35 / 85
第一章 狼の少女
34.小さな船旅
しおりを挟む
荷物については、テントや寝具、食料に衣類に医薬品などは準備が出来ていた。
いつでも出発できる状態だったが、ふと船をこのままにしていいものかと考えていた。
このまま野ざらしってのもなぁ...。
雨風にさらされて、そのまま劣化させるのも、もったいないよな。
よし、どうせ棄てられた船だ、試しに動かしてみるか。
一旦どこかに隠しておこう。
俺は船の操縦という新しい体験をしようと、わくわくしていた。
「ルーン、ちょっとこの船を動かしてみる。このまま棄てるのはもったいないからな」
「お兄ちゃん運転できるの?」
「いや、操作は勘でやるしかないんだが...まあ最悪座礁するか、沖に向かって進んだらすぐに飛び降りればいいだけだからな」
「危ないよ、お兄ちゃん...」
「ならルーンも一緒に乗るか?」
「...うん。私も乗る」
俺達は一旦荷物を地面に置き、船に向かう。
俺は先に船に乗り込み、ルーンに手を差し出す。
ルーンは俺の手を握り、船に乗り込んだ。
操縦席に座った俺は、レバーやハンドルなどを軽く触る。
「うーん...さっぱりわからんな」
俺はひとり言のように呟いていたが、操縦席のすぐ傍に立っていたルーンが俺に言った。
「お兄ちゃん、やっぱり危ないよ」
「まあちょっと触ってダメだったら諦めるよ」
「うん...」
「ルーンは隣の席に座ってて」
「はーい」
ルーンを隣に座らせて、試行錯誤して船を動かそうとする。
多分このレバーがギアチェンジみたいなもんか?
よし、動かしてみるか。
レバーを操作すると、船が少し振動する。
そして、船がゆっくりと前進した。
「おー!動いたぞ!!」
「お兄ちゃん凄い!」
当初はこの船を一旦どこかに隠す予定だったが...。
これはなんとか操縦できそうだな。このまま北に行って、森の西側まで行くか。
今の場所から歩いて森に行く予定だったが、変更して海路を使うことにした。
「ルーン。今俺達がいる場所はレイドーム帝国の西で、バーンズフォレストからは南南西にあたる。ここから歩いて森を目指すよりも、船で北上して、バーンズフォレストの西側まで行こう」
「お兄ちゃん、お家の場所はわかるの?」
「昔じいちゃんと海釣りに行ったことがあるんだ。たぶん見覚えのある場所に気が付くだろう」
「わかった」
「荷物を取って来るから待ってて」
「危ないよ、お兄ちゃん」
「大丈夫だって、これで行くから」
俺はそう言って立ち上がり、『狂戦士』の力を使う。
船はゆっくりとだが、前進している。当然、荷物を置いている場所から徐々に離れていく。
俺の外見は、すぐに獣のようなものなる。
3分咲きになったことによる影響か、衝動もいくぶんか抑えられているな。
ここにいたらどんどん距離が開く、さっさと回収するか。
俺は急いでルーンに指示を出した。
「すぐに戻るから、荷物を受け取ってくれ!2往復くらいでいけると思う!」
「はい!」
勢いをつけて船から飛び降りる。
砂浜に着地し、大きく蹴り出す。
荷物を回収して船に飛び乗り、ルーンに渡す。
あっという間に2往復して荷物を全部回収し、疲れた俺は船の中で横になっていた。
船はじわじわと前進している。
「はぁ...はぁ...疲れたー」
「大丈夫?お兄ちゃん」
横になった俺の傍で、ルーンがしゃがんで覗き込むように俺を見ている。
「うん...なんとか」
「お兄ちゃんすっごく速かったよ!私はあんなに速く動けないもん」
「『開花』の力を確認したら、ルーンの白い花は3分咲きになってたからな。たぶんそれで『狂戦士』の力がまた強化されたんだろう」
「えっ?花が開いてたの?」
「ああ、ルーンのおかげだな」
「お兄ちゃん、私は何もしてないよ...」
「いや、そんなことないって。傍に居てくれてありがとな、ルーン」
俺はそう言って寝転んだまま両手を伸ばし、ルーンを抱き寄せる。
ルーンはされるがまま、俺に倒れ込む。
「お兄ちゃん...」
頬を染めたルーンが俺をじっと見つめていたその時、船全体に衝撃が走る。
ドッ!
僅かに船体が揺れる。
「あ、やばい。船を前進させたままだった。ルーン、起こしてくれー」
「う、うん」
ルーンに起こしてもらい、操縦席に座る。
船は陸地と接触したようだったが、正面からではなく、わずかに擦った程度だった。
危ない危ない、ちゃんと操縦しないとな。
俺はハンドルやレバーを少しずつ動かし、なんとかコツを掴んでいた。
船は少しずつ速度を上げ、北上する。
オートパイロットみたいな機能は...さすがに無いか。
まあ速度を上げることが出来たし、2~3時間で森の西側に着くだろう。
そういやルーンはどうしてるかな。
船の操縦に夢中になってた俺は、振り返ってルーンの様子を見る。
ルーンはリュックを開けて、荷物を整理していた。
俺と目が合うと、ルーンは笑顔で話し掛けて来た。
「お兄ちゃん、喉乾いてない?」
「ああ、そうだな。水をくれるか?」
「はーい!」
ルーンからもらった水を飲み、前を向きながら声を掛ける。
「ルーン、隣に座ってていいぞ。荷物は陸地に着いてから整理しよう」
「わかった、お兄ちゃん」
ルーンは隣の席に座り、なぜか前ではなく俺を見ていた。
ぼんやりと俺を見つめ、頬は僅かに赤く染まっている。
「あー...ルーン、さっきの続きだ。起こしてくれたお礼に、着くまで寝てていいぞ」
俺はそう言って、ルーンの肩を自分の方に寄せる。
隣の席から横に倒れるように、俺の膝の上にルーンの頭が乗る。
「お兄ちゃん...」
ルーンはそう言って、目を閉じた。
船は何事もなく進み、右側の陸地には森が続いている。
膝の上にルーンを乗せ、俺はぼんやりと森を眺めていた。
ルーンはすやすやと寝息を立てている。
ずっと変わらない景色だなぁ。
もうだいぶ進んだから、そろそろ見覚えのある景色が出てもいい頃だが...。
...ん?
あれは...。
正面に、若干朽ちているボート小屋が見える。
あれだ!間違いない。
前にじいちゃんと釣りに行ったときに、あの小屋の傍で釣りをしたんだよな。
船の速度を落とし、ルーンを揺さぶる。
「ルーン、もう着くぞ」
「ん...。お兄ちゃん...?」
「あの小屋が見えるか?あそこだ」
「あ...。うん、あそこに船を置いておくの?」
「ああ、余裕があれば定期的にここに来て、船の整備とか釣りでもしようか」
「うん!楽しそうだね、お兄ちゃん」
「よし、小屋に船を入れるぞ」
俺は船を徐行させて、なんとか微調整を繰り返しながら、ボート小屋に入れる。
小屋の中で停泊を済ませると、ルーンと一緒に荷物を背負い、ルーンの手を引いて船を降りる。
確か...以前来た時はカバーみたいなものがあった筈だが...。
おっ、あったあった。これか。
大きなカバーを見つけた俺は、船体を覆うように掛けた。
よしっ、船を手に入れたぞ。
最悪こいつを売れば、鉱石とは比べ物にならないくらいカネが手に入るな。
それに非常時は、家から西側に全速力で走り、船で逃げることも出来るな。
ただ、メンテナンスをどうするかだなぁ...。まあそれはおいおい考えていくか。
とりあえずルーンと一緒に、ゼストの家に戻ろう。
俺はルーンの顔を見て声を掛けた。
「ルーン、お腹すいてないか?」
「寝てたから大丈夫だよ、お兄ちゃん」
「よし、じゃあ家に向かって歩くか。お腹がすいたり疲れたりしたらすぐに言えよ」
「はーい」
「獣や盗賊が出たら落ち着いて対処するぞ。怯えたふりして、『狂戦士』の力を使って返り討ちにするか、逃げるか」
「お兄ちゃんは私が守るから!」
「ルーンは俺が守る」
「『狂戦士』の力を使ったら、お兄ちゃんを背負って走れるよ!抱っこしてもいいかも!」
「とりあえず行くか。怪しい気配を感じたらすぐに止まって様子を見ること」
「はーい」
俺はルーンの手をぎゅっと握り、歩き出す。
ルーンも笑顔で、俺の手をぎゅっと握り返してくれた。
いつでも出発できる状態だったが、ふと船をこのままにしていいものかと考えていた。
このまま野ざらしってのもなぁ...。
雨風にさらされて、そのまま劣化させるのも、もったいないよな。
よし、どうせ棄てられた船だ、試しに動かしてみるか。
一旦どこかに隠しておこう。
俺は船の操縦という新しい体験をしようと、わくわくしていた。
「ルーン、ちょっとこの船を動かしてみる。このまま棄てるのはもったいないからな」
「お兄ちゃん運転できるの?」
「いや、操作は勘でやるしかないんだが...まあ最悪座礁するか、沖に向かって進んだらすぐに飛び降りればいいだけだからな」
「危ないよ、お兄ちゃん...」
「ならルーンも一緒に乗るか?」
「...うん。私も乗る」
俺達は一旦荷物を地面に置き、船に向かう。
俺は先に船に乗り込み、ルーンに手を差し出す。
ルーンは俺の手を握り、船に乗り込んだ。
操縦席に座った俺は、レバーやハンドルなどを軽く触る。
「うーん...さっぱりわからんな」
俺はひとり言のように呟いていたが、操縦席のすぐ傍に立っていたルーンが俺に言った。
「お兄ちゃん、やっぱり危ないよ」
「まあちょっと触ってダメだったら諦めるよ」
「うん...」
「ルーンは隣の席に座ってて」
「はーい」
ルーンを隣に座らせて、試行錯誤して船を動かそうとする。
多分このレバーがギアチェンジみたいなもんか?
よし、動かしてみるか。
レバーを操作すると、船が少し振動する。
そして、船がゆっくりと前進した。
「おー!動いたぞ!!」
「お兄ちゃん凄い!」
当初はこの船を一旦どこかに隠す予定だったが...。
これはなんとか操縦できそうだな。このまま北に行って、森の西側まで行くか。
今の場所から歩いて森に行く予定だったが、変更して海路を使うことにした。
「ルーン。今俺達がいる場所はレイドーム帝国の西で、バーンズフォレストからは南南西にあたる。ここから歩いて森を目指すよりも、船で北上して、バーンズフォレストの西側まで行こう」
「お兄ちゃん、お家の場所はわかるの?」
「昔じいちゃんと海釣りに行ったことがあるんだ。たぶん見覚えのある場所に気が付くだろう」
「わかった」
「荷物を取って来るから待ってて」
「危ないよ、お兄ちゃん」
「大丈夫だって、これで行くから」
俺はそう言って立ち上がり、『狂戦士』の力を使う。
船はゆっくりとだが、前進している。当然、荷物を置いている場所から徐々に離れていく。
俺の外見は、すぐに獣のようなものなる。
3分咲きになったことによる影響か、衝動もいくぶんか抑えられているな。
ここにいたらどんどん距離が開く、さっさと回収するか。
俺は急いでルーンに指示を出した。
「すぐに戻るから、荷物を受け取ってくれ!2往復くらいでいけると思う!」
「はい!」
勢いをつけて船から飛び降りる。
砂浜に着地し、大きく蹴り出す。
荷物を回収して船に飛び乗り、ルーンに渡す。
あっという間に2往復して荷物を全部回収し、疲れた俺は船の中で横になっていた。
船はじわじわと前進している。
「はぁ...はぁ...疲れたー」
「大丈夫?お兄ちゃん」
横になった俺の傍で、ルーンがしゃがんで覗き込むように俺を見ている。
「うん...なんとか」
「お兄ちゃんすっごく速かったよ!私はあんなに速く動けないもん」
「『開花』の力を確認したら、ルーンの白い花は3分咲きになってたからな。たぶんそれで『狂戦士』の力がまた強化されたんだろう」
「えっ?花が開いてたの?」
「ああ、ルーンのおかげだな」
「お兄ちゃん、私は何もしてないよ...」
「いや、そんなことないって。傍に居てくれてありがとな、ルーン」
俺はそう言って寝転んだまま両手を伸ばし、ルーンを抱き寄せる。
ルーンはされるがまま、俺に倒れ込む。
「お兄ちゃん...」
頬を染めたルーンが俺をじっと見つめていたその時、船全体に衝撃が走る。
ドッ!
僅かに船体が揺れる。
「あ、やばい。船を前進させたままだった。ルーン、起こしてくれー」
「う、うん」
ルーンに起こしてもらい、操縦席に座る。
船は陸地と接触したようだったが、正面からではなく、わずかに擦った程度だった。
危ない危ない、ちゃんと操縦しないとな。
俺はハンドルやレバーを少しずつ動かし、なんとかコツを掴んでいた。
船は少しずつ速度を上げ、北上する。
オートパイロットみたいな機能は...さすがに無いか。
まあ速度を上げることが出来たし、2~3時間で森の西側に着くだろう。
そういやルーンはどうしてるかな。
船の操縦に夢中になってた俺は、振り返ってルーンの様子を見る。
ルーンはリュックを開けて、荷物を整理していた。
俺と目が合うと、ルーンは笑顔で話し掛けて来た。
「お兄ちゃん、喉乾いてない?」
「ああ、そうだな。水をくれるか?」
「はーい!」
ルーンからもらった水を飲み、前を向きながら声を掛ける。
「ルーン、隣に座ってていいぞ。荷物は陸地に着いてから整理しよう」
「わかった、お兄ちゃん」
ルーンは隣の席に座り、なぜか前ではなく俺を見ていた。
ぼんやりと俺を見つめ、頬は僅かに赤く染まっている。
「あー...ルーン、さっきの続きだ。起こしてくれたお礼に、着くまで寝てていいぞ」
俺はそう言って、ルーンの肩を自分の方に寄せる。
隣の席から横に倒れるように、俺の膝の上にルーンの頭が乗る。
「お兄ちゃん...」
ルーンはそう言って、目を閉じた。
船は何事もなく進み、右側の陸地には森が続いている。
膝の上にルーンを乗せ、俺はぼんやりと森を眺めていた。
ルーンはすやすやと寝息を立てている。
ずっと変わらない景色だなぁ。
もうだいぶ進んだから、そろそろ見覚えのある景色が出てもいい頃だが...。
...ん?
あれは...。
正面に、若干朽ちているボート小屋が見える。
あれだ!間違いない。
前にじいちゃんと釣りに行ったときに、あの小屋の傍で釣りをしたんだよな。
船の速度を落とし、ルーンを揺さぶる。
「ルーン、もう着くぞ」
「ん...。お兄ちゃん...?」
「あの小屋が見えるか?あそこだ」
「あ...。うん、あそこに船を置いておくの?」
「ああ、余裕があれば定期的にここに来て、船の整備とか釣りでもしようか」
「うん!楽しそうだね、お兄ちゃん」
「よし、小屋に船を入れるぞ」
俺は船を徐行させて、なんとか微調整を繰り返しながら、ボート小屋に入れる。
小屋の中で停泊を済ませると、ルーンと一緒に荷物を背負い、ルーンの手を引いて船を降りる。
確か...以前来た時はカバーみたいなものがあった筈だが...。
おっ、あったあった。これか。
大きなカバーを見つけた俺は、船体を覆うように掛けた。
よしっ、船を手に入れたぞ。
最悪こいつを売れば、鉱石とは比べ物にならないくらいカネが手に入るな。
それに非常時は、家から西側に全速力で走り、船で逃げることも出来るな。
ただ、メンテナンスをどうするかだなぁ...。まあそれはおいおい考えていくか。
とりあえずルーンと一緒に、ゼストの家に戻ろう。
俺はルーンの顔を見て声を掛けた。
「ルーン、お腹すいてないか?」
「寝てたから大丈夫だよ、お兄ちゃん」
「よし、じゃあ家に向かって歩くか。お腹がすいたり疲れたりしたらすぐに言えよ」
「はーい」
「獣や盗賊が出たら落ち着いて対処するぞ。怯えたふりして、『狂戦士』の力を使って返り討ちにするか、逃げるか」
「お兄ちゃんは私が守るから!」
「ルーンは俺が守る」
「『狂戦士』の力を使ったら、お兄ちゃんを背負って走れるよ!抱っこしてもいいかも!」
「とりあえず行くか。怪しい気配を感じたらすぐに止まって様子を見ること」
「はーい」
俺はルーンの手をぎゅっと握り、歩き出す。
ルーンも笑顔で、俺の手をぎゅっと握り返してくれた。
0
お気に入りに追加
11
あなたにおすすめの小説
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

一家処刑?!まっぴらごめんですわ!!~悪役令嬢(予定)の娘といじわる(予定)な継母と馬鹿(現在進行形)な夫
むぎてん
ファンタジー
夫が隠し子のチェルシーを引き取った日。「お花畑のチェルシー」という前世で読んだ小説の中に転生していると気付いた妻マーサ。 この物語、主人公のチェルシーは悪役令嬢だ。 最後は華麗な「ざまあ」の末に一家全員の処刑で幕を閉じるバッドエンド‥‥‥なんて、まっぴら御免ですわ!絶対に阻止して幸せになって見せましょう!! 悪役令嬢(予定)の娘と、意地悪(予定)な継母と、馬鹿(現在進行形)な夫。3人の登場人物がそれぞれの愛の形、家族の形を確認し幸せになるお話です。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる