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魔導王国アミリ朝クテシア編 〜砂塵と共に流れる因縁の章〜
〈不撓の三要塞〉
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その後、アレン達はラダーン城へ向かって進軍を開始した。
今回、ドゥリンはアレン達の進軍には協力しない。というのも、クテシア北西部で帝国の飛竜隊と連合空軍が衝突した為、ドゥリンとウルラが出陣したのである。そして時空魔法を用いて敵陣近くに移動すると拠点から出る速度が遅く、侵入される危険がある。更には帝国側についた〈裁判神官〉に勘付かれて思うような進軍が出来ない可能性まであるのだ。
アスラン城での会談から一週間後。
「喉乾いた~…」
ネメシアが水筒の水を飲もうとするのをアレンは制した。
「水は計画的に飲め。拠点に出入りする時間は夜営くらいしか無いからな」
砂漠では計画的な水の利用が命に関わる。砂漠で育ったアレンの強い説得力を持つ言葉にネメシアは俯いた。
「敵兵からぶん盗るのは許可する。敵兵からの略奪は許容範囲だ。ただ、中に毒を盛られていないか気を付けろよ」
フレデリカは首を傾げた。
「毒?そんな事あるの?」
「急な撤退命令が出た時、一兵でも多く殺す為に片っ端から毒を入れた事がある。効果は抜群だ。今思えば名案だが…毒物に詳しい奴は居ないかな」
「コンラッドかクルトが詳しそうじゃない?クルトは嗅覚だけで毒の有無が解るわよ」
「よし、念の為に毒も用意してもらおう」
ネメシアはその会話内容に顔を青くした。改めて、これが策略の入り乱れる戦争なのだと痛感する。
「き、緊急の撤退の時だろ?」
「ああ。出来るなら避けたい手段だが、毒があれば毒矢も使える」
だが、使用者にも影響が出るドゥリンの毒は避けたいところだ。クテシアが貸し出してくれた支給品は銀装飾が多い為、砒素も使えない。悩ましいが、考える価値はある。
(ラダーンの攻略は簡単じゃない。毒でも何でも、使える物は使わないと)
ラダーンは〈不撓の三要塞〉と呼ばれる程堅牢で、高い城壁と強固な門を誇る。更に城壁の上からは魔導砲台からの砲撃が待ち構えており、北東から吹き付ける冷たく乾燥した風が兵の体力を奪っていく。
(確か、ラダーン城を建てるよう言ったのはシュルークか)
クテシアの建国史をアスラン城滞在中に読んだのだが、シュルークは恐らく、未来がこうなるのを分かっていたかのように城塞を建設している。そうでなければ帝国⸺かつての友が興した国のとの国境近くに〈不撓の三要塞〉の一つであるスィナーン城を建設する必要は無いし、北方を異民族から守護するラダーンを建設する必要が無い。何故なら、当時は〈第二次創世戦争〉の直後で城塞だ何だと言える余裕など無い時代だったからだ。
「見えてきた。あれが〈不撓の三要塞〉、ラダーンよ」
砂丘の先。特徴的なイスラーム建築の城塞はかつて、東にそびえるアネハルの山脈のように白く美しかったのだろう。しかし、今のラダーンは違う。黒い煤に汚れ、城壁はボロボロだ。玉葱のような屋根は大破して骨組みが剥き出しになっていて悲惨だ。
「これ、ファーティマは無事なのか…?」
ネメシアがぽろりと呟くように言ったが、その声は乾燥した大気に嫌に響いた。
サーリヤは血が滲む程拳を握り締める。
「兄貴…」
東の空では、美しいアネハルの雪山から反射した光を逆光に連合空軍と飛竜隊が戦っている。南西では、〈レジスタンス=プロテア〉と苏安軍、ライカニア軍が帝国軍相手に戦っている。アイユーブは心配だが、今が好機だ。
「時間が無い。少数精鋭だが、素早く落とすぞ」
今回ラダーンに向かったのは〈プロテア〉の中でも実力のある千人、美凛が率いる〈鳳凰遊撃隊〉千人と謝坤、ジェラルドとアルフォンサが率いる〈白銀騎士団〉千人、そして王太子アリージュと第六王子シハーブの少数だ。
(敵将が李恩なら、近くに弥月と…あと多分、エティロが居る筈。こいつらだけならまだ勝機はある)
李恩と弥月の母である武公の梦蝶は、二人の身を守る護衛として新米のエティロをつけている。だからこの三人は高確率で一緒に行動しているのだ。
「それにしても、李恩と弥月…御大層なお名前だなぁ」
アレンは謝坤の顔をちらりと見上げた。
「李恩は英雄の名前だが…弥月は何だっけ」
「陛下のお祖母様、苏安屈指の女帝にして悪女…いや、才媛?悪女か才媛かは学者によって意見が割れるけどね。二代前の皇帝は愚帝で、侍女との間に出来た子に皇位を譲ろうとしていた。だから弥月様は、皇帝を廃して皇位に就き圧政を敷いたのさ。お陰で国内は安定したが…弥月様の即位は混乱も招いたよ」
確かに大それた名前だ。だが、弥月にはその名に相応しい指揮能力と智謀がある。
「成る程な…女帝じゃない方の弥月⸺小月(月ちゃん)の方も頭が切れるから舐めてかかるなよ。李恩はオツムが弱いが、小月は違う」
「小月って、皇后様は陛下の事そう呼んでるからごっちゃになりそうだよ…」
名前被りばかりはどうしようもない。だが、李恩という名前が罷り通った時点で〈裁判神官〉の無能さに気付くべきだったのだ。
「小月と小恩(恩ちゃん)は討ち取れ。シハーブ王子はアリージュ王女の護衛に専念しろ。捕虜は不要だ。手段も問わない。敵対者は全て殺し、捕らえられている者は可能な限り救出しろ」
李恩や弥月、そしてエティロとは親しかった。だが、彼女達を殺す事に躊躇いは無い。躊躇いはフレデリカ達に拾われたあの時、暗い海に捨てて来た。
「出撃!」
鬨の声が乾いた大気を揺らす。その声は南西には届かないが、城壁の敵に緊急を報せる。南西の連合軍は陽動だと。
アレンは二日前の事を思い出した。
二日前、連合軍と帝国軍の衝突前。
「私とシルヴェストロの名を借りたい?」
野営中、火の側で爪を切っている苏月と、反対に爪を鋭く砥いでいるシルヴェストロはアレンの言葉に顔を上げた。
「ああ。あんた達みたいな大物が二人も雁首揃えてたら出て来ない訳無いだろ」
シルヴェストロは爪の砥がれ具合を確認しながら言った。
「狩りは雌獅子の仕事ですが…」
すると、シルヴェストロの妻達がブーイングした。
それを見た苏月は鼻を鳴らした。
「ああ、雄獅子はプライドを統べるが食事の一切は雌獅子に任せるからな。ふんぞり返った王様と言えば聞こえはまだ良いが、戦場では穀潰しだな。雌獅子の欲求に応えられない雄獅子は追放されるって本当か?」
苏月の言葉に雌獅子達が喚いて賛同する。それを見たシルヴェストロは頭を抱えた。
「止めてくれ!貴殿に口喧嘩と殴り合いで勝てる者なんてそうそう居ないんだから!」
余りにも不憫に見える顔のシルヴェストロに若干困惑していると、苏月は水晶盤で地図を確認しながら言った。
「陽動作戦、引き受けよう。タダで撤退させるような真似はさせない」
そしてシルヴェストロと苏月という勇猛な将の名が風と友にラダーンまで流れ、ラダーンから本隊が出て来たのだ。
陽動だと知った敵軍は角笛を鳴らして緊急を知らせようとするが、そうはさせない。アレン達は入念に準備してきたのだ。
「どりゃぁー!」
砂の中から小さな異形の幼竜が飛び出した。ウルラだ。
砂の中から飛び出したウルラは砂の雨を振らせると、城壁の兵を叩き潰した。
陽動作戦が決まった日にドゥリンに連絡し、ウルラに砂の中を泳いでもらっていたのだ。
南西から苏安の軍鼓が鳴り響き、砂が揺れる。陣形が変形したのだ。苏月とシルヴェストロはこちらの作戦を成功させる為にも、撤退的に叩き潰すつもりだろう。こちらもそれに答えなければならない。
アレンが出撃しようとすると、フレデリカはアレンのコートを掴んでしわを伸ばす。
「よし、これで大丈夫。そのコートで度肝を抜いてやろう!」
アレンは頷くと、フレデリカと共に出陣した。
今回、ドゥリンはアレン達の進軍には協力しない。というのも、クテシア北西部で帝国の飛竜隊と連合空軍が衝突した為、ドゥリンとウルラが出陣したのである。そして時空魔法を用いて敵陣近くに移動すると拠点から出る速度が遅く、侵入される危険がある。更には帝国側についた〈裁判神官〉に勘付かれて思うような進軍が出来ない可能性まであるのだ。
アスラン城での会談から一週間後。
「喉乾いた~…」
ネメシアが水筒の水を飲もうとするのをアレンは制した。
「水は計画的に飲め。拠点に出入りする時間は夜営くらいしか無いからな」
砂漠では計画的な水の利用が命に関わる。砂漠で育ったアレンの強い説得力を持つ言葉にネメシアは俯いた。
「敵兵からぶん盗るのは許可する。敵兵からの略奪は許容範囲だ。ただ、中に毒を盛られていないか気を付けろよ」
フレデリカは首を傾げた。
「毒?そんな事あるの?」
「急な撤退命令が出た時、一兵でも多く殺す為に片っ端から毒を入れた事がある。効果は抜群だ。今思えば名案だが…毒物に詳しい奴は居ないかな」
「コンラッドかクルトが詳しそうじゃない?クルトは嗅覚だけで毒の有無が解るわよ」
「よし、念の為に毒も用意してもらおう」
ネメシアはその会話内容に顔を青くした。改めて、これが策略の入り乱れる戦争なのだと痛感する。
「き、緊急の撤退の時だろ?」
「ああ。出来るなら避けたい手段だが、毒があれば毒矢も使える」
だが、使用者にも影響が出るドゥリンの毒は避けたいところだ。クテシアが貸し出してくれた支給品は銀装飾が多い為、砒素も使えない。悩ましいが、考える価値はある。
(ラダーンの攻略は簡単じゃない。毒でも何でも、使える物は使わないと)
ラダーンは〈不撓の三要塞〉と呼ばれる程堅牢で、高い城壁と強固な門を誇る。更に城壁の上からは魔導砲台からの砲撃が待ち構えており、北東から吹き付ける冷たく乾燥した風が兵の体力を奪っていく。
(確か、ラダーン城を建てるよう言ったのはシュルークか)
クテシアの建国史をアスラン城滞在中に読んだのだが、シュルークは恐らく、未来がこうなるのを分かっていたかのように城塞を建設している。そうでなければ帝国⸺かつての友が興した国のとの国境近くに〈不撓の三要塞〉の一つであるスィナーン城を建設する必要は無いし、北方を異民族から守護するラダーンを建設する必要が無い。何故なら、当時は〈第二次創世戦争〉の直後で城塞だ何だと言える余裕など無い時代だったからだ。
「見えてきた。あれが〈不撓の三要塞〉、ラダーンよ」
砂丘の先。特徴的なイスラーム建築の城塞はかつて、東にそびえるアネハルの山脈のように白く美しかったのだろう。しかし、今のラダーンは違う。黒い煤に汚れ、城壁はボロボロだ。玉葱のような屋根は大破して骨組みが剥き出しになっていて悲惨だ。
「これ、ファーティマは無事なのか…?」
ネメシアがぽろりと呟くように言ったが、その声は乾燥した大気に嫌に響いた。
サーリヤは血が滲む程拳を握り締める。
「兄貴…」
東の空では、美しいアネハルの雪山から反射した光を逆光に連合空軍と飛竜隊が戦っている。南西では、〈レジスタンス=プロテア〉と苏安軍、ライカニア軍が帝国軍相手に戦っている。アイユーブは心配だが、今が好機だ。
「時間が無い。少数精鋭だが、素早く落とすぞ」
今回ラダーンに向かったのは〈プロテア〉の中でも実力のある千人、美凛が率いる〈鳳凰遊撃隊〉千人と謝坤、ジェラルドとアルフォンサが率いる〈白銀騎士団〉千人、そして王太子アリージュと第六王子シハーブの少数だ。
(敵将が李恩なら、近くに弥月と…あと多分、エティロが居る筈。こいつらだけならまだ勝機はある)
李恩と弥月の母である武公の梦蝶は、二人の身を守る護衛として新米のエティロをつけている。だからこの三人は高確率で一緒に行動しているのだ。
「それにしても、李恩と弥月…御大層なお名前だなぁ」
アレンは謝坤の顔をちらりと見上げた。
「李恩は英雄の名前だが…弥月は何だっけ」
「陛下のお祖母様、苏安屈指の女帝にして悪女…いや、才媛?悪女か才媛かは学者によって意見が割れるけどね。二代前の皇帝は愚帝で、侍女との間に出来た子に皇位を譲ろうとしていた。だから弥月様は、皇帝を廃して皇位に就き圧政を敷いたのさ。お陰で国内は安定したが…弥月様の即位は混乱も招いたよ」
確かに大それた名前だ。だが、弥月にはその名に相応しい指揮能力と智謀がある。
「成る程な…女帝じゃない方の弥月⸺小月(月ちゃん)の方も頭が切れるから舐めてかかるなよ。李恩はオツムが弱いが、小月は違う」
「小月って、皇后様は陛下の事そう呼んでるからごっちゃになりそうだよ…」
名前被りばかりはどうしようもない。だが、李恩という名前が罷り通った時点で〈裁判神官〉の無能さに気付くべきだったのだ。
「小月と小恩(恩ちゃん)は討ち取れ。シハーブ王子はアリージュ王女の護衛に専念しろ。捕虜は不要だ。手段も問わない。敵対者は全て殺し、捕らえられている者は可能な限り救出しろ」
李恩や弥月、そしてエティロとは親しかった。だが、彼女達を殺す事に躊躇いは無い。躊躇いはフレデリカ達に拾われたあの時、暗い海に捨てて来た。
「出撃!」
鬨の声が乾いた大気を揺らす。その声は南西には届かないが、城壁の敵に緊急を報せる。南西の連合軍は陽動だと。
アレンは二日前の事を思い出した。
二日前、連合軍と帝国軍の衝突前。
「私とシルヴェストロの名を借りたい?」
野営中、火の側で爪を切っている苏月と、反対に爪を鋭く砥いでいるシルヴェストロはアレンの言葉に顔を上げた。
「ああ。あんた達みたいな大物が二人も雁首揃えてたら出て来ない訳無いだろ」
シルヴェストロは爪の砥がれ具合を確認しながら言った。
「狩りは雌獅子の仕事ですが…」
すると、シルヴェストロの妻達がブーイングした。
それを見た苏月は鼻を鳴らした。
「ああ、雄獅子はプライドを統べるが食事の一切は雌獅子に任せるからな。ふんぞり返った王様と言えば聞こえはまだ良いが、戦場では穀潰しだな。雌獅子の欲求に応えられない雄獅子は追放されるって本当か?」
苏月の言葉に雌獅子達が喚いて賛同する。それを見たシルヴェストロは頭を抱えた。
「止めてくれ!貴殿に口喧嘩と殴り合いで勝てる者なんてそうそう居ないんだから!」
余りにも不憫に見える顔のシルヴェストロに若干困惑していると、苏月は水晶盤で地図を確認しながら言った。
「陽動作戦、引き受けよう。タダで撤退させるような真似はさせない」
そしてシルヴェストロと苏月という勇猛な将の名が風と友にラダーンまで流れ、ラダーンから本隊が出て来たのだ。
陽動だと知った敵軍は角笛を鳴らして緊急を知らせようとするが、そうはさせない。アレン達は入念に準備してきたのだ。
「どりゃぁー!」
砂の中から小さな異形の幼竜が飛び出した。ウルラだ。
砂の中から飛び出したウルラは砂の雨を振らせると、城壁の兵を叩き潰した。
陽動作戦が決まった日にドゥリンに連絡し、ウルラに砂の中を泳いでもらっていたのだ。
南西から苏安の軍鼓が鳴り響き、砂が揺れる。陣形が変形したのだ。苏月とシルヴェストロはこちらの作戦を成功させる為にも、撤退的に叩き潰すつもりだろう。こちらもそれに答えなければならない。
アレンが出撃しようとすると、フレデリカはアレンのコートを掴んでしわを伸ばす。
「よし、これで大丈夫。そのコートで度肝を抜いてやろう!」
アレンは頷くと、フレデリカと共に出陣した。
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