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フェリドール帝国編 〜砂塵の流れ着く不朽の城〜
崩れ去る自我
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『兄上、人の身体とは、こんなにも脆いのですね』
祭壇に捧げられた生贄を見た妹はそう言った。
『脆いけど、儚くて美しい…兄上、私は生贄とかを受け取らずに、無償の愛で彼らを守りたいです』
そう言った彼女の美しい横顔を自分はどれだけ悠久の時を生きる事になっても忘れないだろう。
多大な労力を払って創った箱庭を彩る材料として数多の知的生命体を創造してから、幾星霜の時が過ぎただろう。かつて贄を捧げて庇護を乞うた彼らは、神々の箱庭を穢して破壊し尽くした。
無償で自身の力を人に分け与えた妹も、やがてその身を滅ぼした。
(傲慢で愚かな彼らの為に、お前はその身を滅ぼしたというのか)
何と愚かで哀れな妹だろう。見返りを求めずに尽くす者程、馬鹿を見るのだ。世界をそういう秩序にしたのは他でもない神々だが、いざ自分の妹が馬鹿を見て、怒りが湧いた。
だから、腐った箱庭を一掃して新しい箱庭を用意するのだ。全ては、最愛の妹の為に。
ギィと軋んだ音を立てて扉が開くと、部屋の真ん中に女が横たわっている。
「サア、戻って来たよ」
後ろに大勢の人間の奴隷を連れた男はそう言った。
部屋の中央に安置された女の死体は首を無造作に縫い付けられており、奴隷達は困惑と恐怖から互いの顔を見合わせ、逃げ道を探った。
しかし、その中で一人だけ女の死に顔を凝視している痩せこけた男が居た。
(あの人、もしかして…)
帝都の隅にあるスラム街に居た、気の狂った女の面影が脳裏を横切る。
年老いてはいるが、間違い無い。青い髪の少年を殴っていた女だ。
男は涙を流した。アージャ王国が十二神将オドの手によって滅ぼされてから、二十五年以上が経った。その間も余りに多くの事が起きていた気がする。飴と銅貨をくれた魔人は二十年前に戦死し、あの青い髪の少年が後を継いだが、その少年も五年前の火事で死んだ。
(母さん、俺ももう直そっちに逝くみたいだ)
戦場で生きる強者達は次々と死んでいく。それは栄誉あるものだが、無力にも鎖で繋がれている自分は、自分の目の前で女の亡骸に話し掛ける男の手によって生贄か何かにされてしまうのだろう。
男は絶望の余りに下を向いた。その時、皇帝が杖を翳した。
「サア、君と共に箱庭を眺めよう」
女を中心にして、足元に魔法陣が現れる。その魔法陣はアレッサンドロが使う帝国の紋章となっている魔法陣とは違った。
月と目玉をあしらった魔法陣が輝くと、身体から力が抜けるのが感じられる。
「嫌だ、助けて!」
連れて来られた奴隷は老若男女、様々な年代の者達が居る。しかし年齢関係無く皆が子供のように泣きじゃくって命乞いする。
そしてその魔法陣と命乞いに呼応するように、女は目を覚ました。
無造作に縫い付けられた首は断面が紫色に光っていて不気味さを感じる。
女はまるで宙に浮くように起き上がると、皇帝を視界に入れた。その直後からの緑の瞳に憎しみが宿る。
「彼らで…何をするつもり…!?」
怨嗟にも近い、唸るような声。しかし皇帝はそれを聞いても動じない。寧ろ、奴隷達を指差して耳元で愛を囁くように言った。
「お前は人間が好きだったろう。お前への土産だ」
まだ幼い奴隷が一人悲鳴を上げなら死んだ。すると女の姿が若返る。奴隷が一人、また一人と絶命する度に女は若返り、茶色い髪から色素が抜けて黄金色に変化していく。
その女の瞳が、奴隷達の瞳とぶつかる。死にたくない、その思いを感じ取った女は皇帝を正面から睨んだ。
「…くたばれ、糞野郎」
女は皇帝の顔に頭突きを食らわせた。
「ぐっ!?」
皇帝怯んだ瞬間、女は魔法で生き残った奴隷達の鎖を壊した。
「お願い、息子に会ったら、ちゃんと敵を倒してと伝えて!」
女は早口にそう言うと、口を開き掛けた奴隷達を無視して空間魔法を発動すると、奴隷達を不朽城の外へ転送させた。
魔法陣が明滅し、消失する。
「…まだ生きていたのか、アリシア!」
憤怒を見せて皇帝は言った。
「首を跳ねて、贄を使って復活させておきながら言えた台詞かしら」
そう強気に言い放つが、アリシアの手は震えていた。
(落ち着いて、アリシア。あの子や叔父様達ならこう返していた筈よ。口先だけなら私にだって真似出来るわ)
皇帝は先程まで甘く囁いていたのが嘘のように、暗い声で言った。
「…折檻が必要なようだな」
直後、アリシアの身体に何かが巻き付く。
「なっ…!?」
黒い闇のような触手が、アリシアのドレスをびりびりと破いていく。
白い胸と尻が顕になると、触手は敏感な部分を刺激するように動いた。その触手が触れた所の感覚が、どんどん敏感になっていく。最終的には、軽く触れただけでアリシアの秘部が濡れてしまう程だった。ヴェロスラヴァが使っていた魔法だ。
「アリシア、精神をまた壊されたいか?」
アリシアは顔を上気させて荒い息を吐きながら皇帝を睨んだ。
「…誰が、お前なんかに屈するものか!」
皇帝は薄く嗤った。
「あの夜、はしたない声を上げていたのは他でもない貴様だ。もう一度鳴かせてやろう」
アリシアの膣周辺を触っていただけの触手が急に振動し始めた。
「んあッ!?何、これ、ぇ…!」
触手が細かく枝分かれして、陰核を覆う皮を捲りながら陰核を執拗く責める。
膝ががくがくと震え太腿の内側が濡れるが、アリシアにはそれを気にする余裕は無かった。快感の波が激しく押し寄せてきて、声が抑えられない。
「だめ、イッちゃう…!」
膝が大きく震えて絶頂する瞬間、触手がぴたりと止まった。
「な、何で…?」
快感は解放されず、まだ溜まって渦巻いている。
「何だ、欲しいのか?」
「別に、欲しくなんか…!」
そう否定すると、皇帝はフンと鼻で笑って、優雅に読書を始めた。
アリシアがもどかしげに脚を動かすと、細い触手が陰核と乳首を突く。
「…っ、ふぅ…♡」
アリシアは耐えねばならないと分かってはいた。しかし、それでも本能が求めてしまう。
(欲しい…気持ち良くなりたい)
皇帝はそんなアリシアの気持ちに気付いたのか指をさっと振った。すると、触手がアリシアの乳房に絡み付いて激しく揉みしだいた。
「ふあっ!?あ、何で、揉ま、れてるっ、だけ、なのにぃ…!?ひ、ひあッ♡」
決して大きくはない乳房が、まるで全て性感帯に変えられてしまったかのようだ。同時に陰核が激しく刺激される。
「らめっ、なに、か…くるぅッ♡♡♡」
アリシアは絶頂すると同時に、勢い良く潮を吹く。しかし絶えず続けられる刺激にアリシアは口の端から涎を垂らしながら絶頂と潮吹きを繰り返した。
アリシアの愛液や潮で濡れた触手が掻き混ぜるように膣口を撫でると、アリシアの秘部がひくひくと物干しげに動く。
「欲しいのか?」
アリシアは皇帝を睨んだ。
「い、いらにゃ、い…ッ!」
呂律が回らなくなるほど強い快感を叩き込まれているが、アリシアはそう言った。
「お前が余の最愛の妹となるのならば、そのもの欲し気なだらしない孔にくれてやっても良い」
「いらない!」
皇帝は長い指でアリシアの蠢く秘部に触れると、浅い所でくちゅくちゅと動かした。
「ひゃッ!?やめ…、んッ♡」
「こんなにも濡れているのにか?」
襞を左手の指で弾き、弄られ過ぎて肥大化した陰核を爪で強く抓みながら。
「くぁッ♡ひ、いらにゃい!お前の、なんか…ッ♡」
皇帝が右手でアリシアの顎を掴む。
「余の?余の何だ?」
アリシアははっとした。この憎い男の何が欲しいと言うのだろう。
『素直になったらどうだ』
どこからか声が聞こえる。それは皇帝の声だ。
『欲しいんだろう?お前はよく頑張った。素直になれ』
何が欲しいのだろう。
『ほら、言え』
死んでも言うものかと思っていたが、皇帝の目に魅入られたアリシアは洗脳されたように、自分で性器を見せびらかすように広げながら言う。
「…おちんぽ、ください…。このやらしくて、だらしないおまんこに、兄様の太いおちんぽ挿れて、グズグズに犯してください」
誰がそう言ったのだろう。アリシアにはもう分からなかった。自分が言ったにしては、何処か遠く感じるのだ。
皇帝が服を脱ぐと、太くて赤黒い性器が出てくる。それはアリシアの膣口に当てられると、濡れただけで前戯すらしていないそこを抉る。
「んぐッ!?うあっ!ンお、ほぉッ♡♡」
激痛を伴う性交だが、それは次第に快感に塗り潰される。
「ぎもぢぃ、兄様、ぎもぢぃの!」
(嘘。痛いわ)
激痛が快感になるにつれて、アリシアの意識が遠退いていく。代わりに聞こえて来るのは、おかしな事を言う自分の声だった。
尻を掴んで持ち上げられたアリシアは、為す術も無く犯されているのを遠くから感じるしか無い。
「もっど、もっどナカに!」
「ああ、君が望むのなら」
ぐぷん、と聞こえてはいけない音がした。入ってはいけないところまで楔が入っている。子宮の中に入ったようだ。
「きもちぃ…♡兄様、ナカに頂戴、熱々の種、いっぱい欲しいの…」
「サア、君が望むのなら幾らでもあげよう」
中に熱い白濁が吐き出されるが、アリシアがそれを感じる事はなかった。
まるで、知らない誰かが体内に居るような。アリシアにはもう快感を感じる事は出来ない。『アリシア』という人格が崩れ去るのを感じながら、その意識を手放した。
祭壇に捧げられた生贄を見た妹はそう言った。
『脆いけど、儚くて美しい…兄上、私は生贄とかを受け取らずに、無償の愛で彼らを守りたいです』
そう言った彼女の美しい横顔を自分はどれだけ悠久の時を生きる事になっても忘れないだろう。
多大な労力を払って創った箱庭を彩る材料として数多の知的生命体を創造してから、幾星霜の時が過ぎただろう。かつて贄を捧げて庇護を乞うた彼らは、神々の箱庭を穢して破壊し尽くした。
無償で自身の力を人に分け与えた妹も、やがてその身を滅ぼした。
(傲慢で愚かな彼らの為に、お前はその身を滅ぼしたというのか)
何と愚かで哀れな妹だろう。見返りを求めずに尽くす者程、馬鹿を見るのだ。世界をそういう秩序にしたのは他でもない神々だが、いざ自分の妹が馬鹿を見て、怒りが湧いた。
だから、腐った箱庭を一掃して新しい箱庭を用意するのだ。全ては、最愛の妹の為に。
ギィと軋んだ音を立てて扉が開くと、部屋の真ん中に女が横たわっている。
「サア、戻って来たよ」
後ろに大勢の人間の奴隷を連れた男はそう言った。
部屋の中央に安置された女の死体は首を無造作に縫い付けられており、奴隷達は困惑と恐怖から互いの顔を見合わせ、逃げ道を探った。
しかし、その中で一人だけ女の死に顔を凝視している痩せこけた男が居た。
(あの人、もしかして…)
帝都の隅にあるスラム街に居た、気の狂った女の面影が脳裏を横切る。
年老いてはいるが、間違い無い。青い髪の少年を殴っていた女だ。
男は涙を流した。アージャ王国が十二神将オドの手によって滅ぼされてから、二十五年以上が経った。その間も余りに多くの事が起きていた気がする。飴と銅貨をくれた魔人は二十年前に戦死し、あの青い髪の少年が後を継いだが、その少年も五年前の火事で死んだ。
(母さん、俺ももう直そっちに逝くみたいだ)
戦場で生きる強者達は次々と死んでいく。それは栄誉あるものだが、無力にも鎖で繋がれている自分は、自分の目の前で女の亡骸に話し掛ける男の手によって生贄か何かにされてしまうのだろう。
男は絶望の余りに下を向いた。その時、皇帝が杖を翳した。
「サア、君と共に箱庭を眺めよう」
女を中心にして、足元に魔法陣が現れる。その魔法陣はアレッサンドロが使う帝国の紋章となっている魔法陣とは違った。
月と目玉をあしらった魔法陣が輝くと、身体から力が抜けるのが感じられる。
「嫌だ、助けて!」
連れて来られた奴隷は老若男女、様々な年代の者達が居る。しかし年齢関係無く皆が子供のように泣きじゃくって命乞いする。
そしてその魔法陣と命乞いに呼応するように、女は目を覚ました。
無造作に縫い付けられた首は断面が紫色に光っていて不気味さを感じる。
女はまるで宙に浮くように起き上がると、皇帝を視界に入れた。その直後からの緑の瞳に憎しみが宿る。
「彼らで…何をするつもり…!?」
怨嗟にも近い、唸るような声。しかし皇帝はそれを聞いても動じない。寧ろ、奴隷達を指差して耳元で愛を囁くように言った。
「お前は人間が好きだったろう。お前への土産だ」
まだ幼い奴隷が一人悲鳴を上げなら死んだ。すると女の姿が若返る。奴隷が一人、また一人と絶命する度に女は若返り、茶色い髪から色素が抜けて黄金色に変化していく。
その女の瞳が、奴隷達の瞳とぶつかる。死にたくない、その思いを感じ取った女は皇帝を正面から睨んだ。
「…くたばれ、糞野郎」
女は皇帝の顔に頭突きを食らわせた。
「ぐっ!?」
皇帝怯んだ瞬間、女は魔法で生き残った奴隷達の鎖を壊した。
「お願い、息子に会ったら、ちゃんと敵を倒してと伝えて!」
女は早口にそう言うと、口を開き掛けた奴隷達を無視して空間魔法を発動すると、奴隷達を不朽城の外へ転送させた。
魔法陣が明滅し、消失する。
「…まだ生きていたのか、アリシア!」
憤怒を見せて皇帝は言った。
「首を跳ねて、贄を使って復活させておきながら言えた台詞かしら」
そう強気に言い放つが、アリシアの手は震えていた。
(落ち着いて、アリシア。あの子や叔父様達ならこう返していた筈よ。口先だけなら私にだって真似出来るわ)
皇帝は先程まで甘く囁いていたのが嘘のように、暗い声で言った。
「…折檻が必要なようだな」
直後、アリシアの身体に何かが巻き付く。
「なっ…!?」
黒い闇のような触手が、アリシアのドレスをびりびりと破いていく。
白い胸と尻が顕になると、触手は敏感な部分を刺激するように動いた。その触手が触れた所の感覚が、どんどん敏感になっていく。最終的には、軽く触れただけでアリシアの秘部が濡れてしまう程だった。ヴェロスラヴァが使っていた魔法だ。
「アリシア、精神をまた壊されたいか?」
アリシアは顔を上気させて荒い息を吐きながら皇帝を睨んだ。
「…誰が、お前なんかに屈するものか!」
皇帝は薄く嗤った。
「あの夜、はしたない声を上げていたのは他でもない貴様だ。もう一度鳴かせてやろう」
アリシアの膣周辺を触っていただけの触手が急に振動し始めた。
「んあッ!?何、これ、ぇ…!」
触手が細かく枝分かれして、陰核を覆う皮を捲りながら陰核を執拗く責める。
膝ががくがくと震え太腿の内側が濡れるが、アリシアにはそれを気にする余裕は無かった。快感の波が激しく押し寄せてきて、声が抑えられない。
「だめ、イッちゃう…!」
膝が大きく震えて絶頂する瞬間、触手がぴたりと止まった。
「な、何で…?」
快感は解放されず、まだ溜まって渦巻いている。
「何だ、欲しいのか?」
「別に、欲しくなんか…!」
そう否定すると、皇帝はフンと鼻で笑って、優雅に読書を始めた。
アリシアがもどかしげに脚を動かすと、細い触手が陰核と乳首を突く。
「…っ、ふぅ…♡」
アリシアは耐えねばならないと分かってはいた。しかし、それでも本能が求めてしまう。
(欲しい…気持ち良くなりたい)
皇帝はそんなアリシアの気持ちに気付いたのか指をさっと振った。すると、触手がアリシアの乳房に絡み付いて激しく揉みしだいた。
「ふあっ!?あ、何で、揉ま、れてるっ、だけ、なのにぃ…!?ひ、ひあッ♡」
決して大きくはない乳房が、まるで全て性感帯に変えられてしまったかのようだ。同時に陰核が激しく刺激される。
「らめっ、なに、か…くるぅッ♡♡♡」
アリシアは絶頂すると同時に、勢い良く潮を吹く。しかし絶えず続けられる刺激にアリシアは口の端から涎を垂らしながら絶頂と潮吹きを繰り返した。
アリシアの愛液や潮で濡れた触手が掻き混ぜるように膣口を撫でると、アリシアの秘部がひくひくと物干しげに動く。
「欲しいのか?」
アリシアは皇帝を睨んだ。
「い、いらにゃ、い…ッ!」
呂律が回らなくなるほど強い快感を叩き込まれているが、アリシアはそう言った。
「お前が余の最愛の妹となるのならば、そのもの欲し気なだらしない孔にくれてやっても良い」
「いらない!」
皇帝は長い指でアリシアの蠢く秘部に触れると、浅い所でくちゅくちゅと動かした。
「ひゃッ!?やめ…、んッ♡」
「こんなにも濡れているのにか?」
襞を左手の指で弾き、弄られ過ぎて肥大化した陰核を爪で強く抓みながら。
「くぁッ♡ひ、いらにゃい!お前の、なんか…ッ♡」
皇帝が右手でアリシアの顎を掴む。
「余の?余の何だ?」
アリシアははっとした。この憎い男の何が欲しいと言うのだろう。
『素直になったらどうだ』
どこからか声が聞こえる。それは皇帝の声だ。
『欲しいんだろう?お前はよく頑張った。素直になれ』
何が欲しいのだろう。
『ほら、言え』
死んでも言うものかと思っていたが、皇帝の目に魅入られたアリシアは洗脳されたように、自分で性器を見せびらかすように広げながら言う。
「…おちんぽ、ください…。このやらしくて、だらしないおまんこに、兄様の太いおちんぽ挿れて、グズグズに犯してください」
誰がそう言ったのだろう。アリシアにはもう分からなかった。自分が言ったにしては、何処か遠く感じるのだ。
皇帝が服を脱ぐと、太くて赤黒い性器が出てくる。それはアリシアの膣口に当てられると、濡れただけで前戯すらしていないそこを抉る。
「んぐッ!?うあっ!ンお、ほぉッ♡♡」
激痛を伴う性交だが、それは次第に快感に塗り潰される。
「ぎもぢぃ、兄様、ぎもぢぃの!」
(嘘。痛いわ)
激痛が快感になるにつれて、アリシアの意識が遠退いていく。代わりに聞こえて来るのは、おかしな事を言う自分の声だった。
尻を掴んで持ち上げられたアリシアは、為す術も無く犯されているのを遠くから感じるしか無い。
「もっど、もっどナカに!」
「ああ、君が望むのなら」
ぐぷん、と聞こえてはいけない音がした。入ってはいけないところまで楔が入っている。子宮の中に入ったようだ。
「きもちぃ…♡兄様、ナカに頂戴、熱々の種、いっぱい欲しいの…」
「サア、君が望むのなら幾らでもあげよう」
中に熱い白濁が吐き出されるが、アリシアがそれを感じる事はなかった。
まるで、知らない誰かが体内に居るような。アリシアにはもう快感を感じる事は出来ない。『アリシア』という人格が崩れ去るのを感じながら、その意識を手放した。
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