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フェリドール帝国編 〜砂塵の流れ着く不朽の城〜
ナーシカルバフ大橋の戦い
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それから一ヶ月後、連合軍はナーシカルバフ大橋へ到着した。
敵は飛竜隊を増援として派遣しているが、その飛竜隊は空軍とウルラ達で応戦する手筈になっている。
一方、旧帝国海軍を率いるラバモア達は苏安の軍船を借りて川を遡上している。いくらナーシカルバフ大橋が巨大な橋でも、河に落ちないように気を付けながらの攻撃では時間が掛かり過ぎる。
「にしても、何で苏安の楼船を使うの?」
フレデリカは進軍中、夜の作戦会議にて問うた。それに対し、アレンはこう答える。
「苏安の軍船はかなり特徴的な形をしているし、装飾が派手だ。帝国で使われるガレオン船や帆走フリゲートとは違う。油断を誘ったり、虚を突けるだろ」
海軍の総司令部はグラコス海軍のテオクリスが務める事になり、旧帝国海軍を乗せた苏安の艦隊には河での戦闘を教える講師として社龍とその側近数名が乗っている。
アレンは南の方を向いた。苏安艦隊の楼船が見える。赤い旗には黒く『社』という文字が染め抜かれており、何処からどう見ても社龍が率いる艦隊だ。
そして正面の橋を見る。横幅は広く、距離も長い。対岸まで攻城兵器を運ぶのは至難の技だろう。だが、策がある。
「アレン、体調は?」
フレデリカは今回の作戦の鍵である魔導具を弄りながらやって来た。
「良好だ」
「無茶しないでよ。今回の勝利にはあんたの無事が必須なんだから」
敵は城壁から矢や石を投げてくるだろう。それを防ぐには、盾で皆を守る必要がある。そして関所である大橋を守る門を破るには、破城槌を運ぶ必要もあった。しかしナーシカルバフ大橋には投石機も多く用意されている。飛んでくる巨大な岩から破城槌を守るには、アレンやヌールハーンの張る強固な結界もまた必要だ。
因みに、到着早々にヌールハーンが高火力の魔法攻撃を使ったが、何か特殊な魔法が掛かっているらしく突破は不可能だった。しかし苏陽の放った矢は容易く刺さった為、物理攻撃なら通用しそうだ。
(結構距離あったけど…あの二人は兄弟揃ってバケモンだな)
「苏月がヌールハーンからパクった魔導具、改良済みだって」
フレデリカはアレンに小さな魔導具を渡した。
ラダーンの戦いより前に苏月がヌールハーンから奪った携帯式の結界発生装置は、あの時点で研究段階だった。クテシアの戦いの後に漸くヌールハーンの手元に戻った装置は、優れた技術者でもある彼女の手によって改良されたのだ。
「ああ、この装置の報告書なら俺も見た。前回は月さんの魔力を流して結界を発生させたから、梦蝶やオドさんの攻撃に耐えられなかったらしいな」
「苏月は破壊に特化し過ぎてるからね。それに対してヌールハーンは、守りに特化してる」
今回の進軍で大盾を持って先頭を進むのはヌールハーンだ。
アレンは全軍が準備を終えるのを確認すると、フレデリカと共に列の中へ入った。
二人が列に入ると、大盾が壁と天井を作る。
「全軍、合図が聞こえたら進むぞ」
アレンが結界発生装置を起動させると、軍鼓の音が聞こえてくる。合図だ。
「全軍、進め!」
がちゃがちゃと鎧の音が響き、進軍が始まる。
前方から空を切る音が響く。どうやら、敵が矢を放ったようだ。
「先頭、急げ!投石機の射程圏を抜けるぞ!」
轟音と悲鳴が響く。岩が落ちてきたようだ。
装置で発生させた結界は、紐付けられた物体に層のように結界が張り付く。そしてそれは、ヌールハーンが普通に張る結界より脆くなる。
「盾を放すなよ」
ヌールハーンの魔力を使った結界は頑丈で、衝撃を吸収してくれる。しかし盾を持っているものが倒れてしまえば、その付近の者は巻き込まれてしまうのだ。
今度は近くに岩が落ちてきた。盾兵が怯んだ瞬間、矢が盾の隙間から入って来る。
「ぎゃああああ!」
どうやら、敵方に腕の良い射手が居るらしい。しかし止まることは許されない。味方の屍を踏み越えて進むしか無いのだ。
犠牲を払いながら橋を渡りきって門前まで辿り着くと、アレンの前の兵士達が二手に分かれた。直後、アレンは〈プロテア〉の拠点に通じる扉を開いた。
「やれ!」
四台の櫓が出て来る。
突然目の前に現れた攻城兵器に怯んだ敵は、この一瞬で隙を突かれた。盾兵達と護送していた破城槌が城門を壊し始める。
そして城壁の南方では迫る船団に気付いた兵士達が船で出撃するが、苏安艦隊の先頭の船に乗る者達を見て青褪める。
「あのコート、十二神将だ!」
ラバモアは声を張り上げた。
「敵船をぶっ壊せ!」
艨衝と呼ばれる敵船の破壊に特化した船が、帝国水軍の出鼻をくじく。苏安の船団だと思っていたのに元十二神将だと知った敵は、悲鳴を上げて生存する為に走り回った。敵の動揺を誘う作戦は大成功だったようだ。
「逃げろ!十二神将に勝てる訳無い!」
その十二神将という単語は感染力の強い疫病のように広がり、敵兵達に恐怖と混乱をもたらした。帝国の十二神将とは本来、帝国を外敵から守護する武人を指す称号だ。守護者が敵に回った事に敵兵達は激しく動揺し、逃走を試みた。
それから数十分後、破城槌が守りの薄くなった城門を砕き、櫓から兵士達が侵入する。アレンは扉を閉じると、剣を取った。
「盾を置け、突撃!」
先陣が全て門の向こうへ入ると、後方でそれを見ていた苏陽が旗を振った。
「全軍突撃!」
その合図と共に角笛と軍鼓が響き、クテシア騎兵と苏安騎兵を先頭に、連合軍が大橋への総攻撃を開始した。
ナーシカルバフ大橋は軍事施設だが、西側は兵士達の家族達も暮らしており、一つの街としても機能している。大橋の門をくぐり抜けると、街の方から警鐘が激しく打ち鳴らされる音が響く。
「退避、退避ー!民間人は速やかに退避せよ!」
しかし街の外は砂漠だ。何処へ逃げろと言うのだろう。余りにも急過ぎる攻撃や、突如現れた攻城兵器に士気は落ちているのに。
大橋はあっという間に制圧されてしまった。そこには投降する隙など無く、武器を持っていれば敵として認識されて殺される。そういう戦いだった。
すると、ナーシカルバフにある最も大きな建物から中年の太った魔人が出て来る。
「も、もう勘弁してくれ!降伏する、降伏するからぁぁ!」
アレンはそのみっともなく命乞いする男をちらりと見た。服装からして、大橋の守衛を任された貴族だろう。
「随分あっさり降るんだな」
「私は地方に左遷されただけなんだ!戦いなんて本当は嫌だ!」
「俺達に武器を向けないと誓えるか?」
アレンは形見の剣を男の脂ぎった顔の横に突き付けた。
男はアレンのコートと冷たい隻眼を確認すると、こくこくと頷いた。
「あんたの処遇については、会議で決めるよ。それまでは見張りを付ける」
そう言うと、水軍を制圧し終えたラバモア達がやって来る。
アレンが振り向くと、ラバモアが手を振って近付いて来た。
「いやぁ、手応え無かったよ」
その言葉にアレンも頷きそうになった。守衛が無能過ぎたという事もあるが、随分とあっさり陥落したものだ。
(この守衛はクビだな)
フレデリカも同じ事を思っているのか、目を細めて守衛を見ている。
命までは取らないが、別の者を守衛にした方が良いだろう。そう思ったその時だった。
「グ、ギぇ、…」
「え?」
アレンがその声に振り向くと、男の身体がむくむくと膨らんでいた。
「おいおい、何だよこれ!」
身体には紫色の亀裂が走り、その亀裂はどんどん広がっている。
「アレン、気を付けて。こいつ魔物になってる!」
黒い靄が男を覆い、脂肪で膨れていた四肢は強靭な物へ変わる。
「グギャアアアアアアア!」
その声の大きさに思わず後退りすると、ラバモアとぶつかる。
「おっと…」
悪い、そう言おうとして振り向いたアレンの顔が引き攣る。
「ラバモア…?」
ラバモアの顔が、急速に亀裂に覆われていくのだ。
「おい、ラバモア!」
事態の急変を察したミロスが叫ぶ。
「旧帝国海軍はアレンに近付くな!」
ラバモアの姿は守衛より大きく強靭な魔物の姿へと変わっていく。
「何だよ、これ」
アレンは呟くように言った。何故、彼女の姿は魔物の物へと変わっているのだろう。
「ゴメ、…アレン…」
薄れ逝く意識の中、ラバモアは現実を受け止めきれないアレンに言った。
「コロシ、テ…クレ…!」
大橋に二頭の魔物の咆哮が響き渡る。その咆哮はアレンの鼓膜を激しく揺らし、また図ツウを呼び起こす。
(痛い…)
その痛みが、まるで子供を起こす父親のようにアレンを現実に戻す。同時に強く感じる、あの闇に満ちた魔力。これはソレアイアで自身の身体を貫いた刃の主によるものだと気付いた。
「…赦さない」
介錯してやらねば。
アレンは顔を上げてラバモアだったものを正面から見据えた。
「姉さん、今楽にするよ」
敵は飛竜隊を増援として派遣しているが、その飛竜隊は空軍とウルラ達で応戦する手筈になっている。
一方、旧帝国海軍を率いるラバモア達は苏安の軍船を借りて川を遡上している。いくらナーシカルバフ大橋が巨大な橋でも、河に落ちないように気を付けながらの攻撃では時間が掛かり過ぎる。
「にしても、何で苏安の楼船を使うの?」
フレデリカは進軍中、夜の作戦会議にて問うた。それに対し、アレンはこう答える。
「苏安の軍船はかなり特徴的な形をしているし、装飾が派手だ。帝国で使われるガレオン船や帆走フリゲートとは違う。油断を誘ったり、虚を突けるだろ」
海軍の総司令部はグラコス海軍のテオクリスが務める事になり、旧帝国海軍を乗せた苏安の艦隊には河での戦闘を教える講師として社龍とその側近数名が乗っている。
アレンは南の方を向いた。苏安艦隊の楼船が見える。赤い旗には黒く『社』という文字が染め抜かれており、何処からどう見ても社龍が率いる艦隊だ。
そして正面の橋を見る。横幅は広く、距離も長い。対岸まで攻城兵器を運ぶのは至難の技だろう。だが、策がある。
「アレン、体調は?」
フレデリカは今回の作戦の鍵である魔導具を弄りながらやって来た。
「良好だ」
「無茶しないでよ。今回の勝利にはあんたの無事が必須なんだから」
敵は城壁から矢や石を投げてくるだろう。それを防ぐには、盾で皆を守る必要がある。そして関所である大橋を守る門を破るには、破城槌を運ぶ必要もあった。しかしナーシカルバフ大橋には投石機も多く用意されている。飛んでくる巨大な岩から破城槌を守るには、アレンやヌールハーンの張る強固な結界もまた必要だ。
因みに、到着早々にヌールハーンが高火力の魔法攻撃を使ったが、何か特殊な魔法が掛かっているらしく突破は不可能だった。しかし苏陽の放った矢は容易く刺さった為、物理攻撃なら通用しそうだ。
(結構距離あったけど…あの二人は兄弟揃ってバケモンだな)
「苏月がヌールハーンからパクった魔導具、改良済みだって」
フレデリカはアレンに小さな魔導具を渡した。
ラダーンの戦いより前に苏月がヌールハーンから奪った携帯式の結界発生装置は、あの時点で研究段階だった。クテシアの戦いの後に漸くヌールハーンの手元に戻った装置は、優れた技術者でもある彼女の手によって改良されたのだ。
「ああ、この装置の報告書なら俺も見た。前回は月さんの魔力を流して結界を発生させたから、梦蝶やオドさんの攻撃に耐えられなかったらしいな」
「苏月は破壊に特化し過ぎてるからね。それに対してヌールハーンは、守りに特化してる」
今回の進軍で大盾を持って先頭を進むのはヌールハーンだ。
アレンは全軍が準備を終えるのを確認すると、フレデリカと共に列の中へ入った。
二人が列に入ると、大盾が壁と天井を作る。
「全軍、合図が聞こえたら進むぞ」
アレンが結界発生装置を起動させると、軍鼓の音が聞こえてくる。合図だ。
「全軍、進め!」
がちゃがちゃと鎧の音が響き、進軍が始まる。
前方から空を切る音が響く。どうやら、敵が矢を放ったようだ。
「先頭、急げ!投石機の射程圏を抜けるぞ!」
轟音と悲鳴が響く。岩が落ちてきたようだ。
装置で発生させた結界は、紐付けられた物体に層のように結界が張り付く。そしてそれは、ヌールハーンが普通に張る結界より脆くなる。
「盾を放すなよ」
ヌールハーンの魔力を使った結界は頑丈で、衝撃を吸収してくれる。しかし盾を持っているものが倒れてしまえば、その付近の者は巻き込まれてしまうのだ。
今度は近くに岩が落ちてきた。盾兵が怯んだ瞬間、矢が盾の隙間から入って来る。
「ぎゃああああ!」
どうやら、敵方に腕の良い射手が居るらしい。しかし止まることは許されない。味方の屍を踏み越えて進むしか無いのだ。
犠牲を払いながら橋を渡りきって門前まで辿り着くと、アレンの前の兵士達が二手に分かれた。直後、アレンは〈プロテア〉の拠点に通じる扉を開いた。
「やれ!」
四台の櫓が出て来る。
突然目の前に現れた攻城兵器に怯んだ敵は、この一瞬で隙を突かれた。盾兵達と護送していた破城槌が城門を壊し始める。
そして城壁の南方では迫る船団に気付いた兵士達が船で出撃するが、苏安艦隊の先頭の船に乗る者達を見て青褪める。
「あのコート、十二神将だ!」
ラバモアは声を張り上げた。
「敵船をぶっ壊せ!」
艨衝と呼ばれる敵船の破壊に特化した船が、帝国水軍の出鼻をくじく。苏安の船団だと思っていたのに元十二神将だと知った敵は、悲鳴を上げて生存する為に走り回った。敵の動揺を誘う作戦は大成功だったようだ。
「逃げろ!十二神将に勝てる訳無い!」
その十二神将という単語は感染力の強い疫病のように広がり、敵兵達に恐怖と混乱をもたらした。帝国の十二神将とは本来、帝国を外敵から守護する武人を指す称号だ。守護者が敵に回った事に敵兵達は激しく動揺し、逃走を試みた。
それから数十分後、破城槌が守りの薄くなった城門を砕き、櫓から兵士達が侵入する。アレンは扉を閉じると、剣を取った。
「盾を置け、突撃!」
先陣が全て門の向こうへ入ると、後方でそれを見ていた苏陽が旗を振った。
「全軍突撃!」
その合図と共に角笛と軍鼓が響き、クテシア騎兵と苏安騎兵を先頭に、連合軍が大橋への総攻撃を開始した。
ナーシカルバフ大橋は軍事施設だが、西側は兵士達の家族達も暮らしており、一つの街としても機能している。大橋の門をくぐり抜けると、街の方から警鐘が激しく打ち鳴らされる音が響く。
「退避、退避ー!民間人は速やかに退避せよ!」
しかし街の外は砂漠だ。何処へ逃げろと言うのだろう。余りにも急過ぎる攻撃や、突如現れた攻城兵器に士気は落ちているのに。
大橋はあっという間に制圧されてしまった。そこには投降する隙など無く、武器を持っていれば敵として認識されて殺される。そういう戦いだった。
すると、ナーシカルバフにある最も大きな建物から中年の太った魔人が出て来る。
「も、もう勘弁してくれ!降伏する、降伏するからぁぁ!」
アレンはそのみっともなく命乞いする男をちらりと見た。服装からして、大橋の守衛を任された貴族だろう。
「随分あっさり降るんだな」
「私は地方に左遷されただけなんだ!戦いなんて本当は嫌だ!」
「俺達に武器を向けないと誓えるか?」
アレンは形見の剣を男の脂ぎった顔の横に突き付けた。
男はアレンのコートと冷たい隻眼を確認すると、こくこくと頷いた。
「あんたの処遇については、会議で決めるよ。それまでは見張りを付ける」
そう言うと、水軍を制圧し終えたラバモア達がやって来る。
アレンが振り向くと、ラバモアが手を振って近付いて来た。
「いやぁ、手応え無かったよ」
その言葉にアレンも頷きそうになった。守衛が無能過ぎたという事もあるが、随分とあっさり陥落したものだ。
(この守衛はクビだな)
フレデリカも同じ事を思っているのか、目を細めて守衛を見ている。
命までは取らないが、別の者を守衛にした方が良いだろう。そう思ったその時だった。
「グ、ギぇ、…」
「え?」
アレンがその声に振り向くと、男の身体がむくむくと膨らんでいた。
「おいおい、何だよこれ!」
身体には紫色の亀裂が走り、その亀裂はどんどん広がっている。
「アレン、気を付けて。こいつ魔物になってる!」
黒い靄が男を覆い、脂肪で膨れていた四肢は強靭な物へ変わる。
「グギャアアアアアアア!」
その声の大きさに思わず後退りすると、ラバモアとぶつかる。
「おっと…」
悪い、そう言おうとして振り向いたアレンの顔が引き攣る。
「ラバモア…?」
ラバモアの顔が、急速に亀裂に覆われていくのだ。
「おい、ラバモア!」
事態の急変を察したミロスが叫ぶ。
「旧帝国海軍はアレンに近付くな!」
ラバモアの姿は守衛より大きく強靭な魔物の姿へと変わっていく。
「何だよ、これ」
アレンは呟くように言った。何故、彼女の姿は魔物の物へと変わっているのだろう。
「ゴメ、…アレン…」
薄れ逝く意識の中、ラバモアは現実を受け止めきれないアレンに言った。
「コロシ、テ…クレ…!」
大橋に二頭の魔物の咆哮が響き渡る。その咆哮はアレンの鼓膜を激しく揺らし、また図ツウを呼び起こす。
(痛い…)
その痛みが、まるで子供を起こす父親のようにアレンを現実に戻す。同時に強く感じる、あの闇に満ちた魔力。これはソレアイアで自身の身体を貫いた刃の主によるものだと気付いた。
「…赦さない」
介錯してやらねば。
アレンは顔を上げてラバモアだったものを正面から見据えた。
「姉さん、今楽にするよ」
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