凜恋心

降谷みやび

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rest2…カマ (pov.悟浄)

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雅がこっちの部屋に来て、八戒達と買い物に行った。







てか三蔵…まさかの振られたってオチかよ…








手、引っ張っていってそのまま夕飯まで出てこねえかと思ってたのに。









もしくは夕飯なんて食わねえんじゃねえかって位の勢いだったくせに…









気付けば俺も意地が悪いな。








三蔵の部屋に向かっていた。










「入るぜ?」

「良いといった覚えはないが?」








相変わらずな奴だ……





でも、そんなことは良いんだよな……別に。










来た理由を話して、椅子に座るとたばこに火を付ける。











こうでもしなきゃ…話せねえのはだっせえな……












「…なぁ三蔵?」

「なんだ」

「俺さ、思うんだけど…」

「だからなんだ」

「雅と、結婚とかしねえの?」

「なんだ急に…」

「いや?ただふと思っただけ」

「…しねえな」










思ったのとかけ離れた返答に俺も返事がワンテンポ遅れた。











「は?!」











「今のままじゃしないと言うより出来ねえだろうが」

「……いつかはする気あるのか?」

「するとしても約束なんざしねえよ」









いや…それって矛盾してねえか?










それから三蔵なりの考えを聞いていても俺にしたらちょっとばかり納得はできねえな…









だって…






少し二人きりの時間が取れないだけであんなに不機嫌になっちまう位の相手だぜ?












加えて、話しは生きるだの死ぬだのに刷り変わっていく…










「それでも生きてる間には思いがけないことだってある。もし仮に囚われるって言うなら、あいつじゃなくて俺であればいい…」










あ……そういうこと…








つまりは俺らよりも雅が後に残るとずっと雅は自分を想い続けるからってこと?











で、そんな役なら自分のが良いって訳か。












それで三蔵お前は雅と約束しねえのね…












「三蔵……お前って…」

「なんだ」

「どんだけ雅に惚れてんの?」










俺自身ばかみたいな質問だった。







それでも言いたくなったんだよ…










「うるせえよ」

「雅の事になると後先見えなくなるもんな。あ、あと悟空な?」

「…悟空がどうした。」

「雅と悟空にたいしてはめちゃくちゃ甘いの、気付いてねえの?」

「甘やかしてるつもりはねえよ」

「あーーさいですか」

「下らんな」

「……それは悪ぅございましたね」

「…フン」











下らないなんて事ねえだろうが。









雅の話になると見せるその……










気付いてねえのかよ…










それ見せられる俺の気持ちにもなれって……











なんて言うのはそれこそばかだな…









でも、いつかは見てみたいもんだな









その仏頂面の横で、









へらへらとただ幸せしかないみたいな笑顔……








ま、その笑顔が仏頂面の横ってのが











俺的にはちょーっと残念だけど…な








.
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