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本編3
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おれ以上に縛り属性なんじゃないかと疑う、おれの夫は、騎士団で副団長をしている。
いつの間にか隊長から出世していた。
人気も実力もあるから仕方がない。誰にでも公平に接し、民にも慕われて、おれとは正反対の男だ。それがおれには誇らしい。尊敬する。
忙しいくせに、毎日毎日、出かけに玄関先でキスと甘い言葉を囁いてくるのはいつものことだ。周りにいる使用人たちは、執事も含めて空気になっている。
帰ってきたら帰ってきたで、ベタベタとおれから離れない。自分は食事もまだなのに、おれに食べさせようとしてくる。
「いや、おれ食べたからね。お前遅いし」
「えー」
「しょぼくれた顔しない! 副団長だろ!」
「それとこれとは関係ない」
「仕方がないな、お茶を飲ましてくれ。でもちゃんと自分のご飯を食べてくれ」
マイラは嬉しそうな顔で、おれにお茶を飲ませてくる。本当は自分で淹れたかったみたいだが、そんなことよりも早くご飯を食べてくれ。
最近毎日夜が遅いし体が心配だ。
マイラは心配されて喜んでいる。
本当に、健康を害したらどうする気だ。
おれが本気で心配しているのに、今一つわかってくれなくて、おれは怒ってしまう。
ベッドでは、大きな体に包まれて、毎日眠るのが普通になった。おれとは全然違うたくましい体に傷がたくさんあるのが気になる。騎士だから仕方がないが、これ以上怪我をして欲しくない。
庭園を散歩して、急にマイラが昼をちゃんと食べているのか不安になったので、弁当を作って持っていくことにした。
マイラを送り出してから、シェフに手伝ってもらいながら、マイラの好きそうなものを作る。
何かを作るのは嫌いじゃない。今でも魔術でポーションなんかも作っている。マイラの古傷を消せるポーションを作れないか今度研究しよう。
弁当も、時間がなくても簡単に手に取って食べられるように工夫をする。
「よし、出来た」
なぜかシェフと執事が感動している。
馬車に乗って王宮に向かった。マイラの職場は王宮にある。
マイラの所属する第二騎士団は王都周辺を守るのが仕事だ。
意気揚々と出発したが不安になる。おれみたいなやつが突然現れたら、みんなびっくりするんじゃないだろうか。なんできたんだとか、邪魔とか思われないだろうか。
一応念のため、マイラの部下である団員に配ろうとたくさんクッキーも焼いてきた。
そんなもので、誤魔化されてくれるだろうか。
公正で、民にも慕われる麗しい副団長のマイラの伴侶が、おれみたいな暗い魔術師上がりの男だなんて、呆れられないだろうか。
恋愛沙汰でいい噂もないだろう。
以前、おれも王宮勤めだった。魔術団だが。結婚が決まってから辞めてしまった。
マイラが、無理して行かなくてもいいと言ってくれたからだ。おれは集団生活に向かない。
些細な事でも、少しでも理不尽を感じたら言わずにいられない。特に上司とよくやりあっていた。
よく考えれば王宮自体にいい思い出はない。
馬車から降りたはいいが、やっぱり帰ろうかと思い直していたとき、おれに声をかけてくるものがいた。
そちらを見ると、見覚えのある顔がある。
「第7王子?」
薄い金髪に、青い目で細い体付き。
第7王子も魔術師で魔術団に、おれが辞めるちょっと前から所属していた。そんなに関わりはない。
言えば、おれの後輩みたいなものだが、相手は王族だ。正式な挨拶をする。
「やだなあ、リタ先輩。そんなにかしこまらないでください。先輩に会えるなんて嬉しいです。結婚して仕事をお辞めになるなんて。計算外でした。全然姿をお見かけしないし、マイラ副団長が屋敷から出さないようにしてるんですよね」
「何をおっしゃってるのかよくわからないですが、夫は私の外出を制限することなんてないです。私が屋敷内で過ごしているだけです」
「そうなんですか? 何をされているんですか」
「まぁ魔術の研究したり、いろいろです」
好きなことをしたい時にしてるだけだから、あまり人に言うほどのことはない。
「研究を続けられているんですね。ぜひ教えてください。興味があります」
「たいしたことはしていません」
「それでもいいんです。リタ先輩に興味があるんです」
何の興味がわからず、首をかしげる。
第7王子は一歩おれに近づくと囁くように言った。
「結婚は偽装なんですよね。先輩がお話しされているのを聞いたことがあります」
昔、同僚に聞かれてそう答えたことがあったの思い出す。
結局、それはリタの勘違いで、毎日毎日うっとうしい位に愛をささやかれている。とは親しくない人にいいにくい。それが王族であればなおさらだ。
「何を持ってこられているんですか」
何が嬉しいのか、第7王子は話を続ける。
第7王子はいつ去るんだろうと思いながら、突っ立っていると、マイラが建物から出てきた。
「リタ!」
本当に嬉しそうな顔をしている。その顔を見るとリタもうれしくなる。
「マイラ忙しくしてないか。おれが来ても大丈夫だったか」
「もちろんだ。リタが来てくれたら嬉しい」
優しい美貌の夫が優しく微笑んで言う。
「ちゃんとご飯を食べているか心配になって」
「わざわざ来てくれてうれしい」
第7王子に気づいたマイラが挨拶をする。
大きなバスケットはマイラに奪われる。「さあ、早く行こう」
副団長室に着いてから、マイラが浮かない顔をしている。「あの第7王子まさか・・・」
「迷惑だったか?」
「迷惑なんてとんでもない。嬉しいよ」
マイラはリタの手作りだと知って、喜んで食べた。こんなに喜んでくれるなら、毎日でも作ろうかと思ったくらいだ。
「毎日作ろうか」
「本当か嬉しい。でも休憩のタイミングがわからないから、持たしてくれると嬉しいなぁ。あ、でもリタは朝が弱いから無理しなくてもいい」
「それぐらいできる。ずっと家にいるんだから」
リタが意地を張ると、マイラがなぜか愛おしいとばかりに抱きしめてくる。
リタはバンバンとマイラの背中を叩く。
「ここは副団長室だぞ。いつ誰が入ってくるか分からない」
「構わないじゃないか」
「おれがかまう!」
その後はリタが持ってきたクッキーを、何故か団員に渡さないと言うので、バスケットの奪い合いになった。
「そんなにクッキーが好きなら、今度クッキーも焼いてやる」
「リタの手作りのものを誰にも渡したくないんだ。独り占めしたい」
リタは呆れる。「誰だ、公平で優しい副団長なんて言われているのは」
「リタのことになると、心が狭くなるのは仕方がない」
あまりにマイラが堂々と変なことを言うので、リタは笑い出す。
「マイラは仕方がないな」
リタから、マイラの頬に口付けると、「それでもこれは団員のものだ。おれからみんなにお礼をしたい」
「リタ・・・」
そんなものは必要ないと言いたいマイラだった。
リタにすれば、バスケットごと部下に渡して、勝手に食べてくれればいいと思っていた。だが、なぜか団員たちが皆、リタの前に1列に並び始めた。
リタがマイラに取られないように、「直接渡す」と言ったのを団員が聞きかじり、歓声をあげて、並び始めたのだ。
マイラがさっと椅子を用意してくれたからよかったが、ずいぶん行列になって驚いた。
そういうふうにしないといけないんだろうか。
不思議に思いつつ、リタは一人ひとりに、「いつもお仕事ご苦労様。王都を守ってくれてありがとう。マイラを宜しく頼みます」と団員たちの手に菓子袋を一つ一つ渡した。ぎこちなく笑いながら。
マイラはリタの隣で、団員たちがリタに触りすぎないように見張っていた。団員たちの締まりのない顔をたまに見てられなくて空を仰ぎ見る。
クールビューティーで、冷たそう、怖そうと言われていたリタが、団員たちに優しげに微笑んでいる。それだけで団員たちは顔を真っ赤にしている。これでまたリタのファンが増えた。
リタは自分を卑下するが、どんなに悪い別れ方をしても次から次とリタと付き合いたい人間は絶えなかった。それだけ魅力があるのだ。
マイラは無自覚に人を寄せ付けるリタに、ずっとヤキモキさせられるのだった。
終わり
いつの間にか隊長から出世していた。
人気も実力もあるから仕方がない。誰にでも公平に接し、民にも慕われて、おれとは正反対の男だ。それがおれには誇らしい。尊敬する。
忙しいくせに、毎日毎日、出かけに玄関先でキスと甘い言葉を囁いてくるのはいつものことだ。周りにいる使用人たちは、執事も含めて空気になっている。
帰ってきたら帰ってきたで、ベタベタとおれから離れない。自分は食事もまだなのに、おれに食べさせようとしてくる。
「いや、おれ食べたからね。お前遅いし」
「えー」
「しょぼくれた顔しない! 副団長だろ!」
「それとこれとは関係ない」
「仕方がないな、お茶を飲ましてくれ。でもちゃんと自分のご飯を食べてくれ」
マイラは嬉しそうな顔で、おれにお茶を飲ませてくる。本当は自分で淹れたかったみたいだが、そんなことよりも早くご飯を食べてくれ。
最近毎日夜が遅いし体が心配だ。
マイラは心配されて喜んでいる。
本当に、健康を害したらどうする気だ。
おれが本気で心配しているのに、今一つわかってくれなくて、おれは怒ってしまう。
ベッドでは、大きな体に包まれて、毎日眠るのが普通になった。おれとは全然違うたくましい体に傷がたくさんあるのが気になる。騎士だから仕方がないが、これ以上怪我をして欲しくない。
庭園を散歩して、急にマイラが昼をちゃんと食べているのか不安になったので、弁当を作って持っていくことにした。
マイラを送り出してから、シェフに手伝ってもらいながら、マイラの好きそうなものを作る。
何かを作るのは嫌いじゃない。今でも魔術でポーションなんかも作っている。マイラの古傷を消せるポーションを作れないか今度研究しよう。
弁当も、時間がなくても簡単に手に取って食べられるように工夫をする。
「よし、出来た」
なぜかシェフと執事が感動している。
馬車に乗って王宮に向かった。マイラの職場は王宮にある。
マイラの所属する第二騎士団は王都周辺を守るのが仕事だ。
意気揚々と出発したが不安になる。おれみたいなやつが突然現れたら、みんなびっくりするんじゃないだろうか。なんできたんだとか、邪魔とか思われないだろうか。
一応念のため、マイラの部下である団員に配ろうとたくさんクッキーも焼いてきた。
そんなもので、誤魔化されてくれるだろうか。
公正で、民にも慕われる麗しい副団長のマイラの伴侶が、おれみたいな暗い魔術師上がりの男だなんて、呆れられないだろうか。
恋愛沙汰でいい噂もないだろう。
以前、おれも王宮勤めだった。魔術団だが。結婚が決まってから辞めてしまった。
マイラが、無理して行かなくてもいいと言ってくれたからだ。おれは集団生活に向かない。
些細な事でも、少しでも理不尽を感じたら言わずにいられない。特に上司とよくやりあっていた。
よく考えれば王宮自体にいい思い出はない。
馬車から降りたはいいが、やっぱり帰ろうかと思い直していたとき、おれに声をかけてくるものがいた。
そちらを見ると、見覚えのある顔がある。
「第7王子?」
薄い金髪に、青い目で細い体付き。
第7王子も魔術師で魔術団に、おれが辞めるちょっと前から所属していた。そんなに関わりはない。
言えば、おれの後輩みたいなものだが、相手は王族だ。正式な挨拶をする。
「やだなあ、リタ先輩。そんなにかしこまらないでください。先輩に会えるなんて嬉しいです。結婚して仕事をお辞めになるなんて。計算外でした。全然姿をお見かけしないし、マイラ副団長が屋敷から出さないようにしてるんですよね」
「何をおっしゃってるのかよくわからないですが、夫は私の外出を制限することなんてないです。私が屋敷内で過ごしているだけです」
「そうなんですか? 何をされているんですか」
「まぁ魔術の研究したり、いろいろです」
好きなことをしたい時にしてるだけだから、あまり人に言うほどのことはない。
「研究を続けられているんですね。ぜひ教えてください。興味があります」
「たいしたことはしていません」
「それでもいいんです。リタ先輩に興味があるんです」
何の興味がわからず、首をかしげる。
第7王子は一歩おれに近づくと囁くように言った。
「結婚は偽装なんですよね。先輩がお話しされているのを聞いたことがあります」
昔、同僚に聞かれてそう答えたことがあったの思い出す。
結局、それはリタの勘違いで、毎日毎日うっとうしい位に愛をささやかれている。とは親しくない人にいいにくい。それが王族であればなおさらだ。
「何を持ってこられているんですか」
何が嬉しいのか、第7王子は話を続ける。
第7王子はいつ去るんだろうと思いながら、突っ立っていると、マイラが建物から出てきた。
「リタ!」
本当に嬉しそうな顔をしている。その顔を見るとリタもうれしくなる。
「マイラ忙しくしてないか。おれが来ても大丈夫だったか」
「もちろんだ。リタが来てくれたら嬉しい」
優しい美貌の夫が優しく微笑んで言う。
「ちゃんとご飯を食べているか心配になって」
「わざわざ来てくれてうれしい」
第7王子に気づいたマイラが挨拶をする。
大きなバスケットはマイラに奪われる。「さあ、早く行こう」
副団長室に着いてから、マイラが浮かない顔をしている。「あの第7王子まさか・・・」
「迷惑だったか?」
「迷惑なんてとんでもない。嬉しいよ」
マイラはリタの手作りだと知って、喜んで食べた。こんなに喜んでくれるなら、毎日でも作ろうかと思ったくらいだ。
「毎日作ろうか」
「本当か嬉しい。でも休憩のタイミングがわからないから、持たしてくれると嬉しいなぁ。あ、でもリタは朝が弱いから無理しなくてもいい」
「それぐらいできる。ずっと家にいるんだから」
リタが意地を張ると、マイラがなぜか愛おしいとばかりに抱きしめてくる。
リタはバンバンとマイラの背中を叩く。
「ここは副団長室だぞ。いつ誰が入ってくるか分からない」
「構わないじゃないか」
「おれがかまう!」
その後はリタが持ってきたクッキーを、何故か団員に渡さないと言うので、バスケットの奪い合いになった。
「そんなにクッキーが好きなら、今度クッキーも焼いてやる」
「リタの手作りのものを誰にも渡したくないんだ。独り占めしたい」
リタは呆れる。「誰だ、公平で優しい副団長なんて言われているのは」
「リタのことになると、心が狭くなるのは仕方がない」
あまりにマイラが堂々と変なことを言うので、リタは笑い出す。
「マイラは仕方がないな」
リタから、マイラの頬に口付けると、「それでもこれは団員のものだ。おれからみんなにお礼をしたい」
「リタ・・・」
そんなものは必要ないと言いたいマイラだった。
リタにすれば、バスケットごと部下に渡して、勝手に食べてくれればいいと思っていた。だが、なぜか団員たちが皆、リタの前に1列に並び始めた。
リタがマイラに取られないように、「直接渡す」と言ったのを団員が聞きかじり、歓声をあげて、並び始めたのだ。
マイラがさっと椅子を用意してくれたからよかったが、ずいぶん行列になって驚いた。
そういうふうにしないといけないんだろうか。
不思議に思いつつ、リタは一人ひとりに、「いつもお仕事ご苦労様。王都を守ってくれてありがとう。マイラを宜しく頼みます」と団員たちの手に菓子袋を一つ一つ渡した。ぎこちなく笑いながら。
マイラはリタの隣で、団員たちがリタに触りすぎないように見張っていた。団員たちの締まりのない顔をたまに見てられなくて空を仰ぎ見る。
クールビューティーで、冷たそう、怖そうと言われていたリタが、団員たちに優しげに微笑んでいる。それだけで団員たちは顔を真っ赤にしている。これでまたリタのファンが増えた。
リタは自分を卑下するが、どんなに悪い別れ方をしても次から次とリタと付き合いたい人間は絶えなかった。それだけ魅力があるのだ。
マイラは無自覚に人を寄せ付けるリタに、ずっとヤキモキさせられるのだった。
終わり
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