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battle13…まっ更な想いと、唇
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昨夜なかなか寝付けなかった悟浄は、次の日も起きれたものの食は進まなかった。
「……ぅ…悟浄?!」
「え…?あ…何?」
「大丈夫?全然食べてないけど」
「平気…あんま昨日寝れなくて…」
「珍しいですね、あなたが眠れないなんて…」
「色々考え事…ってとこかな」
「次の街で良い女がいるかなぁとか?」
「何でそうなる…」
クハっとおどけて笑ってみる悟浄に雅は顔を覗き込み心配そうに再度訪ねた。
「ほんとに…大丈夫?」
「大丈夫だよ…心配いらねぇ。それよりも今まさに銃ぶっ放しそうな三蔵のが気になる…」
無意識にやっている行動とは言え、苛立ちを隠せなかった三蔵の様子に皆が声をかけた。
「まぁ…相手は雅ですし…」
「てか、エロ河童だし!」
「ある意味相手が雅だと大変ですね…三蔵…」
「気にしてねぇ…」
「そうは見えませんが?」
くすりと笑いながらも早々に朝食を済ませた一行はジープに乗り込み次の街へと急いでいた。しかし、なかなか次の村に付くことは出来なかった。
「おい、予定だともう着くんじゃないのか?」
「その予定なんですけどねぇ…」
「道間違えた?」
「一本道でしたから間違えようもないのですが…」
「おっかしいよなぁ…」
「今日も野宿?」
「そうなりますね…」
「チッ…仕方ねぇな…」
「あ、でもこの近くに川あるし!!早めに停めてお洗濯とかしたら?」
「それは良い案なのですが…」
「好きにしろ」
その三蔵の一言で決まり、この日は早めに停めることにした。そうして、皆で薪を集め、準備をする。その間も三蔵は至ってマイペースにたばこを燻らせている。
「三蔵!!三蔵も少しは手伝えよ!」
「フン…断る」
「ちえぇ!!」
「でも、私頑張るよ?」
「雅が一緒だからマジ助かる!!」
「ありがとう!」
嬉しそうににこっと笑い合う二人を見て三蔵はまたしても苛立ちを覚えていた。八戒と悟浄に至っては、天然過ぎる二人の様子と三蔵の様子を交互に見ては苦笑いを残すのみだった。
「あーらら…」
「でも悟浄?悟空のあの天然さ、三蔵にはいい刺激になると思いません?」
「それは確かにな…雅にとってもいいことに繋がればいいけど…」
「とはいえ、あの三蔵ですからねぇ…先は長いかもしれませんが…」
「それなら…」
そういい悟浄はいい案を思い付いたと言わんばかりに八戒に打ち明ける。
「……うまく行くでしょうか?」
「まぁ、いくんじゃね?」
「そうですね…やってみますか?」
「さすがの三蔵も雅相手にぶっ放したりはしないだろうし…」
そういって二人の間ではある作戦が決まっていった。夕方頃に、悟浄は雅に話をしていた。
「みーやび、あのさ?」
「ん?何?」
「この少し行った所に、月光が差し込む場所あってさ?後で少し水浴びしてこいよ。」
「うわぁ…いいの?」
「もちろん、八戒や皆にも言って、雅がいる間は近寄らないようにしとくからさ!」
「じゃぁ、後で行ってみよ!教えてくれてありがとう!」
「おぅ!」
そういって楽しみが増えたと喜ぶ雅。夕食が終わった後に雅は嬉しそうに夕方教えて貰った場所へと行ってみることにした。
「わぁ…本当にきれい…」
服を脱ぎ、縁に畳んでおくと、チャプンと浸かる。深さはちょうど腰の辺りまででそれほど水温も冷たくなかった。
雅がその場を離れてから少し経った頃、三蔵に八戒が声をかける。
「少し前に雅が離れたのですが…なかなか戻らなくて…三蔵知りませんか?」
「…知らんな」
「とはいえ物騒ですしねぇ…悟空は白竜に捕まってますし、僕は悟浄と火の番やら片付けがありますし…三蔵、ちょっと見てきてくれませんか?」
「なんで俺が…」
「じゃぁ片付けとか全て、任せていいですか?」
「…チ…」
軽い舌打ちをしながら三蔵は立ち上がり、法衣を脱いだ状態で探しに向かう。その様子を見て悟浄と八戒は顔を見合わせた。
「行ったか…?」
「えぇ。後は…運任せ…ですね…」
そういい残して検討を祈りながらもそれぞれ片付け等をしていた。
その頃の雅は、ざばっと水から上がり、出ようかと言うときだった。川から上がり、月明かりに眩しいほど照らされた時、ガサリと音がした。
「え…誰?」
小さな声は掻き消された。タオルで隠しながらも足は動かない。
妖怪…?それとも…野生の動物…?
どちらにしても自身に倒せる術はなかった。声がでないでいるときに姿を表したのは三蔵だった。
「チ…こんなとこにいた…のか…」
「……ッッさんぞ…!!」
二人とも一瞬固まっていることに気付いたのは直の事だった。慌てて踵を返す雅と頭を掻いて今更ながらはめられた事に気付いた三蔵。
「そんなに…長い事入ってたかな…ごめん…」
「気にするな…俺は戻ってる」
「あ、まって…!そこにいて?」
「何言ってやがる…」
「でもこっち見ないで…」
「…めんどくセェ…」
そう呟きながらも月明かりに照らされた雅の体が三蔵の思考を珍しくも乱し始めていた。三蔵に背中を向け、急いで服を着ている雅を後からふわりと、両腕が包み込む。
「さん…ぞ…ぉ?」
まだしっかりと最後まで着れていない状態の雅の背中には三蔵の体温がじわりと伝わってくる。ドクドクとうるさい心音を悟られないように雅は三蔵に問いかけた。
「ちゃんと…洗えてないし…」
「何言ってやがる…」
「あの…三蔵…」
「うるせぇ、少し黙ってろ…」
「あのっ…離して?」
「断る…」
そう呟くと三蔵は雅の耳元で話し出した。
「言っておくが…俺は悟浄みたいに愛だの恋だの言わねぇからな」
「…さんぞ…ぉ?」
「それを求めるなら諦めろ」
「別に…私は…ッ…」
「その代わりに…」
そういうといともあっさりと腕を離し、くるりと雅の体を反転させた。月明かりが差し込む中、互いの様子ははっきりと浮かび上がらせていた。
「雅、お前が嫌だと言っても離してやるつもりはない。それも、諦めるんだな…」
いつもなら絶対に言わないような言葉だった。
「本当に…三蔵?」
「あ?何寝ぼけたこと言ってんだ、テメェは」
「…クス…三蔵だ…」
「とうとう本格的におかしくなったか?」
「…ごめん、そうじゃなくて…」
巻き付きたい…私も抱き締めたい…でもそれは三蔵が嫌がることだと一緒にいて知った事。わざわざそんなことをしたくない…まっすぐに見つめていたいけど…変な顔をしてるかもしれない…
「三蔵…」
「なんだ」
「少しだけ…こうしてていい?」
そういって雅が取った行動は、コツリと額を三蔵の胸元に当てることだった。
「これだから…」
「え?」
行き場をなくしていた雅の腕を自身の腰に回すように促した三蔵。不器用ながらもそのまま三蔵の両腕もまた、雅を抱き締めた。
「あのバカ共の前ではするな」
「…でも…三蔵こうされるの嫌いでしょ?」
「俺は嫌いだと言った記憶はないがな…」
「でも…」
「見られた後に茶化されるのがウゼぇだけだ。それに、雅、お前なら悪くない」
「三蔵…」
「それから…」
そういうと肩に手を置き、良しと言ったばかりの腕を解きだした三蔵は、ゆっくりと雅の頬を撫でた。
「悟浄に勝手に…されてんじゃねぇよ」
「え?」
言われた意味を解読するよりも先に雅の唇は三蔵のそれに塞がれていた。ゆっくりと離れ、角度を変えて再度塞がれる。
「ン…フ…」
左腕でしっかりと抱き締めたままの状態で幾度となく重なりあう唇から吐息が漏れだす。
「さ…ン…」
ゆっくりと離れると照らされる三蔵の瞳もまた、雅を写し出していた。
「しっかりと覚えておけ…お前は俺が守る」
「ん…」
雅に背中を向けて『戻るぞ』と伝える三蔵。駆け寄り雅は背中から巻き付いた。
「ん…でも…もぉ少しだけ…二人で居たい…」
「…ハァ…」
そっと回る腕に自身の手を重ねた三蔵だったが、直ぐにその腕を離した。
「三蔵?」
「少なくともまだその体には冷えてくる。戻るぞ」
そういってゆっくりと歩きだした。そんな三蔵の後をゆっくりと着いていく雅。直に三人のもとに着いた二人。しかし、三蔵の表情は苛立ちを隠せなかった。
「…テメェ等…殺されてぇのか…」
「何の事ですか?」
「知ってたんだろうが…雅の居場所…」
「さぁ…?」
「でもまぁ、あの雅の表情を見たら何となく結果オーライだったんじゃないですか?」
「…チ…次やったらぶっ殺す…」
そういい放ちどさりと腰を降ろした三蔵だった。
「……ぅ…悟浄?!」
「え…?あ…何?」
「大丈夫?全然食べてないけど」
「平気…あんま昨日寝れなくて…」
「珍しいですね、あなたが眠れないなんて…」
「色々考え事…ってとこかな」
「次の街で良い女がいるかなぁとか?」
「何でそうなる…」
クハっとおどけて笑ってみる悟浄に雅は顔を覗き込み心配そうに再度訪ねた。
「ほんとに…大丈夫?」
「大丈夫だよ…心配いらねぇ。それよりも今まさに銃ぶっ放しそうな三蔵のが気になる…」
無意識にやっている行動とは言え、苛立ちを隠せなかった三蔵の様子に皆が声をかけた。
「まぁ…相手は雅ですし…」
「てか、エロ河童だし!」
「ある意味相手が雅だと大変ですね…三蔵…」
「気にしてねぇ…」
「そうは見えませんが?」
くすりと笑いながらも早々に朝食を済ませた一行はジープに乗り込み次の街へと急いでいた。しかし、なかなか次の村に付くことは出来なかった。
「おい、予定だともう着くんじゃないのか?」
「その予定なんですけどねぇ…」
「道間違えた?」
「一本道でしたから間違えようもないのですが…」
「おっかしいよなぁ…」
「今日も野宿?」
「そうなりますね…」
「チッ…仕方ねぇな…」
「あ、でもこの近くに川あるし!!早めに停めてお洗濯とかしたら?」
「それは良い案なのですが…」
「好きにしろ」
その三蔵の一言で決まり、この日は早めに停めることにした。そうして、皆で薪を集め、準備をする。その間も三蔵は至ってマイペースにたばこを燻らせている。
「三蔵!!三蔵も少しは手伝えよ!」
「フン…断る」
「ちえぇ!!」
「でも、私頑張るよ?」
「雅が一緒だからマジ助かる!!」
「ありがとう!」
嬉しそうににこっと笑い合う二人を見て三蔵はまたしても苛立ちを覚えていた。八戒と悟浄に至っては、天然過ぎる二人の様子と三蔵の様子を交互に見ては苦笑いを残すのみだった。
「あーらら…」
「でも悟浄?悟空のあの天然さ、三蔵にはいい刺激になると思いません?」
「それは確かにな…雅にとってもいいことに繋がればいいけど…」
「とはいえ、あの三蔵ですからねぇ…先は長いかもしれませんが…」
「それなら…」
そういい悟浄はいい案を思い付いたと言わんばかりに八戒に打ち明ける。
「……うまく行くでしょうか?」
「まぁ、いくんじゃね?」
「そうですね…やってみますか?」
「さすがの三蔵も雅相手にぶっ放したりはしないだろうし…」
そういって二人の間ではある作戦が決まっていった。夕方頃に、悟浄は雅に話をしていた。
「みーやび、あのさ?」
「ん?何?」
「この少し行った所に、月光が差し込む場所あってさ?後で少し水浴びしてこいよ。」
「うわぁ…いいの?」
「もちろん、八戒や皆にも言って、雅がいる間は近寄らないようにしとくからさ!」
「じゃぁ、後で行ってみよ!教えてくれてありがとう!」
「おぅ!」
そういって楽しみが増えたと喜ぶ雅。夕食が終わった後に雅は嬉しそうに夕方教えて貰った場所へと行ってみることにした。
「わぁ…本当にきれい…」
服を脱ぎ、縁に畳んでおくと、チャプンと浸かる。深さはちょうど腰の辺りまででそれほど水温も冷たくなかった。
雅がその場を離れてから少し経った頃、三蔵に八戒が声をかける。
「少し前に雅が離れたのですが…なかなか戻らなくて…三蔵知りませんか?」
「…知らんな」
「とはいえ物騒ですしねぇ…悟空は白竜に捕まってますし、僕は悟浄と火の番やら片付けがありますし…三蔵、ちょっと見てきてくれませんか?」
「なんで俺が…」
「じゃぁ片付けとか全て、任せていいですか?」
「…チ…」
軽い舌打ちをしながら三蔵は立ち上がり、法衣を脱いだ状態で探しに向かう。その様子を見て悟浄と八戒は顔を見合わせた。
「行ったか…?」
「えぇ。後は…運任せ…ですね…」
そういい残して検討を祈りながらもそれぞれ片付け等をしていた。
その頃の雅は、ざばっと水から上がり、出ようかと言うときだった。川から上がり、月明かりに眩しいほど照らされた時、ガサリと音がした。
「え…誰?」
小さな声は掻き消された。タオルで隠しながらも足は動かない。
妖怪…?それとも…野生の動物…?
どちらにしても自身に倒せる術はなかった。声がでないでいるときに姿を表したのは三蔵だった。
「チ…こんなとこにいた…のか…」
「……ッッさんぞ…!!」
二人とも一瞬固まっていることに気付いたのは直の事だった。慌てて踵を返す雅と頭を掻いて今更ながらはめられた事に気付いた三蔵。
「そんなに…長い事入ってたかな…ごめん…」
「気にするな…俺は戻ってる」
「あ、まって…!そこにいて?」
「何言ってやがる…」
「でもこっち見ないで…」
「…めんどくセェ…」
そう呟きながらも月明かりに照らされた雅の体が三蔵の思考を珍しくも乱し始めていた。三蔵に背中を向け、急いで服を着ている雅を後からふわりと、両腕が包み込む。
「さん…ぞ…ぉ?」
まだしっかりと最後まで着れていない状態の雅の背中には三蔵の体温がじわりと伝わってくる。ドクドクとうるさい心音を悟られないように雅は三蔵に問いかけた。
「ちゃんと…洗えてないし…」
「何言ってやがる…」
「あの…三蔵…」
「うるせぇ、少し黙ってろ…」
「あのっ…離して?」
「断る…」
そう呟くと三蔵は雅の耳元で話し出した。
「言っておくが…俺は悟浄みたいに愛だの恋だの言わねぇからな」
「…さんぞ…ぉ?」
「それを求めるなら諦めろ」
「別に…私は…ッ…」
「その代わりに…」
そういうといともあっさりと腕を離し、くるりと雅の体を反転させた。月明かりが差し込む中、互いの様子ははっきりと浮かび上がらせていた。
「雅、お前が嫌だと言っても離してやるつもりはない。それも、諦めるんだな…」
いつもなら絶対に言わないような言葉だった。
「本当に…三蔵?」
「あ?何寝ぼけたこと言ってんだ、テメェは」
「…クス…三蔵だ…」
「とうとう本格的におかしくなったか?」
「…ごめん、そうじゃなくて…」
巻き付きたい…私も抱き締めたい…でもそれは三蔵が嫌がることだと一緒にいて知った事。わざわざそんなことをしたくない…まっすぐに見つめていたいけど…変な顔をしてるかもしれない…
「三蔵…」
「なんだ」
「少しだけ…こうしてていい?」
そういって雅が取った行動は、コツリと額を三蔵の胸元に当てることだった。
「これだから…」
「え?」
行き場をなくしていた雅の腕を自身の腰に回すように促した三蔵。不器用ながらもそのまま三蔵の両腕もまた、雅を抱き締めた。
「あのバカ共の前ではするな」
「…でも…三蔵こうされるの嫌いでしょ?」
「俺は嫌いだと言った記憶はないがな…」
「でも…」
「見られた後に茶化されるのがウゼぇだけだ。それに、雅、お前なら悪くない」
「三蔵…」
「それから…」
そういうと肩に手を置き、良しと言ったばかりの腕を解きだした三蔵は、ゆっくりと雅の頬を撫でた。
「悟浄に勝手に…されてんじゃねぇよ」
「え?」
言われた意味を解読するよりも先に雅の唇は三蔵のそれに塞がれていた。ゆっくりと離れ、角度を変えて再度塞がれる。
「ン…フ…」
左腕でしっかりと抱き締めたままの状態で幾度となく重なりあう唇から吐息が漏れだす。
「さ…ン…」
ゆっくりと離れると照らされる三蔵の瞳もまた、雅を写し出していた。
「しっかりと覚えておけ…お前は俺が守る」
「ん…」
雅に背中を向けて『戻るぞ』と伝える三蔵。駆け寄り雅は背中から巻き付いた。
「ん…でも…もぉ少しだけ…二人で居たい…」
「…ハァ…」
そっと回る腕に自身の手を重ねた三蔵だったが、直ぐにその腕を離した。
「三蔵?」
「少なくともまだその体には冷えてくる。戻るぞ」
そういってゆっくりと歩きだした。そんな三蔵の後をゆっくりと着いていく雅。直に三人のもとに着いた二人。しかし、三蔵の表情は苛立ちを隠せなかった。
「…テメェ等…殺されてぇのか…」
「何の事ですか?」
「知ってたんだろうが…雅の居場所…」
「さぁ…?」
「でもまぁ、あの雅の表情を見たら何となく結果オーライだったんじゃないですか?」
「…チ…次やったらぶっ殺す…」
そういい放ちどさりと腰を降ろした三蔵だった。
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