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大和神国編 〜陰と陽、血を吸う桜葉の章〜
絡まる勢力図
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その数刻後、大和の都真秀場にて。
「我が君、桜宮にて〈桜狐〉と〈社畜連盟〉が衝突しております」
黒い着物に烏帽子の貴族がそう言うが、御簾の向こうからは一切の声や物音が聞こえない。
この国では、もう二千年も皇の声を聞いた者は居ない。二千年前に皇の妹である姫が行方をくらましてから、真秀場の最奥は静寂に包まれている。つまり、皇は形骸化して貴族による支配となっているのだ。
「一応、報告はしましたが…相変わらずですな」
「報告はしたので、後はこちらで動きましょう」
貴族達は広間を出ると、廊下を歩きながら喋る。
「…にしても、〈桜狐〉と〈社畜連盟〉ですか…」
「避けられぬ戦いだったのでしょう。何せ、背後に居るのは魔人ときた」
そう言って貴族達はほくそ笑む。
「この騒ぎに乗じて両勢力を叩き潰してしまえば…どさくさ紛れに皇家の直轄地である桜宮を抑えられるやも知れませぬなぁ」
「確か、領主を自称しているのは…」
年若い貴族がそう言うと、年長の貴族が言った。
「…二千年前に行方をくらました、皇女表春。今ではその名を時の皇女のものだと知っている者の方が少ない」
「何故、皇女でありながら行方をくらましたのですか?」
老貴族は溜息を吐いて首を振った。
「かの者にまつわる文献は一切残っていない。我が家ではかつて皇女表春という者が居たという事が口伝では語り継がれているが、詳細は不明なのだよ。しかし…」
ふと、足を止めて老貴族は思い出したように言う。
「…行方をくらます直前、九尾の狐とまぐわったという噂がある」
大和には昔話がある。それは九尾の狐と恋に落ちた美しい娘の物語。許婚と結婚していたにも関わらず不貞を働き、妖に処女を捧げた美しい姫の物語は、絵巻として、そして官能小説として後世へ語り継がれていた。
「ああ…確か、始まりの陰陽師でしたな」
妖が扱う奇怪な力を手に入れ、人が多く持つ陽の力と妖や魔物が持つ陰の力を用いる、陰陽師。それの原初とも言われている。
「あれの力は敵に回せば厄介だ。穢を祓うだけなら良いが、それを人に向けられては敵わん。祖父があれの懐柔を試みたが、蛙の姿になって帰って来た」
「やはり人外の力は危険ですな。駆逐すべきでしょう」
老貴族は扇子を揺らしながら言った。
「…満場一致だな、桜宮領への軍事作戦は」
高位の貴族数名による話し合い、それが大和の政の現状だ。
貴族達はほくそ笑むと、桜宮侵攻へ向けて動き出した。
桜宮での戦いは、〈社畜連盟〉が有利だった。美凛率いる鳳凰遊撃隊の参戦によって一方的な殺戮は防がれているが、鳳凰遊撃隊の者にも疲労が見え始めている。
「除霊師、このままじゃ負ける!」
フレデリカは叫びながら敵を斬り伏せた。美しかった初夏の木々や町並みは赤く染まり、舗装されていない地面は赤い泥沼と化した。
「何人か、魔人が紛れていますね…!にしても、彼らは人間ですか!?」
陰陽道を極め、陰と陽の力や式神を自在に操る〈桜狐〉達が押されている。
(数だけじゃない)
〈社畜連盟〉の動きは何処か不自然だ。致命傷を与えても、完全に心臓を破壊するまで止まらない。糸操り人形のように誰かが背後で操っているとしか思えない。
フレデリカは一歩下がると、目を閉じた。人が多く持つ陽の力の間を潜り抜けるように探知の範囲を広げ、より集中する為に深く呼吸する。すると、引っ掛かるモノがあった。
(この気配…)
この場に在って良い陰の力は、〈桜狐〉以外ではアレンとフレデリカだけだ。しかし、此処にはそれ以外に三つある。そしてその内の二つをフレデリカは知っていた。
(近くにガンダゴウザとサリバンが居る!)
〈大帝の深淵〉の中でも、特に危険と思われる二人。
フレデリカは舌打ちした。
「除霊師、〈深淵〉が居るわ。判明してるのは、ガンダゴウザとサリバン・ノルディーン」
美凛誘拐に協力したガンダゴウザと、グラコスの先王ゴトディスの処刑や一連の騒乱、〈魔女狩り〉に関与したサリバン。フレデリカの嫌いな人物ばかりだ。
「大物揃いですね…しかも、首級を上げよと士気を上げにくい領域の者…」
サリバンか他の魔人が社畜を操っているとしたら、人の身にそぐわぬ強さにも説明が付く。
社畜が唸り声を上げながら刀を振り下ろすと、フレデリカと表春は左右に飛んで避けた。刀は地面に叩き付けられ、跳ねた血生臭く赤黒い泥が表春とフレデリカの服を汚す。
表春が舌打ちして御祓棒を握った、その時だった。
「獣だ!獣が出たぞ!」
誰かがそう叫ぶ。声の方向には、鶴蔦が言っていた特徴と完全に一致する獣が居た。
「何あれ…!?」
獣は魔人の男を咥えている。そしてその男は、帝国十二神将に配布されるコートを羽織っていた。
「十二神将!皆、奴を捕らえるわよ!」
フレデリカがそう叫ぶと、兵士達は武器を持って獣を取り囲んだ。
フレデリカはこの場を表春に任せると、獣への接近を試みようとする。しかし、獣は視界にフレデリカを入れると下卑た笑みを浮かべた。
「ちょっと、待ちなさい!」
獣は影の中に身を沈め、やがて姿を消す。まるで挑発しているかのようだ。
「…あいつ、まさかアレンの元へ…?」
フレデリカは走り出した。獣の目付きには覚えがあった。銀の瞳は欲でギラギラと光っている。あの銀髪の魔人ヴェロスラヴァそっくりなのだ。
(あれが本当にヴェロスラヴァなら、アレンに何をするか解からない!)
五年前。地下牢にて。
「気持ち良い?初めては大好きな彼じゃなくて、魔力で振動する玩具だなんて。可哀想に~」
男性器の形を模した玩具を挿れられたフレデリカは悲鳴に誓い嬌声を上げる。
そんなフレデリカに追い打ちを掛けるようにヴェロスラヴァは耳元で囁いた。
「男ってね、尻の穴も開発出来るの。あの澄まし顔が快楽で歪むのを想像してみて」
ヴェロスラヴァの長い指が、フレデリカの双丘に隠された小さい蕾を押し広げる。同時に、そこは一瞬で性感帯として開発された。
「えーと、多分、この辺かしらぁ?」
人間の中指の第二関節が入った辺りの所、ヴェロスラヴァはそこを開発すると、指で押し込んだ。
「ぉアッ、あああッ♡やめ…!ンッ、イグッ♡♡」
「ここね、男の場合は前立腺があるの。ここグリグリされただけで…ほら」
「んいィいいいッ♡♡♡」
勢い良く潮を吹いてフレデリカは仰け反る。
「君はお母さんがお医者さんだったから、内臓の位置は熟知してるでしょ?女だと対応する器官が無いけど…考えてみて。おちんぽの先から細い棒を挿れて、前立腺を前と後ろからグリグリしちゃうの。あの澄ました顔は、どんな風に歪むのかしら」
そう言いながら指を引き抜き、代わりに太く長い棒を挿れると、挿抜を繰り返す。棒は開発されたそこを刳り、直腸に繋がる最奥をごちゅごちゅと音を立てながら繰り返し突いた。
「ンあッ、いだ、ぃ…!やめ…ごあれ、る…ッ」
この奥には入ってはいけない気がする。そう思って尻に力を入れるが、魔人の強い力で捩じ込まれた棒はグポンッと音を立ててその向こうへ強引に侵入した。
「~~~~~~~ッ♡♡♡」
声にならない悲鳴のような嬌声を上げて、フレデリカは開きっぱなしになった口の端から涎を垂らしながら果てる。
「想像して、君の大好きなアレンが、私にこうやって犯される様を。屈辱で顔を歪めるあのスカした顔を思い浮かべて」
しかし快感で思考が乱れているフレデリカには、それの想像は難しい。身体の中からぐぽぐぽと響く音を遠く感じながら、フレデリカの意識は快楽の中で途切れた。
血の匂いを乗せた風に、青い髪の青年は顔を上げた。
「…悪趣味だな、ヴェロスラヴァ」
フレデリカとまぐわったアレンは、フレデリカと遠く離れても彼女の記憶に干渉出来た。
「オマエ、犯ス。ワタシ、力手ニ入レル!」
アレンは縁側から立ち上がった。
「フレデリカに手ぇ出した事、俺に執着してる事、後悔させてやる。死ね、ヴェロスラヴァ!」
そう言ってアレンは得物を取ると、素早く踏み込んだ。
手にはアーサーの形見の剣。無念にも、今までに儚い桜のように散って逝った者達への手向けとして、今此処でヴェロスラヴァを討つのだ。
「我が君、桜宮にて〈桜狐〉と〈社畜連盟〉が衝突しております」
黒い着物に烏帽子の貴族がそう言うが、御簾の向こうからは一切の声や物音が聞こえない。
この国では、もう二千年も皇の声を聞いた者は居ない。二千年前に皇の妹である姫が行方をくらましてから、真秀場の最奥は静寂に包まれている。つまり、皇は形骸化して貴族による支配となっているのだ。
「一応、報告はしましたが…相変わらずですな」
「報告はしたので、後はこちらで動きましょう」
貴族達は広間を出ると、廊下を歩きながら喋る。
「…にしても、〈桜狐〉と〈社畜連盟〉ですか…」
「避けられぬ戦いだったのでしょう。何せ、背後に居るのは魔人ときた」
そう言って貴族達はほくそ笑む。
「この騒ぎに乗じて両勢力を叩き潰してしまえば…どさくさ紛れに皇家の直轄地である桜宮を抑えられるやも知れませぬなぁ」
「確か、領主を自称しているのは…」
年若い貴族がそう言うと、年長の貴族が言った。
「…二千年前に行方をくらました、皇女表春。今ではその名を時の皇女のものだと知っている者の方が少ない」
「何故、皇女でありながら行方をくらましたのですか?」
老貴族は溜息を吐いて首を振った。
「かの者にまつわる文献は一切残っていない。我が家ではかつて皇女表春という者が居たという事が口伝では語り継がれているが、詳細は不明なのだよ。しかし…」
ふと、足を止めて老貴族は思い出したように言う。
「…行方をくらます直前、九尾の狐とまぐわったという噂がある」
大和には昔話がある。それは九尾の狐と恋に落ちた美しい娘の物語。許婚と結婚していたにも関わらず不貞を働き、妖に処女を捧げた美しい姫の物語は、絵巻として、そして官能小説として後世へ語り継がれていた。
「ああ…確か、始まりの陰陽師でしたな」
妖が扱う奇怪な力を手に入れ、人が多く持つ陽の力と妖や魔物が持つ陰の力を用いる、陰陽師。それの原初とも言われている。
「あれの力は敵に回せば厄介だ。穢を祓うだけなら良いが、それを人に向けられては敵わん。祖父があれの懐柔を試みたが、蛙の姿になって帰って来た」
「やはり人外の力は危険ですな。駆逐すべきでしょう」
老貴族は扇子を揺らしながら言った。
「…満場一致だな、桜宮領への軍事作戦は」
高位の貴族数名による話し合い、それが大和の政の現状だ。
貴族達はほくそ笑むと、桜宮侵攻へ向けて動き出した。
桜宮での戦いは、〈社畜連盟〉が有利だった。美凛率いる鳳凰遊撃隊の参戦によって一方的な殺戮は防がれているが、鳳凰遊撃隊の者にも疲労が見え始めている。
「除霊師、このままじゃ負ける!」
フレデリカは叫びながら敵を斬り伏せた。美しかった初夏の木々や町並みは赤く染まり、舗装されていない地面は赤い泥沼と化した。
「何人か、魔人が紛れていますね…!にしても、彼らは人間ですか!?」
陰陽道を極め、陰と陽の力や式神を自在に操る〈桜狐〉達が押されている。
(数だけじゃない)
〈社畜連盟〉の動きは何処か不自然だ。致命傷を与えても、完全に心臓を破壊するまで止まらない。糸操り人形のように誰かが背後で操っているとしか思えない。
フレデリカは一歩下がると、目を閉じた。人が多く持つ陽の力の間を潜り抜けるように探知の範囲を広げ、より集中する為に深く呼吸する。すると、引っ掛かるモノがあった。
(この気配…)
この場に在って良い陰の力は、〈桜狐〉以外ではアレンとフレデリカだけだ。しかし、此処にはそれ以外に三つある。そしてその内の二つをフレデリカは知っていた。
(近くにガンダゴウザとサリバンが居る!)
〈大帝の深淵〉の中でも、特に危険と思われる二人。
フレデリカは舌打ちした。
「除霊師、〈深淵〉が居るわ。判明してるのは、ガンダゴウザとサリバン・ノルディーン」
美凛誘拐に協力したガンダゴウザと、グラコスの先王ゴトディスの処刑や一連の騒乱、〈魔女狩り〉に関与したサリバン。フレデリカの嫌いな人物ばかりだ。
「大物揃いですね…しかも、首級を上げよと士気を上げにくい領域の者…」
サリバンか他の魔人が社畜を操っているとしたら、人の身にそぐわぬ強さにも説明が付く。
社畜が唸り声を上げながら刀を振り下ろすと、フレデリカと表春は左右に飛んで避けた。刀は地面に叩き付けられ、跳ねた血生臭く赤黒い泥が表春とフレデリカの服を汚す。
表春が舌打ちして御祓棒を握った、その時だった。
「獣だ!獣が出たぞ!」
誰かがそう叫ぶ。声の方向には、鶴蔦が言っていた特徴と完全に一致する獣が居た。
「何あれ…!?」
獣は魔人の男を咥えている。そしてその男は、帝国十二神将に配布されるコートを羽織っていた。
「十二神将!皆、奴を捕らえるわよ!」
フレデリカがそう叫ぶと、兵士達は武器を持って獣を取り囲んだ。
フレデリカはこの場を表春に任せると、獣への接近を試みようとする。しかし、獣は視界にフレデリカを入れると下卑た笑みを浮かべた。
「ちょっと、待ちなさい!」
獣は影の中に身を沈め、やがて姿を消す。まるで挑発しているかのようだ。
「…あいつ、まさかアレンの元へ…?」
フレデリカは走り出した。獣の目付きには覚えがあった。銀の瞳は欲でギラギラと光っている。あの銀髪の魔人ヴェロスラヴァそっくりなのだ。
(あれが本当にヴェロスラヴァなら、アレンに何をするか解からない!)
五年前。地下牢にて。
「気持ち良い?初めては大好きな彼じゃなくて、魔力で振動する玩具だなんて。可哀想に~」
男性器の形を模した玩具を挿れられたフレデリカは悲鳴に誓い嬌声を上げる。
そんなフレデリカに追い打ちを掛けるようにヴェロスラヴァは耳元で囁いた。
「男ってね、尻の穴も開発出来るの。あの澄まし顔が快楽で歪むのを想像してみて」
ヴェロスラヴァの長い指が、フレデリカの双丘に隠された小さい蕾を押し広げる。同時に、そこは一瞬で性感帯として開発された。
「えーと、多分、この辺かしらぁ?」
人間の中指の第二関節が入った辺りの所、ヴェロスラヴァはそこを開発すると、指で押し込んだ。
「ぉアッ、あああッ♡やめ…!ンッ、イグッ♡♡」
「ここね、男の場合は前立腺があるの。ここグリグリされただけで…ほら」
「んいィいいいッ♡♡♡」
勢い良く潮を吹いてフレデリカは仰け反る。
「君はお母さんがお医者さんだったから、内臓の位置は熟知してるでしょ?女だと対応する器官が無いけど…考えてみて。おちんぽの先から細い棒を挿れて、前立腺を前と後ろからグリグリしちゃうの。あの澄ました顔は、どんな風に歪むのかしら」
そう言いながら指を引き抜き、代わりに太く長い棒を挿れると、挿抜を繰り返す。棒は開発されたそこを刳り、直腸に繋がる最奥をごちゅごちゅと音を立てながら繰り返し突いた。
「ンあッ、いだ、ぃ…!やめ…ごあれ、る…ッ」
この奥には入ってはいけない気がする。そう思って尻に力を入れるが、魔人の強い力で捩じ込まれた棒はグポンッと音を立ててその向こうへ強引に侵入した。
「~~~~~~~ッ♡♡♡」
声にならない悲鳴のような嬌声を上げて、フレデリカは開きっぱなしになった口の端から涎を垂らしながら果てる。
「想像して、君の大好きなアレンが、私にこうやって犯される様を。屈辱で顔を歪めるあのスカした顔を思い浮かべて」
しかし快感で思考が乱れているフレデリカには、それの想像は難しい。身体の中からぐぽぐぽと響く音を遠く感じながら、フレデリカの意識は快楽の中で途切れた。
血の匂いを乗せた風に、青い髪の青年は顔を上げた。
「…悪趣味だな、ヴェロスラヴァ」
フレデリカとまぐわったアレンは、フレデリカと遠く離れても彼女の記憶に干渉出来た。
「オマエ、犯ス。ワタシ、力手ニ入レル!」
アレンは縁側から立ち上がった。
「フレデリカに手ぇ出した事、俺に執着してる事、後悔させてやる。死ね、ヴェロスラヴァ!」
そう言ってアレンは得物を取ると、素早く踏み込んだ。
手にはアーサーの形見の剣。無念にも、今までに儚い桜のように散って逝った者達への手向けとして、今此処でヴェロスラヴァを討つのだ。
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