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第二章 メイドの少女
75.二人で過ごす午後
しおりを挟む昼過ぎに、俺は『共鳴』の力を使ってミラリオに話し掛けることにした。
メイドの仕事はいつ休みなのだろうかと考えたが、結局わかるはずもなく、一旦要点だけを伝えることにした。
ルーンの膝に頭を乗せて、目を閉じたまま...集中する。
ルーンは俺の頭を撫でている。
よし、ミラを意識して...『共鳴』の力を使うぞ。
...いけそうだな。
(ミラリオ。俺だ、ナオフリートだ)
この場所から南東の、レイドーム帝国帝都の城内にいるミラリオ
結構遠い場所にいるミラリオに対して話し掛けたが、無事声が届いた感触があった。
ミラは「自分の能力を他人が使って、自分に話し掛けてくる」という、当然想定していなかった事態に戸惑っているんだろうな...。
とりあえずミラの疲労を増やさないようにしないと。
(落ち着いて聞いてくれ。お前の『共鳴』の力を使っているが、訳は後で説明する)
(...お兄様!?)
(ああ、そうだ。とりあえず二人とも疲労が溜まらないように、2~3回言で会話を打ち切ろう)
やばい、少し疲れて来た。
一旦休むか?
俺がそう考えていた時に、ミラリオから大きな決意と覚悟を秘めた言葉が、俺の頭に届いた。
(...お兄様!好きです!!お兄様が大好きです!!...私をお兄様の傍に置いてください!!)
(ミラ...疲労が増えるからまた夜に話そう...。俺もミラが大好きだ...また夜にな...)
(はいっ!お兄様...)
少しだけ息を乱しながら、なんとか通信を終える。
ぐでっと力を抜いてしばらく休んでいたら、呼吸がいつもの状態に戻った頃に、ルーンが唇を合わせて舌を入れて来た。
俺の頭を抱え込むように腕を回しており、ルーンのいい匂いがしている。
疲れていたのでしばらく好きにさせてやる。
「んっ...あむっ。お兄ちゃん...んっ。ちゅっちゅっ...」
...ルーンのやつ、なんか探ってるな。
俺の心を探ることが習慣になってるのか、ルーンは言葉以外の情報で、いかに核心に迫れるかを試している節がある。
「んむーっ...ぷはっ。...美味しい。お兄ちゃん、ミラちゃんとはまた後で話すの?」
「ああ、また夜に話すことになった」
「そっか!それで...ミラちゃんは、お兄ちゃんと一緒に暮らしたいって?あ、その前にお兄ちゃんのことが好きって言ったのかな?」
「...お前はそうやってズバズバ当てるなー。ミラからの言葉は、好きってことと、俺の傍に居たいってこと」
「ふーん。じゃあミラちゃんを迎えに行かないとね」
「...その辺は夜に話すか。もしミラが本気で城を出る覚悟なら...迎えに行くか」
「うんっ!」
「ところでだな、ルーン」
俺は前から気になっていたことを聞く。
「...俺の体液は全部旨いのか?」
ルーンは目をキラキラさせて笑顔で答えた。
「もちろんっ!全部美味しいよ、お兄ちゃん!体全体に幸せの甘さが広がるの!!」
笑顔で力説するルーンは、興奮して顔を赤く染めて捲くし立てる。
過去に何度か同じようなことを聞いているが、ルーンはいつも嬉しそうに説明する。
「全部美味しいんだけど、特にね!ミルクが格別に甘くて幸せになるの!!今まで味わったことが無い程の幸福と甘さで、他の液体と次元が違うというか、飛び抜けて美味しいというか!」
「わかったわかった、落ち着け。約100年間ずっと飲んでるけど、飽きないもんなのかな」
「絶対に飽きることなんてないよ!お兄ちゃん!!今から100万年先にかけても、ずっと飲みたいな~」
「...それだけループするなら飲ませてやる。...好きな場所でな」
「おなかで飲むと、お口とはまた違った感じになるの!でもお兄ちゃんのミルクを飲ませてくれるなら、どっちでもいいよ!お兄ちゃんの好きな方に注いでね」
ルーンはそう言って、また俺にキスをする。
たっぷり20秒程舌を絡めた後、唇を離したルーンが思い出したかのように言った。
「あっ、でも...これから先はどうなるかな~」
「どうなるかって?」
「ミラちゃんも絶対お兄ちゃんのミルクが大好きになっちゃうから」
「あーそういうことか...。まあ花が根付いてるってことは、その可能性が高いな。だがなルーン、また新しい発見もあったぞ」
「なぁに?お兄ちゃん」
ルーンは俺の頬をムニムニと揉んで遊んでる。
「たぶん花が増えた影響だと思うが...。お前の花だけの時と比べて、精力が増したというか、絶倫に近づいているというか...」
「...そうなの?...そういえば森でもミルクが多かった気がするし、今朝のミルク搾りでも多かった気がする...。年が戻ったのにすぐミルクを出せたのもそのせいかな?...前よりもいっぱいミルクを作ってるの?」
「...そのようだ。だからもう一人増えてもお前の取り分が減ることは無いと思う」
「そっかぁ...。でもお兄ちゃんのとっても大事なところだから!無理はしないでね」
ルーンはそう言って、腕を伸ばして俺の股を優しく撫でる。
「ああ、ありがとな。ルーン」
俺もお返しに、まだ成長していないルーンの胸を優しく揉んでやる。
「ごめんね、お兄ちゃん。もうちょっとしたら膨らんでくると思うから...」
「何言ってんだルーン、年が戻ったんだから小さくて当たり前だろ。リターニュ公国ではお前の胸を数えきれない程揉んできたんだから、大きくなるのはわかってるよ」
「ならいいけど...」
その後、俺とルーンは夜になるまで、イチャイチャして過ごした。
...二人でヤギの相手をしたり、畑を大きくしようと計画したり、タンクに水を溜めておこうと話したり、すぐ裏手の川で遊んだりしていたが、川で遊んでいる時に催したので排泄しようとしたら、顔を赤くしたルーンが腰に腕を回して抱きつき、咥えてきた。
「おひーひゃん、ろっひものまへて...」
...たぶん「どっちも飲ませて」と言ってるんだろうな、これは。
俺はルーンの頭を優しく撫でながら言った。
「うっ...ルーン。あ、あんまり咥えたまま話すな...」
「おひーひゃんのはわいいの、らいふき...」
...これは「可愛いの、大好き」と言ってるんだろうな。
「ん...ん...んくっ...んむぅっ。おいひい...」
2種の体液を飲んで取り込んだルーンのスーパーパワーによって、ヤギの干し草運搬や囲いの補強、畑の整備、川から水を汲んでタンクに貯める作業、家の中の改装、等々がほとんど一瞬で終わっていた...。
何度も見ているが、信じられない程の能力上昇で、1つの作業がすぐに終わって俺が唖然としてる間に、シュババババッと次の作業がいつの間にか終わってる有り様だった...。
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