創世戦争記

苏安皇国編 〜赤く染まる森、鳳と凰の章〜

登場人物紹介 〜赤く染まる森 鳳と凰の章〜

【苏安スーアン皇国】
　大陸中部の広大な領土を保有する。英雄李恩リーエンが興した国で、現在の王朝は本家苏スー氏だが、皇帝は本家と対立している。

苏月スー・ユエ…苏安スーアンの皇帝。四十路とは思えない外見と身体能力を誇るが、最近は身体の節々が痛い。愛妻家であり恐妻家。妻同様に美凛メイリンの事を愛しているが、甘やかし過ぎて妻に尻を蹴られた事がある。人の仕草や技術を見ただけで真似出来る。

舞蘭ウーラン…苏月の正妻。一見穏やかで優しい女性だが、夫を尻に敷いている。美凛の生母。平民出身で後ろ盾が居なかった為、謝将軍が後ろ盾になっている。趣味は料理と裁縫で、後宮の長にしては庶民的である為に貴族出身の下級妃に悪く言われるが、本人は全く気にしていない。

謝坤シェ・ゴン…謝シェ将軍の長男。明るく元気一杯で、社龍シャ・ロンとは性格は真反対だが親友。未来の将軍。

謝将軍…現役将軍の一人。高齢である為、年若い謝坤に家督と将軍の座を譲るつもりでいるが、反面まだ戦えると言い張っている。

思薺スーチー…女将軍。幼馴染の苏陽スー・ヤンが想いを寄せるが、のらりくらりと躱し続けるうちに四十路手前まで来てしまった。内戦で活躍した女将軍の一人として舞蘭と同様に平民女性からの人気が高く、女性の社会進出に貢献した一人でもある。

苏陽…親王。苏月の実弟で、弓の名人。幼馴染の思薺に想いを寄せて何度も告白するが、のらりくらりと躱され続ける。それでもめげる事無く、暇さえあれば贈り物を持って思薺に突撃している。視力が極端に良いので、色眼鏡サングラスは欠かせない。

四夫人（貴妃、淑妃、賢妃、徳妃）…皇帝に見向きされない側室筆頭連中。苏月からは好きな男の元へ嫁いで良いと言われるが、皇帝と皇后のカップリングにはまり、上級妃（九嬪）を巻き込んで毎日のように『推し活』をしている。最近『推し活』が苏月本人にバレて、たまに苏月と茶を飲みながら舞蘭について熱く語り合っている。


【フェリドール帝国】

ガンダゴウザ…〈大帝の深淵〉に所属する大男。敵の排除に手段は問わないが、幼女愛好家ロリコンに対して引くなど、ヴェロスラヴァに比べれば良心的。

アレッサンドロ…〈創世戦争〉の英雄、聖フェリドール王国の建国者にして初代国王。しかし太古の昔に殺害され、今はアレンの中で魔力の成長を制限している。帝国の皇帝アレッサンドロは、何者かが英雄アレッサンドロに成りすましている。


【神々】

トロバリオン…時空の女神。ソピデモトの姉。其の本質は虚無であり、其処には如何なるものも無い。

ソピデモト…創造神。トロバリオンの弟。其れは万物を気まぐれに創り、其れは万物を分け隔てなく愛す。


【死亡者】

ザンドラ・フーゲンベルク…梓涵の行動を妨害し美凛を救出したが、それに怒りを覚えた梓涵によって銃撃され、滅多刺しにされた末に死亡。

魏梓涵ウェイ・ズーハン…罪家魏ウェイ氏の娘。拷問中に一族郎党が処刑された後に自ら処刑台へ上がった。帝国に〈プロテア〉の情報を流していた。