13 / 14
episode2…pov.私
しおりを挟む
想いが通じ合うなんて、思っていない。あなたは私よりもずっと大人で…私なんて足元にも及ばないほど素敵な人だから…
初めはどんな人か解らなかった。それでも会う回数を重ねる度にどんな人か知るようになって…
私はそのときフルタイムで仕事に入っていたから会長様がいつ来ても大抵私は居た。二人体制で居ても、その二人が別々で仕事していることも多いため会長様が表に来たとき、もしくは、来客が来る予定や、来た時の取り次ぎで会う事もしばしば。
『…お疲れさまです』
あ…来た…
カチャリと静かに戸が開き、少しだけ顔を出す会長様。一言二言会話をして、来客が来たら教えてと言い残すとすぅっと閉めていく。
今日は良い日だ…!
早く来客が来ないかなと待ち遠しさに胸を躍らせているて、案外時期に大抵やってくる。
コンコンと軽くノックをして声をかける。
『会長?お客様見えました。』
『ありがとう』
そんな会話だけを残してそれぞれ持ち場に戻る。しかし、少し離れたとこで話をしている会長様。
ん…見える…盗み見でも良い…顔を上げたらあなたが視界に入る。それで十分…
そして、話し合いが終わると少しして再度扉が開く。
『じゃぁ、僕本社に戻ります』
『お疲れさまです!』
目一杯明るく言ってみる。そうして軽く頭を下げて見送るのだが、たまに最後の挨拶が出来ないときもある。
同じ様にカチャリと戸が開いても、私が対応中には挨拶が出来ない。ほんの少しの間があれば会釈できても声を交わす事は出来ないのだ。
仕方ない…か。会長なら解ってくれる。その思いだけで切ない気持ちを押さえるのだった。
.
初めはどんな人か解らなかった。それでも会う回数を重ねる度にどんな人か知るようになって…
私はそのときフルタイムで仕事に入っていたから会長様がいつ来ても大抵私は居た。二人体制で居ても、その二人が別々で仕事していることも多いため会長様が表に来たとき、もしくは、来客が来る予定や、来た時の取り次ぎで会う事もしばしば。
『…お疲れさまです』
あ…来た…
カチャリと静かに戸が開き、少しだけ顔を出す会長様。一言二言会話をして、来客が来たら教えてと言い残すとすぅっと閉めていく。
今日は良い日だ…!
早く来客が来ないかなと待ち遠しさに胸を躍らせているて、案外時期に大抵やってくる。
コンコンと軽くノックをして声をかける。
『会長?お客様見えました。』
『ありがとう』
そんな会話だけを残してそれぞれ持ち場に戻る。しかし、少し離れたとこで話をしている会長様。
ん…見える…盗み見でも良い…顔を上げたらあなたが視界に入る。それで十分…
そして、話し合いが終わると少しして再度扉が開く。
『じゃぁ、僕本社に戻ります』
『お疲れさまです!』
目一杯明るく言ってみる。そうして軽く頭を下げて見送るのだが、たまに最後の挨拶が出来ないときもある。
同じ様にカチャリと戸が開いても、私が対応中には挨拶が出来ない。ほんの少しの間があれば会釈できても声を交わす事は出来ないのだ。
仕方ない…か。会長なら解ってくれる。その思いだけで切ない気持ちを押さえるのだった。
.
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
お知らせ有り※※束縛上司!~溺愛体質の上司の深すぎる愛情~
ひなの琴莉
恋愛
イケメンで完璧な上司は自分にだけなぜかとても過保護でしつこい。そんな店長に秘密を握られた。秘密をすることに交換条件として色々求められてしまう。 溺愛体質のヒーロー☓地味子。ドタバタラブコメディ。
2021/3/10
しおりを挟んでくださっている皆様へ。
こちらの作品はすごく昔に書いたのをリメイクして連載していたものです。
しかし、古い作品なので……時代背景と言うか……いろいろ突っ込みどころ満載で、修正しながら書いていたのですが、やはり難しかったです(汗)
楽しい作品に仕上げるのが厳しいと判断し、連載を中止させていただくことにしました。
申しわけありません。
新作を書いて更新していきたいと思っていますので、よろしくお願いします。
お詫びに過去に書いた原文のママ載せておきます。
修正していないのと、若かりし頃の作品のため、
甘めに見てくださいm(__)m
とある高校の淫らで背徳的な日常
神谷 愛
恋愛
とある高校に在籍する少女の話。
クラスメイトに手を出し、教師に手を出し、あちこちで好き放題している彼女の日常。
後輩も先輩も、教師も彼女の前では一匹の雌に過ぎなかった。
ノクターンとかにもある
お気に入りをしてくれると喜ぶ。
感想を貰ったら踊り狂って喜ぶ。
してくれたら次の投稿が早くなるかも、しれない。
冷淡だった義兄に溺愛されて結婚するまでのお話
水瀬 立乃
恋愛
陽和(ひより)が16歳の時、シングルマザーの母親が玉の輿結婚をした。
相手の男性には陽和よりも6歳年上の兄・慶一(けいいち)と、3歳年下の妹・礼奈(れいな)がいた。
義理の兄妹との関係は良好だったが、事故で母親が他界すると2人に冷たく当たられるようになってしまう。
陽和は秘かに恋心を抱いていた慶一と関係を持つことになるが、彼は陽和に愛情がない様子で、彼女は叶わない初恋だと諦めていた。
しかしある日を境に素っ気なかった慶一の態度に変化が現れ始める。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
最後の恋って、なに?~Happy wedding?~
氷萌
恋愛
彼との未来を本気で考えていた―――
ブライダルプランナーとして日々仕事に追われていた“棗 瑠歌”は、2年という年月を共に過ごしてきた相手“鷹松 凪”から、ある日突然フラれてしまう。
それは同棲の話が出ていた矢先だった。
凪が傍にいて当たり前の生活になっていた結果、結婚の機を完全に逃してしまい更に彼は、同じ職場の年下と付き合った事を知りショックと動揺が大きくなった。
ヤケ酒に1人酔い潰れていたところ、偶然居合わせた上司で支配人“桐葉李月”に介抱されるのだが。
実は彼、厄介な事に大の女嫌いで――
元彼を忘れたいアラサー女と、女嫌いを克服したい35歳の拗らせ男が織りなす、恋か戦いの物語―――――――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる