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フェリドール帝国編 〜砂塵の流れ着く不朽の城〜
張り巡らされた陰謀
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一方、ナーシカルバフの方では動きがあった。
「はあ、最近は人間や獣人の兵隊さんが多いわね」
ナーシカルバフの近郊にある大きな谷の村にも兵士達が立ち入り、炊き出しを行っていた。
「物騒だわぁ」
呑気にそう言った女に向かって、飲んだくれがげらげらと笑って言った。
「ま、そうは言っても国やムーバリオス辺境伯は何もしてくれんからな。ありがたやありがたや!」
「おいおい、そりゃあこの村が他より豊かだから必要無いんだろ?」
「え、陥落したナーシカルバフが目と鼻の先なのに辺境伯は放ったらかしだぞ?」
騒いでいた何人かが一瞬静かになるが、直ぐに酒の入ったジョッキを片手に騒ぎ始める。
「やめだやめ!オラ達みてぇな田舎の学の無え奴らにゃ理解出来ねぇよ。なあ人間の兵隊さん!あんたらも難しい顔してねぇで飲もうや!」
「いや、今勤務中なんだよ…後で良いか?」
「待て待て、魔人と人間じゃ飲める酒の量が違う。アレンさんを見てて分かったろ?あの人はスピリタスを五本空けたからな?」
オトゥタールは周りを見渡した。
(色んな人達…)
肌の色も顔も鎧も、何もかもが違う。
オトゥタールは思わず近くを通り掛かった仮面の青年に話し掛けた。
「ねぇ、あなたは何処の国の人?」
「ぴぇッ!?お、俺!?」
自分より背の高い魔人に話し掛けられるとは思いもしなかったのだろう。青年は薙刀にしがみついていたが、やがて答えた。
「苏安だよ…」
「苏安の人達は仮面を付けるの?」
「いや、俺は顔を見られたくないから…」
「へー」
青年の顔はよく見えないが、怯えている事は確かだった。だからオトゥタールは名乗る事にした。
「私はオトゥタール。あなたは?」
「俺は、社龍…大提督だよ」
「ん?提督って艦隊の司令官だよね」
「まあね。けど陸戦にも慣れないと」
そうは言ったが、社龍はこの指示に対して疑問を抱いていた。
(海竜を除く海軍も陸に上って陸戦の準備をしてる。叔父上達…何を考えてるんだろう)
時は一週間前まで遡る。
「社龍」
ナーシカルバフのひと気のない廊下で、社龍は敬愛する叔父に呼び止められた。
「はい叔父上」
苏月は盗み聞きをする者が居ないか確かめながら言った。
「ムーバリオス領の村を制圧して欲しい」
「それって、陸戦に切り替えろと?」
「ああ」
ピコン、と水晶盤から音がした。
「地図は送った。お前に頼むのはナーシカルバフ北西にある谷間の村だ」
他にも何人かに頼んでいるのだろう。担当地域が幾つも割り振られている。
「叔父上の御命令とあらば遂行します。しかし…何をお考えなのですか?」
割り振られている場所はナーシカルバフの北西と南西。連合の戦力が分散する形となっている。
「ムーバリオス辺境伯は直に事を起こすだろう。これはその時の為の防衛線だ」
南西にはクテシアの第四王子と第五王子であるアーキルとアースィムが。北西には社龍とミロス、ヴィターレが派遣されている。
「お前に此処を任せたのは、此処がこの乾燥した世界で比較的マシな環境だからだ。此処を抑えれば、少なくとも飲水には困らない」
恩人であり主君でもある叔父から絶大な信頼を受ける事は、身に余る光栄だ。しかしこの敬愛する帝は、眩い栄光の元に白い手を晒しているように見せながらも、後ろに血で汚れた手を隠している。
「叔父上、貴方様からの信頼を頂けて光栄です。しかし、これは危険過ぎやしませんか」
何をお考えですか。社龍はそう問うた。
「ナーシカルバフという只の橋を守るのに、連合の戦力を一極集中させるのは理にかなっていない。戦力の分散と言えば聞こえは悪いが、目的はムーバリオス領東部の掌握だ。アレン達がザロ辺境伯と交渉を行ってるからといって、軍事行動が止まる訳ではない」
ザロ辺境伯⸺その名前に、社龍は叔母と従妹を思い出した。
「叔父上、どうして美凛と叔母上を行かせたのですか?ムーバリオスも行動を起こしている筈です。ヌールハーン様も、アリージュ王女とシハーブ王子だけでなく、喧嘩上等なアイユーブをも送りました。叔父上、覇王は一体何をお考えなのですか?」
「社龍」
まくし立てた社龍を穏やかに諭すように、苏月は言った。
「お前は賢いが、私の何で在りたい?」
社龍は跪いた。
「恩人である陛下の忠実な下僕であり、甥…そして貴方の息子で在りたいと思います」
苏月は社龍を立たせると、社龍の掌の上に自分の醜い手を置いて見せた。
「醜い手だろう」
「いえ、まさか!俺をあの炎の中から助けてくれた手です!形も良くて、醜いなんてそんな…」
苏月はくすくすと笑った。社龍の反応が面白いようだ。
「私の手を見た者は皆、罪人を砕き民を導く手だと言う。皇帝の手とは、真綿に包まれた真珠のように美しく見せねばならない。だから、お前も只見ておれば良い」
その醜い手がすっと引かれる。
「皇帝の…朕の白い手で踊らされる者共の末路を」
一体、その美しい手で何人を踊らせ、転ばせ、処分してきたのだろう。何食わぬ顔で大粒の真珠をたった一つ投げ込めば、容易に冷たい冬の泉へ邪魔者を転がすまで出来るその手。その手で踊る事は怖くないが、自分以外の者をその手に乗せて欲しくないとも願う。
社龍は俯いた。何度縋っても、何を言っても、叔父は自分の事を『息子』としては見てくれない。甥か、養子か、忠実な臣下か。どう足掻いても、来儀の代わりとしてぽっかり空いた穴を埋める事は出来ない。
策は臣下にも明かさず、臣下すらその手で踊らされる糸操り人形になる。
叔父の為なら傀儡になる事も苦ではないが、この戦争でラバモアが死に、目の前で実母の凄惨な死も目の当たりにした。恐ろしいと思う。自分は叔父の考えを掌握出来ていないのだ。
「直ぐに進軍の準備をせよ。良いな?」
穏やかだが、有無を言わせない声。本当は嫌だと幼子のように言いたいが、自分はあくまで、臣下なのであって息子ではない。
「…御心のままに」
そう言うと、苏月は社龍の肩を叩いて去って行く。
(何だか、遠いなぁ)
用件だけ伝えてさっさと歩いて行ってしまう叔父。叔父だけではない。シルヴェストロやヌールハーンも遠く感じる。
社龍は溜息を吐くと、進軍の準備へ向かった。
この一週間で何度目かもう分からない溜息を深く吐くと、オトゥタールは言った。
「何も無い所だけど、ゆっくりしてってね。あ、お嫁さん呼んでも良いよ。家で待ってるのも寂しいでしょ」
どうやら左手の薬指にある指輪に気付いたようだ。そして今回、社龍とアースィムが拠点に通じる〈鍵〉を持っている。扉を介して人が出入りするのをオトゥタールは見ていたらしい。
「あ、胡蝶を呼ぶのか…」
胡蝶は最愛の妻で、この前二人目の子供が生まれたばかりだ。とはいえ、回復した矢先にぐうたらした生活を好む社龍を布団叩きを片手に追い回すような女だ。
「胡蝶…呼ぶかな、どうしようかな…」
アレンも居ない、美凛も居ない。叔父達は何処か遠く、周りはむさ苦しい男共ばかり。癒やしが欲しい。まだ幼い娘達が可愛過ぎて、嫁入りまでの間は父親である自分が、でろんでろんに甘やかしたい。
「…呼ぼう。もう考えるの疲れた」
兵士達も強行軍続きで疲れていた。幸いこの村の魔人達は穏やかな性格で優しい。僅かばかりの休息期間を与えてくれたと考えれば、覇王達の不可解な行動にも目を瞑れる。何も考えずに、あの美しい手の上で踊れる。
「ほら、奥さん呼ぶんでしょ、シャキッとしな?格好良いとこ見せないと!」
社龍はその言葉に頷くと、水晶盤を取り出した。胡蝶は気が利く女だ。炊き出しや手当てなどを手伝ってくれれば、自分が癒やしを得るだけでなく諸々の事が上手く進むだろう。
(よし、我ながらしっかりした口実だ)
仮面の下で満面の笑みを浮かべると、社龍は明るい声で妻に連絡を取り始めた。
「はあ、最近は人間や獣人の兵隊さんが多いわね」
ナーシカルバフの近郊にある大きな谷の村にも兵士達が立ち入り、炊き出しを行っていた。
「物騒だわぁ」
呑気にそう言った女に向かって、飲んだくれがげらげらと笑って言った。
「ま、そうは言っても国やムーバリオス辺境伯は何もしてくれんからな。ありがたやありがたや!」
「おいおい、そりゃあこの村が他より豊かだから必要無いんだろ?」
「え、陥落したナーシカルバフが目と鼻の先なのに辺境伯は放ったらかしだぞ?」
騒いでいた何人かが一瞬静かになるが、直ぐに酒の入ったジョッキを片手に騒ぎ始める。
「やめだやめ!オラ達みてぇな田舎の学の無え奴らにゃ理解出来ねぇよ。なあ人間の兵隊さん!あんたらも難しい顔してねぇで飲もうや!」
「いや、今勤務中なんだよ…後で良いか?」
「待て待て、魔人と人間じゃ飲める酒の量が違う。アレンさんを見てて分かったろ?あの人はスピリタスを五本空けたからな?」
オトゥタールは周りを見渡した。
(色んな人達…)
肌の色も顔も鎧も、何もかもが違う。
オトゥタールは思わず近くを通り掛かった仮面の青年に話し掛けた。
「ねぇ、あなたは何処の国の人?」
「ぴぇッ!?お、俺!?」
自分より背の高い魔人に話し掛けられるとは思いもしなかったのだろう。青年は薙刀にしがみついていたが、やがて答えた。
「苏安だよ…」
「苏安の人達は仮面を付けるの?」
「いや、俺は顔を見られたくないから…」
「へー」
青年の顔はよく見えないが、怯えている事は確かだった。だからオトゥタールは名乗る事にした。
「私はオトゥタール。あなたは?」
「俺は、社龍…大提督だよ」
「ん?提督って艦隊の司令官だよね」
「まあね。けど陸戦にも慣れないと」
そうは言ったが、社龍はこの指示に対して疑問を抱いていた。
(海竜を除く海軍も陸に上って陸戦の準備をしてる。叔父上達…何を考えてるんだろう)
時は一週間前まで遡る。
「社龍」
ナーシカルバフのひと気のない廊下で、社龍は敬愛する叔父に呼び止められた。
「はい叔父上」
苏月は盗み聞きをする者が居ないか確かめながら言った。
「ムーバリオス領の村を制圧して欲しい」
「それって、陸戦に切り替えろと?」
「ああ」
ピコン、と水晶盤から音がした。
「地図は送った。お前に頼むのはナーシカルバフ北西にある谷間の村だ」
他にも何人かに頼んでいるのだろう。担当地域が幾つも割り振られている。
「叔父上の御命令とあらば遂行します。しかし…何をお考えなのですか?」
割り振られている場所はナーシカルバフの北西と南西。連合の戦力が分散する形となっている。
「ムーバリオス辺境伯は直に事を起こすだろう。これはその時の為の防衛線だ」
南西にはクテシアの第四王子と第五王子であるアーキルとアースィムが。北西には社龍とミロス、ヴィターレが派遣されている。
「お前に此処を任せたのは、此処がこの乾燥した世界で比較的マシな環境だからだ。此処を抑えれば、少なくとも飲水には困らない」
恩人であり主君でもある叔父から絶大な信頼を受ける事は、身に余る光栄だ。しかしこの敬愛する帝は、眩い栄光の元に白い手を晒しているように見せながらも、後ろに血で汚れた手を隠している。
「叔父上、貴方様からの信頼を頂けて光栄です。しかし、これは危険過ぎやしませんか」
何をお考えですか。社龍はそう問うた。
「ナーシカルバフという只の橋を守るのに、連合の戦力を一極集中させるのは理にかなっていない。戦力の分散と言えば聞こえは悪いが、目的はムーバリオス領東部の掌握だ。アレン達がザロ辺境伯と交渉を行ってるからといって、軍事行動が止まる訳ではない」
ザロ辺境伯⸺その名前に、社龍は叔母と従妹を思い出した。
「叔父上、どうして美凛と叔母上を行かせたのですか?ムーバリオスも行動を起こしている筈です。ヌールハーン様も、アリージュ王女とシハーブ王子だけでなく、喧嘩上等なアイユーブをも送りました。叔父上、覇王は一体何をお考えなのですか?」
「社龍」
まくし立てた社龍を穏やかに諭すように、苏月は言った。
「お前は賢いが、私の何で在りたい?」
社龍は跪いた。
「恩人である陛下の忠実な下僕であり、甥…そして貴方の息子で在りたいと思います」
苏月は社龍を立たせると、社龍の掌の上に自分の醜い手を置いて見せた。
「醜い手だろう」
「いえ、まさか!俺をあの炎の中から助けてくれた手です!形も良くて、醜いなんてそんな…」
苏月はくすくすと笑った。社龍の反応が面白いようだ。
「私の手を見た者は皆、罪人を砕き民を導く手だと言う。皇帝の手とは、真綿に包まれた真珠のように美しく見せねばならない。だから、お前も只見ておれば良い」
その醜い手がすっと引かれる。
「皇帝の…朕の白い手で踊らされる者共の末路を」
一体、その美しい手で何人を踊らせ、転ばせ、処分してきたのだろう。何食わぬ顔で大粒の真珠をたった一つ投げ込めば、容易に冷たい冬の泉へ邪魔者を転がすまで出来るその手。その手で踊る事は怖くないが、自分以外の者をその手に乗せて欲しくないとも願う。
社龍は俯いた。何度縋っても、何を言っても、叔父は自分の事を『息子』としては見てくれない。甥か、養子か、忠実な臣下か。どう足掻いても、来儀の代わりとしてぽっかり空いた穴を埋める事は出来ない。
策は臣下にも明かさず、臣下すらその手で踊らされる糸操り人形になる。
叔父の為なら傀儡になる事も苦ではないが、この戦争でラバモアが死に、目の前で実母の凄惨な死も目の当たりにした。恐ろしいと思う。自分は叔父の考えを掌握出来ていないのだ。
「直ぐに進軍の準備をせよ。良いな?」
穏やかだが、有無を言わせない声。本当は嫌だと幼子のように言いたいが、自分はあくまで、臣下なのであって息子ではない。
「…御心のままに」
そう言うと、苏月は社龍の肩を叩いて去って行く。
(何だか、遠いなぁ)
用件だけ伝えてさっさと歩いて行ってしまう叔父。叔父だけではない。シルヴェストロやヌールハーンも遠く感じる。
社龍は溜息を吐くと、進軍の準備へ向かった。
この一週間で何度目かもう分からない溜息を深く吐くと、オトゥタールは言った。
「何も無い所だけど、ゆっくりしてってね。あ、お嫁さん呼んでも良いよ。家で待ってるのも寂しいでしょ」
どうやら左手の薬指にある指輪に気付いたようだ。そして今回、社龍とアースィムが拠点に通じる〈鍵〉を持っている。扉を介して人が出入りするのをオトゥタールは見ていたらしい。
「あ、胡蝶を呼ぶのか…」
胡蝶は最愛の妻で、この前二人目の子供が生まれたばかりだ。とはいえ、回復した矢先にぐうたらした生活を好む社龍を布団叩きを片手に追い回すような女だ。
「胡蝶…呼ぶかな、どうしようかな…」
アレンも居ない、美凛も居ない。叔父達は何処か遠く、周りはむさ苦しい男共ばかり。癒やしが欲しい。まだ幼い娘達が可愛過ぎて、嫁入りまでの間は父親である自分が、でろんでろんに甘やかしたい。
「…呼ぼう。もう考えるの疲れた」
兵士達も強行軍続きで疲れていた。幸いこの村の魔人達は穏やかな性格で優しい。僅かばかりの休息期間を与えてくれたと考えれば、覇王達の不可解な行動にも目を瞑れる。何も考えずに、あの美しい手の上で踊れる。
「ほら、奥さん呼ぶんでしょ、シャキッとしな?格好良いとこ見せないと!」
社龍はその言葉に頷くと、水晶盤を取り出した。胡蝶は気が利く女だ。炊き出しや手当てなどを手伝ってくれれば、自分が癒やしを得るだけでなく諸々の事が上手く進むだろう。
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仮面の下で満面の笑みを浮かべると、社龍は明るい声で妻に連絡を取り始めた。
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