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フェリドール帝国編 〜砂塵の流れ着く不朽の城〜
互いが居るから
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その日の夕方、アレンとフレデリカ、そしてアイユーブはレオカディオと接触した。
「…東の森に入ったそうだな」
レオカディオは咎めるでもなく、只の確認のようにそう言った。
「ああ。調べたい事があったんだ」
「死者が出るというのは本当か?」
「ああ」
レオカディオは何か額縁を持っている。その横にはコーネリアスが複雑そうな顔で座っている。
「アレン、貴殿も十二神将なら知っているだろう。エティロという者が居た筈だ」
「〈新星〉のエティロ…引退した十二神将の後釜として入って来た新参者だった」
レオカディオは額縁に入った写真を見せた。
「アイユーブ王子達には話したが、私の息子だ」
アレンはその額縁の中の写真を見て目を見開いた。厳格なレオカディオが優しい顔をしていたからではない。飄々として、それでいて些細な失敗も多いエティロが厳格なレオカディオと淑女という言葉を具現化したようなダラン夫人との間に生まれたとはとても思えなかったからだ。
「エティロは…コーネリアスが死んだ事を疑って上京した。だがコーネリアスは生きていた」
レオカディオは頭を抱えた。そして声を絞り出す。
「我らザロ家は元々、王や皇帝といった主を持たない部族だった。しかし帝国に降って辺境伯に任ぜられて以来、帝国に忠誠を誓ってきた。帝国の発展が、我が領の発展に繋がると信じていたからだ。しかしコーネリアスとオグリオンは、その帝国から殺されかけた言う。そしてエティロも…なあ、何故人々は連合に味方する?〈創世の四英雄〉で生きているのは、表向きはアレッサンドロだけの筈だ」
アレンはコーネリアスを見た。そして、「裏切った理由を言っていないのか」と目で問う。しかしコーネリアスは小さく横に首を振った。
(愚かな…いつかは裏切った理由を言わないといけないのに)
その『いつか』というのはレオカディオと対立する未来かも知れない。
「…ムーバリオスは信用ならない。だが連合に降る理由も無い」
決める事の難しい問題だ。
「…コーネリアスが帝国を裏切った理由を言わない限り、ザロ家は貴殿らと対談する事は無い。私情で軍を動かすのは愚者の行いだからだ」
そう言うと、レオカディオはぜんまいの切れた人形がふつりととまるように黙った。しかしその目はじっとアレンを見据えている。
「…コーネリアス、理由言いなよ。ムーバリオス辺境伯が対談だけしかしないなんて有り得ない。使者をこっちに遣わしながら、同時に軍を派遣する準備もしている筈だ」
アレンはムーバリオス辺境伯を不朽城で何度か見た事がある。年老いてはいるが、『辺境の伯爵』という称号の貴族というよりは、武人という風格のある人物だった。
武人であるムーバリオス辺境伯は今頃、ナーシカルバフの脱間に向けて軍を編成している頃だろう。
「コーネリアス、時間が無い。何かあれば扉を使って戻れるが、ナーシカルバフを奪われたらスィナーンまで撤退しないといけないんだ」
コーネリアスは視線を床に落とした。まだ躊躇っているのだろう。
アレンは立ち上がった。
「レオカディオ辺境伯は、コーネリアスの口から聞きたいんだよな」
「ああ。エティロが上京したのも、コーネリアスの安否を知る為だったからな。だが、私にはコーネリアスの考えが読めない。アナスタージアとの婚約を破棄して上京したかと思ったら十二神将になって、その後は元義兄と共に殺されかけたり…」
納得のいく説明を求める彼の心境は察するに余りある。
「ザロ辺境伯、ムーバリオスの使者は今何処に?」
「城下町の最も高級な宿に泊まらせている。見張りも居るから、万が一にもムーバリオスの間者と接触する心配は無いだろう。苏安の姫が変な悪戯を指定なければな」
美凛の行動は、レオカディオには筒抜けだったようだ。
「分かった。コーネリアス、外出ろ」
アレンはコーネリアスにそう言った。その目は冷たい軍人としての気迫が宿っている。
「…少し、話してくる」
コーネリアスはそう言うと、アレンと共に中庭へ向かった。
城の中庭にら大きな噴水やブランコがある。コーネリアスは噴水の縁に腰掛けた。
「…兄と衝突するのが怖いのか?」
コーネリアスは顔を上げると、ちらりとブランコを見た。
「…何て言えば良い?俺が帝国を裏切ったせいでエティロの奴を巻き込んじまったんだぞ」
「エティロと面識はあるのか?」
「ああ。あいつがまだ初等科に進学する前、何度か遊んでやった事がある」
西陽がコーネリアスの白い顔を照らす。その顔は余りにも疲れていて、年老いてもいないのに老いた気配を感じさせる。
「本当は、お前もエティロも巻き込むつもりは無かった。…いや、謀反を決めたのはお前を拾ってからだから、お前を巻き込む覚悟は多分してた。でも、まさかエティロが上京してたとはな…」
しかし事を起こせば実家にも影響がある事はコーネリアスも知っていただろう。
「…あいつが上京しても上京してなくても、ザロ家は何かしらの影響を受けただろうよ。二十年前はあんたの排除だけで済んだからザロ家に影響は無かったが…エティロが消えた事で後継者の居ないザロ領は、直に皇帝の直轄領か無名領になるだろう」
コーネリアスは顔を手で覆った。中々物事が上手く進まない、そして思いもしない者を巻き込んだ末路を想像して絶望したのだ。
アレンは喋るのは得意ではない。だから慰めるのも褒めるのも苦手だ。しかし⸺
「でもエティロは生きてる」
この一言が、コーネリアスの手を顔から離させる事に成功した。
「…兄貴を説得するの、成功すると思うか?」
アレンは頷いた。
「時間は掛かる。エティロが生きている限りはザロ家そのもののお家取り潰しも出来ないし、レオカディオ辺境伯は家や領土の発展を願ってる。何処かの道理も糞も通じねぇ皇帝に付くより、連合に付くのが良いと理解出来る筈だ。それはあんたも理解してるんじゃないか?だって、あんたの兄貴だろ」
コーネリアスは一瞬呆けたような顔をした。しかし直ぐに笑みを浮かべる。ダラン夫人とエティロ以外でレオカディオに詳しいのは、実弟であるコーネリアスだ。
「そうだな。兄貴はよく出来た奴だからな」
そう言って立ち上がると、アレンの頭をわしゃわしゃと撫でた。
「わっ、やめろよ。絡まるだろーが」
「いやぁー、あんなガリガリだった小僧がこんな頼もしくなるなんて。長生きはするもんだ」
「長生きって、辺境伯領の魔人の寿命で考えたら、まだまだ若造だろ?」
「まぁねー。けど四百年生きてないと分からない事もあるからさ」
コーネリアスはアレンの頭を撫でるのをやめた。
「よし、兄貴を説得してみるかな」
「助け舟は出さねぇからな?」
「分かってる。あ、でもお前と俺の関係を聞かれたらこう言ってくれよ。コーネリアスは俺のパパだって」
「さっきまでの重たい雰囲気何だったの…?説教がましく喋ったのが馬鹿馬鹿しく思えてくるな。関係を聞かれたら、厨房を吹き飛ばす困った馬鹿親父って言ってやるよ」
「親父の顔を立ててくれよー」
アレンはコーネリアスの言葉に呆れた顔をした。
「こんな親父の顔の立て方なんて知らないよ」
コーネリアスは綺麗な顔には似合わないほど大きな口を開けてげらげら笑った。
「馬鹿馬鹿しい…」
そう言ったアレンだが、表情は柔らかい。コーネリアスはそんなアレンを見て真面目に言った。
「血は繋がってないけど、俺の息子って紹介して良いよな。お前が居なかったら、子供を失う事の恐怖を理解出来なかったかも知れない。お前が居るから、兄貴を説得出来る気がするんだ」
「実の親父は何処ぞの糞皇帝だけど、俺の親はコーネリアスだからね。良いよ。あ、でも俺の事を変な呼び方すんなよ。向う脛蹴り飛ばすから」
そう言って爪先を床でコンコンとすると、グリーヴに包まれているからガチャリと音がする。
「分かった分かった!可愛いアレンちゃんとか言わねぇって!」
「蹴るよ」
コーネリアスは笑って走り出した。アレンもそれを追い掛けて走り始めた。
友人のような奇妙な親子関係だが、互いが居るから前に進める。
アレンはコーネリアスに追い付くと、背中を軽くべしべしと叩きながらレオカディオの執務室に入った。喋るのは不得意だが、解を得るのに時間が掛かったとしても今なら説得出来る。その確信が二人にはあった。
「…東の森に入ったそうだな」
レオカディオは咎めるでもなく、只の確認のようにそう言った。
「ああ。調べたい事があったんだ」
「死者が出るというのは本当か?」
「ああ」
レオカディオは何か額縁を持っている。その横にはコーネリアスが複雑そうな顔で座っている。
「アレン、貴殿も十二神将なら知っているだろう。エティロという者が居た筈だ」
「〈新星〉のエティロ…引退した十二神将の後釜として入って来た新参者だった」
レオカディオは額縁に入った写真を見せた。
「アイユーブ王子達には話したが、私の息子だ」
アレンはその額縁の中の写真を見て目を見開いた。厳格なレオカディオが優しい顔をしていたからではない。飄々として、それでいて些細な失敗も多いエティロが厳格なレオカディオと淑女という言葉を具現化したようなダラン夫人との間に生まれたとはとても思えなかったからだ。
「エティロは…コーネリアスが死んだ事を疑って上京した。だがコーネリアスは生きていた」
レオカディオは頭を抱えた。そして声を絞り出す。
「我らザロ家は元々、王や皇帝といった主を持たない部族だった。しかし帝国に降って辺境伯に任ぜられて以来、帝国に忠誠を誓ってきた。帝国の発展が、我が領の発展に繋がると信じていたからだ。しかしコーネリアスとオグリオンは、その帝国から殺されかけた言う。そしてエティロも…なあ、何故人々は連合に味方する?〈創世の四英雄〉で生きているのは、表向きはアレッサンドロだけの筈だ」
アレンはコーネリアスを見た。そして、「裏切った理由を言っていないのか」と目で問う。しかしコーネリアスは小さく横に首を振った。
(愚かな…いつかは裏切った理由を言わないといけないのに)
その『いつか』というのはレオカディオと対立する未来かも知れない。
「…ムーバリオスは信用ならない。だが連合に降る理由も無い」
決める事の難しい問題だ。
「…コーネリアスが帝国を裏切った理由を言わない限り、ザロ家は貴殿らと対談する事は無い。私情で軍を動かすのは愚者の行いだからだ」
そう言うと、レオカディオはぜんまいの切れた人形がふつりととまるように黙った。しかしその目はじっとアレンを見据えている。
「…コーネリアス、理由言いなよ。ムーバリオス辺境伯が対談だけしかしないなんて有り得ない。使者をこっちに遣わしながら、同時に軍を派遣する準備もしている筈だ」
アレンはムーバリオス辺境伯を不朽城で何度か見た事がある。年老いてはいるが、『辺境の伯爵』という称号の貴族というよりは、武人という風格のある人物だった。
武人であるムーバリオス辺境伯は今頃、ナーシカルバフの脱間に向けて軍を編成している頃だろう。
「コーネリアス、時間が無い。何かあれば扉を使って戻れるが、ナーシカルバフを奪われたらスィナーンまで撤退しないといけないんだ」
コーネリアスは視線を床に落とした。まだ躊躇っているのだろう。
アレンは立ち上がった。
「レオカディオ辺境伯は、コーネリアスの口から聞きたいんだよな」
「ああ。エティロが上京したのも、コーネリアスの安否を知る為だったからな。だが、私にはコーネリアスの考えが読めない。アナスタージアとの婚約を破棄して上京したかと思ったら十二神将になって、その後は元義兄と共に殺されかけたり…」
納得のいく説明を求める彼の心境は察するに余りある。
「ザロ辺境伯、ムーバリオスの使者は今何処に?」
「城下町の最も高級な宿に泊まらせている。見張りも居るから、万が一にもムーバリオスの間者と接触する心配は無いだろう。苏安の姫が変な悪戯を指定なければな」
美凛の行動は、レオカディオには筒抜けだったようだ。
「分かった。コーネリアス、外出ろ」
アレンはコーネリアスにそう言った。その目は冷たい軍人としての気迫が宿っている。
「…少し、話してくる」
コーネリアスはそう言うと、アレンと共に中庭へ向かった。
城の中庭にら大きな噴水やブランコがある。コーネリアスは噴水の縁に腰掛けた。
「…兄と衝突するのが怖いのか?」
コーネリアスは顔を上げると、ちらりとブランコを見た。
「…何て言えば良い?俺が帝国を裏切ったせいでエティロの奴を巻き込んじまったんだぞ」
「エティロと面識はあるのか?」
「ああ。あいつがまだ初等科に進学する前、何度か遊んでやった事がある」
西陽がコーネリアスの白い顔を照らす。その顔は余りにも疲れていて、年老いてもいないのに老いた気配を感じさせる。
「本当は、お前もエティロも巻き込むつもりは無かった。…いや、謀反を決めたのはお前を拾ってからだから、お前を巻き込む覚悟は多分してた。でも、まさかエティロが上京してたとはな…」
しかし事を起こせば実家にも影響がある事はコーネリアスも知っていただろう。
「…あいつが上京しても上京してなくても、ザロ家は何かしらの影響を受けただろうよ。二十年前はあんたの排除だけで済んだからザロ家に影響は無かったが…エティロが消えた事で後継者の居ないザロ領は、直に皇帝の直轄領か無名領になるだろう」
コーネリアスは顔を手で覆った。中々物事が上手く進まない、そして思いもしない者を巻き込んだ末路を想像して絶望したのだ。
アレンは喋るのは得意ではない。だから慰めるのも褒めるのも苦手だ。しかし⸺
「でもエティロは生きてる」
この一言が、コーネリアスの手を顔から離させる事に成功した。
「…兄貴を説得するの、成功すると思うか?」
アレンは頷いた。
「時間は掛かる。エティロが生きている限りはザロ家そのもののお家取り潰しも出来ないし、レオカディオ辺境伯は家や領土の発展を願ってる。何処かの道理も糞も通じねぇ皇帝に付くより、連合に付くのが良いと理解出来る筈だ。それはあんたも理解してるんじゃないか?だって、あんたの兄貴だろ」
コーネリアスは一瞬呆けたような顔をした。しかし直ぐに笑みを浮かべる。ダラン夫人とエティロ以外でレオカディオに詳しいのは、実弟であるコーネリアスだ。
「そうだな。兄貴はよく出来た奴だからな」
そう言って立ち上がると、アレンの頭をわしゃわしゃと撫でた。
「わっ、やめろよ。絡まるだろーが」
「いやぁー、あんなガリガリだった小僧がこんな頼もしくなるなんて。長生きはするもんだ」
「長生きって、辺境伯領の魔人の寿命で考えたら、まだまだ若造だろ?」
「まぁねー。けど四百年生きてないと分からない事もあるからさ」
コーネリアスはアレンの頭を撫でるのをやめた。
「よし、兄貴を説得してみるかな」
「助け舟は出さねぇからな?」
「分かってる。あ、でもお前と俺の関係を聞かれたらこう言ってくれよ。コーネリアスは俺のパパだって」
「さっきまでの重たい雰囲気何だったの…?説教がましく喋ったのが馬鹿馬鹿しく思えてくるな。関係を聞かれたら、厨房を吹き飛ばす困った馬鹿親父って言ってやるよ」
「親父の顔を立ててくれよー」
アレンはコーネリアスの言葉に呆れた顔をした。
「こんな親父の顔の立て方なんて知らないよ」
コーネリアスは綺麗な顔には似合わないほど大きな口を開けてげらげら笑った。
「馬鹿馬鹿しい…」
そう言ったアレンだが、表情は柔らかい。コーネリアスはそんなアレンを見て真面目に言った。
「血は繋がってないけど、俺の息子って紹介して良いよな。お前が居なかったら、子供を失う事の恐怖を理解出来なかったかも知れない。お前が居るから、兄貴を説得出来る気がするんだ」
「実の親父は何処ぞの糞皇帝だけど、俺の親はコーネリアスだからね。良いよ。あ、でも俺の事を変な呼び方すんなよ。向う脛蹴り飛ばすから」
そう言って爪先を床でコンコンとすると、グリーヴに包まれているからガチャリと音がする。
「分かった分かった!可愛いアレンちゃんとか言わねぇって!」
「蹴るよ」
コーネリアスは笑って走り出した。アレンもそれを追い掛けて走り始めた。
友人のような奇妙な親子関係だが、互いが居るから前に進める。
アレンはコーネリアスに追い付くと、背中を軽くべしべしと叩きながらレオカディオの執務室に入った。喋るのは不得意だが、解を得るのに時間が掛かったとしても今なら説得出来る。その確信が二人にはあった。
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