12 / 94
battle11…ふとした疑問、そして…
しおりを挟む
そうこうして、翌日…朝は昨日と違って爽快過ぎるほどに雅の目覚めは良かった。
「おはよ!」
「おはようございます」
「今日でこの街とお別れなんだよね?」
「なので買い出しに行きます」
「みんなで?!だよね?」
「そのつもりですが…」
「俺はここに居る」
「ですよね…」
相変わらず三蔵は買い出しにはあまり着いてこない。その安定振りも徹底したものだった。
「じゃぁ朝御飯を食べたら四人で行きましょうか?」
「賛成!!」
「おい…」
「はい? 」
「……なんでもねぇ…」
「三蔵サマも行きたくなった?」
「うるせぇ、さっさと行け。そしてテメェは帰ってくるな」
「ひっど!!」
「悟浄、あれも三蔵の優しさだよ…」
「…ほう?」
ガチャリと銃口が悟浄に向いた。
「なぁ雅?あれでも優しさな訳?」
「……はは」
ガウン!!
三蔵の指はためらうこと無くトリガーを引いていた。シュンっと悟浄の横を掠め、空いている窓から外に飛んでいく銃弾をしれっとした表情で三蔵は見送っていた。
「外したか…」
「てめ…そのうちマジで当たるぞ!!」
「そのつもりだ」
「まぁまぁ、その辺にして、悟空も起こしてご飯にしましょう?」
そう話していると、むにゃりと悟空も目を覚ましてくる。そして、寝起きとは思えないほどの食欲でご飯を食べていく悟空を見ながら、ワイワイと朝食を済ませていった。
「じゃぁ、行ってきますね?」
「あぁ」
「なるべく遅くならないようにします。」
「あぁ」
相変わらず素っ気ない返事をする三蔵に笑いかけながらも四人で宿を後にして、街中へと出ていった。
四人が部屋を後にして直に三蔵はある気配を感じ取った。
「…今度は貴様か」
「ひでぇ言い草だなぁ、おい」
「当然だろうが…悪趣味にも程がある」
「まぁそう邪険にするなよ。オレとお前の仲だろう?」
「ハァ…要らねぇよ。…それで?何の用だ」
「いや?良く懐かれたもんだなぁって思ってな」
「何の事だ」
「雅の事だよ。オレが知らねぇとでも思ったか?」
「放っておけ」
「そうも行かねぇだろう?保護者のホゴシャとしたら」
「…チッ」
「ま、誰かが落ちるとは思ったがまさか三蔵、お前が落ちるとはね」
「下らねぇこと言うだけならさっさと帰れ」
「まぁ、冷やかし程度だし。クスクス…帰ってやるよ。そうそう、全力で守れよ?チューまでしたんならな?」
そういうだけ言って菩薩は姿を消した。
「雅に会ってから菩薩に会うことまで増えるとはな…」
それだけが誤算と言わんばかりに三蔵は大きくため息を吐いていた。
そんなやり取りをしている間に、買い出し組は当面の食料等を買っていた。
「なぁ!!あれ見てきてもいい?」
「僕も行きます」
「じゃぁ私ここで待ってるよ。」
そういってそこにあったベンチに腰かけた雅。
「悟浄は?」
「待ってるわ」
「それじゃぁ…荷物置いていっても良いですか?」
「もちろん!」
「八戒!早く!!」
そう急かされて八戒は悟空の元に向かっていった。よっと雅の横に座る悟浄は目を合わせるでもないまま、雅に問いかけた。
「で?昨日はうまく行った?」
「え…っと……私は好きって言えた」
「そっか。……ちょっと待て…雅?」
「なに?」
「私はってどう言うこと?」
「ん?そのままだよ?」
「三蔵の反応は?」
「ふぇ?」
「三蔵の反応、返事とか…」
「好き、とかはなかった…かな?」
「…マジ?」
「ん、でも考えてみてよ…あの三蔵が好きとかって言うと思う?」
「や、あの三蔵もこの三蔵もねぇだろ…言われたら伝えるって当然だろ?」
「ん……でも…」
俯きながら雅は思い出したかの様に顔を赤らめていた。
「なにかあった?」
「でも…ぎゅって…してくれた」
「それだけ?」
「……あと…その……」
「キスされた?」
「見てた?!」
「ビンゴか」
「…ッ……はめられた…」
「でもさ?雅?好きって想い無くてもキスできるんじゃね?」
「それはないよ、悟浄じゃないんだから」
「あー、それ、地味に傷ついた…」
「あ…ごめん…」
ふと視線がぶつかり合う。そんな中、雅は昨夜悟浄に言われたことを思い出していた。
「でもね…?悟浄?」
「んー?」
「私ね…嬉しかったよ?」
「何が?」
「悟浄に昨日の夜言われたこと。『守ってやる』って言われたこと」
「んなの、八戒や悟空だって思ってるよ、ただ口に出して言わないだけで。」
「そっか…でもね?ありがとう」
「あぁあ……マジで後悔しそうだわ…」
「何が?」
「なぁんで雅の好きな人が三蔵なんだろうねぇ。あンの堅物のどこがいいのか俺にはさーっぱりわかんねぇわ…」
「…クス…私も…悟浄のが見えやすい優しさだし、悟空のが解りやすい笑顔だし、八戒のが色々丁寧だし…」
「でも、雅は三蔵がいいんだろ?」
「…ん」
「そんな顔されちゃ、俺の敗けだな…完敗」
「え…そんな変な顔してる?」
「逆、めちゃくちゃいい顔してる」
そういうと頭をポンポンと優しく撫でた悟浄。そんな様子を見ていた八戒と悟空が戻ってくると悟浄はなにも無かったかの様に視線を二人に向けた。
「お、終わったか?猿」
「うるせぇよ!エロ河童!」
「本当ですねぇ…三蔵に言ってしまいましょうか、街中で悟浄が雅に手、出してましたって…」
「や、だからそれされるとマジで俺殺されっから!」
「でもそんな事で三蔵、いくらなんでも殺さねぇだろう?」
「悟空?今では殺されてしまうことなんですよ、ね?雅」
「……あの…私何て言えば…」
「雅、大丈夫か?顔赤い…」
「ん…大丈夫…ごめんね?悟空…本当になんでも無いから…」
「でもなんでだ?」
「そりゃ、三蔵の彼女、だからだろ?」
「え!!雅、そうなの?!なに?なんで?いつから?!」
「……あの…えっと…」
「ほら悟空?雅も困ってますよ?」
「そっか…ごめん」
なんとも素直な悟空を目の前にして、雅もまた、顔の火照りが収まらなかった。宿に戻る間、今度は雅が悟空と色々話をしていた。
「なぁ八戒?」
「はい?」
「…三蔵に好きって言われてねぇってことは…どう言うことだ?」
「…雅に聞いたんですか?」
「あぁ、雅は好きだって伝えて…昨日見たろ?あんな事まであって、好きの一言もねぇってどう言うことだ?」
「それは行けませんね…」
「だろ?」
「解りにくい…では済まされないことですからね…悟浄なら速攻で好きだの愛してるだの言いそうですが…」
「八戒…俺の事どう思ってる?」
「あれ?違いましたか?」
くすくすと笑いながらも先を歩く雅と悟空の後を追って、宿に戻っていったのだった。そう、八戒の怪しげな笑みを浮かべたまま…
「おはよ!」
「おはようございます」
「今日でこの街とお別れなんだよね?」
「なので買い出しに行きます」
「みんなで?!だよね?」
「そのつもりですが…」
「俺はここに居る」
「ですよね…」
相変わらず三蔵は買い出しにはあまり着いてこない。その安定振りも徹底したものだった。
「じゃぁ朝御飯を食べたら四人で行きましょうか?」
「賛成!!」
「おい…」
「はい? 」
「……なんでもねぇ…」
「三蔵サマも行きたくなった?」
「うるせぇ、さっさと行け。そしてテメェは帰ってくるな」
「ひっど!!」
「悟浄、あれも三蔵の優しさだよ…」
「…ほう?」
ガチャリと銃口が悟浄に向いた。
「なぁ雅?あれでも優しさな訳?」
「……はは」
ガウン!!
三蔵の指はためらうこと無くトリガーを引いていた。シュンっと悟浄の横を掠め、空いている窓から外に飛んでいく銃弾をしれっとした表情で三蔵は見送っていた。
「外したか…」
「てめ…そのうちマジで当たるぞ!!」
「そのつもりだ」
「まぁまぁ、その辺にして、悟空も起こしてご飯にしましょう?」
そう話していると、むにゃりと悟空も目を覚ましてくる。そして、寝起きとは思えないほどの食欲でご飯を食べていく悟空を見ながら、ワイワイと朝食を済ませていった。
「じゃぁ、行ってきますね?」
「あぁ」
「なるべく遅くならないようにします。」
「あぁ」
相変わらず素っ気ない返事をする三蔵に笑いかけながらも四人で宿を後にして、街中へと出ていった。
四人が部屋を後にして直に三蔵はある気配を感じ取った。
「…今度は貴様か」
「ひでぇ言い草だなぁ、おい」
「当然だろうが…悪趣味にも程がある」
「まぁそう邪険にするなよ。オレとお前の仲だろう?」
「ハァ…要らねぇよ。…それで?何の用だ」
「いや?良く懐かれたもんだなぁって思ってな」
「何の事だ」
「雅の事だよ。オレが知らねぇとでも思ったか?」
「放っておけ」
「そうも行かねぇだろう?保護者のホゴシャとしたら」
「…チッ」
「ま、誰かが落ちるとは思ったがまさか三蔵、お前が落ちるとはね」
「下らねぇこと言うだけならさっさと帰れ」
「まぁ、冷やかし程度だし。クスクス…帰ってやるよ。そうそう、全力で守れよ?チューまでしたんならな?」
そういうだけ言って菩薩は姿を消した。
「雅に会ってから菩薩に会うことまで増えるとはな…」
それだけが誤算と言わんばかりに三蔵は大きくため息を吐いていた。
そんなやり取りをしている間に、買い出し組は当面の食料等を買っていた。
「なぁ!!あれ見てきてもいい?」
「僕も行きます」
「じゃぁ私ここで待ってるよ。」
そういってそこにあったベンチに腰かけた雅。
「悟浄は?」
「待ってるわ」
「それじゃぁ…荷物置いていっても良いですか?」
「もちろん!」
「八戒!早く!!」
そう急かされて八戒は悟空の元に向かっていった。よっと雅の横に座る悟浄は目を合わせるでもないまま、雅に問いかけた。
「で?昨日はうまく行った?」
「え…っと……私は好きって言えた」
「そっか。……ちょっと待て…雅?」
「なに?」
「私はってどう言うこと?」
「ん?そのままだよ?」
「三蔵の反応は?」
「ふぇ?」
「三蔵の反応、返事とか…」
「好き、とかはなかった…かな?」
「…マジ?」
「ん、でも考えてみてよ…あの三蔵が好きとかって言うと思う?」
「や、あの三蔵もこの三蔵もねぇだろ…言われたら伝えるって当然だろ?」
「ん……でも…」
俯きながら雅は思い出したかの様に顔を赤らめていた。
「なにかあった?」
「でも…ぎゅって…してくれた」
「それだけ?」
「……あと…その……」
「キスされた?」
「見てた?!」
「ビンゴか」
「…ッ……はめられた…」
「でもさ?雅?好きって想い無くてもキスできるんじゃね?」
「それはないよ、悟浄じゃないんだから」
「あー、それ、地味に傷ついた…」
「あ…ごめん…」
ふと視線がぶつかり合う。そんな中、雅は昨夜悟浄に言われたことを思い出していた。
「でもね…?悟浄?」
「んー?」
「私ね…嬉しかったよ?」
「何が?」
「悟浄に昨日の夜言われたこと。『守ってやる』って言われたこと」
「んなの、八戒や悟空だって思ってるよ、ただ口に出して言わないだけで。」
「そっか…でもね?ありがとう」
「あぁあ……マジで後悔しそうだわ…」
「何が?」
「なぁんで雅の好きな人が三蔵なんだろうねぇ。あンの堅物のどこがいいのか俺にはさーっぱりわかんねぇわ…」
「…クス…私も…悟浄のが見えやすい優しさだし、悟空のが解りやすい笑顔だし、八戒のが色々丁寧だし…」
「でも、雅は三蔵がいいんだろ?」
「…ん」
「そんな顔されちゃ、俺の敗けだな…完敗」
「え…そんな変な顔してる?」
「逆、めちゃくちゃいい顔してる」
そういうと頭をポンポンと優しく撫でた悟浄。そんな様子を見ていた八戒と悟空が戻ってくると悟浄はなにも無かったかの様に視線を二人に向けた。
「お、終わったか?猿」
「うるせぇよ!エロ河童!」
「本当ですねぇ…三蔵に言ってしまいましょうか、街中で悟浄が雅に手、出してましたって…」
「や、だからそれされるとマジで俺殺されっから!」
「でもそんな事で三蔵、いくらなんでも殺さねぇだろう?」
「悟空?今では殺されてしまうことなんですよ、ね?雅」
「……あの…私何て言えば…」
「雅、大丈夫か?顔赤い…」
「ん…大丈夫…ごめんね?悟空…本当になんでも無いから…」
「でもなんでだ?」
「そりゃ、三蔵の彼女、だからだろ?」
「え!!雅、そうなの?!なに?なんで?いつから?!」
「……あの…えっと…」
「ほら悟空?雅も困ってますよ?」
「そっか…ごめん」
なんとも素直な悟空を目の前にして、雅もまた、顔の火照りが収まらなかった。宿に戻る間、今度は雅が悟空と色々話をしていた。
「なぁ八戒?」
「はい?」
「…三蔵に好きって言われてねぇってことは…どう言うことだ?」
「…雅に聞いたんですか?」
「あぁ、雅は好きだって伝えて…昨日見たろ?あんな事まであって、好きの一言もねぇってどう言うことだ?」
「それは行けませんね…」
「だろ?」
「解りにくい…では済まされないことですからね…悟浄なら速攻で好きだの愛してるだの言いそうですが…」
「八戒…俺の事どう思ってる?」
「あれ?違いましたか?」
くすくすと笑いながらも先を歩く雅と悟空の後を追って、宿に戻っていったのだった。そう、八戒の怪しげな笑みを浮かべたまま…
0
お気に入りに追加
5
あなたにおすすめの小説

【R18】純粋無垢なプリンセスは、婚礼した冷徹と噂される美麗国王に三日三晩の初夜で蕩かされるほど溺愛される
奏音 美都
恋愛
数々の困難を乗り越えて、ようやく誓約の儀を交わしたグレートブルタン国のプリンセスであるルチアとシュタート王国、国王のクロード。
けれど、それぞれの執務に追われ、誓約の儀から二ヶ月経っても夫婦の時間を過ごせずにいた。
そんなある日、ルチアの元にクロードから別邸への招待状が届けられる。そこで三日三晩の甘い蕩かされるような初夜を過ごしながら、クロードの過去を知ることになる。
2人の出会いを描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスを野盗から助け出したのは、冷徹と噂される美麗国王でした」https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/443443630
2人の誓約の儀を描いた作品はこちら
「純粋無垢なプリンセスは、冷徹と噂される美麗国王と誓約の儀を結ぶ」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/702276663/183445041
ヤンデレエリートの執愛婚で懐妊させられます
沖田弥子
恋愛
職場の後輩に恋人を略奪された澪。終業後に堪えきれず泣いていたところを、営業部のエリート社員、天王寺明夜に見つかってしまう。彼に優しく慰められながら居酒屋で事の顛末を話していたが、なぜか明夜と一夜を過ごすことに――!? 明夜は傷心した自分を慰めてくれただけだ、と考える澪だったが、翌朝「責任をとってほしい」と明夜に迫られ、婚姻届にサインしてしまった。突如始まった新婚生活。明夜は澪の心と身体を幸せで満たしてくれていたが、徐々に明夜のヤンデレな一面が見えてきて――執着強めな旦那様との極上溺愛ラブストーリー!

真実の愛は、誰のもの?
ふまさ
恋愛
「……悪いと思っているのなら、く、口付け、してください」
妹のコーリーばかり優先する婚約者のエディに、ミアは震える声で、思い切って願いを口に出してみた。顔を赤くし、目をぎゅっと閉じる。
だが、温かいそれがそっと触れたのは、ミアの額だった。
ミアがまぶたを開け、自分の額に触れた。しゅんと肩を落とし「……また、額」と、ぼやいた。エディはそんなミアの頭を撫でながら、柔やかに笑った。
「はじめての口付けは、もっと、ロマンチックなところでしたいんだ」
「……ロマンチック、ですか……?」
「そう。二人ともに、想い出に残るような」
それは、二人が婚約してから、六年が経とうとしていたときのことだった。

隠れドS上司をうっかり襲ったら、独占愛で縛られました
加地アヤメ
恋愛
商品企画部で働く三十歳の春陽は、周囲の怒涛の結婚ラッシュに財布と心を痛める日々。結婚相手どころか何年も恋人すらいない自分は、このまま一生独り身かも――と盛大に凹んでいたある日、酔った勢いでクールな上司・千木良を押し倒してしまった!? 幸か不幸か何も覚えていない春陽に、全てなかったことにしてくれた千木良。だけど、不意打ちのように甘やかしてくる彼の思わせぶりな言動に、どうしようもなく心と体が疼いてしまい……。「どうやら私は、かなり独占欲が強い、嫉妬深い男のようだよ」クールな隠れドS上司をうっかりその気にさせてしまったアラサー女子の、甘すぎる受難!

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません
ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは
私に似た待望の男児だった。
なのに認められず、
不貞の濡れ衣を着せられ、
追い出されてしまった。
実家からも勘当され
息子と2人で生きていくことにした。
* 作り話です
* 暇つぶしにどうぞ
* 4万文字未満
* 完結保証付き
* 少し大人表現あり

【完結80万pt感謝】不貞をしても婚約破棄されたくない美男子たちはどうするべきなのか?
宇水涼麻
恋愛
高位貴族令息である三人の美男子たちは学園内で一人の男爵令嬢に侍っている。
そんな彼らが卒業式の前日に家に戻ると父親から衝撃的な話をされた。
婚約者から婚約を破棄され、第一後継者から降ろされるというのだ。
彼らは慌てて学園へ戻り、学生寮の食堂内で各々の婚約者を探す。
婚約者を前に彼らはどうするのだろうか?
短編になる予定です。
たくさんのご感想をいただきましてありがとうございます!
【ネタバレ】マークをつけ忘れているものがあります。
ご感想をお読みになる時にはお気をつけください。すみません。
思い出さなければ良かったのに
田沢みん
恋愛
「お前の29歳の誕生日には絶対に帰って来るから」そう言い残して3年後、彼は私の誕生日に帰って来た。
大事なことを忘れたまま。
*本編完結済。不定期で番外編を更新中です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる