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battle67…あなたの愛で繋いで (後編 : side八戒・悟浄・悟空編)
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そうして三蔵と一緒に雅は昨夜と同様に部屋に戻っていく。部屋を出た後に残された三人。八戒以外はどうにも腑に落ちないのか、問いただしていた。
「なぁ、八戒?」
「なんですか?」
「本当に…何にもなかったのか?」
「……何の事ですか?」
「雅とあの怜音ちゃん」
「俺もそう思う。なんか…雅がいつもと違う。」
「違うって…そういわれましても…」
「それにさ?タイミング良く帰りが一緒になるとも思えねえんだわ」
「……なぁ、八戒。」
「なんですか?悟空」
「もしさ……もしなにか隠してるなら、言ってくんね?雅の事も、あの怜音って子の事も。一緒に居る仲間だろ…?」
「三蔵に言わせりゃ下僕だけどな」
「……まぁ、雅もうそが下手ですからね……」
「…やっぱり。なにかあったんだろ?」
「正直、途中からでしか解らないのですが…」
そういって八戒は観念したと言わんばかりに話し出した。
「……それで、三蔵をくれと言っていたんですよね」
「三蔵ものじゃねえし!!」
「はい。まさに雅もその返事でした。そしたらひっぱたかれたってオチです。」
「なんだそりゃ……」
「雅…大丈夫かな…」
「悟空……」
「だってさ…雅全然悪くねえじゃん。いきなり言われて、それで殴られて……おかしいじゃん。そんなこと。」
「そうかも知れないんですけど…」
「で?雅はなにも言わなかった訳?」
「えぇ。なぜかと聞いたら『今もし結婚してると言っても離したくないだけの嘘だと取られるだろうから…』と。」
「嘘でもなんでもないじゃん!」
「…はぁ」
「でもさ?三蔵に貰った指輪してたじゃん。雅ずっと!!」
「そうなんですけど…女心って難しいものなんですよ…」
そう答えていた八戒。しかし途中からずっと黙ったままの悟浄の事が気になっていた。
「…悟浄?」
「……いや…何て言うかさ…難しいとかそういう風に考えてんのも解るんだけど…」
「けど?何?」
「納得云々じゃなくて…」
「何が言いたいんですか?」
「……うぜえ」
「三蔵みたいだ……」
「あのクソ坊主と一緒にすんな、」
「悟空?大丈夫です。僕も同じこと思いましたから。」
「だろ?……でも、悟浄が珍しいのな。あの見た目かわいい子に対してウゼエって……」
「酒と女にはうるさいのよ。俺」
「自分で言うんですか…」
そう茶化しながらもふと真顔になった悟浄は改めて話し出す。
「恐らく、雅の傍を三蔵が離れないからよっぽどは良いと思うんだけど…」
「そうなんです。ただ、どうしても一緒じゃない場所やタイミングも生まれる訳でして…」
「そうだよな…」
「ずっと一緒にいればいいじゃん。」
「風呂やトイレは無理だろうが」
「あ、そっか…」
「全く……お猿ちゃんには回りきらない頭があっても仕方ねえんだけどよ」
「猿って言うな!」
「……心配…ですね…あの二人」
「だな……」
そう返事をしながらもどうにも動きようがなかった。そんな時、『あっ』といいながら悟空が何かをひらめいたようだった。
「どうした?」
「悟空?何かありましたか?」
「悟浄が怜音をナンパしたら?」
「……あーー……わり。いくら表かわいくても…俺今回は無理だわ…」
「そっか…良い手だと思ったんだけどな…」
「悟空にしては良い案だったんですけどね…」
「本気で言ってんのか?」
「うん…意外と本気だった…でも…ごめん」
そういいながらも悟空は旬とした様子を見せていた。煮詰まった様子の三人は小さくため息を吐くしか出来ずにいた。
「なぁ、八戒?」
「なんですか?」
「本当に…何にもなかったのか?」
「……何の事ですか?」
「雅とあの怜音ちゃん」
「俺もそう思う。なんか…雅がいつもと違う。」
「違うって…そういわれましても…」
「それにさ?タイミング良く帰りが一緒になるとも思えねえんだわ」
「……なぁ、八戒。」
「なんですか?悟空」
「もしさ……もしなにか隠してるなら、言ってくんね?雅の事も、あの怜音って子の事も。一緒に居る仲間だろ…?」
「三蔵に言わせりゃ下僕だけどな」
「……まぁ、雅もうそが下手ですからね……」
「…やっぱり。なにかあったんだろ?」
「正直、途中からでしか解らないのですが…」
そういって八戒は観念したと言わんばかりに話し出した。
「……それで、三蔵をくれと言っていたんですよね」
「三蔵ものじゃねえし!!」
「はい。まさに雅もその返事でした。そしたらひっぱたかれたってオチです。」
「なんだそりゃ……」
「雅…大丈夫かな…」
「悟空……」
「だってさ…雅全然悪くねえじゃん。いきなり言われて、それで殴られて……おかしいじゃん。そんなこと。」
「そうかも知れないんですけど…」
「で?雅はなにも言わなかった訳?」
「えぇ。なぜかと聞いたら『今もし結婚してると言っても離したくないだけの嘘だと取られるだろうから…』と。」
「嘘でもなんでもないじゃん!」
「…はぁ」
「でもさ?三蔵に貰った指輪してたじゃん。雅ずっと!!」
「そうなんですけど…女心って難しいものなんですよ…」
そう答えていた八戒。しかし途中からずっと黙ったままの悟浄の事が気になっていた。
「…悟浄?」
「……いや…何て言うかさ…難しいとかそういう風に考えてんのも解るんだけど…」
「けど?何?」
「納得云々じゃなくて…」
「何が言いたいんですか?」
「……うぜえ」
「三蔵みたいだ……」
「あのクソ坊主と一緒にすんな、」
「悟空?大丈夫です。僕も同じこと思いましたから。」
「だろ?……でも、悟浄が珍しいのな。あの見た目かわいい子に対してウゼエって……」
「酒と女にはうるさいのよ。俺」
「自分で言うんですか…」
そう茶化しながらもふと真顔になった悟浄は改めて話し出す。
「恐らく、雅の傍を三蔵が離れないからよっぽどは良いと思うんだけど…」
「そうなんです。ただ、どうしても一緒じゃない場所やタイミングも生まれる訳でして…」
「そうだよな…」
「ずっと一緒にいればいいじゃん。」
「風呂やトイレは無理だろうが」
「あ、そっか…」
「全く……お猿ちゃんには回りきらない頭があっても仕方ねえんだけどよ」
「猿って言うな!」
「……心配…ですね…あの二人」
「だな……」
そう返事をしながらもどうにも動きようがなかった。そんな時、『あっ』といいながら悟空が何かをひらめいたようだった。
「どうした?」
「悟空?何かありましたか?」
「悟浄が怜音をナンパしたら?」
「……あーー……わり。いくら表かわいくても…俺今回は無理だわ…」
「そっか…良い手だと思ったんだけどな…」
「悟空にしては良い案だったんですけどね…」
「本気で言ってんのか?」
「うん…意外と本気だった…でも…ごめん」
そういいながらも悟空は旬とした様子を見せていた。煮詰まった様子の三人は小さくため息を吐くしか出来ずにいた。
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