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フェリドール帝国編 〜砂塵の流れ着く不朽の城〜
領都ナオスクル
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帝国は乾燥した砂漠に位置するが、故パノチサナス領に隣接する領土は、他と比べて比較的豊かである。特に最大の領土を誇るザロ領は豊かで、帝国の食卓を支えていた。
「やーっとサボテン生活からおさらばだよ…」
美凛はそう言って道中の街で買った飴を舐めている。
ナーシカルバフから領都ナオスクルまでは馬を走らせても三週間掛かった。バルタス王国の首都アルケイディアから西の国境までは馬を走らせて一週間だから、帝国の巨大さがよく分かる。
三週間も移動し続けた一行は、領都ナオスクルの美しい景観に感嘆した。
「これは、凄いな…」
アレンの主治医として同行していたコンラッドがそう呟く。
北には万年雪に包まれた剣のように鋭い山頂を持つナーシクル山脈、東には巨大樹の森と荘厳な教会、そして西には帝国最大の穀倉地帯と農地。
「これがコーネリアスの故郷?」
「ああ、綺麗だろ?」
ふわりと流れる風が、日光に弱いコーネリアスの肌を守るフードをずらした。その風は、帝国では珍しい金木犀の香りを乗せている。
「そうか、もうこの季節なんだな」
そう言ってコーネリアスはフードをかぶり直すと馬を進めた。アレン達もそれに続いて丘を下りる。
丘を下ると、城門の前に二人の兵士が立っていた。
「待たれよ!ナオスクルは現在、厳戒態勢である!」
兵士達はコーネリアスの横に居るアレン達を見てそう叫んだ。いきなり槍で襲い掛かられないだけマシだろう。
しかし不運な事に、今回の護衛の中には気の短さに定評のある謝坤が居た。
「ああん?こっちは用事があって遥々来てんだぞ?」
「黙れ!こっちは職務を遂行しているだけだ!」
アレンは謝坤の近くに馬を寄せた。
「待て、お前の出番は此処じゃないし無い方が良い」
そう言ってアレンは馬を降りると、兵士達に近付いた。
「俺の目、分かる?」
右の目を指差すと、小柄な方の兵士がぎょっと目を見開いた。
「あんた、魔人!?でも角が無いぞ?」
「あれ、本当だ。どういう事だ?」
「少なくとも、今はあんたらの敵じゃない。ちゃんとした魔人ならそこにも居るし」
そう言ってコーネリアスの方を指差した。
「…フード。フード外さないと分かんないでしょ」
じっとりとそう言うと、コーネリアスは慌ててフードを脱いだ。故郷に戻って来たのがまだ実感が沸かないようで、少しぼんやりしていたらしい。
兵士達はコーネリアスの顔を見て首を傾げた。
「んー、何処かで見た顔なんだよな」
「でも知らん顔だな」
アレンは思わずコーネリアスの方を向いた。
「此処の兵士は知り合いじゃないの!?」
「世代によるかなぁー」
魔人の長い生を考えれば妥当な反応にアレンは溜息を吐く。
コーネリアスが領都を出奔したのは二百年以上前の事だ。彼の顔を知らない世代があるのは当然だろう。
「俺はコーネリアス・ザロ。現当主レオカディオ・ザロの弟だ」
二十年前に死んだ十二神将の名前に、二人の顔が驚愕に満ちていく。
人間にとっての二十年とは約五分の一でしかない。しかし千年生きる魔人にとっての二十年とは、五十分の一だ。彼らにとってはついこの前死んだ筈の男が目の前に立っているのだから、その驚きは計り知れないだろう。
「い、今直ぐ伯爵に確認を取ってきます!」
そう言って兵士が水晶盤で確認を取り始める。伯爵と直接遣り取りが出来るのだから、門番とはいえ信頼されているのだろう。或いは、アレン達が来るのを見越して突っ走らない者を門番にしたのかも知れない。
暫くして、兵士が敬礼した。
「コーネリアス様の帰還をお喜び申し上げます。そして連合の方々、ナオスクルへようこそ。城まで御案内致します」
城門が開き、丘の上から見たあの街並みが正面に広がる。
南から照りつける太陽の光が、ナーシクル山脈の白い尾根を照らす。それを見たフレデリカは望郷の念に駆られたのか、薄く目を細めた。
「美しい、ナーシクルの尾根よ…」
アレンは馬で進みながら問うた。
「…故郷が懐かしいか?」
「…ええ、とても」
アレンはそんなフレデリカにつられて尾根を見上げた。ナーシクルとは、どんな場所なのだろう。
「ナーシクルは、綺麗なのか?」
フレデリカは驚いたような顔をした。
「どうして?今は只の遺跡だよ?」
「お前の生きた時間って、途方も無く長いだろ?少しでもお前の事を知りたいから、お前の故郷についても知りたい」
その言葉を聞いたフレデリカは一瞬目を見開くが、直ぐに嬉しそうな顔をした。
「何だか照れくさいやぁ。良いよ、後で色々お話してあげる」
「ありがとう」
今はレオカディオ辺境伯との対談に集中しなくてはならない。フレデリカについてもっと知りたいが、此処は帝国領だ。油断は出来ない。
街を黙々と歩いて暫くすると、本城の前に背の高い魔人が立っているのが見える。亜麻色の髪の男は豪華な服を着ており、彼がレオカディオ辺境伯だとすぐに分かった。その横には美しい女が立っており、辺境伯の腕にしがみつくように立っている。
レオカディオの金色の瞳は、フードをかぶったコーネリアスを凝視している。
「何かの冗談ではないのだろうな…」
アレンは辺境伯の前まで行くと、馬から降りて言った。
「辺境伯自らの御迎えに感謝する」
「あ、ああ…歓迎しよう。連合の…アレン最高司令官殿」
「正確には、アルヴァの王子よ」
フレデリカがそう言うので、アレンは素早く切り返した。
「俺は連合の最高司令官なのかアルヴァの王子なのかお前の王子なのか、一体どれなんだよ」
「私の王子」
「…」
最後の選択肢を入れてしまった事を後悔するが、訂正する暇は無い。レオカディオの興味はアレン達ではなく、コーネリアスの方に向いているのだ。
「コーネリアス、お前なのか?」
その問いに答えるように、コーネリアスはフードを脱いだ。
「…兄貴と義姉さん、久し振り」
コーネリアスの義姉である辺境伯夫人はまともに寝ていないのか、目の下に酷い隈を作っている。
「コーネリアス、貴方が帰って来たのなら、あの子も帰ってくるわよね…?」
「ラティス、今はその話は良い。メイド長、ラティスを寝室へ連れて行ってくれ」
「承知致しました。ダラン夫人、参りましょう」
ダラン夫人は悲痛な声で泣き叫ぶが、メイド長と召使達に連れて行かれてしまう。
コーネリアスはメイド長達に連れて行かれたダラン夫人を見て問うた。
「兄貴、夫人に何があった?」
「いや…戦場であれば常となる出来事が、たまたま我らの身に降り掛かっただけに過ぎない」
しかしそう言うレオカディオの顔は暗い。
「それより、遠路遥々よく来てくれた。先ずはゆるりと休まれよ」
何かあったのは間違い無い。しかしレオカディオは突然のコーネリアスの帰還にまだ頭の整理が追い付いていないのか、その問題からは目を背けようとしている。
「大浴場へ御案内致します」
使用人達がそう言ってアレン達を案内すると、兵士達が馬の手綱を引いて厩舎へ連れて行く。しかしレオカディオだけは東の方を見つめたまま立ち尽くしていた。
「なあエティロ…お前は帰って来るのか?」
たった一人のザロ家の後継者。自分とダラン夫人の愛の結晶。その子は叔父のような十二神将になると宣言して家を出ると、宣言通り十二神将に就任した。しかし、その息子は帰っては来なかった。
『緋月紀 一〇四〇三五年 エティロ・ダラン=ザロ将軍 ラダーン城にて戦死』
唯それだけ。爪の一欠片も帰っては来なかった。コーネリアスの時も、遺体はあったが家族の元へは戻らなかった。
(あの十二神将のコートを着た男…最高司令官だとか王子だとか言われていたか?)
彼なら何か知っているかも知れない。
レオカディオは微かな期待を胸に城の中へ戻る。表向きは冷静な伯爵を演じているが、それでもやはり、自分は一児の父なのだ。
「やーっとサボテン生活からおさらばだよ…」
美凛はそう言って道中の街で買った飴を舐めている。
ナーシカルバフから領都ナオスクルまでは馬を走らせても三週間掛かった。バルタス王国の首都アルケイディアから西の国境までは馬を走らせて一週間だから、帝国の巨大さがよく分かる。
三週間も移動し続けた一行は、領都ナオスクルの美しい景観に感嘆した。
「これは、凄いな…」
アレンの主治医として同行していたコンラッドがそう呟く。
北には万年雪に包まれた剣のように鋭い山頂を持つナーシクル山脈、東には巨大樹の森と荘厳な教会、そして西には帝国最大の穀倉地帯と農地。
「これがコーネリアスの故郷?」
「ああ、綺麗だろ?」
ふわりと流れる風が、日光に弱いコーネリアスの肌を守るフードをずらした。その風は、帝国では珍しい金木犀の香りを乗せている。
「そうか、もうこの季節なんだな」
そう言ってコーネリアスはフードをかぶり直すと馬を進めた。アレン達もそれに続いて丘を下りる。
丘を下ると、城門の前に二人の兵士が立っていた。
「待たれよ!ナオスクルは現在、厳戒態勢である!」
兵士達はコーネリアスの横に居るアレン達を見てそう叫んだ。いきなり槍で襲い掛かられないだけマシだろう。
しかし不運な事に、今回の護衛の中には気の短さに定評のある謝坤が居た。
「ああん?こっちは用事があって遥々来てんだぞ?」
「黙れ!こっちは職務を遂行しているだけだ!」
アレンは謝坤の近くに馬を寄せた。
「待て、お前の出番は此処じゃないし無い方が良い」
そう言ってアレンは馬を降りると、兵士達に近付いた。
「俺の目、分かる?」
右の目を指差すと、小柄な方の兵士がぎょっと目を見開いた。
「あんた、魔人!?でも角が無いぞ?」
「あれ、本当だ。どういう事だ?」
「少なくとも、今はあんたらの敵じゃない。ちゃんとした魔人ならそこにも居るし」
そう言ってコーネリアスの方を指差した。
「…フード。フード外さないと分かんないでしょ」
じっとりとそう言うと、コーネリアスは慌ててフードを脱いだ。故郷に戻って来たのがまだ実感が沸かないようで、少しぼんやりしていたらしい。
兵士達はコーネリアスの顔を見て首を傾げた。
「んー、何処かで見た顔なんだよな」
「でも知らん顔だな」
アレンは思わずコーネリアスの方を向いた。
「此処の兵士は知り合いじゃないの!?」
「世代によるかなぁー」
魔人の長い生を考えれば妥当な反応にアレンは溜息を吐く。
コーネリアスが領都を出奔したのは二百年以上前の事だ。彼の顔を知らない世代があるのは当然だろう。
「俺はコーネリアス・ザロ。現当主レオカディオ・ザロの弟だ」
二十年前に死んだ十二神将の名前に、二人の顔が驚愕に満ちていく。
人間にとっての二十年とは約五分の一でしかない。しかし千年生きる魔人にとっての二十年とは、五十分の一だ。彼らにとってはついこの前死んだ筈の男が目の前に立っているのだから、その驚きは計り知れないだろう。
「い、今直ぐ伯爵に確認を取ってきます!」
そう言って兵士が水晶盤で確認を取り始める。伯爵と直接遣り取りが出来るのだから、門番とはいえ信頼されているのだろう。或いは、アレン達が来るのを見越して突っ走らない者を門番にしたのかも知れない。
暫くして、兵士が敬礼した。
「コーネリアス様の帰還をお喜び申し上げます。そして連合の方々、ナオスクルへようこそ。城まで御案内致します」
城門が開き、丘の上から見たあの街並みが正面に広がる。
南から照りつける太陽の光が、ナーシクル山脈の白い尾根を照らす。それを見たフレデリカは望郷の念に駆られたのか、薄く目を細めた。
「美しい、ナーシクルの尾根よ…」
アレンは馬で進みながら問うた。
「…故郷が懐かしいか?」
「…ええ、とても」
アレンはそんなフレデリカにつられて尾根を見上げた。ナーシクルとは、どんな場所なのだろう。
「ナーシクルは、綺麗なのか?」
フレデリカは驚いたような顔をした。
「どうして?今は只の遺跡だよ?」
「お前の生きた時間って、途方も無く長いだろ?少しでもお前の事を知りたいから、お前の故郷についても知りたい」
その言葉を聞いたフレデリカは一瞬目を見開くが、直ぐに嬉しそうな顔をした。
「何だか照れくさいやぁ。良いよ、後で色々お話してあげる」
「ありがとう」
今はレオカディオ辺境伯との対談に集中しなくてはならない。フレデリカについてもっと知りたいが、此処は帝国領だ。油断は出来ない。
街を黙々と歩いて暫くすると、本城の前に背の高い魔人が立っているのが見える。亜麻色の髪の男は豪華な服を着ており、彼がレオカディオ辺境伯だとすぐに分かった。その横には美しい女が立っており、辺境伯の腕にしがみつくように立っている。
レオカディオの金色の瞳は、フードをかぶったコーネリアスを凝視している。
「何かの冗談ではないのだろうな…」
アレンは辺境伯の前まで行くと、馬から降りて言った。
「辺境伯自らの御迎えに感謝する」
「あ、ああ…歓迎しよう。連合の…アレン最高司令官殿」
「正確には、アルヴァの王子よ」
フレデリカがそう言うので、アレンは素早く切り返した。
「俺は連合の最高司令官なのかアルヴァの王子なのかお前の王子なのか、一体どれなんだよ」
「私の王子」
「…」
最後の選択肢を入れてしまった事を後悔するが、訂正する暇は無い。レオカディオの興味はアレン達ではなく、コーネリアスの方に向いているのだ。
「コーネリアス、お前なのか?」
その問いに答えるように、コーネリアスはフードを脱いだ。
「…兄貴と義姉さん、久し振り」
コーネリアスの義姉である辺境伯夫人はまともに寝ていないのか、目の下に酷い隈を作っている。
「コーネリアス、貴方が帰って来たのなら、あの子も帰ってくるわよね…?」
「ラティス、今はその話は良い。メイド長、ラティスを寝室へ連れて行ってくれ」
「承知致しました。ダラン夫人、参りましょう」
ダラン夫人は悲痛な声で泣き叫ぶが、メイド長と召使達に連れて行かれてしまう。
コーネリアスはメイド長達に連れて行かれたダラン夫人を見て問うた。
「兄貴、夫人に何があった?」
「いや…戦場であれば常となる出来事が、たまたま我らの身に降り掛かっただけに過ぎない」
しかしそう言うレオカディオの顔は暗い。
「それより、遠路遥々よく来てくれた。先ずはゆるりと休まれよ」
何かあったのは間違い無い。しかしレオカディオは突然のコーネリアスの帰還にまだ頭の整理が追い付いていないのか、その問題からは目を背けようとしている。
「大浴場へ御案内致します」
使用人達がそう言ってアレン達を案内すると、兵士達が馬の手綱を引いて厩舎へ連れて行く。しかしレオカディオだけは東の方を見つめたまま立ち尽くしていた。
「なあエティロ…お前は帰って来るのか?」
たった一人のザロ家の後継者。自分とダラン夫人の愛の結晶。その子は叔父のような十二神将になると宣言して家を出ると、宣言通り十二神将に就任した。しかし、その息子は帰っては来なかった。
『緋月紀 一〇四〇三五年 エティロ・ダラン=ザロ将軍 ラダーン城にて戦死』
唯それだけ。爪の一欠片も帰っては来なかった。コーネリアスの時も、遺体はあったが家族の元へは戻らなかった。
(あの十二神将のコートを着た男…最高司令官だとか王子だとか言われていたか?)
彼なら何か知っているかも知れない。
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