鈍感な兄王子は狡猾な義弟王子の純情に絆される

ひたすら純真な鈍感兄王子と狡い義弟王子の話です。

 「兄様どうしたらいい?」
 僕は成長の遅い兄の背をとうに越していたし、毎日剣の訓練をしているおかげで小さな兄を抱き抱えられるほどだ。弟なのに胸に兄を抱き込んで見下ろして聞いてみる。
 「うーんどうしたんだ?」
 「胸がザワザワするし、ここもなんだかこうなるんだ」
 「胸が? た、大変だ」
 「兄様みてくれる?」



といったお話です。

「義弟王子が可愛いくて仕方がない、けなげな兄王子はとっくの前から絆されている」

「鈍感な兄王子は狡猾な義弟王子の純情に絆される」の続きです。
前作を読んでなくても読めると思います。
タスニア王子視点がメインです。

親同士の結婚によって兄弟になった二人。
兄のタスニア王子は、弟のセレス王子に閨のことを何も知らないと思われたくない。
本を探すけど見つからなくて、護衛に聞こうとしたところをセレスに見つかってしまった。
セレスはすごい怒っている。こんなに怒られたことがないタスニアは悲しくなってしまう。
二人が仲直りをするまで。

特にエロはなし。軽い描写だけです。




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