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創世戦争編 〜箱庭の主〜
〈厄災〉ヨルム
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アレンは巨大な結界を張った。ヨルムの息攻撃は恐ろしい。あの息を浴びれば、身体が腐るのだ。
(もっと早く、これが出来ていれば)
アーサーは死ななかったのだろうか。
ヨルムの息攻撃を受け止めるアレンの結界は、青い光で夜空を照らした。
「リーターヌ(強襲に特化した小型の飛空艇)を出せ。ヨルムを攻撃!砲撃用意!」
アレンはアネハル艦隊に目を付けたヨルムに向かって、更に巨大な魔法を使う。
「消えろ、虚無!」
空にぽっかりと空いた大穴に、敵も味方も唖然とする。
「糞…ッ、飲み込め!」
身体に負担のかかる行為だが、アネハルを壊滅させたくない。
巨大な穴はヨルムを追跡する。アレンの魔法は速さに定評があるが、これだけ大規模な魔法を使うと速度も遅くなる。
「全艦に告ぐ。旋回して避けろ!」
旋回しながらも砲撃を加え、ヨルムの動きを遅らせる。〈桜狐〉の式神達も果敢に攻撃を加えると、ヨルムの動きが遅くなった。しかし犠牲者は増え続ける。アレンは魔法の速度を上げようとした。身体が限界に達して血を吐くが、構わない。
「速く、もっと!」
奴はアーサーの仇だ。アーサーだけじゃない。リヴィナベルクでは大勢が死んだ。彼らの死に報いなければならないのだ。
「アレン…」
フレデリカはアレンを後ろから抱き締めた。彼女から流れる魔力は暖かく、痛みを和らげてくれる。何度も身体を重ねた二人の魔力は共鳴し、より痛みを和らげられる。
「フレデリカ…」
これで戦える。
「ヨルム、覚悟しろ!」
紫の巨竜は自我があるのか無いのか分からないが、穴から逃げるように飛行する。しかし、急速に速度を上げた穴はヨルムの右翼を刳り取った。
「アギャアアアアアア、ガアアアアアアアア!」
巨体を支える翼を片方失ったヨルムは、悍ましい悲鳴と共に墜落する。しかしその巨竜は闘志を失っておらず、大蛇のように鎌首を擡げて口を大きく開く。
「まただ!」
アレンが結界を張った瞬間、ヨルムが息攻撃をする。その衝撃波は凄まじく、敵味方問わず身体が吹き飛ばされる。
「ぐっ!」
アレンとフレデリカも衝撃波で吹き飛ばされ、地面に転がった。その際に結界が解け、味方に死傷者が出る。
ヨルムが口を再び大きく開ける。
(やばい、間に合わない!)
そう思った、その瞬間。
「アレン、あれ見て!」
ヨルムの近くに苏陽が立っている。その周囲には鎖が漂い、狙いを定めている。鎖は苏月のものだ。他にもヌールハーンの魔力が巨大な蛇の形になり、ヨルムを包囲する。
アレンの水晶盤が鳴った。
「ヌールハーン、月さん…!」
『あのデカブツは我と苏月で仕留める』
『安心しろ、今度は酔わない。貴公は不朽城へ向かえ』
アレンは頷いた。
「全軍、不朽城へ!ヨルムは苏安陸軍とクテシア陸軍が相手をする!」
その言葉に全員が答える。士気は上がり、誰もが屍を超えて進もうとしていた。
皇帝は『女神』を愛でながら言う。
「ファズミル、城を動かせ。ニコは〈天界への扉〉を開けるんだ」
ファズミルは相変わらず何を考えているのか分らない顔で頷く。
「承知致しました」
皇帝は『女神』に口付けする。それに『女神』は答えるようにしなだれ掛かった。
「ねぇ兄上、あの扉は何かしら?」
「お前は知らなくても当然だろう。あれは、余とお前を楽園へ導くものだ」
ニコはその二人の遣り取りを聞きながら冷や汗を流した。
(兄上…?陛下は、皇帝アレッサンドロではなかったの!?)
アレッサンドロは魔法族だった。神の兄である筈が無い。
(私の目の前に居るのは、誰!?)
先程、ニコは外の戦いを窓から見た。戦場を覆うあの青い結界は、皇帝の時空魔法と同じだった。そして目の前の男は、アレンと同じ顔、同じ声をしている。
(お前は、誰!?さっきの空の亀裂は何!?)
何も分らない。空に亀裂が走った瞬間、巨大な結界の破片が街へ落ちた。
ニコは玉座の間から退室すると、窓の外を見た。市街地には山のように巨大な結界の破片が落下して、壊れた建物に閉じ込められた市民の救助作業が行われている。
皇帝こそ、迫害されてきた魔人の指導者にして救世主だと信じていたのに。
(あの男は、魔人の敵だ。敬愛するアレッサンドロ様じゃない!)
ニコは真実に気付いた。気付いてしまった。
「糞…、糞…ッ!」
ニコは早足で地下に安置された〈扉〉に近付く。そして、その扉に魔法の鎖を巻き付けた。
(これで時間は稼げる筈)
ニコが開かずとも、扉は開く。そうなる前に、連合軍を不朽城に入れて陥落させねばならない。あの男は魔人だけでなく、世界の敵だ。
(アレンに協力するのは嫌だけど…)
そんな事を言っている場合ではない。
ニコは地下から飛び出した。
「おや、ニコ将軍」
ニヤニヤと笑っているのは、ファズミル顔の〈大帝の深淵〉二人組だ。
「退きなさい、〈深淵〉」
「そうはいかねぇ、陛下の御命令だ。勘の良い奴は殺せとなァ!」
ニコは素早く彼らの攻撃を躱し、魔法で攻撃する。しかし、その騒ぎを聞き付けて大勢が集まって来た。
「皆、このままでは⸺」
「ニコは裏切り者だ!」
ニコは目を見開いた。〈深淵〉がニコを帝国の敵対者に仕立て上げたのだ。その瞬間、野次馬達の目付きが代わる。
「あいつも裏切り者か」
「恥を知れ!」
「殺せ、ニコを殺せ!」
ニコは叫んだ。
「違う!私は裏切っていない!皆も外を見たでしょう!?破片が落ちて、犠牲者が出ている。陛下が命を下したから⸺」
しかし、弁解は無駄だった。
「ニコを殺せ!」
手甲鈎が、ニコの薄い腹を貫通する。
「ぐあッ!?」
背骨と肋骨を砕いて貫通した鈎は、内臓を引き裂きながら体内を出ていく。
「ぐうッ…!」
血を大量に吐きながらニコは蹲った。内臓が出て、傷口と傷付いた内臓が毒で爛れる。
「動くなよ、楽にしてやる!」
このままでは殺される。ニコは血を吐きながらも、怒りに燃える目で〈深淵〉を睨んだ。
「お前達…!」
此処で殺されてなるものか。ニコは最期の抵抗に打って出た。
「ゴホッ…私は、帝国軍人だ…。私は…十二神将、〈聖女〉ニコ。此処で負ける訳には、いかないでしょうがぁ!」
ニコの身体が膨れ上がり、身体が作り変えられる。
「ぎゃああああ!」
身体を引き裂く激痛による悲鳴は、次第に咆哮に変わる。
白い細腕と脚は屈強な白い四肢に変わり、金色の爪が伸びる。その神々しい魔獣は咆哮すると、呆然とする彼らを尾で薙ぎ払い、城を飛び出した。
自我を失った獣は意思を持たない。しかし、ニコだった魔獣は東へ走る。彼女は唯、魔人の安寧と繁栄のみを祈っていた。白い魔獣は死んだ彼女の祈りを宿して東の城門へ走る。空から結界の破片が落ち続けるこの惨状を打破する為に。
(もっと早く、これが出来ていれば)
アーサーは死ななかったのだろうか。
ヨルムの息攻撃を受け止めるアレンの結界は、青い光で夜空を照らした。
「リーターヌ(強襲に特化した小型の飛空艇)を出せ。ヨルムを攻撃!砲撃用意!」
アレンはアネハル艦隊に目を付けたヨルムに向かって、更に巨大な魔法を使う。
「消えろ、虚無!」
空にぽっかりと空いた大穴に、敵も味方も唖然とする。
「糞…ッ、飲み込め!」
身体に負担のかかる行為だが、アネハルを壊滅させたくない。
巨大な穴はヨルムを追跡する。アレンの魔法は速さに定評があるが、これだけ大規模な魔法を使うと速度も遅くなる。
「全艦に告ぐ。旋回して避けろ!」
旋回しながらも砲撃を加え、ヨルムの動きを遅らせる。〈桜狐〉の式神達も果敢に攻撃を加えると、ヨルムの動きが遅くなった。しかし犠牲者は増え続ける。アレンは魔法の速度を上げようとした。身体が限界に達して血を吐くが、構わない。
「速く、もっと!」
奴はアーサーの仇だ。アーサーだけじゃない。リヴィナベルクでは大勢が死んだ。彼らの死に報いなければならないのだ。
「アレン…」
フレデリカはアレンを後ろから抱き締めた。彼女から流れる魔力は暖かく、痛みを和らげてくれる。何度も身体を重ねた二人の魔力は共鳴し、より痛みを和らげられる。
「フレデリカ…」
これで戦える。
「ヨルム、覚悟しろ!」
紫の巨竜は自我があるのか無いのか分からないが、穴から逃げるように飛行する。しかし、急速に速度を上げた穴はヨルムの右翼を刳り取った。
「アギャアアアアアア、ガアアアアアアアア!」
巨体を支える翼を片方失ったヨルムは、悍ましい悲鳴と共に墜落する。しかしその巨竜は闘志を失っておらず、大蛇のように鎌首を擡げて口を大きく開く。
「まただ!」
アレンが結界を張った瞬間、ヨルムが息攻撃をする。その衝撃波は凄まじく、敵味方問わず身体が吹き飛ばされる。
「ぐっ!」
アレンとフレデリカも衝撃波で吹き飛ばされ、地面に転がった。その際に結界が解け、味方に死傷者が出る。
ヨルムが口を再び大きく開ける。
(やばい、間に合わない!)
そう思った、その瞬間。
「アレン、あれ見て!」
ヨルムの近くに苏陽が立っている。その周囲には鎖が漂い、狙いを定めている。鎖は苏月のものだ。他にもヌールハーンの魔力が巨大な蛇の形になり、ヨルムを包囲する。
アレンの水晶盤が鳴った。
「ヌールハーン、月さん…!」
『あのデカブツは我と苏月で仕留める』
『安心しろ、今度は酔わない。貴公は不朽城へ向かえ』
アレンは頷いた。
「全軍、不朽城へ!ヨルムは苏安陸軍とクテシア陸軍が相手をする!」
その言葉に全員が答える。士気は上がり、誰もが屍を超えて進もうとしていた。
皇帝は『女神』を愛でながら言う。
「ファズミル、城を動かせ。ニコは〈天界への扉〉を開けるんだ」
ファズミルは相変わらず何を考えているのか分らない顔で頷く。
「承知致しました」
皇帝は『女神』に口付けする。それに『女神』は答えるようにしなだれ掛かった。
「ねぇ兄上、あの扉は何かしら?」
「お前は知らなくても当然だろう。あれは、余とお前を楽園へ導くものだ」
ニコはその二人の遣り取りを聞きながら冷や汗を流した。
(兄上…?陛下は、皇帝アレッサンドロではなかったの!?)
アレッサンドロは魔法族だった。神の兄である筈が無い。
(私の目の前に居るのは、誰!?)
先程、ニコは外の戦いを窓から見た。戦場を覆うあの青い結界は、皇帝の時空魔法と同じだった。そして目の前の男は、アレンと同じ顔、同じ声をしている。
(お前は、誰!?さっきの空の亀裂は何!?)
何も分らない。空に亀裂が走った瞬間、巨大な結界の破片が街へ落ちた。
ニコは玉座の間から退室すると、窓の外を見た。市街地には山のように巨大な結界の破片が落下して、壊れた建物に閉じ込められた市民の救助作業が行われている。
皇帝こそ、迫害されてきた魔人の指導者にして救世主だと信じていたのに。
(あの男は、魔人の敵だ。敬愛するアレッサンドロ様じゃない!)
ニコは真実に気付いた。気付いてしまった。
「糞…、糞…ッ!」
ニコは早足で地下に安置された〈扉〉に近付く。そして、その扉に魔法の鎖を巻き付けた。
(これで時間は稼げる筈)
ニコが開かずとも、扉は開く。そうなる前に、連合軍を不朽城に入れて陥落させねばならない。あの男は魔人だけでなく、世界の敵だ。
(アレンに協力するのは嫌だけど…)
そんな事を言っている場合ではない。
ニコは地下から飛び出した。
「おや、ニコ将軍」
ニヤニヤと笑っているのは、ファズミル顔の〈大帝の深淵〉二人組だ。
「退きなさい、〈深淵〉」
「そうはいかねぇ、陛下の御命令だ。勘の良い奴は殺せとなァ!」
ニコは素早く彼らの攻撃を躱し、魔法で攻撃する。しかし、その騒ぎを聞き付けて大勢が集まって来た。
「皆、このままでは⸺」
「ニコは裏切り者だ!」
ニコは目を見開いた。〈深淵〉がニコを帝国の敵対者に仕立て上げたのだ。その瞬間、野次馬達の目付きが代わる。
「あいつも裏切り者か」
「恥を知れ!」
「殺せ、ニコを殺せ!」
ニコは叫んだ。
「違う!私は裏切っていない!皆も外を見たでしょう!?破片が落ちて、犠牲者が出ている。陛下が命を下したから⸺」
しかし、弁解は無駄だった。
「ニコを殺せ!」
手甲鈎が、ニコの薄い腹を貫通する。
「ぐあッ!?」
背骨と肋骨を砕いて貫通した鈎は、内臓を引き裂きながら体内を出ていく。
「ぐうッ…!」
血を大量に吐きながらニコは蹲った。内臓が出て、傷口と傷付いた内臓が毒で爛れる。
「動くなよ、楽にしてやる!」
このままでは殺される。ニコは血を吐きながらも、怒りに燃える目で〈深淵〉を睨んだ。
「お前達…!」
此処で殺されてなるものか。ニコは最期の抵抗に打って出た。
「ゴホッ…私は、帝国軍人だ…。私は…十二神将、〈聖女〉ニコ。此処で負ける訳には、いかないでしょうがぁ!」
ニコの身体が膨れ上がり、身体が作り変えられる。
「ぎゃああああ!」
身体を引き裂く激痛による悲鳴は、次第に咆哮に変わる。
白い細腕と脚は屈強な白い四肢に変わり、金色の爪が伸びる。その神々しい魔獣は咆哮すると、呆然とする彼らを尾で薙ぎ払い、城を飛び出した。
自我を失った獣は意思を持たない。しかし、ニコだった魔獣は東へ走る。彼女は唯、魔人の安寧と繁栄のみを祈っていた。白い魔獣は死んだ彼女の祈りを宿して東の城門へ走る。空から結界の破片が落ち続けるこの惨状を打破する為に。
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