21 / 94
清く、やましく、大胆に……(おまけ)
しおりを挟む
翌朝には三蔵の熱もすっかりと落ち着いていた。
「ン…」
「あ……おはよう、三蔵…熱は…?」
「問題ない」
「そっか…!良かった」
「良くねぇよ…」
「え?」
「雅、お前は?」
「えっと……何が?」
「…いや、移ってないならいい」
「うん、大丈夫!!」
そういうと雅は三蔵にきゅっと巻き付いた。
「ずっと…こうしてられたらいいのに…」
「なに生温いこと言ってんだ、テメェは」
「解ってる。でも…あと少しならいいよね…」
「フン…お前の言うあと少しはあてにならんからな…」
「そう言うこと言う?」
「だってそうだろうが…」
「私は三蔵とこれからも旅して、いろんな物見たり出来たら嬉しいなって思うよ?三蔵は?」
「どっちでもいい」
「えー…なにそれ…」
「雅がいるなら…味気ない風景だろうとなんだろうと、別にどうってことねぇって言ってんだよ」
「…それってつまり、私と一緒がいいってこと?」
「良い様に解釈しすぎだろ」
「でも、強ち間違ってないってことだよね?」
「……チ…」
そう軽く舌打ちすると、三蔵は嬉しそうにはにかんでいる雅を抱き寄せた。
「言っておくが…」
「なに?」
「俺は案外気が短い方だ」
「前置きされなくても知ってるよ?」
「いつまでもお預けなんざ、されるのは…性に合わないんでね」
「あの…三蔵?」
「でも、まぁ……今はゆっくりでも良いのかもな…」
そう言って首もとに軽くキスを落として笑った。
「朝から……そんな…」
「問題でも?」
「ある…!!大有り!!」
「それは知らなかったな」
軽く衣服を整え、雅は隣の部屋に言ってくると伝えて部屋を出ていった。
「全く…俺も悟浄の事言えねぇな…」
そう笑っていた。
「ン…」
「あ……おはよう、三蔵…熱は…?」
「問題ない」
「そっか…!良かった」
「良くねぇよ…」
「え?」
「雅、お前は?」
「えっと……何が?」
「…いや、移ってないならいい」
「うん、大丈夫!!」
そういうと雅は三蔵にきゅっと巻き付いた。
「ずっと…こうしてられたらいいのに…」
「なに生温いこと言ってんだ、テメェは」
「解ってる。でも…あと少しならいいよね…」
「フン…お前の言うあと少しはあてにならんからな…」
「そう言うこと言う?」
「だってそうだろうが…」
「私は三蔵とこれからも旅して、いろんな物見たり出来たら嬉しいなって思うよ?三蔵は?」
「どっちでもいい」
「えー…なにそれ…」
「雅がいるなら…味気ない風景だろうとなんだろうと、別にどうってことねぇって言ってんだよ」
「…それってつまり、私と一緒がいいってこと?」
「良い様に解釈しすぎだろ」
「でも、強ち間違ってないってことだよね?」
「……チ…」
そう軽く舌打ちすると、三蔵は嬉しそうにはにかんでいる雅を抱き寄せた。
「言っておくが…」
「なに?」
「俺は案外気が短い方だ」
「前置きされなくても知ってるよ?」
「いつまでもお預けなんざ、されるのは…性に合わないんでね」
「あの…三蔵?」
「でも、まぁ……今はゆっくりでも良いのかもな…」
そう言って首もとに軽くキスを落として笑った。
「朝から……そんな…」
「問題でも?」
「ある…!!大有り!!」
「それは知らなかったな」
軽く衣服を整え、雅は隣の部屋に言ってくると伝えて部屋を出ていった。
「全く…俺も悟浄の事言えねぇな…」
そう笑っていた。
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

真実の愛は、誰のもの?
ふまさ
恋愛
「……悪いと思っているのなら、く、口付け、してください」
妹のコーリーばかり優先する婚約者のエディに、ミアは震える声で、思い切って願いを口に出してみた。顔を赤くし、目をぎゅっと閉じる。
だが、温かいそれがそっと触れたのは、ミアの額だった。
ミアがまぶたを開け、自分の額に触れた。しゅんと肩を落とし「……また、額」と、ぼやいた。エディはそんなミアの頭を撫でながら、柔やかに笑った。
「はじめての口付けは、もっと、ロマンチックなところでしたいんだ」
「……ロマンチック、ですか……?」
「そう。二人ともに、想い出に残るような」
それは、二人が婚約してから、六年が経とうとしていたときのことだった。

隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~
恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」
そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。
私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。
葵は私のことを本当はどう思ってるの?
私は葵のことをどう思ってるの?
意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。
こうなったら確かめなくちゃ!
葵の気持ちも、自分の気持ちも!
だけど甘い誘惑が多すぎて――
ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる