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第一章 狼の少女
27.先に脱出
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ルーンの手を引いて来た道を戻る。もう危険は無いと判断し、ランタンは点けている。
俺は大事なことをルーンと相談した。
「ルーン、あの船のことだが」
「うん...4人乗りだよね、お兄ちゃん」
「ああ、俺たちは全員で6人だ」
「じゃあ2人は残らないといけないの?でも体重は...」
「いや、俺も体重のことは考えた。しかし乗るのは人だけじゃない。衣類も医療品も食料も載せないといけない」
「...」
「ルーン、ミラリオは軽い。だからあの4人に乗ってもらおう。俺とルーンが残ることになるが、また船で迎えに来てもらうようにする」
「うん、お兄ちゃんと一緒ならいいよ」
「ありがとな、ルーン」
ルーンは聡明だ。
船で迎えに来させる手段があることを見抜いているのだろう。
「もっと素敵な島なら、ずーっとお兄ちゃんと一緒に残るのに...」
ルーンはぼそっと呟いたが、狭くて静かな通路なので丸聞こえだった。
俺はルーンが可愛くて、我慢できずに答えていた。
「俺も、可愛いルーンと二人っきりで過ごしたいよ」
そう言って振り向いて、後ろのルーンに微笑む。
ルーンは暗がりでも分かるほど顔を真っ赤にして、ぎゅっと握っていた俺の左手を、一層強く握りしめていた。
ルーンも納得したし、全員生きて脱出できそうだな。
俺とルーンは隠し扉を通り、4人がいる倉庫まで戻って来た。
4人は服を着替え、果物や干し肉を食べていた。
俺は4人にゆっくりと告げる。
「みなさん、落ち着いて聞いてください。この島を脱出するための船を見つけました」
4人は驚いて一斉にこちらを見る。
「まずは船までみなさんを案内します。ランタンを持ってついて来てください。ああ、大丈夫です。船があることを見て頂ければ、またここに戻って来て食事をして頂いて構いません。怪我をしてる方はいませんよね」
4人はしばらく黙っていたが、やがて倉庫内にあるランタンを手に取った。
俺とルーンが隠し扉まで歩き出すと、4人はゾロゾロとついて来た。
「では私とこの娘の二人が先導します。暗いので足元に気をつけて、ついて来てください」
俺は右手にランタンを持ち、左手はルーンに差し出す。
ルーンは得意げな笑顔になって、俺の手をぎゅっと握る。
ほんとにルーンは可愛いな。
さて、あいつの死体は上にあるから大丈夫だとして、部屋が暗いかもしれないな。
照明は恐らくあの球のどれかだろう。まあ外からの光も入ってるし、大丈夫か。
俺とルーンが先頭を歩き、後ろの4人が後に続く。
階段に差し掛かると後ろに声を掛けて、注意を促す。
6人は、特に何事もなく部屋に到着した。
部屋に入ると若い獣人の男が驚いて叫ぶ。
「おい、船だ!外に繋がってるぞ!!」
俺とルーンを除く皆が船の傍に集まる。
4人はしきりに船と、壊れた壁の向こう側を見ている。
俺はしばらくして4人に声をかける。
「みなさん、見ての通りこの船は4人乗りです。私とこの娘の二人がここに残りますので、みなさんは食料や衣料などを船に積み、脱出してください」
4人は驚いて声が出ないようだった。
警戒していたのかもしれなかったが、中年の獣人が俺に聞いた。
「君は...君たちは何者じゃ?あの3人を殺し、儂たちを解放し、倉庫の場所や隠し扉の場所、それに船まで把握していた。儂たちを助けてくれたことは事実じゃ、だから罠とは到底思えんが...」
「私は人を奴隷として扱うやつが大嫌いなだけです。ここの施設に詳しいことについては...話すと長くなるので省かせてもらいます。もちろん私たちは敵ではありませんよ。私たちも助けが必要なんです」
「というと?」
「まずは4人で船に乗って脱出してください。そして操縦できる方は、1人でまたこの島に戻って来てください」
「裏切って戻って来ない、とは考えないのか?」
「みなさんは当然無一文ですよね、それに食料や服、医療品などもあの倉庫にあるだけだ。なので船には少量の食料と薬、着替えを一着ずつ積んでください。どの道4人乗って、それに加えて物資を積むので、少量しか積めません」
「ふむ...」
「3人と物資を陸地に降ろしたら、またここに戻って来て、今度は積めるだけの鉱石や物資を積んで、また陸地に向けて出発してください。今度は人の体重が軽いので、高く売れる貴重な鉱石を積むことが出来ますよ。まあ鉱石なので数は限られますが」
「なるほど、そういうことか。十分な物資があれば町までたどり着くことができ、鉱石があれば町で換金してカネを手に入れることが出来ると」
「はい、そういうことです」
「...それなら戻って来ざるを得ないな」
中年獣人は腕を組んで考え込んでいる。
他の3人も考え込んでいた。
「お兄ちゃん...凄い...」
ルーンは目をキラキラさせて俺を見ていた。
まあもともと裏切るとは思ってないが、物資が無いと陸地に着いても長く生きられないだろう。
さすがに命が懸かっていたら戻って来るはずだ。
俺がそう考えていると、中年獣人は意を決したように叫んだ。
「よし!それでいこう。異論のある者はいるか?」
中年獣人は3人を見るが、声は上がらない。
意見がまとったのを見て、俺は皆に告げる。
「決まりましたね。では一旦倉庫まで戻って食事の再開をしましょう。そして積める物を持って行きましょう」
俺はそう言って、また4人を先導する。
ルーンの手を握ったまま戻ろうとした時に、ミラリオがじっと俺たちを見ていたが、俺はそのことに気が付かなかった。
俺達6人は倉庫に戻り、それぞれ食事を再開する。
そういや今回はまともに食事してないな。
俺は前回の海岸の時のように、干し肉や果物をもしゃもしゃと好きなだけ食べた。
ルーンも好きな物を食べているようだ。
食事が終わると4人は船に積む物を物色していた。
俺とルーンは倉庫の外で待つ。
すると、ミラリオが倉庫から出て来て俺たちに声を掛けた。
「あの...助けてくれてありがとうございます。私はミラリオといいます」
「何もされてないよね?」
「はい、助かりました。それでその...船で脱出することなんですが...」
「うん、どうしたの?」
「あの...私が残りますので...」
ルーンが後ろからぎゅっと俺の袖を掴んだ。
「ああ、大丈夫だよ。俺とこの娘の二人で残るから。キミを少しでも早くこの島から出してあげたいんだ。だからあのお姉さんと一緒に脱出して欲しい」
「でも...」
ミラリオはまだ納得がいってないようだった。
俺は続けてミラリオに言う。
「まだこの島の全容がわかったわけじゃない、危険なことがあるかもしれない。だから先に脱出して欲しい、それに俺達もすぐに行くからね。先に待っててよ」
「...はい、わかりました」
ミラリオはしぶしぶそう言うと、倉庫に戻って行った。
ルーンはまだ俺の袖を掴んでいる。
ルーンはもう...可愛いなあ。
よし、まずは4人に出発してもらおう。
4人は倉庫からそれぞれ物資を持ち出すと、ぞろぞろと隠し扉を通って船まで歩いて行った。
俺とルーンも船がある部屋まで移動する。
持ってきた物資を全て積もうとしていたが、どうも重量オーバーのようだった。
運転が出来るらしい中年獣人が言う。
「これは明らかに過積載じゃな」
そう言って、中年獣人はいくつかの物資を降ろした。
そして、船の様子を見て満足いったのか、俺たちに告げた。
「では出発するぞ。遅くても2日以内には戻る」
「はい、3人が飢え死にしない為にも、お願い致します」
「ああ、わかった」
中年獣人はそう言って操縦席に座り、船を出発させる。
船はすぐに壁に開いた穴を抜け、遠くに見えなくなる。
ミラリオだけは、見えなくなるまで寂しそうな顔をして、俺たちを見ていた。
俺は大事なことをルーンと相談した。
「ルーン、あの船のことだが」
「うん...4人乗りだよね、お兄ちゃん」
「ああ、俺たちは全員で6人だ」
「じゃあ2人は残らないといけないの?でも体重は...」
「いや、俺も体重のことは考えた。しかし乗るのは人だけじゃない。衣類も医療品も食料も載せないといけない」
「...」
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「うん、お兄ちゃんと一緒ならいいよ」
「ありがとな、ルーン」
ルーンは聡明だ。
船で迎えに来させる手段があることを見抜いているのだろう。
「もっと素敵な島なら、ずーっとお兄ちゃんと一緒に残るのに...」
ルーンはぼそっと呟いたが、狭くて静かな通路なので丸聞こえだった。
俺はルーンが可愛くて、我慢できずに答えていた。
「俺も、可愛いルーンと二人っきりで過ごしたいよ」
そう言って振り向いて、後ろのルーンに微笑む。
ルーンは暗がりでも分かるほど顔を真っ赤にして、ぎゅっと握っていた俺の左手を、一層強く握りしめていた。
ルーンも納得したし、全員生きて脱出できそうだな。
俺とルーンは隠し扉を通り、4人がいる倉庫まで戻って来た。
4人は服を着替え、果物や干し肉を食べていた。
俺は4人にゆっくりと告げる。
「みなさん、落ち着いて聞いてください。この島を脱出するための船を見つけました」
4人は驚いて一斉にこちらを見る。
「まずは船までみなさんを案内します。ランタンを持ってついて来てください。ああ、大丈夫です。船があることを見て頂ければ、またここに戻って来て食事をして頂いて構いません。怪我をしてる方はいませんよね」
4人はしばらく黙っていたが、やがて倉庫内にあるランタンを手に取った。
俺とルーンが隠し扉まで歩き出すと、4人はゾロゾロとついて来た。
「では私とこの娘の二人が先導します。暗いので足元に気をつけて、ついて来てください」
俺は右手にランタンを持ち、左手はルーンに差し出す。
ルーンは得意げな笑顔になって、俺の手をぎゅっと握る。
ほんとにルーンは可愛いな。
さて、あいつの死体は上にあるから大丈夫だとして、部屋が暗いかもしれないな。
照明は恐らくあの球のどれかだろう。まあ外からの光も入ってるし、大丈夫か。
俺とルーンが先頭を歩き、後ろの4人が後に続く。
階段に差し掛かると後ろに声を掛けて、注意を促す。
6人は、特に何事もなく部屋に到着した。
部屋に入ると若い獣人の男が驚いて叫ぶ。
「おい、船だ!外に繋がってるぞ!!」
俺とルーンを除く皆が船の傍に集まる。
4人はしきりに船と、壊れた壁の向こう側を見ている。
俺はしばらくして4人に声をかける。
「みなさん、見ての通りこの船は4人乗りです。私とこの娘の二人がここに残りますので、みなさんは食料や衣料などを船に積み、脱出してください」
4人は驚いて声が出ないようだった。
警戒していたのかもしれなかったが、中年の獣人が俺に聞いた。
「君は...君たちは何者じゃ?あの3人を殺し、儂たちを解放し、倉庫の場所や隠し扉の場所、それに船まで把握していた。儂たちを助けてくれたことは事実じゃ、だから罠とは到底思えんが...」
「私は人を奴隷として扱うやつが大嫌いなだけです。ここの施設に詳しいことについては...話すと長くなるので省かせてもらいます。もちろん私たちは敵ではありませんよ。私たちも助けが必要なんです」
「というと?」
「まずは4人で船に乗って脱出してください。そして操縦できる方は、1人でまたこの島に戻って来てください」
「裏切って戻って来ない、とは考えないのか?」
「みなさんは当然無一文ですよね、それに食料や服、医療品などもあの倉庫にあるだけだ。なので船には少量の食料と薬、着替えを一着ずつ積んでください。どの道4人乗って、それに加えて物資を積むので、少量しか積めません」
「ふむ...」
「3人と物資を陸地に降ろしたら、またここに戻って来て、今度は積めるだけの鉱石や物資を積んで、また陸地に向けて出発してください。今度は人の体重が軽いので、高く売れる貴重な鉱石を積むことが出来ますよ。まあ鉱石なので数は限られますが」
「なるほど、そういうことか。十分な物資があれば町までたどり着くことができ、鉱石があれば町で換金してカネを手に入れることが出来ると」
「はい、そういうことです」
「...それなら戻って来ざるを得ないな」
中年獣人は腕を組んで考え込んでいる。
他の3人も考え込んでいた。
「お兄ちゃん...凄い...」
ルーンは目をキラキラさせて俺を見ていた。
まあもともと裏切るとは思ってないが、物資が無いと陸地に着いても長く生きられないだろう。
さすがに命が懸かっていたら戻って来るはずだ。
俺がそう考えていると、中年獣人は意を決したように叫んだ。
「よし!それでいこう。異論のある者はいるか?」
中年獣人は3人を見るが、声は上がらない。
意見がまとったのを見て、俺は皆に告げる。
「決まりましたね。では一旦倉庫まで戻って食事の再開をしましょう。そして積める物を持って行きましょう」
俺はそう言って、また4人を先導する。
ルーンの手を握ったまま戻ろうとした時に、ミラリオがじっと俺たちを見ていたが、俺はそのことに気が付かなかった。
俺達6人は倉庫に戻り、それぞれ食事を再開する。
そういや今回はまともに食事してないな。
俺は前回の海岸の時のように、干し肉や果物をもしゃもしゃと好きなだけ食べた。
ルーンも好きな物を食べているようだ。
食事が終わると4人は船に積む物を物色していた。
俺とルーンは倉庫の外で待つ。
すると、ミラリオが倉庫から出て来て俺たちに声を掛けた。
「あの...助けてくれてありがとうございます。私はミラリオといいます」
「何もされてないよね?」
「はい、助かりました。それでその...船で脱出することなんですが...」
「うん、どうしたの?」
「あの...私が残りますので...」
ルーンが後ろからぎゅっと俺の袖を掴んだ。
「ああ、大丈夫だよ。俺とこの娘の二人で残るから。キミを少しでも早くこの島から出してあげたいんだ。だからあのお姉さんと一緒に脱出して欲しい」
「でも...」
ミラリオはまだ納得がいってないようだった。
俺は続けてミラリオに言う。
「まだこの島の全容がわかったわけじゃない、危険なことがあるかもしれない。だから先に脱出して欲しい、それに俺達もすぐに行くからね。先に待っててよ」
「...はい、わかりました」
ミラリオはしぶしぶそう言うと、倉庫に戻って行った。
ルーンはまだ俺の袖を掴んでいる。
ルーンはもう...可愛いなあ。
よし、まずは4人に出発してもらおう。
4人は倉庫からそれぞれ物資を持ち出すと、ぞろぞろと隠し扉を通って船まで歩いて行った。
俺とルーンも船がある部屋まで移動する。
持ってきた物資を全て積もうとしていたが、どうも重量オーバーのようだった。
運転が出来るらしい中年獣人が言う。
「これは明らかに過積載じゃな」
そう言って、中年獣人はいくつかの物資を降ろした。
そして、船の様子を見て満足いったのか、俺たちに告げた。
「では出発するぞ。遅くても2日以内には戻る」
「はい、3人が飢え死にしない為にも、お願い致します」
「ああ、わかった」
中年獣人はそう言って操縦席に座り、船を出発させる。
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