41 / 85
第一章 狼の少女
40.街に向かってお出掛け
しおりを挟む
ルーンと一緒に暮らしてから1年が経過したが、特に何かが変わったわけではない。
毎朝ルーンと一緒に起き、一緒にご飯を食べ、日中は森で植物や果実を採取し、釣りや狩りなどをして得物を取り、家の裏にある畑や山羊の世話をする。
そして、毎晩ルーンと一緒にご飯を食べ、風呂に入り、眠る。
それにしても、『狂戦士』の力のおかげで、より多くのことが出来るようになったな。
4分咲きになったことで、はっきりと強化されていることがわかるし。
最初にあの島で看守ども3人を始末した時は、衝動に駆られて力任せに腕を振るってるだけだった...。
今は衝動もだいぶ抑えられているし、身体能力も強化されている。
あの時の力では、ルーンを背負って大樹を登り、枝の上から投石で鳥を撃ち落とし、またルーンを抱えて無事に落下する、なんてことは出来なかっただろう。
また、身体だけでなく、視覚や聴覚などの感覚も強化されているな。
空を飛ぶ鳥の動きを細部まで視認でき、その動きから行動予測が出来るようになっていた。
それに疲労の度合いもだいぶ改善されているし。
ルーンの俺に対する信頼度や親密度が、あの島で出会ってから徐々に上がってると考えていいのかな。
ともかく1年が経過し、俺は9歳になった。
ルーンは2歳年下らしい。
そんなある日の朝こと。
「そういやルーン、もう1年も経つんだなぁ」
「あ、そうなんだ。あっという間だね。お兄ちゃんとの生活は、毎日楽しいもん」
「俺も楽しいよ。最近はルーンが作るご飯がうまいからな、毎日が楽しみでしょうがない」
「えへへ、よかった」
「ありがとな、ルーン」
「こちらこそ、いつもありがとう。お兄ちゃん」
いつもと変わらない、可愛い笑顔を俺に向けるルーン。
毎日ルーンと一緒に過ごして楽しいが、たまには泊まりでどっかに行ってもいいな。
そういやあの船は、そのままほったらかしだったな。
メンテがてら、海釣りに行くのもいいかもしれんが。
まてよ、それなら船について詳しく聞いてからのほうがいいな。燃料も必要だし。
よし、だったら一度メイヴェリア王国かレイドーム帝国に行ってみるか。
ルーンと一緒に買い物したり、街の宿で泊まったり。
カネはあのキースライトの原石を売ればいいか。
あの時は高価だって話だったが、1年前だから今は採掘量によって値崩れしてるかもしれないな。
まあ街でなんかの依頼を受けるなりすれば、カネはなんとかなるだろ。
よし、わくわくしてきたな...。
「ルーン、街に行こう!」
「街に?お兄ちゃん、何か欲しい物があるの?」
「ああ。あの船の整備についての情報と、燃料が欲しい。まあルーンと一緒に街で買い物したいってのもあるが」
「お兄ちゃんと一緒にお買い物したり...楽しみ!」
「よし、じゃあ決まりだな」
「どこの街に行くの?」
「ここからだと...メイヴェリア王国の方が近いか。王国領内の街に行くか」
「はーい」
「よし、出発は明日の朝だ。王都に行くわけじゃないからたぶん明後日には着くだろう」
「じゃあ食料と、留守の間の山羊さんの干し草を準備しなくちゃ」
「そうだな。俺は干し草を作るから、ルーンは食料を頼む。干し肉はまだあったよな」
「うん!あとは木の実もいっぱいあるよ」
「よし、適当に頼む。まあ別に森で何か採ってもいいからな」
俺とルーンはそれぞれ作業を始めた。
明日の朝に出発して...、明後日の昼ぐらいにはバーンズフォレストに近い街、ウィラルに着くだろう。
以前じいちゃんと行った時の所要時間は、だいたいそんなもんだった気がする。
しかし、一応メイヴェリア王国領内ではあるが、かなり辺境の街だったな。
まあ森の資源を王都へ運ぶ為の中継地として需要があるから、街としては機能しているんだろう。
よし、こんなもんでいいか。
俺はいつもよりも多めに草を集めて、日干しさせた。
そして、傍にある大樹の根に腰をおろし、ぼーっと空を見上げる。
まだ午前10時くらいか?
それにしても...この世界はつくづく前の世界に似てるな。
24時間周期で太陽が昇ることといい、時間や月の概念も地球と同じだ。
類似点が結構多い...やっぱり平行世界なんだな。
まあ俺が聞いてきた限りだと核兵器なんてものは無さそうだから、この世界は前の世界よりもマシなのかもしれんな。
...ルーンを手伝うか。
俺とルーンはあの島から脱出した時のように、食料やテントなどを準備した。
忘れずにキースライトの原石も詰め込む
そして夕飯時に、ルーンと明日のことについて話しをする。
「お兄ちゃん。明日出発して、なんていう街に行くの?」
「メイヴェリア王国領内の街、ウィラルだ。街自体は小さく、まあ簡単に言うと辺境の田舎だ」
「お兄ちゃんは行ったことあるの?」
「ああ、前にじいちゃんとな」
「そうなんだ!楽しみだなぁ」
「一応街だからな。宿屋も武器屋も、旅人が必要とするものはだいたいある」
「お兄ちゃん、お金持ってるの?」
「あの鉱石があっただろ、あれを売る」
「キースライトの原石?」
「そうそう」
「高く売れるって言ってたもんね!」
「ああ。まあ仮に高く売れなかったとしても、依頼を受注すればいいか」
「依頼って?」
「クエストっていうのかな。森でイノシシを狩って欲しいとか。珍しい植物を採取して欲しいとか。依頼に応じて報酬があるから、俺達が出来そうなやつを受て達成すれば、お金がもらえる」
「危ない依頼はダメだからね」
「わかってるよ。例えどんな大金が報酬でも、ルーンを危険な目に遭わせるような依頼は受けない」
「お兄ちゃんが危険な目に遭うのがダメなの!」
「それもわかってるぞ。俺がいなくなったらルーンを守る者がいない。だから俺は俺の身も大事にする。それが確実にルーンを守ることに繋がるからな。もちろん優先するのはルーンだが」
「私もお兄ちゃんを守るから...!」
「ルーンが危険な目に遭うのはダメだからな」
「むー」
「大丈夫だって。随時俺たち二人の安全を考えて行動する。だから俺の傍から離れるなよ」
「はい!」
「まあどうせ依頼内容は、森から何かを取って来て欲しい、という類のものだろう」
「私とお兄ちゃんなら何でもできそうだね!」
「ああ、誰も見ていない森の中なら祝福の力を使えるしな」
そんなことを話しながら夕飯を終え、風呂に入り、歯を磨き、ルーンと一緒にベッドに入る。
「お兄ちゃん、明日は楽しみだね」
「ああ、ルーンと一緒だから俺も楽しみだ」
「お兄ちゃん...」
ルーンがぎゅっと抱きついてくる。
出発の前夜は過ぎていった。
出発の朝。
俺とルーンは前もって準備しておいた荷物を持って、家を出る。
今日も快晴で、朝日が家や俺たちを照らしている。
家の前で、ルーンが思い出したかのように俺に声を掛ける。
「お兄ちゃん、あの短剣は持って行かなくて大丈夫なの?」
「おっとそうだった、持って行かないと」
寝室から短剣を回収する。
樹の根に隠すのはやめ、夜間に誰かが襲ってくることを想定して、寝室に置いておくことにしていた。
こんな森奥深くに強盗が来るなんてまず無いと思ったが、前例があるので念のため用心しておくことにした。
どうしてもカネが調達できない場合、最悪こいつを売るか。まあそんな事態にはならないとは思うが。
俺は短剣を腰に携え、荷物を背負ってルーンに手を伸ばす。
「さあルーン、行こうか」
「うん!お兄ちゃん」
朝日に照らされ、輝くルーンの笑顔を見て元気が出た俺は、ルーンの手をぎゅっと握って歩き出した。
「街に着いたら何しようか、とりあえず宿を決めるか。ルーンも何をするか考えておけよー」
「楽しみだね、お兄ちゃん」
街で何をするか、何を買うか。
道中歩きながら考えるか。
二人は辺境の街ウィラルに向けて出発した。
毎朝ルーンと一緒に起き、一緒にご飯を食べ、日中は森で植物や果実を採取し、釣りや狩りなどをして得物を取り、家の裏にある畑や山羊の世話をする。
そして、毎晩ルーンと一緒にご飯を食べ、風呂に入り、眠る。
それにしても、『狂戦士』の力のおかげで、より多くのことが出来るようになったな。
4分咲きになったことで、はっきりと強化されていることがわかるし。
最初にあの島で看守ども3人を始末した時は、衝動に駆られて力任せに腕を振るってるだけだった...。
今は衝動もだいぶ抑えられているし、身体能力も強化されている。
あの時の力では、ルーンを背負って大樹を登り、枝の上から投石で鳥を撃ち落とし、またルーンを抱えて無事に落下する、なんてことは出来なかっただろう。
また、身体だけでなく、視覚や聴覚などの感覚も強化されているな。
空を飛ぶ鳥の動きを細部まで視認でき、その動きから行動予測が出来るようになっていた。
それに疲労の度合いもだいぶ改善されているし。
ルーンの俺に対する信頼度や親密度が、あの島で出会ってから徐々に上がってると考えていいのかな。
ともかく1年が経過し、俺は9歳になった。
ルーンは2歳年下らしい。
そんなある日の朝こと。
「そういやルーン、もう1年も経つんだなぁ」
「あ、そうなんだ。あっという間だね。お兄ちゃんとの生活は、毎日楽しいもん」
「俺も楽しいよ。最近はルーンが作るご飯がうまいからな、毎日が楽しみでしょうがない」
「えへへ、よかった」
「ありがとな、ルーン」
「こちらこそ、いつもありがとう。お兄ちゃん」
いつもと変わらない、可愛い笑顔を俺に向けるルーン。
毎日ルーンと一緒に過ごして楽しいが、たまには泊まりでどっかに行ってもいいな。
そういやあの船は、そのままほったらかしだったな。
メンテがてら、海釣りに行くのもいいかもしれんが。
まてよ、それなら船について詳しく聞いてからのほうがいいな。燃料も必要だし。
よし、だったら一度メイヴェリア王国かレイドーム帝国に行ってみるか。
ルーンと一緒に買い物したり、街の宿で泊まったり。
カネはあのキースライトの原石を売ればいいか。
あの時は高価だって話だったが、1年前だから今は採掘量によって値崩れしてるかもしれないな。
まあ街でなんかの依頼を受けるなりすれば、カネはなんとかなるだろ。
よし、わくわくしてきたな...。
「ルーン、街に行こう!」
「街に?お兄ちゃん、何か欲しい物があるの?」
「ああ。あの船の整備についての情報と、燃料が欲しい。まあルーンと一緒に街で買い物したいってのもあるが」
「お兄ちゃんと一緒にお買い物したり...楽しみ!」
「よし、じゃあ決まりだな」
「どこの街に行くの?」
「ここからだと...メイヴェリア王国の方が近いか。王国領内の街に行くか」
「はーい」
「よし、出発は明日の朝だ。王都に行くわけじゃないからたぶん明後日には着くだろう」
「じゃあ食料と、留守の間の山羊さんの干し草を準備しなくちゃ」
「そうだな。俺は干し草を作るから、ルーンは食料を頼む。干し肉はまだあったよな」
「うん!あとは木の実もいっぱいあるよ」
「よし、適当に頼む。まあ別に森で何か採ってもいいからな」
俺とルーンはそれぞれ作業を始めた。
明日の朝に出発して...、明後日の昼ぐらいにはバーンズフォレストに近い街、ウィラルに着くだろう。
以前じいちゃんと行った時の所要時間は、だいたいそんなもんだった気がする。
しかし、一応メイヴェリア王国領内ではあるが、かなり辺境の街だったな。
まあ森の資源を王都へ運ぶ為の中継地として需要があるから、街としては機能しているんだろう。
よし、こんなもんでいいか。
俺はいつもよりも多めに草を集めて、日干しさせた。
そして、傍にある大樹の根に腰をおろし、ぼーっと空を見上げる。
まだ午前10時くらいか?
それにしても...この世界はつくづく前の世界に似てるな。
24時間周期で太陽が昇ることといい、時間や月の概念も地球と同じだ。
類似点が結構多い...やっぱり平行世界なんだな。
まあ俺が聞いてきた限りだと核兵器なんてものは無さそうだから、この世界は前の世界よりもマシなのかもしれんな。
...ルーンを手伝うか。
俺とルーンはあの島から脱出した時のように、食料やテントなどを準備した。
忘れずにキースライトの原石も詰め込む
そして夕飯時に、ルーンと明日のことについて話しをする。
「お兄ちゃん。明日出発して、なんていう街に行くの?」
「メイヴェリア王国領内の街、ウィラルだ。街自体は小さく、まあ簡単に言うと辺境の田舎だ」
「お兄ちゃんは行ったことあるの?」
「ああ、前にじいちゃんとな」
「そうなんだ!楽しみだなぁ」
「一応街だからな。宿屋も武器屋も、旅人が必要とするものはだいたいある」
「お兄ちゃん、お金持ってるの?」
「あの鉱石があっただろ、あれを売る」
「キースライトの原石?」
「そうそう」
「高く売れるって言ってたもんね!」
「ああ。まあ仮に高く売れなかったとしても、依頼を受注すればいいか」
「依頼って?」
「クエストっていうのかな。森でイノシシを狩って欲しいとか。珍しい植物を採取して欲しいとか。依頼に応じて報酬があるから、俺達が出来そうなやつを受て達成すれば、お金がもらえる」
「危ない依頼はダメだからね」
「わかってるよ。例えどんな大金が報酬でも、ルーンを危険な目に遭わせるような依頼は受けない」
「お兄ちゃんが危険な目に遭うのがダメなの!」
「それもわかってるぞ。俺がいなくなったらルーンを守る者がいない。だから俺は俺の身も大事にする。それが確実にルーンを守ることに繋がるからな。もちろん優先するのはルーンだが」
「私もお兄ちゃんを守るから...!」
「ルーンが危険な目に遭うのはダメだからな」
「むー」
「大丈夫だって。随時俺たち二人の安全を考えて行動する。だから俺の傍から離れるなよ」
「はい!」
「まあどうせ依頼内容は、森から何かを取って来て欲しい、という類のものだろう」
「私とお兄ちゃんなら何でもできそうだね!」
「ああ、誰も見ていない森の中なら祝福の力を使えるしな」
そんなことを話しながら夕飯を終え、風呂に入り、歯を磨き、ルーンと一緒にベッドに入る。
「お兄ちゃん、明日は楽しみだね」
「ああ、ルーンと一緒だから俺も楽しみだ」
「お兄ちゃん...」
ルーンがぎゅっと抱きついてくる。
出発の前夜は過ぎていった。
出発の朝。
俺とルーンは前もって準備しておいた荷物を持って、家を出る。
今日も快晴で、朝日が家や俺たちを照らしている。
家の前で、ルーンが思い出したかのように俺に声を掛ける。
「お兄ちゃん、あの短剣は持って行かなくて大丈夫なの?」
「おっとそうだった、持って行かないと」
寝室から短剣を回収する。
樹の根に隠すのはやめ、夜間に誰かが襲ってくることを想定して、寝室に置いておくことにしていた。
こんな森奥深くに強盗が来るなんてまず無いと思ったが、前例があるので念のため用心しておくことにした。
どうしてもカネが調達できない場合、最悪こいつを売るか。まあそんな事態にはならないとは思うが。
俺は短剣を腰に携え、荷物を背負ってルーンに手を伸ばす。
「さあルーン、行こうか」
「うん!お兄ちゃん」
朝日に照らされ、輝くルーンの笑顔を見て元気が出た俺は、ルーンの手をぎゅっと握って歩き出した。
「街に着いたら何しようか、とりあえず宿を決めるか。ルーンも何をするか考えておけよー」
「楽しみだね、お兄ちゃん」
街で何をするか、何を買うか。
道中歩きながら考えるか。
二人は辺境の街ウィラルに向けて出発した。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

初期ステータスが0!かと思ったら、よく見るとΩ(オメガ)ってなってたんですけどこれは最強ってことでいいんでしょうか?
夜ふかし
ファンタジー
気がついたらよくわからない所でよくわからない死を司る神と対面した須木透(スキトオル)。
1人目は美味しいとの話につられて、ある世界の初転生者となることに。
転生先で期待して初期ステータスを確認すると0!
かと思いきや、よく見ると下が開いていたΩ(オメガ)だった。
Ωといえば、なんか強そうな気がする!
この世界での冒険の幕が開いた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる