…ッッ…ごめんね…」
「なに謝ってんの?」
「だって……小さい…し」
「気にすんな…小さいの気になるなら俺が大きくしてやるから」
「…ン…」
主張し、固くなり始める突起を口に含み、かりっと甘噛みすれば雅の声も甘く響く。
「…ンァ…ア…」
「気持ちい?」
「…わかん…無い…」
「でも、気持ちぃんだな…」
「……ァア…ン…」
腰を撫で上げ、ピタリとくっつく膝に手は向かう。
「雅、力抜いて…」
「…でも…」
「ほら…」
そう促し、ゆっくりと力を抜いた雅の間に悟浄は手をいれる。そのまま下着の上から撫で上げた。
「こんなに濡れて…」
「ァ…そんな……ぁ」
ゆっくりと下着の中に手を差し入れるとビクっと体を震わせた。
「…だ…め!ごじょ…ぉ」
「気持ち良くなるだけだ…怖くねえよ…」
「でも…」
大きく膨れ上がる蕾にぬるりと愛蜜を絡めた指で擦れば、ビクビクと反応を示す。
「ここ、気持ちいだろ…」
「…や…ンァ…悟浄…ぉ」
「…ん?」
「…それ…だめ……ぁ…!」
「止めてやんねえよ?」
そう意地悪そうに笑いながら、悟浄は執拗に蕾を弄んだ。少し潤いが失われても少しずらせば止めどなく溢れる蜜が、また悟浄の指を濡らす…そうこうしている内に雅の嬌声が一瞬変わった。
「イッちまえよ…」
「ァ…ンァア…!!」
びくりと背中をそらして震えながら雅ははじめての感覚に溺れかけていた。ゆっくりと指を離すとそのまま中に射し込んだ。
「…ご…じょ…!まって……ァ…」
「少し中探るだけだ…」
「そん…なぁ」
「…と、そんなに締めて…」
ゆっくりと、混ぜるように悟浄の節の太い指は雅の中を動き回る。
「あーぁあ、こんなに…」
「ハァハァ…ご…じょ……」
「まってな…」
そういうと悟浄は自身のズボンも脱ぎ捨てた。そのまま雅の両足を持ち上げ、秘部にグッと反り立つ自身を宛がうとゆっくりと射し込んでいく。
「…ア…ン…!ご……ハァア…ン…」
「力抜け…」
「…そんなこと…言って…ァア…ハァハァ…」
「…ック…締めんな…」
そうして根本まで射れ込むとゆっくりと動き出す。
「マジ…やべえ……気持ちいわ…」
「…悟浄の…おっき……ぃ…」
「…ッッ…」
そうして少しずつ腰は動いていく。甘く響く嬌声が悟浄の一物の質量をさらに増していく。
そのまま悟浄が果てるには時間をそれ程要さ無かった。ギリギリのところで抜き出し、雅の腹部に欲望を吐き出す。
「……ッ…おい…雅…ハァハァ…」
「……な…に?」
「ホントに初めてか…?」
「…やっぱり……気持ち良く…無かった?」
しゅんとする雅の腹部にかかる白濁とした欲望を処理しながら悟浄は気持ち良さから顔を歪める。
「気持ち良くなきゃ出るもんもでねえっつうの…逆だ逆…」
「…え?」
「めちゃくちゃ気持ち良かったっつうの…」
「……そっか…」
「でも、初めてだとナカでイけねえだろ…」
「でも……悟浄のおっきくて…その…気持ち良かった…」
「それはどうも」
「…あの…ね…悟浄…」
「ん?」
「……ッッ…やっぱ…止めとく…」
「何よ」
「……困らせる…」
「雅に言われて困ったことねえんだけど?」
「…でも…」
「言ってみな」
「……好き…悟浄…」
「…ッッ」
一瞬返事につまった悟浄。そのまま状態を起こし顔を背けて口許を手で覆った。
「わり…ちょっと…待って」
「…やっぱり……困るよね…ごめん…聞かなかったことにして……ッ」
「そうじゃね……」
そういうと布団と肩口の間に腕を入れ、抱き起こした。そのまま抱き締めると耳元で話し出す。
「…わり、そうじゃねえ…」
「…悟浄?」
「ずっと三蔵の事が好きなんだろうなとか…思ってたから……マジで…俺?」
「…ん」
「ここ出たらやっぱり嘘だとか…勘弁してくれよ?」
「…言わない…そんなこと…」
「…ずっと俺の片想いかと……」
「じゃぁ…」
「好きだ…」
「……ッッ…」
「好きだとか愛してるとか…そんな思い無くても今まで女抱いてきたけど…やっぱ思いがあると…すげえ気持ちいわ…」
「…これからも…他の人抱く?」
「ばぁか!なんで抱かなきゃいけねえんだよ…」
「…だって……」
「お前がいりゃ、それで俺十分だ…」
「でも、体とか…悟浄好みじゃない…」
「だったら俺好みにしてやるよ…」
「悟浄…」
「全部……俺で染めてやる…」
そういい、抱き合ったまま、再度唇を重ねた。
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婚約者から婚約を破棄され、第一後継者から降ろされるというのだ。
彼らは慌てて学園へ戻り、学生寮の食堂内で各々の婚約者を探す。
婚約者を前に彼らはどうするのだろうか?
短編になる予定です。
たくさんのご感想をいただきましてありがとうございます!
【ネタバレ】マークをつけ忘れているものがあります。
ご感想をお読みになる時にはお気をつけください。すみません。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
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「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
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最後までおってくれてありがとうございました!
続編、書き始めてるのでそちらも合わせて楽しんでいただければと思います☆
凛恋心愛してくれてありがとうございました!
最深謝
実玖サマ!
いつもありがとうございます!
ほんと…If...シリーズは対悟浄ばかりですみません……八戒とか…悟空とか…いるんですけど……
でも、楽しんでもらえたら嬉しいです!はい。
これからもよろしくお願いいたしますm(_ _)m
最深謝
Dear、実玖様
感想ありがとうございます。
いつも楽しみにしていただけてるようで嬉しいです。ご希望に添えた感じの悟浄になれてるでしょうか??www
これからもどうぞよろしくお願いいたします
最深謝