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第一章 狼の少女
33.帰路の準備
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船での移動は、特に何も起きなかった。
しいて挙げれば、隣に座るルーンの手を握っていた時に、ふと思ったことだけだった。
そういえば、『開花』の力はどうなったかな...。
意識を『開花』の力に集中すると、いつものように木製の枠が浮かんでくる。
そこには以前見た時よりも、少しだけ花が開いていた。
徐々に開花してるな...今は3分咲きってとこか。
まだ花の形はわからないが、最初に見た時よりも確実に開いてるな。
蕾だったルーンの白い花は、少しずつ顔を出して、花の中心が見える程には開いていた。
ルーンは『狂戦士』の力で理性を失わなくなって、凄い喜んでいたからな。
俺のことを信頼してくれた結果、2分咲きから3分咲きになったのかな。
俺は嬉しくなって、手に力を込めた。
ぎゅっと握ったからか、ルーンが俺を見る。
「ごめん。なんでもないんだ、ルーン」
「?」
「ありがとな、ルーン」
「どうしたの、お兄ちゃん?」
「ルーンが可愛くて素直だから、嬉しくてな」
「も、もうっ...お兄ちゃん...」
ルーンは顔を真っ赤にして、手を握ったまま俺を見ていた。
船は何事も無く海を渡り、朝になって大陸に着いた。
海岸に船を着け、ルーンの手を握ったまま船から降りる。
俺は歩きながら中年の獣人に聞いた。
「皆はどこにいるんですか?」
「すぐ傍に小屋がある、そこで待ってるはずじゃ」
「なるほど、物資はどうしますか?」
「そうじゃな...。量があるから一旦は船に置いておこう。また全員で取りにくればいい」
「わかりました」
そのまま先導してもらい、小屋に辿り着いた。
中に入るとすぐに、ミラリオが俺の傍まで駆けて来た。
「無事だったんですね!よかった...」
「ああ、心配かけてごめんね」
「いえ、大丈夫です...」
ミラリオと話しをしていると、またルーンが俺の背中から服を引っ張っていた。
ルーン、大丈夫だって。
お前を置いて、ミラリオと一緒にどこかに行ったりしないからな。
俺は皆を見回し、さっそくこれからのことを聞いた。
「さて、全員無事に島から脱出できましたが、これからどうしますか?」
中年の獣人が答える。
「儂らは四人ともレイドーム帝国へ行く。ここからまっすぐ東に進めば辿り着くじゃろう」
やはり一旦街に行くのか。
まあ普通はそうだろう。
物資も有限だし、鉱石を換金しないといけないし、何より街の中は安全だからな。
続けて中年獣人が俺達に問いかけた。
「お前達二人はどうする?」
ミラリオは心配そうな顔で俺を見つめている。
「私たちは別行動をします。目的がありますので」
意外だったのか、女の獣人が驚いて声を上げた。
「そんな!子供だけで行動するなんて...」
やっぱりこういう流れになるか...。
まあここですんなり別れる、とはいかないよな。みんな親切な人達だし。
ミラリオは心配そうな顔から悲しげな顔になっている。
俺は皆を安心させようと、適当にでっち上げた。
「大丈夫ですよ。ここからそう遠くない場所に知り合いがいます。私達がいなくなったことで、不安に思って探しているかもしれません。早く行って安心させてあげたいんです」
ミラリオが畳み掛けるように返事をする。
「だったら!まずは六人でそこに行くのはどうでしょうか」
俺はすぐに、ミラリオを説得しようとした。
「ミラリオちゃん、ほんとに大丈夫だから。あんまり詳しく言えないけど、獣や夜盗に襲われても対抗できるだけの力があるんだ。それにその場所までは、ここから半日ほどで着くからね」
「でも...」
と、そこで中年の獣人が間に入る。
「まあ大丈夫じゃろう。船を見つけたことといい、あの所長や看守ども三人を無傷で倒したことといい、この二人は特別な力があるようじゃの」
女の獣人も、意見を変えて発言する。
「そうね。この二人のおかげで牢屋から出られたし、島からも脱出できたわ。二人が行きたい場所があるなら、無理に付いて行くのは悪いわ」
俺は当然、直接言葉にして言わなかったが、「二人だけで行動したいので、付いて来ないでください」という意図は伝わっていたようだった。
ミラリオも二人の意見に、しぶしぶ納得した。
「わかりました...。お二人は別行動されるのですね...」
それまで静観していた若い獣人の男が話し出す。
「よし決まったな。じゃあ物資の分配だ。ここには持ってきてないようだが、船に積んだままか?」
「はい、そうです。すぐそこの海岸です」
俺がそう返事をすると、若い獣人は小屋から出て行った。
後に続いて、三人がぞろぞろと小屋を出て移動する。
俺とルーンも外に出て、船まで向かった。
船に着くと、全員で一旦物資を陸に上げ、広げた。
そして、若い獣人が切り出す。
「さてと...。食料や衣類、寝具、医薬品などは十分にあるからいいが、鉱石の分け前をどうするかだな...」
「私たちは鉱石は結構ですよ。あまり重くても困りますし」
俺はそう答えたが、若い獣人は反論した。
「いや、そういうわけにはいかんだろう。いくら知り合いの家に行くといっても、売ればカネになる物だ。少しくらいならあっても困るもんじゃないだろう。俺たち四人で分けるにしても十分過ぎる程ある。それに言っちゃなんだが、坊主たちを捜索したり、なんだかんだで費用がかかっているだろう。これからその家で暮らすにしても、カネは必要だ。いくつか持って行け。また街に来た時に換金すればいい」
まいったな...適当にでっち上げた話のせいで、ややこしいことに...。
まあいいか。記念に高く売れるやつ1個だけもらっておくか。
俺はそう考えて四人に提案した。
「では高価なものを1個頂けますか?それならそんなに荷物にはならないだろうし、金額的にもバランスが取れると思います」
それを聞いた中年獣人は、鉱石が入ったリュックを逆さまにして、中身を地面にぶちまけた。
そしてじっと鉱石を見比べて、テニスボールほどの大きさの、うっすらと淡い黄色で光を反射する鉱石を手に取って、俺に差し出した。
「こいつを持って行け。これならまあまあ高く売れる」
「はい、ありがとうございます!」
俺はその鉱石を受け取り、すぐにお礼を言った。
続けてこの鉱石について尋ねる。
「ちなみにこの石は、なんていう鉱石ですか?」
「それはキースライトの原石じゃな。換金する時は宝石店ではなく、鍛冶屋で値段を聞くといい」
「わかりました。どうもありがとうございます」
鍛冶屋か...特殊な武器を製造する時に必要な素材なのかな?
まあいずれレイドームかメイヴェリアに行ったときに聞いてみるか。
俺はキースライトの原石をリュックに仕舞う。
それから全員で旅に必要な物資を分配し、出発の準備が完了する。
中年の獣人が、別れの声を掛けてくれた。
「儂らの方はレイドームでうまくやるから心配はいらん。島では世話になったな。ありがとうよ」
「いいえ、船を操縦してくれてありがとうございます。こちらこそ助かりました」
そして、ミラリオが俺の前まで来る。
「あの...私のことはミラと呼んでください。それから...あなた様のお名前は?」
あっそうか。
前回名乗った時は、崩落して死んだのか。
「遅れてごめんね。俺はナオフリート。この娘はルーンだよ」
「ナオフリート様...」
「あー、俺のこともナオでいいから」
「はい!ナオ様!」
いや、様はいらないんだけど...。
この感じは前もあったな。
「ナオ様、助けてくださってありがとうございました。ナオ様は命の恩人です」
「そんなに畏まって、恩義を感じなくてもいいよ。とにかくみんな無事に脱出できてよかった」
「はい...ナオ様のおかげです」
「これからは気をつけてね。じゃあ俺とルーンも、もう行くから」
「はい、ナオ様もお体にお気を付けください」
「うん、ありがとう」
四人は先に出発した。
俺は振り向いてルーンを見る。
ルーンはミラリオが俺の前に来た辺りから、俺の後ろで服を引っ張っていた。
ルーンのやつ、ちょっとだけ拗ねた顔をしているな。
俺はルーンの機嫌を良くしようと、話しかけた。
「ルーン、じゃあ俺達も出発するか。これから森にある家に行って、二人で一緒に暮らそう!」
俺がそう言った途端、ルーンの顔がぱああっと光が差したように、笑顔になった。
「はい!お兄ちゃん!!」
ルーンは眩しいくらいの満面の笑みで、元気よく返事した。
しいて挙げれば、隣に座るルーンの手を握っていた時に、ふと思ったことだけだった。
そういえば、『開花』の力はどうなったかな...。
意識を『開花』の力に集中すると、いつものように木製の枠が浮かんでくる。
そこには以前見た時よりも、少しだけ花が開いていた。
徐々に開花してるな...今は3分咲きってとこか。
まだ花の形はわからないが、最初に見た時よりも確実に開いてるな。
蕾だったルーンの白い花は、少しずつ顔を出して、花の中心が見える程には開いていた。
ルーンは『狂戦士』の力で理性を失わなくなって、凄い喜んでいたからな。
俺のことを信頼してくれた結果、2分咲きから3分咲きになったのかな。
俺は嬉しくなって、手に力を込めた。
ぎゅっと握ったからか、ルーンが俺を見る。
「ごめん。なんでもないんだ、ルーン」
「?」
「ありがとな、ルーン」
「どうしたの、お兄ちゃん?」
「ルーンが可愛くて素直だから、嬉しくてな」
「も、もうっ...お兄ちゃん...」
ルーンは顔を真っ赤にして、手を握ったまま俺を見ていた。
船は何事も無く海を渡り、朝になって大陸に着いた。
海岸に船を着け、ルーンの手を握ったまま船から降りる。
俺は歩きながら中年の獣人に聞いた。
「皆はどこにいるんですか?」
「すぐ傍に小屋がある、そこで待ってるはずじゃ」
「なるほど、物資はどうしますか?」
「そうじゃな...。量があるから一旦は船に置いておこう。また全員で取りにくればいい」
「わかりました」
そのまま先導してもらい、小屋に辿り着いた。
中に入るとすぐに、ミラリオが俺の傍まで駆けて来た。
「無事だったんですね!よかった...」
「ああ、心配かけてごめんね」
「いえ、大丈夫です...」
ミラリオと話しをしていると、またルーンが俺の背中から服を引っ張っていた。
ルーン、大丈夫だって。
お前を置いて、ミラリオと一緒にどこかに行ったりしないからな。
俺は皆を見回し、さっそくこれからのことを聞いた。
「さて、全員無事に島から脱出できましたが、これからどうしますか?」
中年の獣人が答える。
「儂らは四人ともレイドーム帝国へ行く。ここからまっすぐ東に進めば辿り着くじゃろう」
やはり一旦街に行くのか。
まあ普通はそうだろう。
物資も有限だし、鉱石を換金しないといけないし、何より街の中は安全だからな。
続けて中年獣人が俺達に問いかけた。
「お前達二人はどうする?」
ミラリオは心配そうな顔で俺を見つめている。
「私たちは別行動をします。目的がありますので」
意外だったのか、女の獣人が驚いて声を上げた。
「そんな!子供だけで行動するなんて...」
やっぱりこういう流れになるか...。
まあここですんなり別れる、とはいかないよな。みんな親切な人達だし。
ミラリオは心配そうな顔から悲しげな顔になっている。
俺は皆を安心させようと、適当にでっち上げた。
「大丈夫ですよ。ここからそう遠くない場所に知り合いがいます。私達がいなくなったことで、不安に思って探しているかもしれません。早く行って安心させてあげたいんです」
ミラリオが畳み掛けるように返事をする。
「だったら!まずは六人でそこに行くのはどうでしょうか」
俺はすぐに、ミラリオを説得しようとした。
「ミラリオちゃん、ほんとに大丈夫だから。あんまり詳しく言えないけど、獣や夜盗に襲われても対抗できるだけの力があるんだ。それにその場所までは、ここから半日ほどで着くからね」
「でも...」
と、そこで中年の獣人が間に入る。
「まあ大丈夫じゃろう。船を見つけたことといい、あの所長や看守ども三人を無傷で倒したことといい、この二人は特別な力があるようじゃの」
女の獣人も、意見を変えて発言する。
「そうね。この二人のおかげで牢屋から出られたし、島からも脱出できたわ。二人が行きたい場所があるなら、無理に付いて行くのは悪いわ」
俺は当然、直接言葉にして言わなかったが、「二人だけで行動したいので、付いて来ないでください」という意図は伝わっていたようだった。
ミラリオも二人の意見に、しぶしぶ納得した。
「わかりました...。お二人は別行動されるのですね...」
それまで静観していた若い獣人の男が話し出す。
「よし決まったな。じゃあ物資の分配だ。ここには持ってきてないようだが、船に積んだままか?」
「はい、そうです。すぐそこの海岸です」
俺がそう返事をすると、若い獣人は小屋から出て行った。
後に続いて、三人がぞろぞろと小屋を出て移動する。
俺とルーンも外に出て、船まで向かった。
船に着くと、全員で一旦物資を陸に上げ、広げた。
そして、若い獣人が切り出す。
「さてと...。食料や衣類、寝具、医薬品などは十分にあるからいいが、鉱石の分け前をどうするかだな...」
「私たちは鉱石は結構ですよ。あまり重くても困りますし」
俺はそう答えたが、若い獣人は反論した。
「いや、そういうわけにはいかんだろう。いくら知り合いの家に行くといっても、売ればカネになる物だ。少しくらいならあっても困るもんじゃないだろう。俺たち四人で分けるにしても十分過ぎる程ある。それに言っちゃなんだが、坊主たちを捜索したり、なんだかんだで費用がかかっているだろう。これからその家で暮らすにしても、カネは必要だ。いくつか持って行け。また街に来た時に換金すればいい」
まいったな...適当にでっち上げた話のせいで、ややこしいことに...。
まあいいか。記念に高く売れるやつ1個だけもらっておくか。
俺はそう考えて四人に提案した。
「では高価なものを1個頂けますか?それならそんなに荷物にはならないだろうし、金額的にもバランスが取れると思います」
それを聞いた中年獣人は、鉱石が入ったリュックを逆さまにして、中身を地面にぶちまけた。
そしてじっと鉱石を見比べて、テニスボールほどの大きさの、うっすらと淡い黄色で光を反射する鉱石を手に取って、俺に差し出した。
「こいつを持って行け。これならまあまあ高く売れる」
「はい、ありがとうございます!」
俺はその鉱石を受け取り、すぐにお礼を言った。
続けてこの鉱石について尋ねる。
「ちなみにこの石は、なんていう鉱石ですか?」
「それはキースライトの原石じゃな。換金する時は宝石店ではなく、鍛冶屋で値段を聞くといい」
「わかりました。どうもありがとうございます」
鍛冶屋か...特殊な武器を製造する時に必要な素材なのかな?
まあいずれレイドームかメイヴェリアに行ったときに聞いてみるか。
俺はキースライトの原石をリュックに仕舞う。
それから全員で旅に必要な物資を分配し、出発の準備が完了する。
中年の獣人が、別れの声を掛けてくれた。
「儂らの方はレイドームでうまくやるから心配はいらん。島では世話になったな。ありがとうよ」
「いいえ、船を操縦してくれてありがとうございます。こちらこそ助かりました」
そして、ミラリオが俺の前まで来る。
「あの...私のことはミラと呼んでください。それから...あなた様のお名前は?」
あっそうか。
前回名乗った時は、崩落して死んだのか。
「遅れてごめんね。俺はナオフリート。この娘はルーンだよ」
「ナオフリート様...」
「あー、俺のこともナオでいいから」
「はい!ナオ様!」
いや、様はいらないんだけど...。
この感じは前もあったな。
「ナオ様、助けてくださってありがとうございました。ナオ様は命の恩人です」
「そんなに畏まって、恩義を感じなくてもいいよ。とにかくみんな無事に脱出できてよかった」
「はい...ナオ様のおかげです」
「これからは気をつけてね。じゃあ俺とルーンも、もう行くから」
「はい、ナオ様もお体にお気を付けください」
「うん、ありがとう」
四人は先に出発した。
俺は振り向いてルーンを見る。
ルーンはミラリオが俺の前に来た辺りから、俺の後ろで服を引っ張っていた。
ルーンのやつ、ちょっとだけ拗ねた顔をしているな。
俺はルーンの機嫌を良くしようと、話しかけた。
「ルーン、じゃあ俺達も出発するか。これから森にある家に行って、二人で一緒に暮らそう!」
俺がそう言った途端、ルーンの顔がぱああっと光が差したように、笑顔になった。
「はい!お兄ちゃん!!」
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