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苏安皇国編 〜赤く染まる森、鳳と凰の章〜
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「ここまで来れたという事は、通行許可証は持っているのだろう」
苏月は何でもない事のように言うが、美凛は実父を警戒しながら見詰めている。
口を開かない美凛の代わりにアレンが問う。
「例の命令を下したと思ったら、今度はどうして美凛を?」
しかし、苏月は薄く笑っただけで答えない。
「此処で話すのもあれだ、詳しくは中で話そう。それまで、我が軍の凱旋を楽しむが良い」
そう言って苏月が馬を進めると、軍隊が旗を靡かせて動き始める。そしてその軍隊の列の中に、アレンは見慣れたモノを見た。
「捕虜の檻だ。中に入ってるのは…」
「本家ね」
フレデリカは呟くと、苏月が進んだ方を見た。
「だけど長老が居ない。逃げられたのか」
檻の中には女子供も居るが、一人、ぶくぶくと太った男が居る。男はこちらを視界に入れると、欲に赤い瞳をぎらつかせて格子に掴みかかる。股間は分かり易い程に勃っており、唾を飛ばしながら出てくる言語は支離滅裂で何を言っているのか解らない。
余りの突然の出来事だったので、アレンとフレデリカは思わず飛び跳ねる。
「おいおい、何だよ」
美凛を自分の背中に隠すアレンを見てジョンブリアンが言った。
「苏氏は近親婚を繰り返しており、短命で精神に異常をきたしています。彼もまた、そういう人なのでしょう」
明らかに様子のおかしい本家の男の様子に民衆は戸惑い、先程まで苏月を悪く言っていた者達は互いに顔を見合わせている。
「此処まで、苏月の脚本通りね」
フレデリカの言葉にアレンは質問する。
「どういう事だ?」
「苏月の支持率は国民の五十パーセント。比較的高い数字ではあるけど、彼の業績から見れば低いと言える。そして彼を支持しない者は皆、本家を支持している。そこで、彼は本家の⸺さっきの男の本性を晒したのよ。幼女と雀斑、中年野郎とモフモフに欲情する精神異常者だって」
「え、レディ・フレデリカ、私も入ってます?」
アレンは目を細めて騒ぎ続ける男を見詰めた。
「…流石にそこまで考えてるか?」
「…あー、無いかも。言い過ぎたわ。だけど、本家の本性を晒すまでは計算ずくよ。にしても、あいつのデカくない?」
アレンはフレデリカの頭を叩いた。
「野郎の股間をを観察するんじゃない」
「もしかして嫉妬してる?」
「馬鹿言うな。あの檻にぶち込むぞ」
「え、嫌だ」
アレンとフレデリカが軽口を叩き合っていると、軍隊の最後尾がアレン達の前を通り過ぎる。ジョンブリアンが馬に合図すると、荷車は長い道を進み始めた。
そして三十分後、アレン達は中書省の前に到着した。
「商店街もびっくりの賑やかさだな…」
アレンはそう呟いて頭を掻いた。
中書省は貴族街の手前にあり、上奏文を持った者達でごった返している。しかし、聞こえてくる内容の大半は余りにも下らない。
「下がれ下がれ!此処はコールセンターじゃないんだぞ!下らん内容を上奏文とか御大層なお名前付けて出すんじゃない!」
「けどお役人様、今の苏安は腕っ節と学歴ばっかりで俺達じゃ生きていけませんよ」
「貴様は暴力沙汰を起こして実家から勘当されただけだろうが!また豚箱にぶち込まれたいのか!お前もお前だ、散々妓女でも夜鷹でもない女に手当り次第に手を出して、何が花街が足りんだ!」
「けど最近おなごはみぃ~んな城にお勤め行っちまっただで、かぁいいおなごさ居ねえだべよ。街はむっさ苦しい男共しか居らんだで、花街増やしてくんろ」
「貴様もむさ苦しい雄豚の一匹だって自覚を持て!それに花街は俺達のような役人でも中々手が出せないんだぞ!」
「あんりゃま、役人さんも可哀想だべなぁ」
フレデリカは溜息を吐いた。
「内戦続きの割に平和そうで何より」
アレンが嫌味っぽく言うとフレデリカがこの国の内情を説明する。
「苏月が即位してからは、学がモノを言うようになったわ。悪い事じゃないけど、頭の足りない連中は皆彼のせいだって喚いて、役人を困らせてるの」
「役人可哀想…」
フレデリカは美凛の腕を引っ張りながら馬鹿な事を喚く貧民達を押し退ける。アレンとジョンブリアンがその後ろをついて行くと、フレデリカは役人の前に立った。
「通行許可証を持ってる。皇帝に謁見したい」
そう言うと、美凛は財布の中から瑠璃の玉佩を取り出して見せた。
「こっ、公主様!?お帰りなさいませ!」
中書省の中が一気に喧しくなる。
美凛はジョンブリアンの方を向いた。
「彼は父上への献上品を持って来た。彼も通して」
「承知しました!」
役人は慌てて机の上を通って美凛に頭を下げると、邪魔者を押し退けながら美凛達を外へ案内し、貴族街と平民街を分け隔てる門の守護者に事情を話す。すると、三つ編みを一本垂らした大柄な青年が出て来て美凛を見詰める。
「あれ、謝坤!?」
美凛が大きな声を上げると、青年はにぱっと口を開けて笑みを浮かべ、美凛の元へ走り寄ってくる。
「うおおお、背ぇ伸びてねぇなぁ!元気してたか公主様!」
そう言って美凛の脇腹を掴んで高い高いしながら高速回転する。
しかし、青年の三つ編みがアレンの顔に短時間で数回当たった事で青年は慌てて停止する。
「申し訳無い!俺は謝将軍の息子、謝坤だ。字は…面倒だから良いか」
「良いんだ…」
アレンがそう言うと、謝坤は豪快に笑った。
「だって、異国の者からしたらムズ過ぎるだろ?俺、堅苦しい事とややこしい事って嫌いなんだよね。俺に対しては軽率に、宜しく!」
そう言った謝坤は握手を求めて手を差し出してくる。アレンはちらりとその手を見た。
(胼胝がある。歳の割には相当戦い慣れてるな)
アレンは直ぐに視線を自分より身体の大きい謝坤の顔に戻して手を握る。
「阿蓮だ、宜しく」
「宜しくなー!そうだ、あんた陛下の親戚だろ?陛下が戦から御戻りになられたから、宴があるんだ!是非参加してくれよ!」
(驚いた、将軍の息子だっけ。そこにまで知れ渡ってるのか)
しかし情報を集めたり、友好関係を築くチャンスだ。参加しないという選択肢は無い。
「分かった。けど、魚は抜いてほしいかも。どうしても苦手なんだ…」
「りょーかい!皇后様にそう伝えておくよ。あーけど、さっき陛下を見たらまた痩せてたからなぁ。やっぱり肉料理ばっかかも」
「あれ、皇后さんが料理してるの?」
謝坤は肩を竦めた。
「陛下は偏食家でね、皇后様か信頼出来る者が作った料理しか食べないんだ」
偏食家の使い方が違う気がするが、確かに偏ってはいる。
「けど心配しなくて良いぞ。陛下は小食家だけど、皇后様のお料理はいっぱい食べるんだ。それだけ皇后様の料理は美味しいんだぜ!やばい、話してたらお腹空いてきたよ。あああ、さっきチョコ食べたばっかりなのにさ!」
会話していると、門が大きな音を立てて開く。すると、やっと道の向こうにある城壁の更にその向こう、そこに赤い瓦の屋根が見えた。
「…遠くない?」
「んー…もうちょっと北に行かないと山は無いからね。けど、走って運動するには良い距離だぞ。走って何回か往復したら良い感じの汗をかける。あーでも、この前親父に怒られたんだった」
「怒られたんだ…」
「けど良い距離なんだよ、斧を持って全力疾走するにはさ」
「危ない危ない」
アレンはもしかしたら馬鹿かも知れない謝坤に若干呆れながらぽつりと呟く。
「忘れ物したら面倒だな…」
アレンの言葉にその光景を想像した謝坤は大きな身体をぶるりと震わせた。
「お前ら、忘れ物無いよな?今の内だぞ?マジで面倒だからな?」
全員が頷くのを確認した謝坤は咳払いした。そして真面目な顔をして言う。
「それじゃあ改めて。案内役、身元保証人の謝坤だ。宮殿内の注意事項を説明しながら進むぞ」
苏月は何でもない事のように言うが、美凛は実父を警戒しながら見詰めている。
口を開かない美凛の代わりにアレンが問う。
「例の命令を下したと思ったら、今度はどうして美凛を?」
しかし、苏月は薄く笑っただけで答えない。
「此処で話すのもあれだ、詳しくは中で話そう。それまで、我が軍の凱旋を楽しむが良い」
そう言って苏月が馬を進めると、軍隊が旗を靡かせて動き始める。そしてその軍隊の列の中に、アレンは見慣れたモノを見た。
「捕虜の檻だ。中に入ってるのは…」
「本家ね」
フレデリカは呟くと、苏月が進んだ方を見た。
「だけど長老が居ない。逃げられたのか」
檻の中には女子供も居るが、一人、ぶくぶくと太った男が居る。男はこちらを視界に入れると、欲に赤い瞳をぎらつかせて格子に掴みかかる。股間は分かり易い程に勃っており、唾を飛ばしながら出てくる言語は支離滅裂で何を言っているのか解らない。
余りの突然の出来事だったので、アレンとフレデリカは思わず飛び跳ねる。
「おいおい、何だよ」
美凛を自分の背中に隠すアレンを見てジョンブリアンが言った。
「苏氏は近親婚を繰り返しており、短命で精神に異常をきたしています。彼もまた、そういう人なのでしょう」
明らかに様子のおかしい本家の男の様子に民衆は戸惑い、先程まで苏月を悪く言っていた者達は互いに顔を見合わせている。
「此処まで、苏月の脚本通りね」
フレデリカの言葉にアレンは質問する。
「どういう事だ?」
「苏月の支持率は国民の五十パーセント。比較的高い数字ではあるけど、彼の業績から見れば低いと言える。そして彼を支持しない者は皆、本家を支持している。そこで、彼は本家の⸺さっきの男の本性を晒したのよ。幼女と雀斑、中年野郎とモフモフに欲情する精神異常者だって」
「え、レディ・フレデリカ、私も入ってます?」
アレンは目を細めて騒ぎ続ける男を見詰めた。
「…流石にそこまで考えてるか?」
「…あー、無いかも。言い過ぎたわ。だけど、本家の本性を晒すまでは計算ずくよ。にしても、あいつのデカくない?」
アレンはフレデリカの頭を叩いた。
「野郎の股間をを観察するんじゃない」
「もしかして嫉妬してる?」
「馬鹿言うな。あの檻にぶち込むぞ」
「え、嫌だ」
アレンとフレデリカが軽口を叩き合っていると、軍隊の最後尾がアレン達の前を通り過ぎる。ジョンブリアンが馬に合図すると、荷車は長い道を進み始めた。
そして三十分後、アレン達は中書省の前に到着した。
「商店街もびっくりの賑やかさだな…」
アレンはそう呟いて頭を掻いた。
中書省は貴族街の手前にあり、上奏文を持った者達でごった返している。しかし、聞こえてくる内容の大半は余りにも下らない。
「下がれ下がれ!此処はコールセンターじゃないんだぞ!下らん内容を上奏文とか御大層なお名前付けて出すんじゃない!」
「けどお役人様、今の苏安は腕っ節と学歴ばっかりで俺達じゃ生きていけませんよ」
「貴様は暴力沙汰を起こして実家から勘当されただけだろうが!また豚箱にぶち込まれたいのか!お前もお前だ、散々妓女でも夜鷹でもない女に手当り次第に手を出して、何が花街が足りんだ!」
「けど最近おなごはみぃ~んな城にお勤め行っちまっただで、かぁいいおなごさ居ねえだべよ。街はむっさ苦しい男共しか居らんだで、花街増やしてくんろ」
「貴様もむさ苦しい雄豚の一匹だって自覚を持て!それに花街は俺達のような役人でも中々手が出せないんだぞ!」
「あんりゃま、役人さんも可哀想だべなぁ」
フレデリカは溜息を吐いた。
「内戦続きの割に平和そうで何より」
アレンが嫌味っぽく言うとフレデリカがこの国の内情を説明する。
「苏月が即位してからは、学がモノを言うようになったわ。悪い事じゃないけど、頭の足りない連中は皆彼のせいだって喚いて、役人を困らせてるの」
「役人可哀想…」
フレデリカは美凛の腕を引っ張りながら馬鹿な事を喚く貧民達を押し退ける。アレンとジョンブリアンがその後ろをついて行くと、フレデリカは役人の前に立った。
「通行許可証を持ってる。皇帝に謁見したい」
そう言うと、美凛は財布の中から瑠璃の玉佩を取り出して見せた。
「こっ、公主様!?お帰りなさいませ!」
中書省の中が一気に喧しくなる。
美凛はジョンブリアンの方を向いた。
「彼は父上への献上品を持って来た。彼も通して」
「承知しました!」
役人は慌てて机の上を通って美凛に頭を下げると、邪魔者を押し退けながら美凛達を外へ案内し、貴族街と平民街を分け隔てる門の守護者に事情を話す。すると、三つ編みを一本垂らした大柄な青年が出て来て美凛を見詰める。
「あれ、謝坤!?」
美凛が大きな声を上げると、青年はにぱっと口を開けて笑みを浮かべ、美凛の元へ走り寄ってくる。
「うおおお、背ぇ伸びてねぇなぁ!元気してたか公主様!」
そう言って美凛の脇腹を掴んで高い高いしながら高速回転する。
しかし、青年の三つ編みがアレンの顔に短時間で数回当たった事で青年は慌てて停止する。
「申し訳無い!俺は謝将軍の息子、謝坤だ。字は…面倒だから良いか」
「良いんだ…」
アレンがそう言うと、謝坤は豪快に笑った。
「だって、異国の者からしたらムズ過ぎるだろ?俺、堅苦しい事とややこしい事って嫌いなんだよね。俺に対しては軽率に、宜しく!」
そう言った謝坤は握手を求めて手を差し出してくる。アレンはちらりとその手を見た。
(胼胝がある。歳の割には相当戦い慣れてるな)
アレンは直ぐに視線を自分より身体の大きい謝坤の顔に戻して手を握る。
「阿蓮だ、宜しく」
「宜しくなー!そうだ、あんた陛下の親戚だろ?陛下が戦から御戻りになられたから、宴があるんだ!是非参加してくれよ!」
(驚いた、将軍の息子だっけ。そこにまで知れ渡ってるのか)
しかし情報を集めたり、友好関係を築くチャンスだ。参加しないという選択肢は無い。
「分かった。けど、魚は抜いてほしいかも。どうしても苦手なんだ…」
「りょーかい!皇后様にそう伝えておくよ。あーけど、さっき陛下を見たらまた痩せてたからなぁ。やっぱり肉料理ばっかかも」
「あれ、皇后さんが料理してるの?」
謝坤は肩を竦めた。
「陛下は偏食家でね、皇后様か信頼出来る者が作った料理しか食べないんだ」
偏食家の使い方が違う気がするが、確かに偏ってはいる。
「けど心配しなくて良いぞ。陛下は小食家だけど、皇后様のお料理はいっぱい食べるんだ。それだけ皇后様の料理は美味しいんだぜ!やばい、話してたらお腹空いてきたよ。あああ、さっきチョコ食べたばっかりなのにさ!」
会話していると、門が大きな音を立てて開く。すると、やっと道の向こうにある城壁の更にその向こう、そこに赤い瓦の屋根が見えた。
「…遠くない?」
「んー…もうちょっと北に行かないと山は無いからね。けど、走って運動するには良い距離だぞ。走って何回か往復したら良い感じの汗をかける。あーでも、この前親父に怒られたんだった」
「怒られたんだ…」
「けど良い距離なんだよ、斧を持って全力疾走するにはさ」
「危ない危ない」
アレンはもしかしたら馬鹿かも知れない謝坤に若干呆れながらぽつりと呟く。
「忘れ物したら面倒だな…」
アレンの言葉にその光景を想像した謝坤は大きな身体をぶるりと震わせた。
「お前ら、忘れ物無いよな?今の内だぞ?マジで面倒だからな?」
全員が頷くのを確認した謝坤は咳払いした。そして真面目な顔をして言う。
「それじゃあ改めて。案内役、身元保証人の謝坤だ。宮殿内の注意事項を説明しながら進むぞ」
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